レビュー
AIカメラやしずく型ノッチを搭載

2万円台なのが信じられない。お値段以上のスマホ「nova lite 3」レビュー

高性能で、かつ、安い端末を探している人にとって、本命とも言えるスマートフォン「nova lite 3」が、ファーウェイから2019年2月1日に発売された。100,000円を超えるスマートフォンが珍しくない昨今、「nova lite 3」は26,880円(税別)という低価格を実現し、早くも価格.comのスマートフォン人気ランキングで1位につけている。

本記事では、この「nova lite 3」を実際に試し、その魅力や使い勝手に迫る。

話題の格安スマホ「nova lite 3」をレビュー

話題の格安スマホ「nova lite 3」をレビュー

格安スマホなのにミドルレンジ並みのスペック

「nova lite 3」の基本スペックは、OSが「Android 9.0」、CPUが「Kirin 710」、メモリーが3GB、ストレージ容量が32GB(microSDスロットは最大512GBに対応)、バッテリー容量が3,400mAhで、格安スマートフォンとしては十分な構成だ。唯一気になる点をあげるなら、32GBのストレージ容量だろう。microSDカードによる拡張が可能だが、SIMカードスロット1基分がmicroSDカードとの排他利用になるため、DSDVでの運用を考えている人は注意していただきたい。

スマートフォンの総合的な性能を測るベンチマークソフト「Antutu(ver 7.1.4)」のスコアは128811。これはミドルレンジのスマホ向けCPU「Snapdragon 660」搭載機とほとんど同じスコアであり、20,000円台の格安スマートフォンとしては非常に高いスコアだ。

ベンチマークソフト「Antutu(ver 7.1.4)」のスコア

ベンチマークソフト「Antutu(ver 7.1.4)」のスコア

実際に操作してみたところ、時折レスポンスに遅れを感じることもあったが、アプリの切り替えや起動はおおむねスムーズ。使っていてストレスを感じることはないし、格安スマートフォンとしては期待以上の動作だった。

アプリを数十個開くような使い方をしなければ、動作はスムーズ

アプリを数十個開くような使い方をしなければ、動作はスムーズ

なお、「nova lite 3」には、性能をブーストする「パフォーマンスモード」が搭載されているが、バッテリー消費が公称値より増えるなどの観点から常時オンにするのは推奨できないため、テスト時にはオフにしている。

「パフォーマンスモード」は設定→電池と進んだメニューからオン/オフを切り替えられる

「パフォーマンスモード」は設定→電池と進んだメニューからオン/オフを切り替えられる

「nova lite 3」の性能面でもう1点触れておきたいのが、「GPU Turbo」という機能。これは、対応タイトル(現時点で「伝説対決 -Arena of Valor-」「Vainglory 5V5」「モバイル・レジェンド:Bang Bang」「PUBG MOBILE」「Rules of Survival」の5本)のプレイ時にGPU性能と省電力性能をアップしてくれる機能。試しに「PUBG MOBILE」をプレイしたところ、画質「HD」、フレームレート「高」でも問題なくプレイできた。格安スマートフォンで3Dグラフィックを駆使したゲームを快適にプレイできるのは、特筆すべき点だ。

「GPU Turbo」は設定→アプリ→AppAssistantと進んだ画面からアプリを追加し、「ゲームの高速化」をオンにすれば使用可能

「PUBG MOBILE」のプレイ時は、画質を「HD」、フレーム設定を「高」に設定しても快適にプレイできた

「PUBG MOBILE」のプレイ時は、画質を「HD」、フレーム設定を「高」に設定しても快適にプレイできた

「GPU Turbo」は対応タイトルでしか動作しないため、どのようなゲームも最高設定で快適にプレイできるわけではないが、画質などの設定を調節することで多くのゲームがプレイできるだろう。

通信面では、Wi-Fiが802.11 b/g/n(2.4GHz)に対応。5GHz帯はサポートしていない。対応バンドは、FDD-LTEがB1/2/3/8/17/18/19、TD-LTEがB41。W-CDMAはB1/2/5/6/8/19、GSMは850/900/1800/1900MHzとなっている。DSDVおよびauのVoLTEに対応しているが、先述の通り、nanoSIMカード2枚とmicroSDカードの併用はできない。

2基あるnanoSIMカードスロットのうち1基はmicroSDとの排他利用になる点に注意

2基あるnanoSIMカードスロットのうち1基はmicroSDとの排他利用になる点に注意

AI搭載で夜景を手持ちでもキレイに撮影できるメインカメラ

次は、「nova lite 3」のカメラ性能に迫ってみよう。本機のメインカメラは、1300万画素/F1.8のレンズと、被写界深度を測定する200万画素のレンズを備えるデュアルカメラ仕様。ファーウェイのハイエンドスマホには、ライカと共同開発したカメラが搭載されているが、本機のものはライカ監修ではない。しかし、カメラを向けるだけでシーンを自動で認識し、最適なカメラ設定を行う「AIモード」が搭載されている。

この「AIモード」は、環境によっては、AIモードの補正によりコントラストや彩度が高かったり、低かったりすることもあったが、何も考えずにパシャパシャ撮ってもきれいな仕上がりの写真を撮れるのが特徴だ。総合的な性能は、この価格のスマートフォンとして非常に優秀であり、これより上を求めるのであれば、ハイエンドスマートフォンを視野に入れるべきだろう。

1300万画素と200万画素のカメラを備えるメインカメラ

1300万画素と200万画素のカメラを備えるメインカメラ

AIモードをオンにして被写体にカメラを向けると、シーンを自動で認識しAIが撮影設定を調節してくれる

AIモードをオンにして被写体にカメラを向けると、シーンを自動で認識しAIが撮影設定を調節してくれる

少し補正が強めだが、空の青色がくっきりと表現された1枚。左下の影の部分は、多少黒つぶれしているものの、ほとんど気にならないレベル

AIモードは、逆光時でもHDRにより暗い部分を明るく補正してくれる。ただし、彩度が低くなることもあった

AIモードは、逆光時でもHDRにより暗い部分を明るく補正してくれる。ただし、彩度が低くなることもあった

食べ物の撮影時は、肉の部分が強調されたり、実際よりもかなり明るくなるなど、環境によってはキツい補正がかかることもあるので、状況によってAIモードを使い分けるのがベターだ

メインカメラにはポートレートモードやアパーチャモード(背景ぼかし)などの一般的な機能が備わっているのだが、その中でも夜景モードが素晴らしかった。これは、異なる露出で撮影した複数の写真を合成することで、明るさや画質を向上させる機能で、格安スマートフォンとは思えないほどの写真を撮れる。もちろん、上位機種である「Mate 20 Pro」や「P20 Pro」の夜景モードにはかなわないが、期待以上のできばえだった。

夜景モードを使えば、手持ちでも十分きれいな写真を撮影可能。格安スマートフォンで、このレベルの写真が撮れるのは驚きだ

上が夜景モード、下がAIモードで撮影した写真。夜景モードで撮影した写真のほうが高画質だし、左側にある駅やビルの内部まで白飛びせずにディテールを表現できている

夜景モードは、夜景だけでなく暗い室内などでも、その効力を発揮するので、いろいろな環境で試していただきたい。ただし、4秒ほどシャッターが開くため、動きの速い被写体を撮影するのには向いていない。

しずく型ノッチや顔認証など最新トレンドを押さえた1台

「nova lite 3」は格安スマートフォンながらも、しずく型ノッチを搭載し89%という画面占有率を実現。ディスプレイは約6.21インチのTFT液晶(2310×1080)で、Webブラウジングはもちろん、動画鑑賞、ゲームをプレイするのにも十分な画質と画面サイズであり、加えてノッチが非常に小さいため、通知領域が広く使い勝手は良好だ。

小さなしずく型ノッチを採用したディスプレイは画面占有率89%を誇る

小さなしずく型ノッチを採用したディスプレイは画面占有率89%を誇る

大きなノッチは通知領域に干渉してしまうが、「nova lite 3」は広い通知領域を確保

大きなノッチは通知領域に干渉してしまうが、「nova lite 3」は広い通知領域を確保

また、フロントカメラ(1,600万画素)による顔認証と背面にある指紋センサーによる指紋認証に対応。顔認証は、まれにうまく認識しないことがあったが、指紋認証と併用することで、スムーズな端末解除を行える。

本体デザインは格安スマホにありがちな安っぽさはなく、今回試したオーロラブルーのカラーはグラデーションが美しい。使い勝手の面でも、曲面を用いた側面は手にしっかりなじむし、窮屈さはあるが、片手での操作も行える。

水色から青色へのグラデーションが美しい背面。指紋認証センサーは背面上部にある

水色から青色へのグラデーションが美しい背面。指紋認証センサーは背面上部にある

底面にはmiroUSBポートとイヤホンジャックを備える

底面にはmiroUSBポートとイヤホンジャックを備える

まとめ

32GBのストレージ容量やWi-Fiの5GHz帯に非対応である点、microUSBポートなど、やや気になる点は確かにあったものの、そのほかの性能や機能、そしてカメラを考慮すると、26,880円(税別)という価格は信じられないほど安い。本機を取り扱うMVNOによっては新生活キャンペーンを実施しているところもあり、こうしたキャンペーンを活用すれば驚くほど安く購入できることもある。スマホ買い替えを検討している人は、1度チェックしていただきたい。

なお、ファーウェイは、2018年における全世界スマートフォン出荷台数が2億台を突破し、これを記念したキャンペーンを実施中だ。対象のSIMフリースマートフォンをキャンペーン期間中に店頭やオンラインショップで購入し、キャンペーンサイトから応募すれば、機種に応じて10,000円、5,000円、3,000円の商品券がプレゼントされるとのこと。購入対象期間は2019年2月21日〜3月31日。スマートフォンの新調を予定している人は、チェックしてはいかがだろうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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