レビュー
大画面への挑戦状

メイン機として使える? 驚愕の超小型スマホ「Palm Phone」を徹底解剖

超小型スマホ「Palm Phone」のレビューは以下の動画をチェック!

Webブラウジングや写真、動画鑑賞をスマートフォンで行うのが当たり前になった今は、画面サイズが6インチ以上の端末が主流になり、ひと昔前までもてはやされていた小型のスマートフォンは非常に少なくなりました。

「こんな小さいのにスゴい性能!」みたいな宣伝文句は廃れ、画面サイズ4インチ以下の小型スマートフォンは、メインストリームからニッチ向け製品へと主役の座を退きました。そもそも「小型のデバイスにワクワクする!」なんて人も少なくなったのではないでしょうか。

しかし、そんな大型化の流れに逆らうかのように、さっそうと降臨したのが「Palm Phone」です。中国のTCL傘下になったPalmが2018年10月に海外で発表し、ついに日本でも2019年4月24日に発売されました。価格は、44,798円(税込。2019年4月26日時点での価格.com最安価格)この「Palm Phone」をあれこれ触り倒して、使い勝手などを確かめてみました。

なお、レビュー詳細は以下の動画からご確認ください。実際のサイズ感や動作している様子などを確認できます。

レビューをご覧になる前に、ひと言だけ。名前こそ「Palm」を冠した製品ですが、これはPDA端末として一世を風靡した「Palm」の後継機ではないということをご理解ください。「Palm OS」ではなく、「Android OS」を搭載したスマートフォンです。昔の「Palm」を想像していると、「こんなのPalmじゃない」となる人もいると思いますので、念のため。

「え!これスマホなの!?」と驚く超コンパクトサイズ

「Palm Phone」の特徴は、何と言っても超コンパクトな本体サイズ。 56.0(幅)×96.6(高さ)×7.4(厚さ)mmのボディは、文字通り“手のひらにスッポリ収まる”大きさです。重量も62.5gと、「これスマホなの?」と疑うレベルの軽さになっています。

驚くほど小さな「Palm Phone」。ディスプレイは3.3インチHD(1280×720)液晶を搭載します。UIは小さい画面を考慮した格子状のデザインです

画面サイズ6.5インチの「iPhone XS Max」(左)と5.5インチの「Pixel 3」(右)と並べると、その小ささがわかるでしょう

ディスプレイは、3.3インチのHD液晶ですが、そもそも画面が小さいため画素密度は445ppiと細かくHD画質でもくっきり明瞭。思っていたよりも見やすいというのが正直な感想です。

ディスプレイ上部には900万画素のフロントカメラを備え、顔認証に対応しています。このサイズでは、指紋認証センサーなどは搭載しづらいため、顔認証に対応しているのはありがたいポイントです。顔認証は遅くもなく、早くもなくといったストレスを感じさせないスピードで動作しました。

ベゼルは太めですが、それさえもかわいく見えてくるから不思議。3Dガラスを正面と背面に採用しており、手触りのよさと高級感のあるデザインを両立させています。

背面中央にはPalmのロゴ。メインカメラは1200万画素でLEDフラッシュも備えます

背面中央にはPalmのロゴ。メインカメラは1200万画素でLEDフラッシュも備えます

驚いたのは、物理ボタンが電源ボタンしか搭載されていないこと。音量ボタンは端末になく、音量は上部をスワイプして表示するメニューにあるスライドで調節します。この割り切ったデザインをよしとするかどうかは、人によって評価が分かれるところでしょう。

物理ボタンは本体右側面の電源ボタンのみ

物理ボタンは本体右側面の電源ボタンのみ

充電はUSB-Type Cポートで行います。これだけの小型サイズのため、バッテリー容量は800mAhしかありません。一般的なスマートフォンと同じ使い方では、到底1日は持たず、モバイルバッテリーが必須となります。端末の撮影時は基本的に画面を点けっぱなし、Wi-Fiにつなぎっぱなしだったのですが、3時間くらいでバッテリーが切れました。

格安スマホに採用されることが多いmicroUSBではなくUSB-Type Cポートを搭載

格安スマホに採用されることが多いmicroUSBではなくUSB-Type Cポートを搭載

SIMカードスロットはシングルスロットでmicroSDカードなどの外部ストレージには非対応。対応バンドについては後述します

文字入力は、QWERTYキーボードだと、両手はもちろん片手でもきつい……。キーが小さくて見づらいです。ただし、フリック入力にすると片手でサクサク入力できて、誤入力も少なめ。使う前は、文字入力に期待していませんでしたが、「思っていたよりも快適!」と感じました。

「Palm Phone」を使うなら片手のフリック入力がメインになるでしょう

「Palm Phone」を使うなら片手のフリック入力がメインになるでしょう

処理性能やカメラはミドルクラス。対応バンドは乏しい

「Palm Phone」の基本スペックは、CPUがクアルコム「Snapdragon 435」、メモリーが3GB、ストレージ容量が32GB。OSは「Android 8.1」を搭載します。「Antutu Benchmark」のベンチマークテストでは58574を記録し、3〜4万円くらいのミドルクラス端末くらいの性能です。ストレージ容量が少し不安なポイントですね。

「Antutu Benchmark」のベンチマークテスト結果

「Antutu Benchmark」のベンチマークテスト結果

対応バンドはFDD-LTEがバンド1/3/7/8/20、W-CDMAがバンド1/2/5/8。ドコモ回線で使う場合、LTEのプラチナバンドと呼ばれるバンド19に対応していないため、都市部を離れた郊外などでは電波の受信が悪くなってしまう可能性があります。au回線に関しては、LTEバンド1のみで、通話もできないため使用は避けたほうがよいでしょう。実質、都市部でも郊外でも快適に使用できるのはソフトバンク回線のみになります。

メインカメラは1200万画素で、フラッシュ、HDR、パノラマ、マニュアル撮影に対応。さすがに、このサイズのスマートフォンのカメラに期待をする人はいないと思われますが、期待していた以上にきれいに撮影できるという印象です。

小型スマートフォンの中にはカメラ機能をハナから諦めているような端末もありますが、「Palm Phone」は普通に使えるレベルになっています。キレイに撮れるけども、ポートレートなどの機能がが満載というわけではありません

フロントカメラは800万画素。ビューティーモードもありますが、こちらはおまけ程度に考えておくのがベターです

このほかの機能では、Wi-FiがIEEE 802.11 b/g/n(2.4GHzのみ)に対応。IP68の防水/防塵対応、Bluetooth(4.2)などがあります。

まとめ

「Palm Phone」は対応バンドやバッテリー容量の少なさなど、メイン機として使うには不安な要素があるため、サブ機や子ども用としての運用が現実的でしょう。それでも、「小型こそがロマン」と感じるガジェット好きの人には、一度は触っていただきたい機種です。手で持ったときの衝撃は、それこそプライスレスな体験になるでしょう。

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水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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