レビュー
約837gで約20時間駆動、見た目もスマートで今風

“脱“世界最軽量で完成度アップ! 王道モバイルノート「LAVIE Pro Mobile」

NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Pro Mobile」は、13.3型の液晶ディスプレイを搭載するクラムシェル型のモバイルノート。約837gの軽量ボディ、カタログスペックで約20時間の長時間バッテリー駆動、カーボン素材を使うことで実現した高い堅牢性など、”総合的な携帯性“を追求したモデルに仕上がっている。

コワーキングスペースやカフェなど第三者が多い場所で仕事をする人でも、利用しやすいようにデザインにもこだわった。仕事でもプライベートでも頻繁にパソコンを使う「プロシューマ」をターゲットとした本モデルの実力を詳しくレビューしていきたい。

【関連記事】
NECの新型ノートPC「LAVIE Pro Mobile」は世界最軽量にこだわらず、欲しい機能を詰め込んだ1台(2019年5月14日掲載)

NECパーソナルコンピュータのLAVIE Pro Mobile。今回は店頭販売モデルの上位機種「PM750/NA」のフレアゴールドモデルを試用した。価格.com最安価格は199,294円(2019年6月5日時点)

“脱“世界最軽量

同社のモバイルノートと言えば、世界最軽量にこだわって軽さを追求した「LAVIE Z」や「LAVIE Hybrid ZERO」が有名だ。今回のLAVIE Pro Mobileは、この超軽量モバイルノートの最新モデルではあるが、世界最軽量ではない。

軽さを追求すると、どうしてもバッテリー駆動時間が短くなったり、堅ろう性が失われたり、塗装などデザイン面で制約があったりする。LAVIE Hybrid ZEROは13.3型ワイド液晶搭載2in1ノートパソコンとしては世界最軽量(HZ500/LAが約769g、HZ750/LAなどが約831g、同社調べ)だが、バッテリー駆動時間はカタログスペックで約7.0時間〜約10.8時間と、最近のモバイルノートとしては短めだった。

世界最軽量の称号は、メーカーとしては技術力をアピールする材料になるものの、実際に選ぶユーザーとしては軽さだけで選ぶわけではない。バッテリー駆動時間や堅牢性、パフォーマンス、デザイン、使い勝手など総合的に判断するものだ。世界最軽量にこだわらず、真に使いやすいモバイルノートを目指して誕生したのが、今回紹介するLAVIE Pro Mobileなのだ。

世界最軽量ではないが手にすると「軽い」

まずは携帯性をチェックしていきたい。

本体重量は約837gで、LAVIE Hybrid ZERO(HZ750/LA)よりも6gほど重い。しかし、実物を手にすると、思わず「かるっ」という言葉が出るほど軽い。

デジタルスケールでの実測はカタログスペックと同じ837gだった

デジタルスケールでの実測はカタログスペックと同じ837gだった

堅ろう性に関しては、天板にカーボン素材、キーボード面にマグネシウムアルミニウム合金、底面にマグネシウムリチウム合金を使用。面加圧150kgfと76cm落下試験をクリアしているほか、点加圧はLAVIE Hybrid ZEROの2倍の強度を実現したという。天板を強めに押しても嫌な感じにへこむことはなく、いじわるくねじってもびくともしない。満員電車でぎゅうぎゅうに押されても大丈夫そうだ。タイピング時の安定感も抜群だ。

デザインは質実剛健なイメージがあるNECパーソナルコンピュータのモデルとしては、スマートで今風だ。全体的にシンプルなデザインで、天板とパームレストは凹凸のないフラットな形状。天板にはアンテナ用の線(アンテナライン)がなく、底面のネジは本体色と同じ色で塗装されている。使用中のユーザーからはヒンジや排気孔を見せないように工夫するなど、細部までこだわっている。天板はマットな仕上がりで、質感もいい。指紋や汚れも付きにくかった。

アンテナラインのないフラットな天板

アンテナラインのないフラットな天板

ディスプレイは13.3型ワイドIPS液晶(1920×1080)で、映り込みの少ないノングレアタイプ。左右の額縁(ベゼル)は細いが、上下はやや太め。

使用中のユーザーからはヒンジや排気孔が見えない。ノイズとなる余分なものをなくすことで、作業に集中できる。13.3型の液晶ディスプレイは、長時間の作業に向いているノングレアタイプ

排気孔は使用中のユーザーからは見えない部分にある

排気孔は使用中のユーザーからは見えない部分にある

タイピングしやすいキーボード。タッチパッドはボタン一体型

続いて使い勝手をチェックしていこう。

キーボードのキーピッチはLAVIE Hybrid ZEROの18mmから18.5mmに広がり、キートップも10%拡大している。キーボードサイズは全体で約5%大きくなっている。ディスプレイを開くとキーボードがわずかに傾斜するリフトアップヒンジを採用。打鍵感は、LAVIE Hybrid ZEROはペタペタしたキーフィーリングだったが、LAVIE Pro Mobileはキー押下時のピークフォースとボトムフォースの差を広げることで、少し重めのキーフィーリングとなっている。個人的には、しっかりした打鍵感があるLAVIE Pro Mobileのほうが好みだ。ぜひ店頭などで試してみてもらいたい。

タッチパッドは、LAVIE Hybrid ZEROでは独立したクリックボタンがあったが、LAVIE Pro Mobileではクリックボタン一体型となっている。見た目はスッキリしていていいのだが、人によっては、クリックボタンが独立していたほうがいいというかもしれない。

キーフィーリングは重めで、しっかりとした打鍵感がある。最近のモバイルノートとしては、タッチパッドの面積が少し小さい

キー表面には耐久性にすぐれた「プレミアムUVコーティング」が施されている

キー表面には耐久性にすぐれた「プレミアムUVコーティング」が施されている

Windows Helloに対応した指紋認証機能を電源ボタンに搭載

Windows Helloに対応した指紋認証機能を電源ボタンに搭載

オンライン会議向けの「ミーティングモード」を搭載。マルチユーザーモードにすると、スピーカーから聞こえる音声の範囲が広がる

外部インターフェイスはUSB 3.0 Type-C(USB Power Delivery 3.0対応)、USB 3.1 Type-A、USB 3.1 Type-C、HDMI出力、ヘッドホン出力/マイク入力端子、microSDメモリーカードスロットを備える。国内メーカー製のモバイルノートは、オフィスや会議室での利用を想定して、アナログRGBや有線LANポートなどを備えるケースが多いが、本モデルは海外メーカー製のモデルのような割り切りだ。

上が左側面、下が右側面

上が左側面、下が右側面

第8世代CoreプロセッサーとPCIeのSSDを搭載

店頭販売向けモデルのラインアップは「PM750/NA」と「PM550/NA」の2モデル。主な違いは搭載するCPUとSSDの容量だ。

PM750/NA:Core i7-8565U(1.80GHz、最大4.60GHz)、8GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード、デュアルチャネル対応)、512GB(PCIe)
PN550/NA:Core i5-8256U(1.60GHz、最大3.90GHz)、8GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード、デュアルチャネル対応)、256GB(PCIe)

今回試した上位機種のPM750/NAはCPUに第8世代(Whiskey Lake-U)のCore i7-8565U(4コア8スレッド)を搭載。CPUの性能を測定するベンチマークソフト「CINEBENCH R20」の結果はシングルコアが「400」、CPUが「1099」。PCIeのSSDは、「CrystalDiskMark 6.0.2」で測定したところ、シーケンシャルのリードが「3226.5」、ライトが「1872.3」と、モバイルノートとしては最高クラスのスピードだった。パフォーマンスは13型クラスのモバイルノートとしてはトップクラスと言っていいだろう。

バッテリー駆動時間はカタログスペックで約20時間とかなりの長さだ。バッテリーを満充電して出かければ、ACアダプターなしでも1日は使えるだろう。付属のACアダプターは45W仕様。別売の65W仕様のACアダプター「PC-VP-BP131」(希望小売価格税別12,000円)は、1時間で80%まで充電できる急速充電に対応する。

なお、直販モデルの「LAVIE Direct PM」では、CPUに「Core i3-8145U」を搭載した手ごろな価格のモデルを用意。タッチ対応のディスプレイやLTE、Mバッテリー(バッテリー駆動は約13.3時間と短くなる)などが選べる。

まとめ

LAVIE Pro Mobileは、世界最軽量や世界最薄など、派手な売り文句は付かないが、携帯性が高く、キーボードが使いやすく、パフォーマンスにもすぐれる完成度の高いモバイルノートだ。世界最軽量にこだわるのをやめたからこそ、その完成度が高まったとも言える。

ただし、完成度が高いモデルはほかにも数多くあるわけで、どうしても世界最軽量というような売り文句や特徴がないと店頭やオンラインストアでは埋もれてしまう。

だからこそ、ターゲットを「プロシューマ」にしたのだと思う。家でもオフィスでも、カフェでもパソコンを使って、仕事や趣味をこなす人であれば、LAVIE Pro Mobileのよさがわかるはずだ。目の肥えたユーザーにこそチェックしてほしいモデルと言える。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
パソコン本体のその他のカテゴリー
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る