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格安SIMも使いたいネットワークで選ぶ時代に

大手キャリア3社のネットワーク別に最安で使える格安SIMはどれ?


MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMを選ぶときには、料金プランやオプションといったサービス面に注目することが多いと思いますが、格安SIMが対応しているネットワークも重要なポイントです。

自分で基地局などの設備を持たないMVNOは、大手キャリアのネットワークに相乗りしてサービスを提供しています。たとえば、NTTドコモに相乗りしているMVNOの格安SIMで利用できるのは、NTTドコモのネットワークだけ。auやソフトバンクのネットワークにはつながりません。

そのため、MVNOのエリアやつながりやすさは大手キャリアに依存します。筆者の実家では、あるキャリアだけが圏外になってしまう場所が屋内にあるのですが、そのキャリアのネットワークを使う格安SIMも同様に圏外になってしまいます。このような状況を避けるため、つながりやすさを重視するなら、ネットワークにも注目すべきなのです。

また、2019年9月1日までに、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社すべてで中古端末のSIMロックが解除できるようになりました。今までは「スマートフォンで使えるネットワーク」に合わせて格安SIMを選ぶ必要がありましたが、これからは「使いたいネットワーク」で格安SIMを選びやすくなります。

そこで今回は、ネットワークごとに最安クラスのコストで利用できる主要な格安SIMを、音声通話SIM・データ通信SIMそれぞれについてピックアップしてみました。なお、データ利用量の目安は、大手キャリアの料金プランで最も少ない「毎月1GB」に合わせています。

NTTドコモのネットワークでお得な格安SIMは?

まずは格安SIMの定番といえるNTTドコモのネットワークを利用する格安SIMから、特にお得なサービスをチェックしてみましょう。NTTドコモのネットワークには多くの事業者が相乗りしているので、お得な格安SIMの選択肢も豊富です。

月額料金がお得なのは、nuroモバイルの「0SIM」です。通信量が毎月500MB未満であれば、音声通話SIMは700円(税別、以下同)、データ通信SIMは0円で利用できるお手軽さが、0SIMの魅力です。

「0SIM」の月額料金

「0SIM」の月額料金

通信量が毎月500MBを超えるなら、b-mobile「990ジャストフィットSIM」(音声通話SIMのみ)や「190PadSIM」(データ通信SIMのみ)のドコモ回線がお得です。990ジャストフィットSIMの場合、通信量が毎月1GB以下の月額料金は990円。190PadSIMの場合、100MB以下なら190円、1GB以下なら480円で済みます。

「990ジャストフィットSIM」と「190PadSIM」(いずれもドコモ回線)の月額料金

「990ジャストフィットSIM」と「190PadSIM」(いずれもドコモ回線)の月額料金

ただ、0SIM、990ジャストフィットSIM、190PadSIMは、いずれも実際の通信量に応じて月額料金が変動する段階制の料金プランです。そのため、うっかり使いすぎてしまうと思わぬ金額が請求されてしまうかもしれません。

使いすぎの心配がない一般的な料金プランのなかでは、LinksMateの「1GBプラン」がお得です。月額料金は音声通話SIMが1,100円、データ通信SIMは500円。データ通信SIMにはSMS機能が標準で付いているので、SNSなどで用いられているSMSを使った二段階認証にも対応します。

「LinksMate」の料金プラン

「LinksMate」の料金プラン

また、LINEモバイル「LINEフリープラン」のドコモ回線にも注目です。音声通話SIMの月額料金はLinksMateよりも若干高い1,200円ですが、LINEフリープランはLINEアプリによる通信がほぼ無料になる「データフリー」機能を備えています。データ利用量の1GBを使い切ってしまっても、LINEはいつでも快適に通信できるのが特徴です。

「LINEモバイル」(ドコモ回線)の料金プラン

「LINEモバイル」(ドコモ回線)の料金プラン

auのネットワークでお得な格安SIMは?

続いては、auのネットワークを利用する主な格安SIMから、お得なサービスをチェックしてみましょう。auに相乗りする主な格安SIMでは段階制プランが提供されていないため、選択肢は必然的に一般的な料金プランのみとなります。

データ利用量が1GBまででお得なのは、LINEモバイル「LINEデータプラン」のau回線です。月額料金は音声通話SIMが1,200円、データ通信SIMは620円。なお、au回線のデータ通信SIMにはSMS機能が標準で付属しており、SMS機能のないSIMを選ぶことはできません。

「LINEモバイル」(au回線)の料金プラン

「LINEモバイル」(au回線)の料金プラン

また、イオンモバイルのau回線にも注目です。データ利用量が1GBまでの場合、音声通話SIMはLINEモバイルよりも若干高い1,280円ですが、データ通信SIMはSMS機能が付いていながら480円とお得です。

「イオンモバイル」(au回線)の料金プラン

「イオンモバイル」(au回線)の料金プラン

ソフトバンクのネットワークでお得な格安SIMは?

最後に、ソフトバンクのネットワークを利用する主な格安SIMから、お得なサービスをチェックしてみましょう。

データ利用量が1GBまででお得なのは、LINEモバイル「LINEデータプラン」のソフトバンク回線です。月額料金はドコモ回線と同じで、音声通話SIMが1,200円、データ通信SIMは500円となります。

ソフトバンク回線の格安SIMでは、ほかの回線に比べて料金プランが割高に設定されているケースもありますが、LINEモバイルの月額料金はドコモ回線やau回線と変わらないところもポイントです。

「LINEモバイル」(ソフトバンク回線)の料金プラン

「LINEモバイル」(ソフトバンク回線)の料金プラン

また、利用できるのはiPhoneやiPadなどのiOS端末に限られますが、b-mobile「990ジャストフィットSIM」(音声通話SIMのみ)および「190PadSIM」(データ通信SIMのみ)のソフトバンク回線にも注目です。通信量が1GB以下の月額料金は前述のNTTドコモ回線と変わらず、990ジャストフィットSIMは990円、190PadSIMは190円。LINEモバイルよりもコストを抑えることが可能です。

「990ジャストフィットSIM」と「190PadSIM」(いずれもソフトバンク回線)の月額料金

「990ジャストフィットSIM」と「190PadSIM」(いずれもソフトバンク回線)の月額料金

悩んだら「マルチキャリア」を選ぶのがいいかも?

NTTドコモ、au、ソフトバンクの各ネットワークで取り上げたLINEモバイルは、複数のネットワークに対応している、いわゆる「マルチキャリア」と呼ばれる格安SIMです。

マルチキャリアのなかには対応するネットワークごとに月額料金を変えているところもありますが、LINEモバイルは3つのネットワークすべてで同じ料金体系を採用しているので、どのネットワークを選んでも価格に違いはありません。基本的なサービス内容にも違いはないので、純粋にネットワークだけで選べるのがメリットのひとつです。

また、将来もしも別のネットワークを使いたくなったとき、ひとつのネットワークにしか対応していない格安SIMではキャリアを乗り換えなければなりませんが、マルチキャリアならSIMカードを交換するだけで済むというメリットもあります(ただし、交換の際には所定の手数料が生じます)。

3つのネットワークすべてに対応するマルチキャリアは、LINEモバイルのほかにもmineo、nuroモバイル、QT mobileなどがあります。ネットワークの違いは気になるけれど、どの格安SIMを選ぶべきか決めかねてしまうという人は、こうしたマルチキャリアの格安SIMを選ぶのもいいでしょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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