UQモバイルは、2019年9月12日、格安SIMカードの新料金を発表。10月1日より実施する。新しい料金プラン「スマホプラン」は、当初の料金がずっと続くシンプルな構成と、契約期間の制限および契約解除料がないのが特徴となっている。
※本記事中の料金は税別で統一している。
UQモバイルの新料金は、月間3GBのデータ通信容量で月額1,980円の「スマホプランS」、月間9GBのデータ通信容量で月額2,980円の「スマホプランM」、月間14GBのデータ通信容量で月額3,980円の「スマホプランL」という3種類から構成されている。
これらの新料金プランは、契約期間と契約解除料がないことが特徴で、10月1日から施行される改正電気通信事業法に適応したものとなっている。また、従来プランのように、契約2年目、契約3年目のタイミングで料金が値上がりすることがなく、当初の料金がずっと続くシンプルでわかりやすい点も特徴だ。そのいっぽうで、従来プラン同様に、使い切れなかったデータ通信容量を翌月まで繰り越しできるほか、通信容量を消費しない「節約モード」といったUQモバイルならではの特徴は継承されている。
なお、これらの新料金が登場したことで、従来の「おしゃべりプラン」、「ぴったりプラン」、「データ高速+音声通話プラン」、「データ無制限+音声通話プラン」の各プランは9月30日で新規受付を終了する。旧料金プランから新料金プランへの移行は9月24日より受付を開始する。その際に、違約金などは発生しない。また、「マンスリー割」、「増量オプション2年間無料キャンペーン」、「DIGNO Phone メール無料キャンペーン」についても同日に新規受付を終了する。このほか、MNP転出時の手数料を10月1日以降が一律で3,000円に値下げされる。
新料金プラン「スマホプラン」は、S、M、Lという3種類のラインアップとなる
「スマホプラン」は、従来プランと異なり、契約当初の料金のまま値上がりせずに使い続けることができる点が特徴だ
データ通信容量は、従来の「増量オプション」(キャンペーンで2年間無料)を込みにしたものとなり、この点でもシンプルでわかりやすくなった
これらの新料金プランに適用される割引メニューとして、月額500円の割引となる「UQ家族割」と、月額300円の割引となるWiMAXルーターのセット割引メニュー「ギガMAX月割」が用意される。音声通話は基本的に従量制だが、通話オプションとして、月額700円で1回10分以内であればかけ放題となる「かけ放題」と、月額500円で月間60分まで通話が行える「通話パック」の2種類が用意されている。
新料金プラン「スマホプラン」は、直接競合するワイモバイルが9月9日に発表したシンプルさを特徴にした新料金をかなり意識したものと言える。ただし、ワイモバイルの「プランR」が月間通信容量13GBなのに対して、UQモバイルは1GB多い14GBである点がアドバンテージだ。また、ワイモバイルでは10分以内の音声通話をかけ放題にしているが、UQモバイルではそれをオプションとすることで、月額で700円ほど安い価格設定を実現している。音声通話はほとんどしないというユーザーには、こちらのほうがより適したプランと言えそうだ。
音声通話は従量制だが、「かけ放題」と「通話パック」という2種類のオプションが用意されている
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