ASUSは、ノートPC「VivoBook S」シリーズの新モデル「VivoBook S15 S531FA」(以下、VivoBook S15)を発表した。インテル第10世代Coreプロセッサー搭載のハイパフォーマンスモデルで、5色のマルチカラーや極薄ベゼル採用などデザインにも妥協がないモデルだ。この「VivoBook S15」をレビューする。
まずは、「VivoBook S15」の本体デザインをチェックしよう。本機は、ガンメタル、トランスペアレントシルバー、コバルトブルー、パンクピンク、モスグリーンの5色展開。アルミニウム合金の天板とパームレストは、アルマイト処理により色落ちの心配がなく、ずっときれいな状態を保ってくれるという。一般的な色に加えて、ピンクやグリーンといったカジュアルなカラーは、学生から社会人まで性別を問わず幅広い層のニーズに応えられそうだ
レビューで試したのは、鮮やかなピンク色がかわいい「パンクピンク」
パームレストはローズゴールド。サンドブラスト加工により表面の手触りがいい。なお、キーボードはバックライトを搭載する
天板を開くとキーボードに傾斜が生じる。これによりタイピングが快適に行える。また、通気孔と設置面に空間がうまれることで放熱性能も向上するとのこと
15.6インチのディスプレイ(1,920×1080。フルHD)は、ワイドなTFT液晶を採用。ノングレアタイプで、上下左右170°の広視野角になっている。また、極薄ベゼルを採用することで画面占有率は約88%を実現。作業を行うには十分な広さで、映画など映像鑑賞でも迫力ある体験が可能だ。
15.6インチのディスプレイ。タッチ操作には対応していない
本体底面には2Wのスピーカーを2基備え、ノートPCでは大きめのチャンバーを採用することで低音域から高音域までの再生を実現したという
本体重量は約1.85kgと持ち運びには向かず、どちらかと言えば自宅での使用がメインとなるだろう。
外部インターフェイスは、HDMIポート、USB 3.1 Type-Cポート、USB 3.0ポート、microSDカードスロットを1基ずつ備え、USB 2.0ポートを2基搭載。また、マイク/イヤホンのコンボジャックも搭載し、使い勝手はすこぶる快適だ。
日常使いに必要なポートはひと通り揃っている
「VivoBook S15」は、CPUにCore i5-10210U(1.6GHz/最大4.2GHz)とCore i7-10510U(1.8GHz/最大4.9GHz)を搭載する2モデルが用意される。どちらもインテルの最新Core iプロセッサーだ。メモリーはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GB。ストレージは512GB SSD(PCIe 3.0x2)+1TB HDDという爆速&大容量を実現している。かわいらしい外観デザインからは想像できないハイスペックモデルだ。
ベンチマークソフトウェア「PCMark 10」のテスト結果は3645だった。内訳は、基本性能を示すEssentialsが7907、Office関連ソフトの性能をしめるProductivityが7050を記録。3Dゲームや動画編集などをサクサク行うのには厳しいが、Microsoft Officeでの作業や動画鑑賞などは快適に行える
SSDはNVMe SSD(PCI Express 3.0 x2接続)で、読み込み、書き込みともに高速だ。OSの起動やシャットダウンから、アプリの起動、データの読み書きまで高速で行える。これに加えて1TBのHDDが用意されており、たっぷりの保存容量が確保されている。
ストレージの転送速度を測定する「CrystalDiskMark」のテスト結果は、読み込みが1756.77、書き込みが975.30と高速だ
これだけの性能があれば、自宅で主に使うメインPCとして十分だ。通信面でも、2020年に実用化が見込まれている「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応しているので、これから長く使える1台になるはずだ。
価格はCore i5モデルが124,800円、Core i7モデルが149,800円(税込、Office非搭載)。
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。