レビュー
モバイルノートと組み合わせるならUSB-C接続モデルをチョイス

大画面ディスプレイでテレワークの作業効率をアップ! もちろんオフィスワークにも

場所を選ばずに使えるモバイルノートは便利ですが、机上でじっくりと作業する時は大画面ディスプレイがあると生産性がさらにアップします。今回はデルの27型液晶ディスプレイ「デジタル ハイエンド シリーズ U2720Q 27インチ 4K HDR USB-Cモニター(U2720Q)」(以下、U2720Q)を使って、大画面ディスプレイの魅力を紹介します。

デルの2in1パソコン「XPS 13 2in1」とU2720Q。USB-Cケーブル1本で接続できるので、モバイルノートとの相性は◎。U2720Qの直販価格は64,980円(税別、2020年3月24日時点)

大画面ディスプレイは便利かつ比較的安く買える

あなたは普段どんなパソコンを使って仕事をしていますか? 職種や業種によると思いますが、最近はどこでも使えるモバイルノートや2in1パソコンを使っている人が多いのではないでしょうか? どこでも仕事ができるこれらのモデルはフリーアドレスのオフィスやテレワークにピッタリ。自席から会議室に気軽に持って行けますし、持ち出しが許可されている人なら出張先や自宅でも使えます。新型コロナウィルス感染症の影響でテレワーク・在宅勤務をしている人の中には、会社支給のモバイルノートを持ち帰って、自宅で仕事をしているという人もいるでしょう。最新モデルは性能が上がっていますから、動画や写真をバリバリ編集するような重い作業をしないかぎり、ストレスなく使えます。

ただ、モバイルノートの画面サイズは13.3型が主流で、大きくても14型です。これで十分という人もいるかもしれませんが、机上でじっくりと作業する場合は、大画面ディスプレイがあると生産性がさらにアップします。しかも、価格.comで探すと、21.5型モデルなら1万円前後、23.8型/24型モデルでも1万円台で見つかります。大型の27型モデルも3万円前後が売れ筋。設置スペースがあれば、大画面ディスプレイを購入して、快適な作業環境を構築してみてはいかがでしょうか。

価格.comの「PCモニター・液晶ディスプレイ」の人気売れ筋ランキング(2020年3月19日時点)。21.5型モデルなら1万円前後、23.8型/24型モデルでも1万円台で見つかります。6位に入っているアイ・オー・データ機器の「EX-LDH271DB」は、フルHD対応の27型モデルで価格.com最安価格は16,810円です

USB-Cケーブル1本の便利さ

今回試用したU2720Qは、3840×2160の4K対応の27型液晶ディスプレイです。米国の映画制作会社で構成される業界団体Digital Cinema Initiatives(DCI)で定められたデジタルシネマ規格DCI-P3カバー率95%を実現しているほか、「VESA DisplayHDR 400」もサポートしています。色再現性、色彩、輝度は仕事用としては十分すぎるスペックです。垂直視野角が178°の視野角が広いIPSパネルを使用しているのもポイント。ただし、リフレッシュレートが最大60Hzで、速い動きが求められるゲームには少々不向きです(そもそもゲーム向けではありませんが)。

27型ということで最初はかなり大きく感じましたが、不思議なことに2、3日で大きさへの違和感はなくなりました。ノングレアタイプで蛍光灯の反射も気になりません

4K対応の27型は表示できる情報が膨大です! 表示スケールを推奨の150%にした場合、Excelなら47列、AJ行まで表示可能。ちなみに、フルHD対応の24型ディスプレイの100%表示の場合は30例、Z行までの表示となります

右にChrome、左上にExcel、左下にWordを開いても、3つのアプリを拡大縮小なしで使える大きさで表示できます。この圧倒的な広さは一度体験すると元には戻れません(戻りたくない)

画素密度は163ppiで表示は非常に高精細。フルHD対応の24型が粗く見えてしまうほどです。輝度は350cd/m2と一般的なオフィスで使うには十分な明るさ。輝度100%だと明るすぎるので、筆者は輝度55%で利用しています。コントラスト比は1300:1です。写真を表示すると、4K解像度と27型の大画面の恩恵が存分に味わえます。パレットやメニューなどを表示しても、メインの作業スペースを広くとれるので、PhotoshopやLightroomなどを使う人にもいいでしょう。HDRに対応しているので、映画やゲームなどを高画質で楽しめます。

カメラマンの吉村永氏が有効約1億200万画素の富士フイルム「GFX100」で撮影した写真を表示してみました。11648×8736という画像ですが、実際のサイズで表示しても花のやくがよく見えます(関連記事はこちら

また、本モデルはUSB-Cモニターであり、ノートパソコンと相性がよいのも魅力です。USB-C経由で最大90Wの電源を供給できるので、ほとんどのノートパソコンを充電しながら使えます。机にガジェットが溢れている筆者にとって、ノートパソコンのACアダプターを使わなくて済むのはありがたいところ。オフィスに本モデルがあれば、ACアダプターを家に忘れても安心ですね。フリーアドレスのオフィスでこのディスプレイが使えれば、かなり便利なのではないでしょうか。

U2720QはUSB-C経由で最大90Wの電源供給が可能。接続したモバイルノートをACアダプターなしで使えるのは便利すぎます

そのほか最新のディスプレイらしく、四辺狭額縁で27型ながらサイズが抑えられています。本体サイズは61.13(幅)×18.5(厚さ)×52.52(高さ) cm(スタンド含む)。スタンドも多機能で、高さ調整やスイーベル、チルトなどが可能。縦位置でも使えます。

背面もすっきりとしたデザイン。背面が見えるような場所に設置してもいいでしょう。高さ調整は130mm、スイーベルは90°、回転は90°、傾斜角は−5°/+21°

外部インターフェイスはHDMI、DisplayPort、USB-C(DisplayPort 1.4モード、アップストリーム90Wまで)、USB-C(ダウンストリーム)、USB3.0(ダウンストリーム)などを搭載しています。

外部インターフェイスは本体背面の下部と左側面にレイアウトされています

外部インターフェイスは本体背面の下部と左側面にレイアウトされています

左側面にはUSB3.0ポートとUSB-Cポートを搭載。ここにキーボードを接続しておけば、デスクトップパソコン感覚でモバイルノートが利用できます

マルチディスプレイの基本

モバイルノートと大画面ディスプレイを組み合わせて、マルチディスプレイ環境で使う場合、ちょっとした設定でさらに便利に使えます。Windows 10の場合、マルチディスプレイの設定は以下の4つが用意されています。


PC画面のみ:PCのディスプレイだけに画面を表示する
複製:2のディスプレイに同じ画面を表示する
拡張:2つのディスプレイをひとつのディスプレイのように拡張して画面を表示する
セカンドスクリーンのみ:2台目のディスプレイだけに画面を表示する

ディスプレイの設定は、「アクションセンター」→「表示」か「Windowsキー」+「Pキー」のショートカットから呼び出せます。モバイルノートには、Fnキーから呼び出せる機種もあります。モバイルノートと大画面ディスプレイを組み合わせる場合は、「拡張」を選ぶといいでしょう。

次に細かな設定をしていきます。デスクトップを右クリックして「ディスプレイ設定」を起動します。2つのディスプレイの位置関係、表示サイズ、解像度、向きなどを調整できます。表示サイズに関しては、「表示スケールの詳細設定」からさらに細かく設定することができます。

「ディスプレイの選択と整理」の識別を押すと、どちらのディスプレイが「1」か「2」かがわかります

「ディスプレイの選択と整理」の識別を押すと、どちらのディスプレイが「1」か「2」かがわかります

下にスクロールすると表示サイズ、解像度、向きなどを設定できます

下にスクロールすると表示サイズ、解像度、向きなどを設定できます

モバイルノートとディスプレイを組み合わせて使っている場合は、位置関係を正しくするのがポイント。机が狭くて、モバイルノートの上に大型のディスプレイを設置する場合は、モバイルノートの画面を下、ディスプレイを上と正しく設定しましょう。

机が狭い場合やモバイルノートのキーボードを使う場合は、外付けディスプレイを上に、モバイルノートのディスプレイを下に設定しましょう

大画面ディスプレイを使う場合はスナップ機能もぜひ活用しましょう。たとえば、ウィンドウのタイトルバーをクリックして画面の左端にドラッグ&ドロップすると、画面の左半分にウィンドウが固定されます。Windowsキー+→/←というショートカットキーでも同じ操作ができます。もう片方に表示するウィンドウを固定することも可能。右上隅にドラッグ&ドロップすると右上の1/4のサイズにウィンドウが固定されます(そのほかの隅も同じ)。上端にドラッグ&ドロップすると全画面表示になります。

大画面ディスプレイやマルチディスプレイ環境では、スナップ機能を上手に使いましょう

大画面ディスプレイやマルチディスプレイ環境では、スナップ機能を上手に使いましょう

タスクバーの表示スタイルもカスタマイズできます。「メイン タスク バーと、ひらかれているウィンドウのタスク バー」を選ぶと、サブディスプレイに開いているアプリのアイコンがタスクバーに表示されるようになります。セカンドディスプレイは閲覧専用という場合は、セカンドディスプレイにタスクバーを表示しないようにして、表示スペースを広げましょう。

タスクバーを右クリックして、「タスクバーの設定」をクリック。「マルチディスプレイ」の項目から、タスクバーの表示スタイルをカスタマズできます

まとめ

筆者は普段、14型のモバイルノートにフルHDの24型液晶ディスプレイを接続して仕事をしており、大画面ディスプレイの便利さは知っていましたが、U2720Qの便利さはワンランク上でした。大画面なのももちろん、4K対応なので、多くの情報が表示できて、ExcelもWordもWebページも写真も動画も(つまりすべて)見やすいのです。40歳を過ぎて細かな字が読みにくくなってきている筆者にはまさに今必要なものかもしれません。

USB-Cケーブル1本で済むのも、いろいろなガジェットが机に散乱している自分としてはうれしいポイントでした。

自宅で仕事をする時間が長いという人も大画面ディスプレイを購入すれば、作業効率がぐっと高まるはずです。個人的には、パソコンの前に向かっているという感覚になり、仕事モードになれるのも導入するメリットのように感じました。ただ、自宅で使うとなると、27型は大きく、狭い我が家で設置スペースを確保するのには苦労しそうです。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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