「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界やインターネットで先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
アップルとGoogleは、新型コロナウイルス感染症の対策として、Bluetoothにより濃厚接触者を追跡するシステムを共同で開発することを発表しました。
世界の緊急事態に手を取り合うことになったアップルとGoogle
このシステムは、アップルとGoogleが共同で開発したAPIを濃厚接触者追跡アプリに実装することで、ユーザーが新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触したかどうかを識別するというもの。具体的には、アプリをインストールするとBluetoothによる接近検出システムが動作し、スマートフォンから無線信号を発信しつつ、ほかのスマートフォンからの無線信号を受信するモードになります。
たとえば、2台のスマートフォンが濃厚接触に該当する距離や時間を満たした場合、それぞれのデバイスがコードを生成。もし、ユーザーが後に新型コロナウイルス感染症と診断された場合、アプリから自己申告を行い、このユーザーのコードに基づいて、濃厚接触したユーザーを特定。感染拡大を防ぐためのアドバイスを行うと言います。このアドバイスを受けたユーザーは、自主隔離や検査などの感染を拡散しない対策をとれるというわけです。
これは、アップルとGoogleがアプリを開発するのではなく、アプリでBluetoothを使った追跡システムを使用できるAPIを提供するというものです。アプリ自体は、各国の公衆衛生機関が開発し、早ければ5月にもリリース予定とのこと。
5月のリリースは第1フェーズとされていて、第2フェーズでは追跡システムをOSに組み込むことが予定されています。
視覚障害者が指先の触覚で文字を読み取る点字。Googleは、この点字に対応したキーボードをAndroid端末に実装すると発表しました。
Android端末に実装される「TalkBack 点字キーボード」
一般的な点字は、2(横)×3(縦)の6つの点で表される6点式点字というものが使われています。これを、スマートフォンでも利用できるようにしたのが、Googleが開発した「TalkBack 点字キーボード」です。
画面を6つのエリアに分割し、それぞれを6点式点字のひとつに対応。これらのエリアの組み合わせをタップ操作で行い、点字入力を可能にします。
「TalkBack 点字キーボード」は、まずは英語向けにリリースされ、その後に各国で展開していくとのこと。スマートフォンの新しいコミュニケーションツールのひとつとして注目です。
ソース:Google
2020年3月20日に任天堂から発売されたNintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」は、価格.comのゲームカテゴリランキングで1位(4月13日時点)に支持されており、大きなセールスをあげています。
Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」
この人気は日本だけではなく世界でも同様ですが、中国では通販サイト大手のTaobaoやPinduoduoなどから突然「あつまれ どうぶつの森」が姿を消したことが話題になっています。
中国で国外産ゲームを販売するには、中国政府の審査を受けて認可される必要があります。そのため、中国の通販サイトで販売されているのはグローバル版の「あつまれ どうぶつの森」です。
一部では、「あつまれ どうぶつの森」の機能のひとつ、「マイデザイン」が自由すぎて、中国政府の監視下を避けるSNSのような使い方ができるのためでは、とも言われています。
「マイデザイン」は、32×32マスのスペースに全16色の色を使って自由にデザインを描くことができる機能で、作成したデザインは壁や地面に貼り付けたりすることができます。また、作成したデザインはユーザー同士で共有することも可能です。
この機能を使って、中国の習近平国家主席のジョークを投稿したり、ゲーム内で香港のデモを実施したりするユーザーがTwitterなどで見つかります。こういった自由すぎる使い方が、何らかの形で販売規制につながったのではないかと見られているわけです。
ただし、小売業者の中には「あつまれ どうぶつの森」を、わかる人にはわかる名称に変更して販売を続行している業者もいるとのことです。
ソース:ロイター
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。