レビュー
未来的なフローティングデザイン、一体感もさす!

アップル「Magic Keyboard」レビュー! iPadのノートPC化の夢かなう!?

アップルは2020年5月発売予定だった「iPad Pro」用のキーボード「Magic Keyboard」の発売を前倒しし、先週末に予約受付を開始した。購入者には今週から順次発送されているようだ。筆者も実機を入手できたのでレビューしていきたい。

今回は12.9インチiPad Pro用のMagic Keyboardを試用した。アップルストア価格は37,800円(税別)

今回は12.9インチiPad Pro用のMagic Keyboardを試用した。アップルストア価格は37,800円(税別)

「iPad Pro」との一体感はさすが! 浮かせて固定するフローティングカンチレバー

iPad用キーボードはアップル純正の「Smart Keyboard Folio」や、ロジクールなどサードパーティー製のものなど、数多くのものが市場に出回っている。「iPadOS」がマウス操作やトラックパッド操作に対応し、年々ノートパソコン的な使い方ができるようになってきており、iPad用キーボードはますます盛り上がると予想される。

今回取り上げるMagic Keyboardは、iPadの最上位シリーズである、iPad Pro用のキーボードだ。今年3月に発売されたiPad Proの2020年モデル(Early 2020)と1世代前のモデルで利用できる。最新のiPad Pro発表時には、本体のiPad Proよりも、このMagic Keyboardのほうが気になったという人も少なくないのではないだろうか。

そんなMagic Keyboardだが、iPad Proとはマグネットで固定する。閉じた状態は最新のSmart Keyboard Folioのようだが、開くとノートパソコンのようなヒンジがあり、一定の位置まで開くとすっと止まる。次にiPad Proを動かして見やすい角度に調整する。そうすると、利用者から見るとiPad Proが宙に浮いているように見えるのがユニークだ。この仕組みをアップルではフローティングカンチレバーと呼んでいる。角度は自由に調整できるが、後ろのほうには倒せない。作りはかなりしっかりしており、iPad Proとの一体感はさすが純正といったところ。動かしてもiPad Proが外れたり、ずれたりすることはなかった。着脱しやすいマグネットで固定されており、iPad Pro単体で使いたい時に素早くキーボードを取り外せるのもポイントだ。

閉じた状態はSmart Folio Keyboardに近い見た目。よく見ると、ヒンジ部分のでっぱりがある

閉じた状態はSmart Folio Keyboardに近い見た目。よく見ると、ヒンジ部分のでっぱりがある

iPad Proを装着していない状態。奥のほうにシルバーのヒンジが見える。背面の折曲がる部分もかなりしっかりとした作りとなっている

自由に動かせる範囲。Smart Folio Keyboardは角度を2段階でしか変えられないが、Magic Keyboardは上記写真の範囲なら自由に角度を変更できる

シザー構造のキーボードはほぼMacノート!?

キーボードの配列は最新の「MacBook Air」とほぼ同じだが、サイズはMagic Keyboardのほうがコンパクトだ。縦5列で、Fnキーの列が省かれている。キーピッチは実測で17mmか18mmあり、コンパクトだが、窮屈さは感じない。シザー構造でストロークが1mm確保されており、打ち心地はMacBook Airに似ている。強くタイピングしてもたわみがなく、ぐらつくこともない。バックライトを備えており、暗いところで使いやすいのも便利だ。トラックパッドは横に広く、4本指での操作も問題なし。

Magic Keyboardのキーピッチは実測で17mmか18mm。キートップも大きく、自然にタイピングできる

Magic Keyboardのキーピッチは実測で17mmか18mm。キートップも大きく、自然にタイピングできる。打鍵音は静かだ

1mmのストロークが確保されたシザー構造のキーボード。キーボード面が薄いせいもあるが、たわみはなく、ぐらつくこともない。安定したタイピングが可能だ

MacBook Airと比べると、やはり底に付く感じがしてしまう。MacBook Airのほうがサイズも大きいので、純粋なキーボードの使い心地はMacBook Airのほうが上に感じだ。

Smart Keyboard Folioと比べると、カーソルキー以外のキーはほぼ同じだが、キートップはMagic Keyboardのほうが大きく、打ち心地は断然Magic Keyboardのほうが上だ。また、パームレストがあるのも大きな違いで、手の収まりがまったく違う。

MacBook Airとの比較。MacBook Airのキーボードとの違いは、Fnキーがないこと。また、右下のcommandキーが地球儀マークキー(文字入力方法切り替え)となっている

Smart Keybord Folioとの比較。一番の違いはパームレストの有無。パームレストがあると手の収まりがよく快適にタイピングできる。キートップの大きさも違う

機能面ではパススルー充電ができるUSB-Cポートが便利だ。本体のUSB-Cポートと逆にあるのがポイントで、ケーブルの取り回しがしやすい。

左側に搭載されるパススルー充電対応のUSB-Cポート

左側に搭載されるパススルー充電対応のUSB-Cポート

重量と角度には注意

理想的なiPad Pro用キーボードであるMagic Keyboardだが、気になる点もある。まず、重量が実測で701gあり、12.9インチiPad Proと合わせると1335gになってしまう。もうひとつは角度。自由に角度を調整できるとはいえ、もう少し後ろまで倒せるとよかった。

Magic Keyboardの重量は実測で701g

Magic Keyboardの重量は実測で701g

12.9インチiPad Proと合わせると1335g(実測)。最新のMacBook Air(1290g)よりも重い

12.9インチiPad Proと合わせると1335g(実測)。最新のMacBook Air(1290g)よりも重い

まとめ

iPad Proをノートパソコン代わりに使いたい、Macノートのように使いたいとい人にとって、Magic Keyboardは待ちに待ったキーボードだろう。つまり、iPadをノートパソコン化したかった人たちの要望に応えたキーボードと言える。1世代前のモデルで使えるのもうれしいポイント。アップルストア価格は、11インチiPad Pro用は31,800円(税別)、12.9インチiPad Pro用は37,800円(税別)と安くはないが、相性や一体感はさすが純正といったところ。

MacBook Airや13インチMacBook Proと迷うかもしれないが、iPad Proの魅力はMacノートにはできない、手書きやタッチ操作、ARといったところにある。ノートパソコン代わりにも使いつつ、iPad Proならではの新しい体験も満喫したいというユーザーは、最新のiPad ProとMagic Keyboardを組み合わせて使ってみてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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