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注目はZEISSレンズだけじゃない!

デジタル一眼カメラ並みの機能性を実現。ソニー「Xperia 1 II」のカメラ機能の詳細が明らかに

ソニーモバイルは、5月に発売予定の5Gスマートフォン「Xperia 1 II(エクスペリア・ワン・マークツー)」のカメラ機能の詳細を発表した。新搭載されるカメラアプリ「Photography Pro」の詳細も含め、本機のカメラ機能についてレポートしよう。

ハードとソフト両面が強化された「Xperia 1 II」のカメラ機能

NTTドコモとauからこの5月に発売予定の「Xperia 1 II」は、5G対応などさまざまな魅力を備えた注目モデルだが、なかでもカメラ機能はZEISS監修レンズを初搭載することもあって注目を集めている。

「Xperia 1 II」のメインカメラは、約16mmの超広角カメラ、約24mmの標準カメラ、約70mmの望遠カメラ(画素数はいずれも約1,200万画素)に、3D iToFセンサーを組み合わせたクアッドカメラとなった。超広角、標準、望遠の各カメラのレンズには、T*(ティースター)コーティングが施されたZEISS監修のレンズが搭載され、クリアな描写と逆光時の撮影能力を高めている。3D iToFセンサーは、構図を43,200のメッシュに区切り、それぞれのメッシュ内で被写体との距離を計測する。これにより、従来よりも正確で高速なピント合わせが可能になるという。なお、フロントカメラは約800万画素で「Xperia 1」から基本的に変更はない。

また、標準カメラのイメージセンサーは従来の1/2.6インチから1/1.7インチに大型化され、「Xperia 1」と比較して高感度特性が約1.5倍向上した。いっぽうで、データの読み出しが遅くなることなどを避けるため、画素数は1200万画素に据え置かれている。ちなみに、スマートフォン向けの1億画素クラスのイメージセンサーは、データの読み出しに現状100ms程度かかるというが、「Xperia 1 II」は10msと、これより10倍も速い。読み出し速度の高速化は連写性能だけでなく、動く被写体のゆがみを抑える効果もあり、表現力にも大きな影響を与える。

超広角(16mm)、標準(24mm)、望遠(70mm)の各カメラの焦点距離は、デジタル一眼カメラにおけるいわゆる「大三元レンズ」(F2.8の広角・標準・望遠レンズのこと)の焦点距離を意識したもので、幅広い構図をカバーできる組み合わせだ

標準カメラはフォトダイオードひとつひとつの面積が従来比2.2倍に大型化された。また、3基のメインカメラはいずれも高感度撮影性能の高いDual PDセンサーを採用する

従来のレーザーオートフォーカスは中央の1点のみの距離を計測するものだったが、本機の3D iToFセンサーは構図を43,200点に分割して、それぞれのメッシュ内の距離を計測できる

3D iToFセンサーが計測した距離情報を基に、AI解析によってどこにピントを合わせるべきかが判定される

3D iToFセンサーが計測した距離情報を基に、AI解析によってどこにピントを合わせるべきかが判定される

左が従来のAF方式で、構図の中央にピントを合わせようとするが、本機のカメラでは、構図端にある被写体をしっかり認識して撮影できる

像面位相差AFも強化され、「Xperia 1」と比較して約4倍の247点のフォーカスポイントを実現。撮像範囲におけるAFカバー率は高性能一眼カメラに迫る約70%だ

こうしたハード面の進化を後押しするのが、新しいカメラアプリ「Photography Pro(フォトグラフィープロ)」だ。「Photography Pro」は、シャッターはタッチパネルではなく、本機のボディ側面に備えられたカメラボタンを使うことが基本になるなど、よりカメラに近い操作性を採用。機能面でも、通常のカメラアプリでは非対応の毎秒20コマのAE/AF連動(シャッター半押し時の内部演算は毎秒60コマ)や、人やペットの瞳を追従する「リアルタイム瞳AF」に対応する。また、RAWデータでの撮影も可能など、デジタル一眼カメラ並みの機能を備える。なお、従来のカメラアプリも引き続きプリインストールされており、用途によって使い分けできる。

Photography Proには、ソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズに搭載される「AF-ON」や「AEL」ボタンが備わる。使用されるアイコンやフォントもαシリーズのものに近づけられている

「Photography Pro」の機能の一覧。多彩な撮影モードのほか、フォーカスエリアやヒストグラム表示など、デジタル一眼カメラ並みの機能性を持つ。なお、RAW撮影機能は後日アップデートでの対応となる

バッテリーの消費を抑えるため、AE/AFの内部演算はプレビュー待機中については毎秒30コマに抑えられる、毎秒60コマになるのはシャッターを半押しした時のみ

人物だけではなくペットの瞳も認識可能となった「リアルタイム瞳AF」も「Photography Pro」に搭載される

人物だけではなくペットの瞳も認識可能となった「リアルタイム瞳AF」も「Photography Pro」に搭載される

以下は、「Photography Pro」を使って撮影した静止画の作例となる。

駆ける馬に乗るカウボーイを撮影した作例。AE/AF連動の毎秒20コマ連続撮影によって、駆け抜ける馬の毛並みや、舞い上がる小石や砂がしっかりと描写されている

フリスビーに飛びつく瞬間の犬を撮影した作例。このように、構図端の動く被写体に瞬間的にピントを合わせられるのは、「Xperia 1 II」のカメラならではだろう

ビル街を超広角カメラで撮影した作例。荒れやすい周辺部分の解像感が保たれているほか、ZEISS監修レンズによる空の発色のよさも見どころ

夜景を長時間露光で撮影した作例。明暗差がある構図だが、手ぶれやノイズは少なくHDRが適切に階調を保っている

以上、「Xperia 1 II」のカメラ機能の詳細の解説となる。特に、新搭載の「Photography Pro」は、従来のスマホ用カメラアプリの一線を超えたもので、その内容に期待は高まる。ただし、現状の開発スケジュールでは、5月に予定されている「Xperia 1 II」の発売日には間に合わない公算が高い。NTTドコモおよびauから発売後に配信されるアップデートを実施した後で利用できるようになる予定だ。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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