レビュー
こだわりのキーボードを搭載

約6万円でフルメタルボディ! 8 型UMPC「MAL-FWTVPCM1」レビュー

FFF SMART LIFE CONNECTEDが2020年4月20日に発売した2in1タイプのUMPC「MAL-FWTVPCM1」をレビューしていきたい。ドン・キホーテの激安UMPC「NANOTE(ナノート)」が話題だが、本モデルはNANOTEよりも高い価格.com最安価格約6万円のモデルだ。

FFF SMART LIFE CONNECTEDは、HDDケースやテレビなどを手がけるメーカーで、旧MARSHALというと多くのPC自作ユーザーやガジェット好きにはピンとくるのではないだろうか。

FFF SMART LIFE CONNECTED (旧MARSHAL)のMAL-FWTVPCM1は、タブレットスタイルでも使える2in1タイプのUMPC。価格.comの最安価格は59,800円(2020年5月19日時点)

高級感のあるフルメタルボディ

まずは外観から見ていこう。MAL-FWTVPCM1の本体サイズは200.6(幅)×17.9(高さ)×130.6(奥行)mm(突起物除く)と、UMPC然としたコンパクトサイズ。重量は約674gと1kgを余裕で切る軽さだ。少し厚みはあるが、片手で楽に持てるサイズ感となっている。天板から底面まで金属を使ったフルメタルボディの質感が高く、チープな感じはしない。カラーは落ち着いたガンメタリックだ。

約674gの軽量ボディ。片手でも楽に持てる

約674gの軽量ボディ。片手でも楽に持てる

天板から底面まで金属を利用したフルメタルボディ

天板から底面まで金属を利用したフルメタルボディ

13.3型のディスプレイを備えるノートパソコンの約半分のサイズ。このコンパクトさがUMPCであるMAL-FWTVPCM1の魅力だ

ディスプレイは1920×1200の8型。画面が小さいこともあって、非常に高精細な表示となっている。輝度は400カンデラと明るさも十分。IPS方式で視野角が広いので、タブレットスタイルで使う時も画面が見やすい。10点マルチタッチに対応しており、タッチ操作もできる。感度は良好でスクロールや拡大表示といった使い方は問題ないが、表示が小さいのでピンポイントで小さいところタッチするのは難しい。

ディスプレイは1920×1200の8型。グレア液晶で映り込みが少し気になる。写真はディスプレイ部分を回転したタブレットスタイル

全キー網羅のこだわりキーボード

UMPCはボディが小さいために、キーボードが使いにくいのが弱点と言われている。本モデルのキーボードは、同社独自の日本語キー配列。アルファベットキーのキーピッチを広くして、文字入力しやすいように工夫している。独自の部分は、Fnキーを使って全キーを網羅していること。Fn+Escで半角/全角キー、Fnキー+BackspaceでTabキー、Fnキー+\でWindowsキーといった具合だ。

ただ、キートップにFnキーと組み合わせてどの文字が入力されるのかは書かれているが、さすがに覚えるまでに時間がかかりそうだ。日本語入力時によく利用する「。」と「、」がカーソルキーの上にあるという変則ぶりにも最初はとまどった。

アルファベットキーのキーピッチは実測で17mmか18mmとかなり余裕のあるレイアウト。ただ、それ以外はキー自体がかなり小さく窮屈だ。レイアウトも変則的

男性が手を置くとボディの半分近くが隠れてしまう

男性が手を置くとボディの半分近くが隠れてしまう

タッチパッドは搭載せずに、マウスカーソルは「オプティカル・フィンガー・ナビゲーションタイプ」というもので動かす。ThinkPadのトラックポイントのようなものだが、光学式でセンサーの上で指を滑らせるとカーソルが動く仕組みだ。慣れればマウスカーソルを素早く動かせるようになったが、指に汗をかいていると滑りにくく、これからの季節にはつらいかもしれない。使いにくい場合は、画面を直接タッチするか、スペースに余裕があればマウスを使うといいだろう。

このほか、右上の電源ボタンには、Windows Hello対応の指紋センサーが搭載されており、素早くログオンできる。価格帯を考えると、キーボード回りはかなりこだわって作っている。ファンクションキーで全キーを網羅するというのはかなりの荒技だが、日本で企画している製品ならではのポイントだ。

光学式のオプティカル・フィンガー・ナビゲーションタイプ(左)。スペースキーの下に左右クリックボタンを備える。電源ボタン(右)にはWindows Hello対応の指紋センサーが搭載されている

過度な期待は禁物だが、ライトな用途には十分なスペック

基本スペックは、CPUが2コア4スレッドの「Pentium Silver N5000」(1.10GHz、最大2.70GHz)、メモリーが4GB(LPDDR4 2133GHz)、ストレージが128GB eMMC。各種ベンチマークテストのスコアこそ伸びなかったが、インターネットの閲覧やメールの確認、ネット動画の視聴といったライトな用途には必要十分なスペックだ。試しにビデオ会議アプリ「ZOOM」を試してみたが、問題なく動作したし、ビデオ会議をしながら、メモをとるといった作業も快適にできた。サブ機としては不満なく使えそうだ。

パソコンの総合性能を測れるベンチマークソフト「PCMARK 10」のスコアは1659。決して高くないスコアだが、文書作成やWebブラウジングといったライトな用途はストレスなくこなせる

「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトは、グラフィック設定を「低品質」にしても「重い」という結果に

スペック面では、底面にストレージ拡張用のスロット (M.2 2242 SATAサポート)を備えるのも見逃せない。128GBでは足りないというユーザーは、自己責任とはなるがストレージの増設ができる。

外部インターフェイスは、左側面にUSB 3.0 Type-C(給電兼用PD対応)、miniHDMIポート、USB 3.0 Type-Aポートを、右側面にヘッドホン出力、USB 2.0 Type-A、microSDメモリーカードスロットを備える。コンパクトボディながらUSBポートを3基も搭載するのは立派だ。

バッテリー駆動は約6.2時間(JEITA2.0)と短めだが、USB PD対応なのでモバイルバッテリーでも充電できるのはありがたい。

底面にストレージ増設用のスロットを備える(左上部分)。増設は自己責任。拡張時の故障などは保証対象外なので腕に自信のある人向けだ

USB 3.0 Type-CポートはPD対応。USB Type-Aポートを左右に搭載する

USB 3.0 Type-CポートはPD対応。USB Type-Aポートを左右に搭載する

ACアダプターも小型だが、本体が小さいので重ねると大きく見える

ACアダプターも小型だが、本体が小さいので重ねると大きく見える

無線LANはIEEE802.11ac/a/b/g/nで2.4GHz帯と5GHz帯に対応。Bluetoothももちろん備える。Webカメラは200万画素で、ディスプレイの左側に搭載されている。ZOOMで試した限り、画質はそれほどよくないので、ビデオ会議で画質にこだわるのであれば外付けのWebカメラを使うといいだろう。 OSはWindows 10 Pro 64ビット。

まとめ

ここ数年、ONE-NETBOOK TechnologyやGPDといった海外勢からいくつかUMPCが登場している。MAL-FWTVPCM1は、製造は中国だが、企画や要望は日本から出しており、修理などのアフターサポートは国内で行うという。安心感は海外メーカーにはない魅力と言えそうだ。

実用度で言えば10型クラスのノートパソコンや2in1パソコンのほうが上だが、このサイズ感はUMPCならでは。幅広いユーザーに向けたモデルではなく、このコンパクトさと不便さを楽しめるガジェット好きのためのモデルだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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