レビュー
デスクトップ向け第10世代Coreプロセッサーの実力は?

インテル最新CPU「Core i9 10900K」「Core i7 10700」「Core i5 10600K」速攻レビュー

インテル最新CPU「Core i9 10900K」「Core i7 10700」「Core i5 10600K」速攻レビュー

インテルから、“Comet Lake-S”ことデスクトップ向け第10世代Coreプロセッサーがついに発売された。“世界最速のゲーミング・プロセッサー”と銘打った「Core i9 10900K」を筆頭に、多彩なSKUがラインアップされているが、今回、トップエンドモデル「Core i9 10900K」と、価格.comでも人気の出そうなTDP65Wの8コア/16スレッドCPU「Core i7 10700」、そしてコストパフォーマンスの高さからゲーミングPC向けとして注目されている「Core i5 10600K」の3モデルをいち早く触れることができたので、ベンチマークレポートをお届けしよう。

ベンチマークの前に“Comet Lake-S”をおさらい

新CPUのベンチマークレポートの前に、まずは“Comet Lake-S”のおさらいから。

今回発表された“Comet Lake-S”ことデスクトップ向け第10世代Coreプロセッサーは、2018年10月に登場した“Coffee Lake-S”ことデスクトップ向け第9世代Coreプロセッサー以来、約1年半ぶりに登場したメインストリーム向けのCPUだ。製造プロセスルール自体は、第9世代の“Coffee Lake-S”と同じ14nmだが、今回からCPUパッケージが新しい「LGA1200」というものに変更され、同社のメインストリーム向けCPUとしては初の10コアCPUが投入されたのが大きなトピックとなっている。

10コア20スレッドのCPUがついにデスクトップ向けメインストリームCPUにもやってきた

10コア20スレッドのCPUがついにデスクトップ向けメインストリームCPUにもやってきた

10コアCPUが投入されたことと、今世代からCore iシリーズはすべてハイパースレッディング対応となったことで、Core i9は10コア/20スレッド、Core i7は8コア/16スレッド、Core i5は6コア/12スレッド、Core i3は4コア/8スレッドと、シリーズ名とコア数の関係性がずいぶんとすっきりとしている。なお、型番の末尾に“K”が付くのがアンロックモデル、“F”が付くのは統合GPUなしモデル、“T”が付くのが省電力版というのは従来通りだ。

Core i9/Core i7のラインアップ

Core i9/Core i7のラインアップ

Core i5/Core i3のラインアップ

Core i5/Core i3のラインアップ

Coreシリーズ低消費電力版のラインアップ

Coreシリーズ低消費電力版のラインアップ

“T”を冠する省電力版を除くモデルは、各グレードで多少仕様が異なっており、Core i9の場合は、全CPUコアに負荷をかけてもターボブーストが効き、ターボブーストへの態勢が特に強い特定コアはさらに100MHz高いクロックで動作させることができる「Turbo Boost Max Technology 3.0」、CPUのパッケージ温度が70℃以下で電力的な余裕があるときに、ブースト時の最大クロックをさらに100MHz上乗せする「Thermal Velocity Boost」をサポート。「Core i9 10900K」では、シングルコアの最大動作クロック5.3GHz、全コアでも4.9GHzという非常に高いクロックを実現している。ハイエンドゲーミングユーザーをターゲットにしたCore i9らしい、高クロック重視の仕様といえそうだ。また、メモリーコントローラーが標準でDDR4-2933まで対応したのも大きなトピックとなっている。

ちなみに、Core i9以下のグレードはというと、Core i7は、Core i9でサポートされている機能のうち、「Thermal Velocity Boost」が省略。Core i5とCore i3は、そこからさらに「Turbo Boost Max Technology 3.0」がなくなり、対応メモリーもDDR4-2666までといった具合だ。

エンスージアスト向けのハイエンドCPUのCore Xシリーズにも搭載された「Turbo Boost Max Technology 3.0」を一部モデルで解禁

シングルコアにのみ負荷がかかるアプリケーションを立ち上げると、「Turbo Boost Max Technology 3.0」の動きがよくわかる。なお、「Turbo Boost Max Technology 3.0」が働く特定のコアに関する情報、製造時にフューズでCPU内部に保存しているそうで、毎回同じコアが高クロック動作になるそう

L2キャッシュはコアあたり256KB、L3キャッシュはコアあたり2MBで全コア共有という仕様は第9世代の“Coffee Lake-S”と同じ。TDPは、アンロックモデルの“K”が125W、無印が65W、省電力版の“T”が35Wと非常にわかりやすい。TIMはすべてソルダリングだが、アンロックモデルの“K”のみ、ダイの厚みを従来の800ミクロンから300ミクロンほど削った薄型ダイに切り替え、ソルダリングの厚みを確保し、熱伝導性能を高めているという。

“K”を冠するアンロックモデルのみ、薄型のダイを採用し、ダイとヒートスプレッターとの間を埋めるソルダリングに厚みを持たせることで、熱伝導性能を高めている

なお、“F”を除くモデルには、統合GPUとして「UHD Graphics 630」が搭載されている。こちらインテルに確認したところ、第9世代“Coffee Lake-S”からまったく変更はないとのこと。Core i3以外のグレードは、外付けのビデオカードと組み合わせて使うことが多いので、統合GPUはこれまでと同程度で問題ないという判断なのだろう。

インテルは第9世代の“Coffee Lake-S”の展開時もそうだったが、Core i9からCore i5のアンロックモデルあたりを高クロックでゲーミングに最適といった形で訴求している。今回の第10世代“Comet Lake-S”も、一部モデルで「Turbo Boost Max Technology 3.0」をサポートしたことや統合GPUの扱いなどからも、Coreシリーズは“ゲーミングに最適”という訴求を継続していくということなのだろう。

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