レビュー
持ち運びやすいメインマシン! コスパもアップ

ProにするかAirにするかが問題だ! Magic Keyboard搭載の「MacBook Pro 13インチ」レビュー

アップルが「MacBook Pro 13インチモデル」を2020年5月に刷新した。キーボードが「Magic Keyboard」に変わり、スペックを強化したのが大きな変更点だ。標準モデルはストレージ容量が倍になりつつ、従来モデルより価格が下がっているのも見逃せない。画面サイズが同じ「MacBook Air」と比較しつつ、その進化具合をチェックしていきたい。

今回試用したモデルはThunderbolt 3ポートを4つ備えた上位モデル。第10世代のCore i5プロセッサー、16GBのメモリー、512GBのSSDを搭載する。アップルオンラインストア価格は188,800円(税別)

「バタフライキーボード」から「Magic Keyboard」へ

新型MacBook Pro 13インチモデルの一番の変更点は、キーボードが「バタフライキーボード」からシザー構造の「Magic Keyboard」になったことだろう。MacBook AirやMacBook Proの16インチモデルは、一足先にMagic Keyboardを採用していたが、新型MacBook Proの13インチモデルもついにMagic Keyboardとなり、すべてのMacノートのキーボードがMagic Keyboardに統一されたこととなる。

バタフライキーボードは0.55mmという浅いストロークで「打鍵感がない」と、一部のユーザーに不評だった。慣れると入力しにくいと感じることはなかったが、店頭などで初めて触るユーザーからすると、慣れるか不安だったかもしれない。年々改良はされていたが、ゴミが入るなど不具合も発生していた。

Magic Keyboardは昨年11月に登場したMacBook Proの16インチモデルに採用され、ほかのモデルへの採用を望む声が価格.com上のクチコミにも見られた。Magic Keyboardは1mmのストロークで、安定したタイピングを実現するシザー構造を採用する。キーの下にはアップルがデザインしたゴム製のラバードームが入っており、打鍵音も静かだ。

左がMacBook Proの15インチモデルのバタフライキーボード(写真は2016年モデル)、右が新型MacBook Pro 13インチモデルのMagic Keyboard。ストロークが0.55mmから1mmに深くなっているのは見比べてわかるレベル

Magic Keyboardはカーソルキーが逆T字になっているのも特徴。Fnキー部分がタッチ式の「Touch Bar」は引き続き備える。EscキーはTouch Barから独立し、物理キーとなっている

同じMagic Keyboardを備えるMacBook Air(2020年モデル)と比べると、MacBook Proのほうがソフトな打鍵感で音もわずかに小さく感じた。MacBook Airはクサビ形でキーボード面にわずかに傾斜がついているのに対して、MacBook Proは本体がフラットで安定しているという構造上の違いかもしれない。

左がMacBook Proの13インチモデル、右がMacBook Air(2020年モデル)。どちらもキーボードはMagic Keyboard

左がMacBook Proの13インチモデル、右がMacBook Air(2020年モデル)。どちらもキーボードはMagic Keyboard

Thunderbolt 3ポートが4つの上位モデルはパフォーマンスがアップ

続いてスペック面を見ていこう。MacBook Pro 13インチモデルは、Thunderbolt 3ポートが2つのモデルと4つのモデルでスペックが異なる。新モデルはすべてスペックアップを果たしてはいるが、大きく変わったのは上位モデルである、Thunderbolt 3ポートを4つ備えたモデルだ。

Thunderbolt 3ポートが2つのモデルは従来モデルと同じ第8世代Coreプロセッサーを搭載するのに対して、4つのモデルは最新の第10世代Coreプロセッサーを搭載。グラフィックも「Iris Plus」にアップグレードされており、グラフィック性能は最大80%アップしているという。外部出力も6Kをサポートし、「Apple Pro Display XDR」とも接続して利用できる。メモリーもLPDDR3からLPDDR4Xにパワーアップし、容量は標準で16GB、CTOで32GBが選べるようになった。グラフィックヘビーな動画や画像の編集、ゲームで大きな違いを生むはずだ。

Thunderbolt 3ポートが2つのモデルは、標準モデルのストレージ容量が128GBから256GBへ、256GBから512GBへと倍増している。それでいて価格は5,000円値下げされている。コストパフォーマンスはかなりアップしている。

カラーはシルバーとスペースグレーの2色。写真はスペースグレー

カラーはシルバーとスペースグレーの2色。写真はスペースグレー

価格もサイズも近い「MacBook Air」と比較

最後にMacBook Air(2020年モデル)と比較していきたい。画面サイズはどちらも13.3型で、価格も重量も似ていることから、どちらを選ぶべきか迷っている人もいるのではないだろうか。MacBook Proの13インチモデルの2013年モデル(まだまだ現役だが、さすがに動作が重くなることもある)の買い替えを検討している筆者もそのひとりである。

MacBook Proの13インチモデル(左)とMacBook Air(右)。重量は1.4sと1.29sとその差は0.11sとわずかだ。サイズ感もほぼ同じ。最厚部はMacBook Pro 13インチモデルが1.56cm、MacBook Airが1.61cmと、MacBook Pro 13インチモデルのほうがわずかに薄い

MacBook Airは、Macノートの中で一番薄くて軽い携帯性にすぐれたモデルだ。バッテリー駆動時間も最大11時間(カタログスペック)と長い。最新モデルは第10世代Coreプロセッサーを採用しており、パフォーマンスもアップ。メインマシンとしても十分使えるレベルだ。見た目もスマートで、MacBook Proにはないゴールドというカラーも選べる。

それに対して、MacBook Pro 13インチモデルは、「Pro」というだけあってパフォーマンスを重視したボディ設計となっている。具体的には、Coreプロセッサーのターボブーストを長く維持でき、負荷のかかる作業を快適にこなせるのだ。ディスプレイの表示品質も高い。MacBook Airの輝度が400ニット、色域がsRGBなのに対して、MacBook Proは輝度が500ニットでP3をサポートする。

アップルストア価格はMacBook AirのCore i3モデルが104,800円(税別)、Core i5モデルが134,800円(税別)。MacBook Pro 13インチモデル(Thunderbolt 3ポート×2)が134,800円(税別)から。Thunderbolt 3ポートが4つのモデルは188,800円(税別)からと価格差はあるが、Thunderbolt 3ポートが2つのモデルはMacBook Airの上位モデルと同じ価格だ。

Thunderbolt 3ポートが2つのモデルは、MacBook AirよりもCPUの世代が古く、メモリーの規格も下。グラフィックもMacBook Airは6K出力をサポートするのに対して、Thunderbolt 3ポートが2つのMacBook Pro 13インチモデルは5Kまでと一部スペックはMacBook Airのほうが上の部分もあり悩ましい。パフォーマンスを重視するなら、Thunderbolt 3ポートが4つのモデルを選べばよいが、価格とのバランスを考えると本当に迷うところだ。

まとめ

MacBook Pro 13インチモデルはメインマシンとして使える高いパフォーマンスを備えたノートパソコンだ。携帯性も高く、持ち運びやすいメインマシンとして、テレワークや在宅ワーク向けとして人気が出そうだ。Magic Keyboardは、バタフライキーボードに慣れているユーザーも抵抗なく乗り替えられるはず。

Thunderbolt 3ポートが2つのモデルとMacBook Airは本当に悩ましいところだが、携帯性を重視するならMacBook Air、高負荷な作業を長時間行うならMacBook Proという選び方になるだろう(何のひねりもない結論だが)。

テレワークや在宅ワークで、外部ディスプレイに接続して好みのキーボードやマウスをつかうというのもいいだろうが、ディスプレイを置くスペースがないという人は、iPadをセカンドディスプレイにできる「Sidecar」を使って作業するといいかもしれない。

12.9インチのiPad ProはMacBook Pro 13インチモデルと、画面サイズが似ているのでSidecarを使って、ディスプレイを拡張しやすい

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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