レビュー
人気モデル「Reno A」に細かな改良を施した後継機

4眼カメラ搭載の高コスパスマホ、オッポ「OPPO Reno3 A」レビュー

国内におけるオッポの知名度を一気に引き上げたSIMフリースマートフォン「Reno A」の後継として、「OPPO Reno3 A」(以下、Reno3 A)が発売された。防水・防塵対応ボディや、FeliCaポートといった国内市場向けの機能を備えつつ4万円以下という価格で人気を集めた前モデル「Reno A」との違いに着目しつつ、その使用感などをレビューしよう。

見た目は前モデルからさほど変わらないが、細かい部分でスペックアップしている

オッポのスマートフォンは、ハイエンド向けの「Find」シリーズ、ミドルレンジ向けの「Reno」シリーズ、エントリー向けの「A」シリーズという3シリーズがラインアップされている。今回取り上げる「Reno3 A」は、ミドルレンジ向け「Reno」シリーズの最新モデルで、人気を博した「Reno A」の後継モデルとして、6月25日から、楽天モバイルやMVNO各社から順次発売が開始された。価格.comの「スマートフォン」カテゴリーにおける「Reno3 A」の人気は高く、発売から間もないものの、人気・注目ランキングでは前モデル「Reno A」に次いで6位という好位置をキープしている(2020年7月7日時点)。

「Reno3 A」は、2,400×1,080のフルHD+表示に対応する約6.44インチの有機ELディスプレイを搭載する。前モデル「Reno A」より0.04インチ拡大されているが、特にディスプレイ側は外見の変化はほとんど感じられない。

水滴型のノッチを備えた有機ELディスプレイを搭載。画面はわずかに大きくなったが、「Reno A」から印象はさほど変わらない。なお、ディスプレイ指紋認証機能を備える

ボディサイズは、約74.1(幅)×160.9(高さ)×8.2(厚さ)mmで、重量は約175gだ。「Reno A」と比較すると、幅が約1.3mm、高さが約2.5mm、厚さが0.4mmそれぞれ大きくなり、重量も約5.5g増加したが、前述の通り、その差はほとんど感じられない。前モデルから引き続き、FeliCa・NFCポートは搭載されているが、ボディの防水・防塵仕様はIP67からIP68へと等級が引き上げられている。なお、おサイフケータイのサービスのひとつである「モバイルPASMO」は後日対応の予定で、アプリのインストールは行えるもののセットアップは行えなかった。

インターフェイス関連も、USB Type-Cポート、ヘッドホン端子を備えており、Wi-FiもIEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz帯/5GHz帯)対応と前モデルから変わりはない。細かな点だが、衛星測位システムとして、GPS、Beidou、GLONASS、GALILEOに加えて、「Reno A」では対応していたようだが明記はされていなかった「QZSS(みちびき)」対応が明記されている。位置ゲームやカーナビ、歩行ナビなどをよく使う人にとっては、ありがたい対応だろう。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。前モデルで用意されていたブルーがホワイトになり、明るい色が選べるようになった

「Reno A」同様、FeliCa・NFCポートと防水・防塵ボディに対応している。防水等級はIPX8に強化された

「Reno A」同様、FeliCa・NFCポートと防水・防塵ボディに対応している。防水等級はIPX8に強化された

ボディ下面に、USB Type-Cポートとヘッドホン端子を配置する

ボディ下面に、USB Type-Cポートとヘッドホン端子を配置する

通信機能では、nanoSIMカードスロットを2基搭載(そのうち1基はmicroSDXCメモリーカードスロットと共用)し、LTEのB1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41の各バンドに対応する。DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しており、NTTドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイル)、楽天モバイルの4キャリアのVoLTEに対応する。一部の通信キャリアが行っているIMEI制限の制約はあるが、国内で流通するnanoSIMカードなら原則的にどれでも利用可能だ。

2基のnanoSIMカードスロットを搭載。対応バンドも多く、4キャリアのVoLTEに対応しているので、国内で流通するほとんどのSIMカードが利用できる

バッテリー周辺も強化されている。本機は、「Reno A」よりも425mAh容量が大きな4,025mAhのバッテリーを内蔵しており、連続待受時間は約300時間から約350時間に伸びた(いずれもLTE使用時)。また、同梱されるQuickCharge 2.0対応の充電器を使えば約2時間でフル充電が行える。これにより、前モデル「Reno A」では2時間半ほどかかっていた充電時間が、30分ほど短縮されることになった。

QuickCharge 2.0対応の充電器を同梱。同規格に対応する他社の充電器やモバイルバッテリーを組み合わせることもできる

2眼から4眼に強化されたメインカメラ

「Reno3 A」で大きく進化したのは、カメラだ。メインカメラは、「Reno A」の2眼カメラから、約4,800万画素の標準カメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のモノクロカメラ、約200万画素のポートレート用カメラという組み合わせの4 眼カメラとなった。なお、望遠カメラは搭載されておらず、望遠側は操作ボタンで2倍と5倍のデジタルズームに切り替えられる。なお、デジタルズームはピンチアウト操作で最大10倍まで対応している 。

メインカメラは4眼に強化された。超広角と標準(広角)を切り替えて撮影できる

メインカメラは4眼に強化された。超広角と標準(広角)を切り替えて撮影できる

以下に、本機のメインカメラを使って撮影した静止画の作例を掲載する。いずれも初期設定のまま、カメラ任せのオートモードで撮影を行っている。

超広角カメラで撮影

晴天の日中にバラを撮影。800万画素だからか、構図周辺の画質の荒れは少々目立つものの、超広角カメラらしい広々とした構図で撮影できた

標準カメラで撮影

上と同じ構図を標準カメラに切り替えて撮影。4,800万画素という高画素のおかげもあって、バラの色味や表現はこちらのほうが断然自然だ。また、適度に効いた背景のボケがバラの存在を引き立てている

2倍のデジタルズームで撮影

上と同じ構図で、2倍のデジタルズームボタンを押して切り替えて撮影した。標準カメラの画素数が高いため、画質の劣化はさほど目立っていない

5倍のデジタルズームで撮影

上と同じ構図のまま、5倍のデジタルズームボタンを押して切り替えて撮影した。花びらの質感は表現できているが、デジタルズーム特有のにじみも出始めている

標準カメラで撮影

薄暗いトンネルの中を標準カメラで撮影。緑がかったトンネルの壁面や、地下水で濡れた岩肌の質感がよく表現されており、高感度撮影にもだいぶ強くなった印象だ

本機はメインカメラが4眼になり、超広角撮影に対応したほか、高感度撮影性能が強化されるなど、Reno Aと比較して進化した点が多い。カメラ性能だけを取っても、かなりの進化が感じられる。

「Reno A」と比べると、グラフィック性能がやや低下。ゲームプレイを重視するなら注意が必要

続いて基本スペックを見てみよう。本機は、ミドルレンジ向けSoC「Snapdragon 665」に、6GBのメモリーと、128GBのストレージ、256GBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 10ベースの「Color OS 7.1」だ。SoCとプリインストールOS以外のスペックは前モデルと変わらないが、「Reno A」のSoCはミドルハイ向けSoC「Snapdragon 710」だったので、グレードはやや落ちた形となる。本機の処理性能をベンチマークアプリ「AnTuTuベンチマーク(Ver.8.3.9)」で計測したところ、総合スコアは「182,230」(内訳、CPU:69,817、GPU:33,961、MEM:43,949、UX:34,503)となった。以前計測した「Reno A」の総合スコア「187,933」(内訳、CPU:64,940、GPU:54,288、MEM:36,235、UX:32,470)と比較するとほとんど変わらない結果だ。ただし、サブスコアでその内訳をみると、GPUのスコアは約2万点も低下していることがわかる。

実際の体感速度だが、アプリの起動などは今期のミドルレンジ機としては良好な部類だ。ただし、グラフィック性能については、「Reno A」ではスムーズに動作していた3Dゲームが、本機の場合、コマ落ちが多めに現われた。もし、3Dゲームを快適に遊びたいのなら「Reno A」のほうがより適している。逆にそこまでグラフィック性能を重視しないのであれば本機でも十分満足できるだろう。

AnTuTuベンチマークの計測結果。左が本機、右が「Reno A」のもの。総合スコアはほぼ同じだが、グラフィック性能を表わす「GPU」のスコアは本機のほうが2万ポイントほど低い

前モデル同様、トータルバランスにすぐれた高コスパモデル。最大のライバルは「Reno A」!?

本機を含む3〜4万円台のスマートフォンはライバルが多い。シャープ「AQUOS sense3」シリーズ、ファーウェイ「nova lite 3 +」、サムスン「Galaxy A41」、モトローラ「moto g8」シリーズといった製品が、ライバルとして考えられる。

本機は、前モデルでも好評だった、FeliCaポートや防水・防塵仕様対応のボディといった国内市場でニーズの高い機能をしっかり備えつつ、4眼カメラや、バッテリーの面では着実な進化を遂げており、コスパ、バランスとも高いレベルを維持している。前モデル同様、このクラスでは、頭ひとつ抜きんでた高コスパ製品と言えるだろう。

そんな本機であるが、最大のライバルは、実は前モデルの「Reno A」になるかもしれない。前モデルということで、基本的なコンセプトや見た目はほぼ同じだが、カメラやバッテリーが強化された本機に対して、「Reno A」はモデル末期で値ごろ感が高いうえに、グラフィック性能では本機よりもすぐれている。併売が続く限り、ユーザーとしては悩ましい選択になるだろう。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る