選び方・特集
健康管理アプリやスマホ連携アイテムを上手に利用しよう

スマートフォンを活用して体調管理! 日々の活動量や身体データなどを記録

新型コロナウイルスの影響で運動不足になりがちであることに加え、2020年の夏は猛暑予報が出ており、残暑も厳しいようだ。スマートフォンを活用して、しっかり体調を管理しておこう。

活動量や身体データなどをスマホで一元的に管理しておくと、日々の変化が把握しやすくなり、手間をかけることなく体調管理ができる

健康管理アプリを活用する

健康な身体を維持するには、適度な運動と栄養バランスのとれた食事、そして十分な睡眠が必要だ。もちろん、そんなことは百も承知だと思うが、運動量や栄養の摂取量、睡眠の質などを毎日きちんと記録し続けるのは、なかなか難しい。

長続きしない要因のひとつは、そうした記録の手間にあると思う。そこで、スマホと健康機器を連携させ、アプリを上手に活用することで、なるべく手間をかけずに体調管理する方法を紹介しよう。

はじめに紹介したいのは、iPhoneの「ヘルスケア」、Androidスマホの「Google Fit」(iOS版もあり)という健康関連の各種データを一元管理するアプリだ。

これらのアプリはまず、スマホを持ち歩くだけで歩数と歩行距離、消費カロリーを自動で記録する。目標を決め、自分で設定した目標をクリアするようにすれば、運動不足の解消につながる。

加えて、ダイエット支援や体重管理といった個別の健康関連アプリや、体重計/体組成計などの機器で測定したデータもまとめて管理・閲覧できるのがポイントだ。

そして最も便利な点が、アプリ間でデータを共有する仕組みにある。

たとえば、体重計で測定した体重を「ヘルスケア」や「Google Fit」に記録しておくと、ダイエット支援アプリなどから記録データを読み込むことができるので、アプリごとにデータを入力する手間が省ける、というわけだ。実際に使ってみると、想像以上に利便性を実感する。

ただし、すべてのアプリや機器が対応していない点にはご注意を。入手する時は、「ヘルスケア」や「Google Fit」への対応を確認しよう。

「ヘルスケア」は、「ブラウズ」をタップすると管理できるデータの一覧が表示される。項目は多岐にわたるので、自分が必要とする項目を探し、活用しよう

「ヘルスケア」の項目の詳細画面には、代表的な対応アプリが一覧表示される。画面は、「バイタル」→「心拍数」で表示されるアプリの例。アプリをタップすると内容を確認でき、その場で入手できる

「Google Fit」は、アプリを連携させるとデータが追加表示される。ウィジェットをホーム画面に配置しておくと、歩数、距離、消費カロリーを素早く確認できるので便利だ

「Google Fit」の画面右上、Google アカウントのアイコンをタップ。「ヘルプとフィードバック」→「他のアプリとGoogle Fitを接続する」→「Fitに対応するアプリをご確認ください」と順にタップすると、対応アプリを確認できる(ほかにも対応アプリはある)。タップで内容の確認と入手が可能だ

では、具体的に「ヘルスケア」や「Google Fit」と連携する機器やアプリを紹介していこう。

体組成計を活用する

まずは、体組成計だ。体重だけでなく、体脂肪率や内臓脂肪レベル、BMI(肥満度を表す体格指数)、骨量/骨密度なども測定できるので、身体の状態が把握しやすい。

これから購入するのなら、Bluetooth機能を搭載する製品を選びたい。測定データが自動でスマホに転送され、専用アプリを経由して「ヘルスケア」や「Google Fit」に自動記録できるので、入力の手間が省ける。

購入を検討する場合は、以下のページなどを参考にしよう。Bluetooth機能の有無、専用アプリの「ヘルスケア」/「Google Fit」への対応を確認したい。

筆者は、数年前に購入したタニタの「RD-901」をiPhoneと連携させて使っている。専用の「ヘルスプラネット」アプリを起動して計測するだけでアプリに計測データが記録され、同時に「ヘルスケア」にも転送されるのでとても楽ちんだ。

各アプリと「ヘルスケア」/「Google Fit」の連携方法は、アプリごとに異なるケースもあるが、基本的には設定画面から行える。アプリによっては初回起動時に設定するものもある。

Bluetooth搭載なら、計測と同時にデータがスマホのアプリに転送される。アプリと「ヘルスケア」/「Google Fit」をあらかじめ連携設定しておくと、「ヘルスケア」/「Google Fit」にも自動記録される

「ヘルスケア」/「Google Fit」は、手入力もできる。すでに使っている体重計/体組成計がBluetooth非対応なら、手入力で記録すればいい。画面は「ヘルスケア」の入力例

血圧計を活用する

血圧の測定は、病気の発症予防に役立つ。高血圧は、心不全や心筋梗塞、脳梗塞などの発症につながるので、気になる方は血圧計の利用も検討しよう。

血圧計も体組成計と同様に、測定データの記録を自動化するにはBluetooth搭載機器を選びたい。すでに使っている機器があり、Bluetooth非搭載なら手入力する。

購入を検討する場合は、以下のページなどを参考にしよう。

より正確に測定するには上腕式がよいとされるが、常時測定ができる時計タイプの製品もある。なかでもオムロンのウェアラブル血圧計「HeartGuide」は医療機器認証番号を取得しており、正確な測定を可能とする。身に付けておくと常時測定ができるので、血圧の変化を把握しやすい。

HeartGuideの詳細情報ページ
https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hem/hcr-6900t-m.html

心拍数を計測する

心拍数の測定だけなら、スマホのアプリでも可能だ。心拍数計アプリはたくさん公開されているが、無料で使えるアプリを紹介しておく。iOS版とAndroid版でアプリ名は少し異なるが、同じアプリだ。

Heart Rate Plus 心拍数計
●無料
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/heart-rate-plus-心拍数計/id1061544495

心拍数計 - 心拍数モニタ&パルストラッカー
●無料
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.dungelin.heartrate&hl=ja

いずれのアプリも、スマホのフラッシュを点灯させてカメラに指をあてがうことで指先の静脈の血流から心拍数を計測する。「ヘルスケア」/「Google Fit」に対応しているので、「設定」画面から連携しておくと、計測データが自動で記録される。

「Heart Rate Plus 心拍数計」の計測中画面

「Heart Rate Plus 心拍数計」の計測中画面

「ヘルスケア」/「Google Fit」と連携できる。画面は「ヘルスケア」

「ヘルスケア」/「Google Fit」と連携できる。画面は「ヘルスケア」

体温計を活用する

新型コロナウイルスの感染症状のひとつに、発熱がある。そのため、毎日体温を測って注意しておくのもいい。

最近では体温計にも、Bluetooth対応製品があるので、それを使えば測定値の記録が自動で行える。大抵の家庭には体温計があるかもしれないが、これから購入する時はBluetooth対応製品も検討するといいだろう。

購入を検討する場合は、以下のページなどを参考にしよう。

食事の消費カロリーを管理する

食事の管理は健康維持のためにとても重要なこととわかってはいるものの、毎食食べた内容の消費カロリーや摂取した栄養素を記録するのは、なかなか面倒くさい。

筆者はこれまで、いくつかのアプリを使ってチャレンジはしたのだが、入力が面倒で結局挫折してしまった。

そこで今回、新たにいくつかのアプリを試し、筆者なりにベストだと思えたアプリを紹介する。それが、ダイエットアプリ「あすけん」だ。

基本機能は無料で利用でき、有料のプレミアムサービス(月額480円、半年1,900円、年間3,600円)なら、毎食ごとのアドバイス表示、目的別のコース選択、料理写真からメニューを判別する「画像解析機能」などが使えるようになる。初回7日間は、プレミアムサービスのお試しが可能だ。

あすけん
●無料/プレミアムサービスは有料
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/あすけんダイエット-体重記録とカロリー管理アプリ/id687287242
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.greenhouse.asken&hl=ja

食事の記録は、料理名などからキーワード検索するほか、料理の写真から自動判別(有料)もできる。市販商品や外食を含む10万件以上の食事データから探すことができ、消費カロリーや栄養素のデータが自動で記録される。

画像解析機能はとても便利なのだが、誤認識もままある。正しく認識されなかった場合には修正を加える必要があるものの、認識精度は高いほうだと思う。

「青椒肉絲」でキーワード検索した例。市販品や飲食店のメニューも選択肢に表示され、対象は幅広い

「青椒肉絲」でキーワード検索した例。市販品や飲食店のメニューも選択肢に表示され、対象は幅広い

画像解析の例。完璧ではないものの、認識精度は高い。その場で撮影するほか、撮影済みの写真からも解析できる

このようにして、朝食、昼食、間食、夕食の料理を登録すれば、その日のトータルの摂取カロリーと、過不足のカロリー量を自動計算して表示してくれる。

また、「ヘルスケア」/「Google Fit」から消費カロリーを読み込む。加えて、その日運動した内容を検索して登録すれば、消費カロリーも自動計算される。

メインの管理画面。食事内容(画像解析利用時は写真も表示)とカロリーを確認できる。体重、体脂肪、睡眠時間は、「ヘルスケア」から読み込んだデータだ

上の画面で「栄養グラフ」をタップすると、栄養素別の過不足も確認できる

上の画面で「栄養グラフ」をタップすると、栄養素別の過不足も確認できる

睡眠状態を管理する

睡眠の状態も、アプリを使って管理できる。「Sleep Cycle」や「熟睡アラーム」などの人気が高い。

いずれのアプリも無料の基本機能で十分だと思うが、有料版(Sleep Cycle:年額3,000円、熟睡アラーム:年額3,600円)にするとより多機能になる。

Sleep Cycle
●無料/プレミアムサービスは有料
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/sleep-cycle-スマートアラーム目覚まし時計/id320606217
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.northcube.sleepcycle&hl=ja

熟睡アラーム
●無料/プレミアムサービスは有料
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/熟睡アラーム-睡眠といびきを計測する目覚まし時計/id827600695
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.c2inc.deepsleep.pokemedi&hl=ja

使い方は簡単で、アプリを起動して起床時間を設定して計測開始。就寝中はスマホを枕元に置いておくだけだ。

「Sleep Cycle」は、マイクを利用するのでマイクを自分のほうへ向けておくと、拾った音などから睡眠の質を計測する。

「熟睡アラーム」は、スマホのセンサーを使って身体の動きなどから睡眠の質を計測する。そのため、布団やベッドの上に直接置いておく必要がある。

起床したら計測を停止。これで、睡眠時間のほか、グラフ化した睡眠の質などを確認できる。睡眠時間は、「ヘルスケア」/「Google Fit」と連携可能だ。

筆者が長く使い続けている「Sleep Cycle」(プレミアム版)のメインの管理画面。睡眠の状態がよくわかる

筆者が長く使い続けている「Sleep Cycle」(プレミアム版)のメインの管理画面。睡眠の状態がよくわかる

ウェアラブル機器の活用

スマホと健康機器、アプリの活用でも健康管理はできるのだが、リストバンドタイプの活動量計や、スマートウォッチを併用する方法もある。

常に身に付けておくことでより正確な運動状態を記録でき、心拍数の計測や睡眠の状態を記録するなど、より簡便に体調管理ができる機器も多い。

なお、「Apple Watch」をAndroidスマホと連携させることはできないが、iPhoneユーザーなら「Apple Watch」だけでなく、「Wear OS by Google」搭載スマートウォッチも選択できる。ただし、対応するかどうかは事前に確認する必要がある。

ちなみに筆者はデザインの好みから、DIESELのスマートウォッチ「DT2014」をiPhoneとペアリングして使っている。機能面で不満はなく、心拍数の計測機能も搭載している。

「Wear OS by Google」搭載スマートウォッチもiPhoneとペアリングして利用できる。写真はDIESELの「DT2014」

購入を検討する場合は、以下のページなどを参考にしよう。

無料の健康相談サービス

最後に、無料の健康相談サービスも紹介しておく。身体に変調をきたしてはいるが、仕事で病院に行く時間がとれない、といった時に活用するといいだろう。

LINEのアプリ内サービスである「LINEヘルスケア」は、LINEを通して医師に直接相談ができるサービスだ。夜間も対応なので、急な体調不良時にも利用できる。

内科、小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科があり、新型コロナウイルスに関する相談も行っている。

「LINEヘルスケア」公式アカウントを友だち登録すると利用できる

「LINEヘルスケア」公式アカウントを友だち登録すると利用できる

「LINEヘルスケア」の情報ページ
https://linehealthcarecorp.com/ja/lp/2019/1

まとめ

日々の体調管理は漠然とではなく、きちんと数値化したデータを記録し続け、そこから変化を読み取ることが重要だ。

そのためにも、今回紹介した機器やアプリを上手に活用し、ぜひとも健康の維持に役立てていただきたい。

ただし、記録自体が負担になってストレスを感じるようでは本末転倒なので、無理なく継続できそうなところから始めるのがいいだろう。

時に計測し忘れる日があっても、あまり気にする必要はない。余裕を持って向き合うのが、長続きさせるコツだ。

小野均

小野均

パソコンからモバイルまで、ハード&ソフトのわかりやすい操作解説を心がける。趣味は山登りにクルマという、アウトドア志向のIT系フリーライター。

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