レビュー
コンパクトボディで使い勝手よし

「Pixel 4a」レビュー。こういうのでいいんだよスマホの最適解

Googleが2020年8月20日に発売するスマートフォン「Pixel 4a」。公式サイトの販売価格は42,900円(税込)と、ミドルクラスに相当するモデルですが、上位モデル「Pixel 4」と同等の高性能カメラに加え、ミドルハイ級のスペックに軽量・コンパクトボディを備える、コストパフォーマンスにすぐれるモデルです。

コスパ優秀スマホ「Pixel 4a」レビュー

コスパ優秀スマホ「Pixel 4a」レビュー

5.8インチ有機ELディスプレイ搭載のコンパクトボディ

昨今のスマートフォンは、画面の大型化に連れて端末サイズも大きくなる傾向がありますが、「Pixel 4a」は片手でも操作しやすいサイズで、かつ、重量も約143gと軽量。ニュースを読むなどの基本操作はもとより、カメラで撮影するときや動画の鑑賞時などは、快適な操作性、持ちやすさというコンパクトボディによるメリットを多々感じられました。「スマホは小さいほうがいい」という人にピッタリでしょう。

本体サイズは69.4(幅)×144(高さ)× 8.2(厚さ) mm。6.3インチの「Pixel 4 XL」と比べると大きさの違いがよくわかります。片手操作も余裕で行え、ポケットにも収まるサイズです

それでいて、ディスプレイは前面のギリギリまで広がる5.8インチの有機EL(2340×1080)を採用。フロントカメラを極小のパンチホール型ノッチに収めることで、上部のベゼルも非常に狭くなっています。コンパクトながらも、ディスプレイは限界ギリギリまで大きくしたという感じで、本体サイズほどの小ささを感じないのが、大きなポイントです。

パンチホール型ノッチと極狭ベゼルにより、前面の縁いっぱいまで画面が広がります。見た目の美しさは、「Pixel 4」よりも上だと感じました

また、5.8インチの有機ELディスプレイは、画素密度443ppi、アスペクト比19.5:9、HDR対応、コントラスト比100000:1と、ミドルクラスとしてはなかなかのハイスペック。Webブラウジングや動画、ゲームなど、スマートフォンでエンタメを楽しむ用途でも十分満足できるレベルです。

ディスプレイが明るく、かつキレイなため、映画鑑賞やゲームを頻繁にプレイする人にはピッタリです

ディスプレイが明るく、かつキレイなため、映画鑑賞やゲームを頻繁にプレイする人にはピッタリです

本体はポリカーボネート製で、スマートフォンに高級感を求める人は物足りないかもしれません。多少のチープさは感じますが、ケースを付けるのであれば、あまり気にならないでしょう。

「Pixel 4a」は、顔認証には対応しておらず、背面のセンサーによる指紋認証に対応しています。最近は、マスクの使用頻度が高く、顔認証の利便性が落ちているため、指紋認証のほうが便利と感じることも多々あるでしょう。また、最新のスマートフォンとしては珍しくイヤホンジャックを搭載しています。

ポリカーボネート製のボディは、若干安っぽさ、おもちゃっぽさが感じられますが、サラサラとした手触りで、指の滑り心地がちょうどいい

背面の指紋認証は今の時代に必要な機能でしょう

背面の指紋認証は今の時代に必要な機能でしょう

最新機種としては珍しいイヤホンジャックを搭載。完全ワイヤレスイヤホンが人気とは言え、音にこだわる人にはまだまだ有線イヤホンが主流です

本体周りで注意したいのは、防水・防塵に対応していないこと。上位モデル「Pixel 4」はIP68等級の防水・防塵ボディだったため、こちらはスペックダウンした部分になります。そのため、プールやお風呂に持ち込むのは注意が必要です。

また、「Pixel 4」は本体上部にSoliレーダーという特殊なセンサーを備え、手のジェスチャーによる操作が可能でした。しかし、これも同様に「Pixel 4a」では取り払われています。「Pixel 4」を約10か月使用している筆者としては、ジェスチャー操作を使うことがほとんどないため、個人的にはなくても困らない機能です。

シングルカメラでも「Pixel 4」と変わらない高性能

2019年に発売された「Pixel 3a」はユーザーから高い支持を得たスマートフォンですが、その理由のひとつが、ミドルクラスながらも上位モデルの「Pixel 3」と同等のカメラを使えることでした。「ハイエンドスマートフォンはオーバースペックだけど、カメラはキレイなほうがいい」というユーザーニーズにうまく対応したわけです。

「Pixel 4a」は、メインカメラが「Pixel 4」のデュアルカメラから、望遠カメラが取り払われシングルカメラへとスペックダウンしました。そのため、光学ズームを利用できず、デジタルズームにソフトウェア処理を加えた「超解像ズーム」のみ利用できます。ズーム撮影については、スペックダウンしたと言わざるを得ませんが、2〜3倍くらいまでのズームであれば、画質が大きく劣化することもなくキレイに撮れるレベルです。

「Pixel 4 XL」(右)と比べると、カメラの土台の形状は同じスクエア型ですが、レンズがひとつなくなったことで小さくなりました

しかし、残ったシングルカメラは、ハードウェアのスペックとしては「Pixel 4」と同じ。もちろん、CPUの違いにより処理速度などに若干差がでるでしょうが、一般ユーザーであれば気にならない程度です。

カメラの撮影モードは「Pixel 4」とまったく同じ。「夜景モード」「ポートレート」「トップショット」などが利用できます

実際に「Pixel 4」と撮り比べてみましたが、正直なところ解像度などの違いはまったくわからないレベルです。標準モードはもとより、逆光でも被写体が明るく撮れる「HDR+」、低照度でも明るくてノイズのない「夜景モード」も「Pixel 4」と比べて遜色なし。「ポートレート」は、さすがにデュアルカメラと比べると、細かなエッジの部分などの処理はかないませんが、シングルカメラでもここまでキレイに撮れるのか、と思えるクオリティに仕上がります。写真に相当なこだわりがある人でない限り、「Pixel 4a」のシングルカメラでも満足できるはずです。

「Pixel 4a」と「Pixel 4」の写真を比較。「Pixel 4」のほうが彩度とコントラストが少し高くなることもありましたが、ほとんど気にならないレベルです

「ポートレート」は、細かなエッジの部分の処理が少し甘く、ボケも手前から奥に向かって強まるような美しさはありません。しかし、シングルカメラでここまで撮れれば十分でしょう

超解像ズームの作例。左上から等倍、2倍、3倍、8倍。3倍までなら、画質が大きく損なわれることはありません

超解像ズームの作例。左上から等倍、2倍、3倍、8倍。3倍までなら、画質が大きく損なわれることはありません

「夜景モード」の比較。これを見ると「Pixel 4a」のカメラのレベルの高さがわかるのではないでしょうか

「夜景モード」の比較。これを見ると「Pixel 4a」のカメラのレベルの高さがわかるのではないでしょうか

ミドルハイ級スペックでゲームも快適。バッテリーは思っていたより長持ち

「Pixel 4a」の基本スペックは、ミドルハイ向けSoC「Snapdragon 730」シリーズの中でもゲーミング性能を強化した「Snapdragon 730G」に加え、メモリーが6GB、ストレージ容量が128GBという構成です。microSDカードによるストレージ拡張には対応していません。

ベンチマークテスト「AnTuTu Benchmark(8.4.1)」でテストをしたところ、スコアは264449でした。ミドルクラスのスマートフォンとしては優秀でしょう。1週間ほど使用しましたが、アプリの起動や切り替えにもたつくことはなく、ストレスのない動作でした。ゲームに関しても、「フォートナイト」を遊んだところ、フレームレート「30fps」、クオリティプリセット「中」、3D解像度「100」にしても、まったく問題なく遊べました。

「AnTuTu Benchmark(8.4.1)」のスコア

「AnTuTu Benchmark(8.4.1)」のスコア

ヘビーな3Dゲームを録画しながらプレイしたり、高画質な動画の編集をゴリゴリ行うなど、かなりハードな使い方をしない限り、「Pixel 4a」のスペックで十分対応できるでしょう。

スペックで不安だったのは3140mAhのバッテリー容量です。同じ価格帯のスマートフォンとしては少し低めですが、2時間の映画をストリーミング再生したところバッテリーは17%減少。思っていたよりも長持ちする印象です。

これに加え、「Pixel 4a」には、AIの学習により頻繁に使用するアプリに優先的に電源を供給し、使用率の低いアプリは電源供給をコントロールして節電する「アダプティブバッテリー」という機能が搭載されています。これを併用すると、バッテリーは最大24時間持つとのこと。1週間の使用では、アダプティブバッテリーによる恩恵はあまり感じませんでしたが、相当ヘビーな使い方をしない限り、朝外出して夕方にバッテリー切れ、みたいなことにはならないでしょう。

AIが学習してバッテリーの節約を行う「アダプティブバッテリー」(自動調整バッテリー)

AIが学習してバッテリーの節約を行う「アダプティブバッテリー」(自動調整バッテリー)

機能面では、FeliCaポート搭載で「おサイフケータイ」に対応。ワイヤレス充電には対応していません。大々的にアピールされているわけではありませんが、周囲に流れる曲名を教えてくれる「この曲なに?」や、Googleアシスタントを活用した音声返信(LINEなど)といった、AIを活用した機能をこの価格帯のスマートフォンで使えるのは、なかなかリッチだと思います。

「Pixel 4a」は、2020年ミドルクラスのスマートフォンで人気になる可能性が大いにあるほど、たくさんの魅力を備えています。これだけの特徴を備えながら、4万円台前半で購入できるのは、非常にコスパが高く優秀です。気になる人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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