レビュー
オンライン授業にピッタリの小型ノートPC

ASUSの税込み3万円台の格安ノートPC「E210MA」のよい点と気になる点をチェック

ASUS JAPANが格安ノートPCの新モデル「E210MA」を発表した。気になる価格は33,455円(市場想定価格、税別)。「Eee PC」からはじまり、3万円台〜4万円台の格安ノートPCを長年手がけてきているASUSだけに完成度が非常に高い。実機の使い勝手とともに、よい点、気になる点を紹介してきたい。

E210MAは11.6型ディスプレイを搭載するコンパクトなノートパソコン。市場想定価格は税込みでも3万円台という手ごろな価格が特徴だ。発売は8月20日(ローズゴールドモデルのみ9月以降)

天板やEnterキーなどの新デザインに注目

E210MAは11.6型ディスプレイを搭載するコンパクトなノートパソコン。2018年6月に発売された「E203MA」の後継モデルだ。E203MAの発表時の市場想定価格が36,800円(税別)だったので、E210MAは3,000円ほど値下がりしている。

E210MAの特徴は、小型・軽量ボディで長時間バッテリー駆動を実現していること。本体サイズは279.1(幅)×191.2(奥行)×16.9(高さ)mm、重量は約1.08kg。E203MAよりわずかにコンパクトになっているが、重量はカタログスペックで80gほど重くなっている。バッテリー駆動時間はカタログスペックで約12.7時間。約14.6時間のE203MAと比べると2時間ほど短くはなっているが、外出先でも長時間使える余裕のバッテリー駆動時間となっている。

E203MAから一番変わったのがデザインだ。天板にはASUSのロゴをモチーフにした模様が施されている。よく見ると小さな記号が並んでおり、中央にはASUSの文字が入っている。また、Enterキーが黄色で縁取られているなど、細かい部分にもこだわっている。筆者の子どももこのEnterキーのカラーはお気に入りのようだった。外装は樹脂素材で高級感はないものの、カラーやデザインで安っぽさを感じさせないデザインに仕上がっている。価格面を考えると、デザイン面にはかなり力が入っているので、ぜひ店頭などで実機を確認してみてほしい。

記号のようなものが整列した天板

記号のようなものが整列した天板

中心をよく見ると、ASUSのロゴが配置されている

中心をよく見ると、ASUSのロゴが配置されている

黄色にカラーリングされたEnterキー。ポップで楽しいデザインになっている

黄色にカラーリングされたEnterキー。ポップで楽しいデザインになっている

カラーバリエーションは今回試したドリーミーホワイトに加え、ピーコックブルーとローズゴールドの3色が用意されている。カラーによって発売日が異なり、ドリーミーホワイトとピーコックブルーが8月20日、ローズゴールドが9月以降となっている。

ディスプレイの視野角には注意! キーボードは◎

ディスプレイはE203MAと同じ11.6型の液晶ディスプレイ。最近のモバイルノートとしては小さめの画面だ。解像度は1366×768と、最近のスマートフォンよりも低い。高解像度なスマートフォンを使っている人だと、画面の粗さが気になるかもしれない。また、ノングレアで映り込みが少ないのはいいのだが、視野角が狭いのが気になった。ディスプレイが180°開き、会議などで対面の人でも画面が見やすいのは便利でいいのだが、視野角が狭いせいでその魅力を生かしきれていない。

E210MAのディスプレイはノングレアで映り込みは少ないが、蛍光灯の反射が気になる時がある。視野角が上下左右ともに狭いのが気になる

キーボードはコンパクトなボディながら、キーピッチが実測で18mmか19mmあり、窮屈な感じはしなかった。スペースキーが少しだけ小さい(短い)以外は、標準的なサイズとレイアウトだ。カーソルキーも逆T字で打ちやすい。キーの印字が大きめで視認性が高いのもポイント。はじめてパソコンを使う子どもなど、キーボード操作をこれから覚えようという人には使いやすいのではないだろうか。

コンパクトボディながらキーボードは余裕のあるレイアウト

コンパクトボディながらキーボードは余裕のあるレイアウト

キーピッチは実測で18mmか19mmほど

キーピッチは実測で18mmか19mmほど

さらに、タッチパッドがテンキーとして使えるASUS独自の「NumberPad」も搭載する。表計算ソフトなど数字を入力する機会が多い人には便利だろう。タッチパッド自体も広くて使いやすい。

タッチパッドとテンキーを切り換えられるNumberPad。タッチパッド自体が広くて使いやすい

タッチパッドとテンキーを切り換えられるNumberPad。タッチパッド自体が広くて使いやすい

E210MAを使っていて驚いたのが音質。何も設定をせずに、動画を視聴していた時は、こもった音でビデオ会議やビデオ電話にも厳しいと思っていてたが、「AudioWizard」というソフトを有効にすると、非常にクリアな音に変わった。「BAYPASS」「MUSIC」「MOVIES」というプリセットが用意されているほか、自分の好みに調整したものを保存しておくこともできる。

イコライザーソフトの「AudioWizard」。スピーカーは底面の手前側に2基備わっている

イコライザーソフトの「AudioWizard」。スピーカーは底面の手前側に2基備わっている

スペックは価格相応でもビデオ会議や日常使いはOK

CPUはCeleron N4020(1.1GHz、最大2.80GHz)で、Celeron N4000(1.1GHz、最大2.60GHz)を搭載していたE203MAよりもわずかに性能アップしている。メモリーは4GBで増設や交換は不可。ストレージは64GB eMMCと、スペック面は価格相応と言えるだろう。

実際の動作は、Webページの閲覧やテキスト作成といった日常的な使い方はストレスなくこなせた。YouTubeの動画視聴も問題なし。「Zoom」を使ってビデオ会議をしてみたが、音声・画質ともに不満のないレベルでできた。ただ、Webカメラが30万画素(640×480)かつレンズが暗いためか、自分の顔が暗く写ってしまう。画質にこだわるなら別売のWebカメラを用意したほうがいいかもしれない。

パソコンの総合性能を測定する「PCMARK10」の結果。Pentium Gold 4425Yを搭載した日本マイクロソフト「Surface Go 2」のスコアは1827だったので、その差は300ほど。意外と健闘している

「CrystalDiskMark」の結果。データの読み書きの速度はHDDより速いが、eMMCなのでSSDよりは劣る

「CrystalDiskMark」の結果。データの読み書きの速度はHDDより速いが、eMMCなのでSSDよりは劣る

もちろん、性能はそれほど高くないので、「Chrome」で多くのタブを開きながら作業をしたり、ゲームや動画編集としったヘビーな作業には向かない。ファイルを圧縮・解凍したりするのにも少し時間がかかる。メインマシンとして長時間じっくりと作業するという使い方には向いていない。持ち運び用マシンやサブマシン、子ども用パソコンとして選ぶのがいいだろう。

外部インターフェイスはUSB2.0、USB3.0、USB 3.1 Type-C、HDMI、microSDメモリーカードスロットを備える。必要十分な端子を備えている

まとめ

E210MAはコストパフォーマンスにすぐれた格安ノートPCだ。この価格帯のノートパソコンだと、粗探しをしてしまいがちだが、ディスプレイと性能以外は気になる点が見つからない、非常に完成度の高いモデルに仕上がっている。サブマシンや子ども用パソコンとしてはぴったりなモデルではないだろうか。

ライバルはChromebookになりそうだが、E210MAは使い慣れたWindowsを使えるのがポイント。OSはWindows 10(Sモード)なので、子どもに勝手に怪しいアプリをインストールされる心配もない。スマホでオンライン授業を受けている子ども用には価格やサイズ的にまさに最適だろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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