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価格.comマガジンで速度調査実施中の10事業者を中心にピックアップ

iPhoneセット、安さ、かけ放題など――2020年秋注目の格安SIMをケース別にチェック!


月額料金の安さに加えて、バリエーション豊かな料金プランやオプションサービスが選べることも魅力のひとつであるMVNO(仮想移動体通信事業者)の通信サービス「格安SIM」。総務省発表の資料によると、格安SIMを提供する事業者の数は2020年3月の時点で1500を超えています。

大手携帯キャリアから格安SIMへ新たに乗り換えたり、既存の格安SIMユーザーが乗り換えを検討したりする上で選択肢が多いのは歓迎すべきですが、どの料金プランが自分に適しているのかがわからず迷ってしまうのが、格安SIM選びにおける悩みどころでもあります。

そこで今回は、価格.comマガジンで毎月実施している通信速度調査の対象となっている10の事業者を中心に、ケース別に注目の格安SIMをピックアップしてみました。

※記事中の価格は断りがない限り税別です。

格安SIMの契約と一緒にiPhoneを購入できる事業者がいい!

格安SIMの多くはアップルの「iPhone」シリーズと組み合わせて使うことができます。最初からSIMフリー版として販売されているiPhoneをはじめ、大手携帯キャリアから購入してSIMロックを解除したiPhoneや、条件によっては大手携帯キャリアのSIMロックが掛かったままのiPhoneを利用することも可能です。

一部の事業者では大手携帯キャリアのように新品のiPhoneを販売しています。格安SIMの契約と一緒にiPhoneを購入することもできますし、新たな機種が登場した際に機種変更(買い増し)することも可能です。支払い方法は一括払いだけでなく24回や36回といった分割払いも用意されているので、初期費用を抑えることができます。

たとえば2020年4月に登場した「iPhone SE(第2世代)」の場合、速度調査の対象としている事業者では「ワイモバイル」「UQ mobile」「mineo」「OCN モバイル ONE」が新品を販売しています。4事業者すべてが取り扱うiPhone SE(第2世代)64GBモデルの税込価格は、ワイモバイルが57,600円、UQ mobileが43,560円、mineoが51,480円、OCN モバイル ONEが48,400円です(いずれもオンラインでの販売価格)。

なお、ワイモバイルでは「オンラインストアで購入し、新規または他社からの乗り換えでスマホベーシックプランMまたはスマホベーシックプランRを契約する」場合に限り税込18,000円が割り引かれるため、条件を満たした場合の価格は税込39,600円になります。UQ mobileでは新規または他社から乗り換える場合、7,920円安い税込35,640円で購入できます。

また、OCN モバイル ONEでは24回の分割払い選択時に税込11,000円が割り引かれるため、一括払いで購入するよりもお得です(ほかのストレージ容量のモデルも同様)。他社からOCN モバイル ONEへ乗り換えると税込5,500円が割り引かれるので、乗り換え時の価格は税込31,900円まで安くなります。いっぽう、既存ユーザーは税込5,500円高くなるものの、税込53,900円で機種変更することが可能です。

主な格安SIMとセットで購入できるiPhone SE(第2世代)各モデルの税込価格(オンライン購入時)

主な格安SIMとセットで購入できるiPhone SE(第2世代)各モデルの税込価格(オンライン購入時)

通信も通話もあまり利用しないから、なるべく安く済ませたい!

格安SIM最大のメリットといえば月額料金の安さです。自宅や職場ではWi-Fiを活用するなどして毎月1GBまでしかデータ通信を利用しないような場合でも、大手携帯キャリアでは3,000円近い月額料金を支払うことになりますが(ドコモの「ギガライト」、auの「ピタットプラン 4G LTE」など)、格安SIMなら1,000円前後で済ませられます。

たとえば「IIJmioモバイルサービス」がauのネットワークを利用する「タイプA」の新しい料金プランとして2020年8月から提供を始めた「従量制プラン」の場合、1GBまでしか通信しなかった月の料金は1,180円です(音声通話SIMの場合)。月額料金が従量制の料金プランでは通信しすぎて月額料金が想定以上の額になってしまうこともありえますが、後述するようにIIJmioの従量制プランでは毎月の上限をユーザー自身が決められるので、高速通信を1GB以上利用しないように設定することも可能です。

また、「LinksMate」では毎月のデータ利用量が100MBと少ない代わりに970円で利用できる料金プランを提供しています。YouTubeやInstagramを少しでも利用すれば使い切ってしまうほどの容量ですが、徹底して安さを追求したいユーザーは注目です。

主な格安SIMにおけるデータ利用量が毎月1GB以下の料金プラン

主な格安SIMにおけるデータ利用量が毎月1GB以下の料金プラン

格安SIMでもデータ利用量を気にせず使いたい!

安さが特徴の格安SIMですが、コストを抑えつつアプリやオンラインサービスを楽しみたいと思う人も少なくないはず。そんな人は、対象のアプリやサービスを利用した際にデータ利用量を消費しない「ゼロレーティング」機能を提供する格安SIMに注目です。

たとえば「LINEモバイル」では、一部SNSや定額制聴き放題サービスの通信が無料になる「データフリー」オプションを3種類提供しています。対象サービスの利用時にデータ利用量を消費しないだけでなく、データ利用量を使い切って通信速度が制限されている状態でも対象サービスだけは通常の通信速度が維持されるというメリットがあります。

月額無料の「LINEデータフリー」ではLINEによる通信が、月額280円の「SNSデータフリー」ではLINEに加えてTwitterとFacebookによる通信が無料になります。月額480円の「SNS音楽データフリー」ではさらにInstagram、LINE MUSIC、Spotify、AWAの通信も無料の対象となります(一部無料の対象外となる通信あり)。

また、「BIGLOBEモバイル」では、定額制の動画配信サービスや聴き放題サービスなどの通信が無料になる「エンタメフリー・オプション」を提供しています(音声通話SIMは月額480円、データ通信SIMは月額980円)。YouTube、ABEMA、U-NEXT、Apple Music、dマガジン、Facebook Messengerなど合計22ものサービスが対象です。ただし、一部無料の対象外となる通信があるほかに、動画や音楽の品質が一定に抑えられるといったデメリットもあります。

ゼロレーティング機能を提供する主な格安SIMと対象サービス(月額料金は音声通話SIMの場合)

ゼロレーティング機能を提供する主な格安SIMと対象サービス(月額料金は音声通話SIMの場合)

いっぽう、特定のサービスに限定されることなくデータ通信が使い放題になる格安SIMもあります。「楽天モバイル」の「Rakuten UN-LIMIT」では、2020年8月末の時点では東名阪を中心とした一部地域に限られるものの、楽天モバイル自社回線のエリア内におけるデータ通信が使い放題となります。

auのネットワークを利用する自社回線エリア外では毎月5GBまでがデータ利用量の上限となるものの、5GBを使い切っても上り・下りともに最大1Mbpsで通信可能。画質を抑えればYouTubeも視聴できるような速度であることから、楽天モバイルでは自社回線エリア外での通信も含めて「使い放題」と表現しています。

また、ワイモバイルの「スマホベーシックプランM」「スマホベーシックプランR」とUQ mobileの「スマホプランR」も楽天モバイルの自社回線エリア外と同様に、データ利用量を使い切った後でも最大1Mbpsで通信できます。

ただし、日常的な使い方もできる速度とはいえ、ワイモバイルやUQ mobileは格安SIMのなかでも通信速度が速いため、通常時と制限時の速度差に不満を感じる場合もあるかもしれません。あくまでも制限時の速度であることを理解した上で検討するのがいいでしょう。

なお、UQ mobileでは直近3日間の通信量が6GBに達した場合、データ利用量が残っていても一時的に通信速度が制限されます。Rakuten UN-LIMITも通信量は明記されていませんが、利用状況次第では自社回線エリア内でも通信速度の制御を行う場合があるとされています。

楽天モバイルとサブブランド2社の主な料金プラン

楽天モバイルとサブブランド2社の主な料金プラン

格安SIMでもかけ放題の料金プランを選びたい!

格安SIMは大手携帯キャリアと比べて平日の昼間や夕方〜夜の通信速度が遅くなりがちですが、ほかにもデメリットがあります。そのひとつが「かけ放題」です。これまで国内宛の通話がかけ放題になる格安SIMは数が少なく、かけ放題が必要になったために格安SIMから大手携帯キャリアへ戻ったり、そもそも格安SIMへ乗り換えられなかったりした人も多かったのではないでしょうか。

今年に入ってからは、かけ放題が利用できる格安SIMが増えてきました。たとえば日本通信が新ブランドの「日本通信SIM」において2020年7月から提供している「合理的かけほプラン」の場合、オプション不要で専用アプリも利用することなく国内宛の通話がかけ放題となっています。

合理的かけほプランの月額料金は段階制で、毎月3GBまでなら2,480円。4GB以降は1GBごとに250円ずつ加算されていき、上限の30GBでは9,230円となります。ただし、データ利用量の上限をユーザーが設定できるので、使いすぎを抑えることができます(詳しくは後述)。

また、サブブランドの2社はかけ放題をオプションとして提供しています。ワイモバイルは月額1,000円の「スーパーだれとでも定額」を、UQ mobileは月額1,700円の「かけ放題(24時間いつでも)」を追加することで、国内宛の通話がいずれもかけ放題になります。楽天モバイルのRakuten UN-LIMITでは専用アプリの「Rakuten Link」から通話を発信することで、国内宛通話がかけ放題になります。

このほかにも「OCN モバイル ONE」では、各通話最初の10分間が無料(10分を超えた通話は30秒あたり10円)になるだけでなく、10分を超えた通話時間が多かった上位3番号宛の通話料が無料になる「かけ放題ダブル」を月額1,300円で提供しています。完全なかけ放題ではありませんが、よく電話をかける相手が限定されている場合、実質的なかけ放題として利用することが可能です。

かけ放題を提供する主な格安SIM

かけ放題を提供する主な格安SIM

家族で契約するのに便利な格安SIMがいい!

元々月額料金が安い格安SIMですが、一部の事業者では家族割引を提供しています。たとえばワイモバイルの場合、対象の料金プランを契約している2回線目以降の各回線(最大9回線)から毎月500円を割り引く「家族割引サービス」を提供。UQ mobileも同様の割引「UQ家族割」を提供しています。

このほかにも「mineo」の場合、同じユーザーIDで契約した最大10回線からそれぞれ毎月50円が割り引かれる「複数回線割引」や、異なるユーザーIDで契約した家族の最大5回線から同額が割り引かれる「家族割引」を提供しています。決して高額の割引ではありませんが、5回線なら有料オプションひとつ程度に相当する250円が毎月割り引かれることになります。

家族向けの割引を提供している主な格安SIM

家族向けの割引を提供している主な格安SIM

また、小容量から大容量までカバーする段階制の料金プランを提供する事業者の一部では、データ通信を使いすぎて月額料金が高額になってしまうのを防ぐために、ユーザー自身でデータ通信量の上限を設定する機能を提供しています。

IIJmioモバイルサービスの「従量制プラン」の場合、最小容量の1GBから上限の20GBまでの範囲で選ぶことが可能。日本通信SIMの「合理的かけほプラン」では3GBから30GB、b-mobileの「990ジャストフィットSIM」では5GBから20GBの範囲で選ぶことができます。

あらかじめ上限を設定しておけば、たとえば子どもが動画を視聴しすぎて月額料金が高額になるのを防げますし、大人でもうっかりWi-Fiをオフにしたまま通信し続けてしまった時にデータ通信量が浪費されるのを防ぐことができます。子どもの使いすぎを防止したり、通信費の予期せぬ増加を防いだりするのに便利な、家計にやさしい機能です。

主な格安SIMにおいてユーザーがデータ利用量の上限を設定できる段階制の料金プラン

主な格安SIMにおいてユーザーがデータ利用量の上限を設定できる段階制の料金プラン

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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