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テレワーク普及で迷惑メールも増加中

パソコンやスマホに届くウンザリな迷惑メール! しっかり対策してシャットアウト

どこでメールアドレスが漏れてしまったのか、覚えのない送信元が送りつけてくる迷惑メール。特に注意したいのは、個人情報を盗もうとするフィッシング詐欺メールだ。迷惑メールにウンザリしている人は、しっかり対策をしておこう。

後を絶たない迷惑メールは、厄介なことこの上ない。内容に関わらず受け取るだけで不快だし、うっかり開いてしまうと、個人情報が盗まれる危険もある

後を絶たない迷惑メールは、厄介なことこの上ない。内容に関わらず受け取るだけで不快だし、うっかり開いてしまうと、個人情報が盗まれる危険もある

急増中のフィッシング詐欺メール

迷惑メールの内容は、商品やサービスの宣伝広告だったり、お金目的の架空請求メール、ウイルス感染目的のウイルスメールなど、さまざまだ。

なかでも急増しているのが、フィッシング詐欺メール。フィッシング詐欺メールは、金融機関やネットショップからのような偽装メールを送り、本物そっくりの偽サイトに誘導してIDやパスワード、口座番号、クレジットカード情報などを盗もうとする悪質なメールのこと。

フィッシング対策協議会の報告によると、同協議会に寄せられたフィッシング詐欺メールの報告件数は、2020年8月の1か月間だけで2万件を超えた。年初は6000〜7000件台だったのが春頃から増え始め、増加の一途だという。

合わせて、実際に被害に遭うユーザーも増加している。警察庁の発表によると、2019年の年間被害総額は25億2,100万円(不正送金被害額)にも上る。

手口も巧妙化していて、特にAmazon、LINE、楽天、楽天カードを騙るフィッシング詐欺メールが多いようなので、注意しておこう。

筆者が受信したフィッシング詐欺メールの例。一見、正規の銀行からのメールのようにも見える。しかし、よく見ると差出人名が韓国語だし、宛先にはccで100人ものメールアドレスが設定されている。メッセージの日本語は不自然だし、リンク先のURLもおかしい。こんなメールのリンクを、うっかりクリックしてはいけない

筆者が受信したフィッシング詐欺メールの例。一見、正規の銀行からのメールのようにも見える。しかし、よく見ると差出人名が韓国語だし、宛先にはccで100人ものメールアドレスが設定されている。メッセージの日本語は不自然だし、リンク先のURLもおかしい。こんなメールのリンクを、うっかりクリックしてはいけない

迷惑メールを受信したときにしてはいけないこと

受信した迷惑メールに対して、「不要だから送信しないで欲しい」といった返信をしてはいけない。

迷惑メールには、どこかで流出したメールアドレス宛だけでなく、適当な文字の組み合わせでランダムに発信するものがある。

その中で、たまたま自分のメールアドレスが該当してしまっている場合、返信すると自分のメールアドレスが存在しているとわかるので、かえって迷惑メールが増えてしまう。

また、安易にメッセージ内のリンクをクリックしてはいけない。ウイルスのダウンロードリンクかもしれないし、偽サイトへの誘導かもしれないからだ。添付ファイルも開いてはいけない。これは、ウイルス感染の危険度が高いので絶対に開かないでほしい。

とにかく、見慣れないメールは要注意。詐欺かもしれない、ウイルスが含まれているかもしれない、と疑ってかかることを心がけよう。

不要なメルマガは配信を停止

過去に商品を購入したことのあるオンライン店舗やサービス、アプリの提供元などからメルマガが大量に届いて困っている、という人もいるだろう。

大抵のショッピングサイトは商品の購入時、意図して拒否しない限り、自動的にメルマガを受信する設定になっていることが多い。

不要なメルマガがあるのなら、配信を停止しておこう。Webサービスなら会員のページにログインして、メルマガの停止を設定すればいい。アプリなら、アプリ内の設定を確認してみよう。

また、メルマガの場合、メッセージの最後に「メールの配信停止」や「Unsubscribe(=購読の停止)」のリンクがあり、配信を停止できるケースが多い。リンクを開くだけで停止できるものや、会員ページにログインが必要なものなど方法はさまざまなので、画面の案内にしたがって停止する。

ただし、中にはメールの配信停止のリンク先の説明がとてもわかりづらく、なかなか停止できないものもある。そのような場合、以下で解説するように、迷惑メールとして処理する方法もある。

不要なメルマガは、配信を停止する。画面は、メルマガのメッセージ内に用意された配信停止のリンクの例

不要なメルマガは、配信を停止する。画面は、メルマガのメッセージ内に用意された配信停止のリンクの例

メールソフト/アプリで迷惑メール対策

勝手に送りつけてくる迷惑メール対策としては、大抵のメールソフトやメッセージアプリに用意されている迷惑メール対策機能を使ってみよう。

名称や機能はソフト/アプリによって異なるが、基本は自動振り分け機能だ。これは、迷惑メールと判断したメールを「受信トレイ」ではなく、「迷惑メール」フォルダーに自動で移動する。

以下で、いくつかの設定例を紹介するので、参考にしていただきたい。

ただし、迷惑メールの自動振り分け機能は万能ではない。迷惑メールではないメールまで迷惑メールとして判断されることがあるので、週に1回など、定期的に「迷惑メール」フォルダーを開いて確認しよう。

●自動振り分け機能

・「Outlook」の場合

迷惑メールの自動振り分け機能は、標準で有効になっているメールソフト/アプリが多い。普段使っているメールソフト/アプリの設定で確認してみよう。

設定画面に同様の機能があり、オフになっている場合はオンにする。

また自動振り分け機能が有効でも、迷惑メールが「受信トレイ」に保存されるケースはよくある。その場合は単純に削除するのではなく、迷惑メールとして記憶させる。

たとえば「Outlook」なら、「迷惑メール」フォルダーへ移動したいメールを右クリックし、「迷惑メールにする」をクリック。「移動済み(送信者がブロックされました)」と表示され、対象のメールが「迷惑メール」フォルダーへ移動する。

いっぽう、誤判断によって「迷惑メール」フォルダーへ振り分けられたメールがある場合はそのメールを右クリックし、「迷惑メールにしない」をクリックする。

「Outlook」では、画面左上の横三本線ボタン→「その他」とクリックすると、「すべてのフォルダー」メニューの一番下に「迷惑メール」がある。

迷惑メールとして記憶させたいメールを右クリックし、「迷惑メールにする」をクリック

迷惑メールとして記憶させたいメールを右クリックし、「迷惑メールにする」をクリック

・iPhone/iPadの「メール」の場合

iPhone/iPadの「メール」にも同様の機能がある。

受信メールの一覧で、迷惑メールを左方向へ軽くスワイプして右側にボタンを表示させる(左端までスワイプすると削除されるので注意)。

「その他」をタップすると操作パネルが表示されるので、上方向へスワイプして「"迷惑メールに移動"」をタップする。

迷惑メールを左方向スワイプ→「その他」をタップし、この操作パネルで「"迷惑メールに移動"」をタップ

迷惑メールを左方向スワイプ→「その他」をタップし、この操作パネルで「"迷惑メールに移動"」をタップ

・「Gmail」アプリの場合

「Gmail」アプリの場合は、受信メールの一覧で迷惑メールを長押しして選択し、画面右上の縦三点ボタンをタップ。メニューが開くので、「迷惑メールを報告」をタップする。

迷惑メールを長押し→右上の縦三点ボタンをタップ。開くメニューの「迷惑メールを報告」をタップ

迷惑メールを長押し→右上の縦三点ボタンをタップ。開くメニューの「迷惑メールを報告」をタップ

●ルールの設定

・MacOS標準の「メール」の例

自動振り分け機能に加え、自分でルールを設定し、オリジナルの振り分け設定ができるメールソフトもある。たとえば、件名に特定の文字列を含むメールを受信したら「迷惑メール」へ移動する、といった設定だ。

MacOS標準の「メール」には、この機能がある。設定には、「環境設定」画面を開いて「ルール」をクリック。開く画面で条件を決め、それに対する動作を選択する。

自動振り分け機能では迷惑メールとして判断されない場合に利用するといい。自分が使っているメールソフトに同様の機能がないか、確認してみよう。

「メール」の「環境設定」を開き、「ルール」で条件と動作を設定する。条件や動作の各項目をクリックするとメニューが開き、いろいろな項目を組み合わせできる。「+」ボタンをクリックすると、条件や動作を複数組み合わせての設定も可能だ

「メール」の「環境設定」を開き、「ルール」で条件と動作を設定する。条件や動作の各項目をクリックするとメニューが開き、いろいろな項目を組み合わせできる。「+」ボタンをクリックすると、条件や動作を複数組み合わせての設定も可能だ

●メッセージアプリの迷惑メッセージ対策

・iPhone/iPadの「メッセージ」の場合(iOS 14.0/iPadOS 14.0の例)

iMessageやSMS(ショートメッセージサービス)を送受信する「メッセージ」には、不明な差出人や迷惑メッセージをフィルタリング(選択的に排除)する機能がある。

機能を有効にするには、「設定」アプリの「メッセージ」をタップ。「メッセージ」画面が開いたら画面を下方にスクロールし、「不明な差出人をフィルタ」を有効にする。

これで、連絡先に登録していないユーザーからのメッセージや迷惑メッセージが、「メッセージ」アプリの「不明な送信者および迷惑メッセージ」タブに振り分けられる。

iPhone/iPadの「設定」アプリ→「メッセージ」で「不明な差出人をフィルタ」を有効にする

iPhone/iPadの「設定」アプリ→「メッセージ」で「不明な差出人をフィルタ」を有効にする

・Androidの「メッセージ」の場合(Android 11の例)

Android標準の「メッセージ」には、「スパム対策」機能がある。これは、受信したメッセージを端末内に用意された機会学習モデルがサーチし、認識済みのスパムパターンに適合する場合にユーザーに警告を表示する機能だ。

設定は、「メッセージ」アプリを起動して右上の縦三点ボタンをタップし、「設定」をタップ。「設定」画面が開くので、「スパム対策」をタップ。「スパム対策」画面で、「スパム対策を有効にする」を有効にする。

これで、不審なメッセージを受信したときに警告が表示され、「スパムとして報告」または「スパムではない」のいずれかを選択できるようになる。

選択結果はGoogleに送信されるが、個人を特定するようなデータは送信しないと説明されている。

「メッセージ」アプリを開き、右上の縦三点ボタン→「設定」→「スパム対策」をタップ。この画面で、「スパム対策を有効にする」を有効にする

「メッセージ」アプリを開き、右上の縦三点ボタン→「設定」→「スパム対策」をタップ。この画面で、「スパム対策を有効にする」を有効にする

●「LINE」のメッセージ受信拒否機能

「LINE」には、「メッセージ受信拒否」機能がある。この機能を使うと、友だち以外からのメッセージを拒否できる。

設定は、「LINE」の「設定」画面を開いて「プライバシー管理」をタップ。「プライバシー管理」画面が開いたら、「メッセージ受信拒否」を有効にする。

「設定」画面→「プライバシー管理」をタップし、この画面で「メッセージ受信拒否」を有効にする(画面はiOS版(バージョン 10.14.0)の例)

「設定」画面→「プライバシー管理」をタップし、この画面で「メッセージ受信拒否」を有効にする(画面はiOS版(バージョン 10.14.0)の例)

総合的なセキュリティ対策を行う

迷惑メール/メッセージの振り分けは、ここまでに解説した方法でできる。しかし、振り分け機能だけでは完全にブロックするのが難しい。そのため、フィッシング詐欺やウイルス感染の危険が低減されても、なくなりはしない。

そこで活用したいのが、セキュリティソフト/アプリだ。ウイルスの侵入や不正サイトへのアクセスをブロックしたり、迷惑メール対策ができるなど、ソフト/アプリによって提供される機能に違いはあるものの、導入しておくとやはり安心だ。

パソコンには入っているが、スマホやタブレットには未導入、という人も多いのではないだろうか。スマホやタブレットには大量の個人情報や大切なデータが保存されているので、この機会に検討しよう。

マルチプラットフォーム版がお得

セキュリティソフト/アプリには、有料版と無料版がある。機能が充実しており、万一の時にしっかりとしたサポートも受けられることから、有料版のほうが安心感はある。

有料版の価格は、月額にして3,000〜4,000円程度。パソコンとスマホ、タブレットの複数台で同時利用できるマルチプラットフォーム版が用意されているソフトなら、個別に購入する必要がないのでお得になる。

筆者が利用しているのは、トレンドマイクロの「ウイルスバスター クラウド」だ。利用ユーザーが多く、動作が軽快で機能面も充実していることから選択した。同ソフトの場合、同時にインストールできる端末は3台までだ。

Windows版の「ウイルスバスター クラウド」。ウイルスチェックはもちろん、迷惑メール対策や不正サイトへのアクセス防止、SNSのプライバシー設定のチェックなど、機能が豊富だ

Windows版の「ウイルスバスター クラウド」。ウイルスチェックはもちろん、迷惑メール対策や不正サイトへのアクセス防止、SNSのプライバシー設定のチェックなど、機能が豊富だ

iOS版の「ウイルスバスター クラウド」。アプリをバックグラウンドで起動しておくと、常時、脅威を監視する

iOS版の「ウイルスバスター クラウド」。アプリをバックグラウンドで起動しておくと、常時、脅威を監視する

ウイルスバスター クラウド
●トレンドマイクロ
 https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome.html
●ダウンロード1年版/5,720円(税込)
 ダウンロード2年版/10,250円(税込)
 ダウンロード3年版/13,580円(税込)
●同時利用可能台数:3台
●対応OS:Windows、MacOS、Chrombook、iOS/iPadOS、Android
※30日間の無料体験版あり

ほかにも、セキュリティ対策ソフトの選択肢は多い。機能や同時にインストールできる台数などに違いがあるので、下記のページなどを参考に自分に適したソフトを見つけよう。

無料のセキュリティソフト

無料のセキュリティソフトも紹介しておこう。機能やサポート、広告の表示といった点で納得がいくのなら、無料版の選択もありだ。

Avast(アバスト)
https://www.avast.co.jp/
●対応 OS:Windows、MacOS、iOS/iPadOS、Android
●無料
ウイルススキャン(アプリも含む)、不正サイトブロック、Wi-Fiセキュリティなど、無料版ながら機能は充実している。

Lookout
iOS/iPadOS:https://apps.apple.com/jp/app/lookout-モバイルセキュリティ/id434893913
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.lookout&hl=ja
●対応 OS:iOS、iPadOS、Android
●無料
ウイルススキャン(アプリも含む)、フィッシング詐欺からの保護、Safe Wi-Fiなど、基本的な機能は備える。

LINE アンチウイルス
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.naver.lineantivirus.android&hl=ja
●対応 OS:Android
●無料
LINEが提供する、広告表示のないAndroid専用のアンチウイルスアプリ。有害なアプリのスキャン、不正サイトへのアクセス警告、危険なWi-Fiネットワークを警告するWi-Fiスキャンなどが使える。

まとめ

ここ数年、金銭目的の不正なメールやメッセージ、ウイルス、不正アクセスなどがとても多い。とはいえ、身近に被害に遭った人はいないし、もちろん自分も遭っていない、という人は多いだろう。

そのため、セキュリティ対策はおろそかになりがちなのだが、危険は常に身近にあることは忘れないほうがいい。最近の不正行為は悪質、巧妙化しており、いつ何時、罠にかかるやもしれないのだ。

大切なデータを盗まれてからでは手遅れだ。セキュリティに対する意識を高め、しっかり対策をしておこう。

小野均

小野均

パソコンからモバイルまで、ハード&ソフトのわかりやすい操作解説を心がける。趣味は山登りにクルマという、アウトドア志向のIT系フリーライター。

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