レビュー
価格、機能、バッテリー持ちのバランスが優秀

ファーウェイ「WATCH FIT」1週間レビュー。本格派にもちょうどいい1台

ファーウェイ・ジャパンから2020年10月2日に発売された最新スマートウォッチ「WATCH FIT」。小型のケースに縦長のディスプレイを採用し、軽さと扱いやすさが特徴。男性だけでなく女性も気軽に着けられるカジュアルなモデルです。市場想定価格が15,180円(税込)というお手頃な価格も魅力。この「WATCH FIT」を1週間ほどテスト使用した結果についてレポートします。

1.64インチ有機ELディスプレイ(456×280)を採用し、くっきりと表示が見やすい「WATCH FIT」

1.64インチ有機ELディスプレイ(456×280)を採用し、くっきりと表示が見やすい「WATCH FIT」

コンパクトなケースに、GPSや心拍数計測などの機能を過不足なく搭載

近年リリースされているスマートウォッチやGPSウォッチと比べると、「WATCH FIT」で使える機能はやや絞られています。しかし、心拍数計測、100種類以上のワークアウト計測、睡眠計測、ストレステストが行えるほか、GPS/GLONASS対応の測位機能が搭載されているため、この時計だけをつけて外に出れば、ウォーキングやランニングなどでルートや速度、距離などの計測も可能です。このほか、5気圧の防水性能も備えており、マリンスポーツや水泳などのウォーターアクティビティにも対応します。気軽にスポーツを楽しむユーザーにとって、必要なものは十分に備わっていると考えていいでしょう。

ケースは約4.5(縦)×約2.8(横)p(実測値)のコンパクトサイズでありながら、縦長デザインで見やすい

ケースは約4.5(縦)×約2.8(横)p(実測値)のコンパクトサイズでありながら、縦長デザインで見やすい

バッテリーの駆動時間は最大で約10日間。GPSを連続使用した場合でも12時間の駆動が可能とのこと。充電はマグネット付きのUSBケーブルを使い、約30分の充電で約70%まで充電することが可能です。

側面に電源ボタンがひとつあるだけのシンプルなデザイン。操作は基本的に画面タッチで行います

側面に電源ボタンがひとつあるだけのシンプルなデザイン。操作は基本的に画面タッチで行います

重量は約34g。本体の厚みは1cm程度に抑えられています。ベルトは本体と一体型で、幅は約2cm(実測値)。サラサラとした手触りで汗をかいてもベタつかない快適な装着感です。

ベルトの素材、フルオロエラストマートバンドは、同ブランドのハイエンドモデルにも採用されている高級なもの

ベルトの素材、フルオロエラストマートバンドは、同ブランドのハイエンドモデルにも採用されている高級なもの

ウォッチフェイスは初期設定で12種類が用意されているほか、専用のアプリを使えば200種類以上が選択可能。その上にカスタマイズ機能も搭載されています。ただし、iOS版のアプリからは新たなウォッチフェイスを追加することはできません。

ウォッチフェイスはデフォルトで12種類用意されています

ウォッチフェイスはデフォルトで12種類用意されています

ケースの裏には心拍センサーを装備

ケースの裏には心拍センサーを装備

睡眠時のデータは、睡眠時間だけではなく深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠などを検知し、毎日スコアを表示してくれます。また、ストレスチェックのデータも1日中時計を装着することで「あのタイミングでストレスレベルが上がった/下がった」を振り返ることが可能です。

心拍数データ(左)睡眠時のデータ(中央)、ストレスのデータは、左右どちらかにスワイプすることで確認可能

心拍数データ(左)睡眠時のデータ(中央)、ストレスのデータは、左右どちらかにスワイプすることで確認可能

しばらく身体を動かさずにデスクワークをしていると、内蔵の加速度センサーがそれを検知し身体を動かすことをうながしてきます。在宅勤務で長時間座りがちという人にはありがたい機能です

しばらく身体を動かさずにデスクワークをしていると、内蔵の加速度センサーがそれを検知し身体を動かすことをうながしてきます。在宅勤務で長時間座りがちという人にはありがたい機能です

さまざまな目的に対応する全12種類の「フィットネスコース」

「WATCH FIT」の特徴的な機能のひとつが「フィットネスコース」です。「覚醒」「職場でのリラクゼーション」「脂肪燃焼」「腹筋の引き締め」など、軽いストレッチからキツい運動まで全12種類、3〜18分で完了するメニューを用意。動き(ストレッチの姿勢など)がディスプレイ上にアニメーションで表示され、動きを確認しBながら運動を行えるというものです。

フィットネスコースには3分でサッと終えられる手軽なメニューもあります

フィットネスコースには3分でサッと終えられる手軽なメニューもあります

それほど難しい動きはありませんが、アニメーションで動きを表示してくれるとトレーナーが一緒にやってくれているような気がしてモチベーションも高まりやすく、ストレッチや運動が促進されます。

フィットネスコース以外に100種類以上のスポーツモードが搭載されているのもポイントのひとつ。これは同社製スマートウォッチの上位モデルと遜色ない種類で、ダンスからスキー、スノーボード、カヌーなど、季節や場所に関係なく、ほぼすべてのワークアウトの計測が可能になっています。

トラッキングできるワークアウトは100種類以上! ダンスや格闘技などマニアックなものも網羅しています

トラッキングできるワークアウトは100種類以上! ダンスや格闘技などマニアックなものも網羅しています

ランニングや水泳のデータをトラッキングしてみた

内蔵されているGPSのテストをかねて、ほかのGPSウォッチと併用しながらランニングモードの測定をテストしてみました。その結果、ペース、距離などの計測は、一般的なGPSウォッチの数値と比べてもほとんど違いはなく、精度は高そうです。ランニング中のデータも、縦長ディスプレイのおかげで、表示内容が見やすく好印象でした。

モニターは小さいものの、表示内容はよく整理されており、かなり見やすい印象。写真は夜撮影したものですが、画面の明るさを自動的に制御する周辺光センサーを備えているので、日中でも視認性はかなり高かったです

モニターは小さいものの、表示内容はよく整理されており、かなり見やすい印象。写真は夜撮影したものですが、画面の明るさを自動的に制御する周辺光センサーを備えているので、日中でも視認性はかなり高かったです

GPSと心拍数計測を行って約1時間走ってみたところ、バッテリーは10%弱の減り具合。カタログスペック通りと言える結果です。これならフルマラソンなどの長距離レースでも問題なく使用できます。手首に装着していても重さをあまり感じず、走りに集中できるのもポイントが高いですね。

また、5気圧の防水性能を備えていることもあり、「プールで水泳」モードを利用して、スイミングの計測もテストしてみました。

25m、50mというプールの大きさを設定しておけば、泳いだ距離や消費カロリー、ストローク数などが計測可能です

25m、50mというプールの大きさを設定しておけば、泳いだ距離や消費カロリー、ストローク数などが計測可能です

加速度センサーを利用してターンの回数を計測し、そこから泳いだ距離を割り出してくれます。かなり正確です!

加速度センサーを利用してターンの回数を計測し、そこから泳いだ距離を割り出してくれます。かなり正確です!

画面が濡れてしまうとタッチパネルが反応しにくくなるものの、泳いだ距離の誤差はなく、データはかなり正確だと思われます。内蔵する加速度センサーにより、ターンした回数やストローク数、泳法(クロールなど)までしっかりと計測。また、「SWOLF」という泳ぎの効率を測る数値も表示されるなど、本格的に泳ぐような人も満足できるものになっています。

まとめ

「機能をグッと絞ったエントリーモデル」と思って本機を使い始めましたが、コンパクトなボディにシンプルな機能が使いやすい、本格派の“ちょうどいい”スマートウォッチでした。機能は絞られているものの、あくまで使える機能の数を減らしただけ。GPSや心拍数計測はかなり正確ですし、ハイエンドモデルに引けを取らない精度で、それぞれの機能がクオリティを落としているわけではありません。いつもは多機能なハイエンドモデルを使っていますが、実際に利用するのはその一部の機能ということを考えれば、「これくらいでいいかも」と思えるのに十分なスマートウォッチでした。

LINEのメッセージやメールなどの通知機能ももちろん搭載

LINEのメッセージやメールなどの通知機能ももちろん搭載

運動やスポーツと聞くとなんとなく「めんどくさいなあ」と思ってしまう人も、休憩時間などに「フィットネスコース」を利用して軽いストレッチくらいならできるはず。リモートワークによって、通勤という運動(意外と運動量高いと思います)をしなくなった人は、この時計で新しい運動習慣を身につけるといいかもしれませんよ!

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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