レビュー
Googleから5G対応スマホが登場

どっちを買う? Google「Pixel 5」「Pixel 4a (5G) 」比較レビュー

Googleが2020年10月15日に発売した最新スマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G) 」。Google Storeでの販売価格は、「Pixel 5」が74,800円(税込)、「Pixel 4a(5G)」が60,500円(税込)と、約14,000円の価格差となっているため、どちらを買うか迷っている人もいるのではないでしょうか。そこで、本記事では「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G) 」を比較し、両機種の違いに焦点を当てレビューします。

「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G) 」比較レビュー

「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G) 」比較レビュー

本体外観&ディスプレイ

「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G) 」には、いくつか特徴的な違いがありますが、そのひとつが外観&ディスプレイです。

「Pixel 5」は、6インチの有機ELディスプレイを採用し、本体サイズが144.7(縦)×70.4(横)×8.0(厚さ)mm、重量が151g。いっぽう、「Pixel 4a (5G) 」は6.2インチの有機ELディスプレイを採用し、本体サイズが153.9(縦)×74(横)×8.2(厚さ)mmとなっており、「Pixel 4a (5G) 」のほうが「Pixel 5」よりも本体サイズ、画面サイズが大きくなっています。

手で持ってみると、「Pixel 5」の小ささ、そして軽さが際立ちます。「Pixel 4a(5G)」も同じサイズ帯では軽量の部類に入りますが、コンパクトなスマホが好みの人は「Pixel 5」が刺さるのではないしょうか。

左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」。どちらもパンチホール型ノッチを備えており、前面のギリギリまで画面が広がります。ノッチなしで上下のベゼルが大きかった「Pixel 4」と比べると、より洗練された印象

左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」。どちらもパンチホール型ノッチを備えており、前面のギリギリまで画面が広がります。ノッチなしで上下のベゼルが大きかった「Pixel 4」と比べると、より洗練された印象

「Pixel 5」(左)は手にすっぽり収まるサイズですが、「Pixel 4a (5G) 」(右)は片手だと若干大きい印象です。「Pixel 5」は片手でも文字入力などの操作がしやすい

「Pixel 5」(左)は手にすっぽり収まるサイズですが、「Pixel 4a (5G) 」(右)は片手だと若干大きい印象です。「Pixel 5」は片手でも文字入力などの操作がしやすい

ディスプレイの大きな違いはリフレッシュレート。「Pixel 5」は90Hz駆動、「Pixel 4a(5G)」は60Hz駆動となっており、「Pixel 5」のほうが基本的な操作から動画視聴、ゲームまで、残像感の少ないより快適な視聴体験が可能です。また、「Pixel 5」はGorilla Glass 6を、「Pixel 4a(5G)」はGorilla Glass 3を採用しているため、「Pixel 5」のディスプレイのほうが、傷や衝撃に強いと言えます。

「Pixel 5」(左)の設定にはリフレッシュレートを90Hz駆動にする「スムーズディスプレイ」という項目がありますが、「Pixel 4a(5G)」には用意されていません

「Pixel 5」(左)の設定にはリフレッシュレートを90Hz駆動にする「スムーズディスプレイ」という項目がありますが、「Pixel 4a(5G)」には用意されていません

見た目に違いはないものの、「Pixel 5」(左)は落下による衝撃や破損により強いGorilla Glass 6を備えます

見た目に違いはないものの、「Pixel 5」(左)は落下による衝撃や破損により強いGorilla Glass 6を備えます

外部インターフェイスは両機種ともにUSB Type-Cポートを搭載。ただし、「Pixel 4a(5G)」のみ3.5mmイヤホンジャックを搭載しているのが特徴です。有線イヤホンを使っている人には、「Pixel 4a(5G)」のほうが使い勝手がよさそうです。

「Pixel 4a (5G) 」(下)の天面にはイヤホンジャックが備えられています

「Pixel 4a (5G) 」(下)の天面にはイヤホンジャックが備えられています

背面には指紋認証センサーを搭載し、両機種とも顔認証には非対応。マスクを着用する機会が多いため、指紋認証センサーはありがたいのですが、画面を見るだけでロックを解除してくれる顔認証にも対応していれば、より使い勝手よかったと感じました。

背面は「Pixel 5」が100%リサイクルのアルミニウムエンクロージャーを、「Pixel 4a (5G) 」がポリカーボネートを採用しており、素材による見た目や手触りに違いがあります。「Pixel 5」は落ち着いた高級感があるいっぽうで、「Pixel 4a (5G) 」はポリカーボネート独特の質感とツヤが少し安っぽいというか、カジュアルな印象を受けました。ここは、価格とのトレードオフの部分になる点です。

左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」。手で持ったときに人差し指が当たる部分に指紋認証センサーを備えます

左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」。手で持ったときに人差し指が当たる部分に指紋認証センサーを備えます

「Pixel 5」のほうがツヤもなく落ち着いた印象。どちらも、指紋がぺたぺたと目立つことはありませんでした

「Pixel 5」のほうがツヤもなく落ち着いた印象。どちらも、指紋がぺたぺたと目立つことはありませんでした

そのほかの本体周りの違いは、「Pixel 5」のみIPX8の防水仕様で、「Pixel 4a(5G)」は防水に対応していません。この点は、購入する際の大きな決め手になりそうですね。

カメラ

「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」ともに、カメラのハードとソフトに関する違いはありません。両機種とも、背面のメインカメラは1220万画素(F1.7、視野角77°)の標準カメラと、1600万画素の超広角カメラ(F2.2、視野角107°)のデュアルカメラ仕様。インカメラは800万画素(F2.0、視野角83°)です。

2019年10月に発売された「Pixel 4」から望遠カメラが取り除かれ超広角カメラが追加された形になります。そのため、光学ズームがなくなり、望遠は機械学習で画質を向上させる超解像ズームのみの対応となっています。

両機種共通のカメラUI。シャッターボタンの上にあるボタンで標準カメラと超広角カメラを切り替えられるほか、ピンチイン/アウトでボタン表示からスライダー表示に切り替わります

両機種共通のカメラUI。シャッターボタンの上にあるボタンで標準カメラと超広角カメラを切り替えられるほか、ピンチイン/アウトでボタン表示からスライダー表示に切り替わります

カメラ機能にも違いはなく、夜景モード、ポートレート、超解像ズームなど、多彩な撮影モードが両機種共通で用意されています。「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」では、新機能としてポートレート写真のライティングを調節できる「ポートレート ライト」や「ポートレート×夜景モード」が追加されています。ただし、ポートレート ライトは、実質「Googleフォト」の編集機能となるため、ほかの「Pixel」シリーズでも後ほど利用できるようになるとのことです。

作例は以下からご覧ください。

標準カメラの作例。カメラの向きによる明るさなどの違いはあれど2つのモデルで画質などの違いは見られません。被写体のディテールはシャープで、暗部もHDRにより明るく持ち上がっています

標準カメラの作例。カメラの向きによる明るさなどの違いはあれど2つのモデルで画質などの違いは見られません。被写体のディテールはシャープで、暗部もHDRにより明るく持ち上がっています

超広角カメラの作例。標準カメラより広い画角の超広角カメラは風景や室内などの撮影で重宝します

超広角カメラの作例。標準カメラより広い画角の超広角カメラは風景や室内などの撮影で重宝します

ポートレートモードはボケの強弱や深度の設定のほか、ライトの位置を調整し、設定した方向から照らされているように加工するポートレートライトが利用できます。こちらの効果は以下の動画からご覧ください。なお、従来モデルを利用していたユーザーならお気づきになるかと思いますが、編集UI(Googleフォト)が、ワンタップでメニューを選べるように変更されています。以前よりかなり使いやすくなりました。

「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」では最大7倍までの超解像ズームが利用できます。2倍程度であれば画質の荒さが目立つことはありませんが、さすがに最大の7倍となると、画質の劣化が見て取れます。ただし、スマートフォンの画面で見る場合は、そこまで気にならないでしょう。

上から「Pixel 5」で撮影した等倍、2倍、7倍の作例

上から「Pixel 5」で撮影した等倍、2倍、7倍の作例

「Pixel」シリーズでおなじみの夜景モードも、両機種ともに従来モデルと変わらないクオリティが保たれています。手持ちで撮影してもブレることなく、暗部が明るく持ち上がり、誰でも簡単にきれいな夜景の写真が撮れるのは使い勝手がいいです。

「Pixel」シリーズではおなじみの夜景モード(標準カメラ)の作例。明るいライトが白飛びすることなく、かつ、暗部が明るく持ち上がり、ディテールもシャープです

「Pixel」シリーズではおなじみの夜景モード(標準カメラ)の作例。明るいライトが白飛びすることなく、かつ、暗部が明るく持ち上がり、ディテールもシャープです

超広角カメラの夜景モード作例。標準カメラと比べると、少し画質が粗く、全体的にシャープさに欠けます

超広角カメラの夜景モード作例。標準カメラと比べると、少し画質が粗く、全体的にシャープさに欠けます

動画は、メインカメラが最大4K/60fps、インカメラが1080/30fpsに対応。240fpsのスローモーションやタイムラプス動画も撮影可能です。

動画撮影のUI。ワンタップで撮影モードを切り替えられます

動画撮影のUI。ワンタップで撮影モードを切り替えられます

「Pixel」シリーズはカメラ性能の高さが特徴のひとつであり、従来モデルから大きな進化はないものの、「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」もカメラ性能は非常に高く、ミドルハイスマホとしては十分満足できるものになっています。望遠カメラを取り除き、シリーズでは初めての超広角カメラを採用したわけですが、個人的には10倍などのズームよりも、超広角のほうが利用頻度が高いので、望遠から超広角にシフトしたのはポイントが高いです。

基本スペック

基本スペックについては、「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」に若干の差がもうけられています。CPUにクアルコムのミドルハイ向けSoC「Snapdragon 765G」を採用し、ストレージ容量が128GB、OSがAndroid 11なのは共通ですが、メモリーは「Pixel 5」が8GB、「Pixel 4a(5G)」が6GBとなっています。

ベンチマークアプリ「AnTuTuベンチマーク」でテストを行ったところ、「Pixel 5」が291521、「Pixel 4a(5G)」が282490という結果で、両機種で大きな差は見られませんでした。「Pixel 5」のほうが容量の大きいメモリーを採用しているとはいえ、マルチタスクを多用するなどを除く一般的な使い方であれば動作の違いは感じられないでしょう。

「AnTuTuベンチマーク」のテスト結果。左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」

「AnTuTuベンチマーク」のテスト結果。左が「Pixel 5」、右が「Pixel 4a (5G) 」

バッテリー容量は「Pixel 5」が4080mAh、「Pixel 4a(5G)」が3885mAhと、若干ですが、「Pixel 5」のほうが容量が大きくなっています。USB PD 2.0の急速充電(18W)に対応するのは共通の仕様です。

決定的な違いは「Pixel 5」のみワイヤレス充電(最大12W)と、Qi対応製品へワイヤレスで給電するバッテリーに対応している点です。

通信機能は両機種ともにIEEE 802.11 a/b/g/n/acに対応しますが、Wi-Fi 6には対応していません。次世代通信規格の5GはSub 6のみの対応です。また、SIMは物理的なnanoSIMカードとeSIMをサポート。従来シリーズより引き続き、microSDカードスロットを備えておらず、写真や動画などは「Googleフォト」などを活用することになります。

まとめ

「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」の大きな違いは、本体外観(サイズ&ポート)とディスプレイ(サイズ&スペック)、そして基本スペック(メモリー&バッテリー)で、そのほか多くの要素は共通です。

よりスペックの高いディスプレイが欲しい場合や、防水ボディやワイヤレス充電は絶対譲れない、といった人は「Pixel 5」が最良の選択肢になるでしょう。これらに特にこだわりがない人は、「Pixel 4a(5G)」でも十分満足できるのではないでしょうか。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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