レノボ・ジャパンは2020年12月1日、ノートパソコンの新モデルとして、「YOGA Slim 750i Carbon」と「YOGA Slim 750i」を発表した。どちらも13.3型のディスプレイを備えた薄型のノートパソコンで、テレワークや在宅ワークでの利用を想定し、携帯性や堅ろう性、セキュリティ面にこだわっている。
YOGA Slim 750i Carbonは国内では根強い人気の“白パソ” 。海外メーカーの“白パソ”は珍しい。カーボンファイバー素材を使った軽くて丈夫なボディが特徴だ
YOGA Slim 750i Carbonは、天板にカーボンファイバー素材を採用した、真っ白なノートパソコン。約966gと1kgを切る軽さと、米国軍の調達基準であるMIL-STD-810Gに適合した堅ろうさを併せ持つ。
同社は「ThinkPad X1 Carbon」でカーボンファイバー素材を採用しているが、個人向けのYOGAブランドで採用するのは、2016年に発表した「Yoga 900s」に続いて2モデル目。ThinkPad X1 Carbonと同じ東レ社製の炭素繊維を使って、軽さと高い剛性を実現している。
カーボンファイバー素材を使った天板。キーボードや背面まで真っ白なカラーリング
東レ社製の炭素繊維を使用。高弾性層で軽量化層を挟むサンドイッチ構造で、軽さと丈夫さを実現している
カーボンファイバー素材を使った天板は、3層構造サーマルコーティングや防指紋ペイントにより、汚れがつきにくく、汚れても拭き取りやすいように配慮している。“白パソ”で悩みの汚れにも強そうだ。
ディスプレイはフルHDよりも高解像度な2560×1600の13.3型。アスペクト比は16:10で、縦方向が広い仕様となっている。sRGB 100%の広色域で、明るさも300ニットと表示品質の高い明るいディスプレイを備える。
バッテリー駆動時間は約14時間。15分で2時間使用できる急速充電にも対応する。65Wの付属のACアダプターは電源コード一体型で、重量は約166g。小型・軽量で持ち運びしやすいACアダプターだ。USB PDに対応しており、別売のアダプターも利用できる。
電源ケーブル一体型のACアダプター(写真右)。左は前世代の同じ65WのACアダプター
主なスペックはCPUが第11世代のCore i7/i5、メモリーが8GB、ストレージが512GBのSSD。外部インターフェイスにThunderbolt 4×2、USB 3.1 Type-C、マイク/ヘッドホン端子などを備える。
直販価格は144,800円(税別)から。12月4日に発売する。
レノボのお仕事用パソコンと言えばThinkPadだが、個人向けのYOGAシリーズも昨今のテレワークや在宅勤務用の機能が搭載されている。高速な起動や顔認証でのサインイン、画面を見ていないときに画面をぼかしてのぞき見を防止する「スマートディスプレイ」など、仕事用にも安心して利用できる機能を数多く搭載しているのだ。
高速起動やセキュリティなど基本的な機能が充実しているYOGAシリーズ。高画質なディスプレイやDolby Atmos対応で、ビデオ会議も快適にこなせそうだ
カフェやフリーアドレスのオフィスで便利そうなスマートディスプレイ。のぞき見されているときに警告を出してくれるほか、画面から距離が近いと知らせてくれる姿勢警告も備える
YOGA Slim 750i Carbonと基本的な構成は共通で、メタルシャーシを採用した「YOGA Slim 750i」もラインアップする。MIL-STD-810G非対応で、重量が1.21kgと少しだけ重くなるが、直販価格が129,800円(税別)からと、価格を抑えたのが特徴だ。発売は12月18日の予定。
メタルシャーシのYOGA Slim 750i。ディスプレイの仕様やスペックは、YOGA Slim 750i Carbonと共通
国内正式発表前の「YOGA 950i」。14型のディスプレイは500ニットの高輝度タイプで、ガラス製のパームレストや、電子式のプライバシーシャッターなどを搭載する。YOGAシリーズの最上位機種らしい多機能なモデルだ
天板にはレザーを使用する
こちらも国内正式発表前の「YOGA 750i Pro」(写真右)。NVIDIAの「GeForce MX450」を搭載するのが特徴で、クリエイター向けのモデルだ。アスペクト比16:10の14型ディスプレイを搭載しており、WebページやWordなどが使いやすい
パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。