LG電子(以下、LG)は、2020年12月2日、12月下旬以降にNTTドコモから発売予定の5Gスマートフォン「LG VELVET(ベルベット) L-52A」の製品説明会を行った。「LG G8X ThinQ」、「LG V60 ThinQ 5G」に続く3世代目の2画面スマホだが、価格を抑えることで、2画面の魅力をより多くの人に実感してもらうことを狙った製品だ。
今回登場した「LG VELVET L-52A」は、NTTドコモのラインアップとしては夏モデル「LG V60 ThinQ 5G」に続く、専用のディスプレイ搭載ケースを付けることで2画面となるタイプのスマートフォンだ。ただし、ハイエンド志向だった前モデルとは異なり、価格性能比をより重視しているほか、フラットな背面デザインなど、デザイン面でも改良されており、今までのLGの「Qシリーズ」や「Vシリーズ」よりも幅広いユーザーに向けた製品となっている。
ボディサイズ(本体のみ)は、約74(幅)×167(高さ)×7.9(厚さ)mmで、重量は約180g。同梱の専用ケース「LGデュアルスクリーン」を装着した場合、折りたたんだ状態で約88(幅)×174(高さ)×14.4(厚さ)mm、重量約309gとなる。本製品のディスプレイは、2,460×1,080のフルHD+表示に対応する約6.8インチの有機ELディスプレイだが、「LGデュアルスクリーン」のほうもこれと同じディスプレイを搭載する。なお、本体側のディスプレイは曲面ディスプレイでHDR10表示に対応しているが、「LGデュアルスクリーン」側のディスプレイは平面ディスプレイで、HDR10に対応していない点が異なる。
本機のボディは、面面も裏面も突起のないフラットなスタイルを採用する。さらに、LGが得意とするタフネス性能を備えており、IPX5/8等級の防水仕様と、IP6X等級の防塵仕様に加えて、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810G」の14項目(耐衝撃、凍結、低圧動作、太陽光照射、温度衝撃、高温保管、高温動作、振動、湿度、塩水噴霧、粉塵、雨滴、低温保管、低温動作)をクリアしている。なお、FeliCa・NFCポートを搭載するほか、ワイヤレス充電のQiにも対応するなど、機能性も高い。
大きめのボディだが、突起のないデザインや曲面ディスプレイを採用するなど、持ちやすさに配慮されている
カメラ部分の出っ張りがないフラットな背面。従来のVシリーズやQシリーズとは異なる繊細なデザインだ
ボディ下面に、ヘッドホン端子とUSB Type-Cポートを装備する
右側面には電源ボタンを配置
左側面には、ボリュームボタンと、Google アシスタントの起動ボタンが配置される
搭載されるSoCは、ミドルレンジ向けの「Snapdragon 765G 5G」で、6GBのメモリーと128GBのストレージ、1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 10だ。メインカメラは、約4,800万画素の標準カメラ、約800万画素の広角カメラ、約500万画素の深度センサーという組み合わせのトリプルカメラ。AIシーン認識機能を備え、カメラ任せでキレイな写真を撮影できるほか、夜景撮影モードの「ナイトビュー」では手動で明るさを調整して撮影が行える。
水滴の落ちる様子をイメージしたというメインカメラ周辺のデザイン
本機の製品パッケージは、「LGデュアルスクリーン」同梱版と本体のみの2種類が用意されている。「LGデュアルスクリーン」同梱版の端末価格は88,704円で、スマホおかえしプログラムを適用した場合の実質負担金は59,136円。本体のみの場合は70,488円で、「スマホおかえしプログラム」を適用した場合の実質負担金は46,992円(いずれも税込)となる。
本機のLGデュアルスクリーンは本機専用のもの。LG V60 ThinQ 5Gから使い回しはできない
背面にはサブディスプレイを搭載しており、通知アイコンや時間などを表示できる
今回の発表会では、LGが韓国で販売している、回転ディスプレイを搭載した「LG WING」も披露された。国内で販売される予定はないとのことだが、本国での価格は100万ウォン程度(日本円で約10万円)に抑えられており、凝りに凝ったギミックを搭載することを考えれば、決して割高とは言えない。「LG VELVET」と同じように、ユニークな2画面スマホの魅力をより多くの人に体験してもらうための製品と言えるだろう。
メインディスプレイを90°回転させると、サブディスプレイが現われる、ユニークな2画面仕様
背面の様子。メインディスプレイは有機ELディスプレイを採用することもあって、意外と薄い
メインディスプレイを縦にして表示することも可能。メインディスプレイに地図を表示し、サブディスプレイにSNSなどのメッセージを表示するという使い方もできる
トリプルカメラ仕様のメインカメラ。スペックの説明はなかったが、大きく存在感のあるカメラだ
フロントカメラは、本体に収納されており、使うときにモーターでせり上がるポップアップタイプ
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。