スマートフォンと連携させることで、コミュニケーションやフィットネスをもっと快適にしてくれる「スマートウォッチ」。スマートフォンへの着信やアプリ通知を確認でき、毎日の健康管理や運動にも活用できて便利なため、ここ数年で一気に普及が進みました。ところが、スマートウォッチはさまざまなメーカーから発売されており、どれを選んだらいいか迷ってしまうという人も。そこで、専門家がスマートウォッチの選び方を解説し、人気製品の評価も行います。
<監修> コヤマタカヒロ氏
1973年生まれのデジタル&家電ライター。PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開し、寄稿先は多岐にわたる。調理家電のテストの空間「コヤマキッチン」にて、メディアに向けて実際の検証に基づく情報を発信。「米・食味鑑定士」資格を保有。企業のコンサルティングやアドバイザーなども務める。
お気に入りのスマートウォッチは、Apple「Apple Watch Series 7」とシャオミ「スマートバンド 6」。いずれもiPhoneと組み合わせて使用しており、普段はスマートバンド 6を着けっぱなしにしてアプリ通知の確認などに使い、ビジネスでは主にApple Watch 7を使っているとのこと。
スマートウォッチとは、スマートフォンと連携させて使用する腕時計型のウェアラブル端末のこと。スマートフォンと無線接続することで、多彩な機能を活用できます。ここでは、スマートウォッチの主要な機能を確認していきますが、その前にまず注意しておきたいのが、スマートフォンとの組み合わせです。アップルの「Apple Watch Series」は、同社の「iPhone」としか連携できません。また、iPhone にも Androidスマートフォンにも対応した製品はありますが、スマートウォッチとスマートフォンのメーカーが異なると、アプリで何ができるか異なることもあります。
「多くのスマートウォッチを検証しましたが、主要なメーカー製品では、アプリ通知などコミュニケーション用のアプリはほとんどが使用できるようになっていました。フィットネスやワークアウト関連のアプリも組み合わせによる制約が少なくなってきています」(コヤマタカヒロ氏)
スマートフォンへの着信、SNSアプリやニュースアプリなどの通知をスマートウォッチで確認することができます。一部機種の中には、そのまま定型文を返信したり、通話ができたりするものも。各種通知を手元のスマートウォッチで確認できるので、スマートフォンをバッグに入れていたり、パソコン作業をしていたりしても、大事な連絡や情報を見逃しにくくなります。
「アプリ通知は、スマートウォッチでもっとも一般的な機能といえます。SNSアプリやメール、ニュース、天気予報など、アプリ通知機能に対応したアプリはさまざまなものがあります。すべての機種で同じようにメッセージが通知されるわけではありませんが、SNSアプリの通知だけなら、価格の安いものでも十分に使用できます」(コヤマタカヒロ氏)
コミュニケーション機能とともに、スマートウォッチの主要な機能となっているのが、ヘルスケア機能。代表的なものが、心拍数や血中酸素濃度の計測機能です。心拍数については、運動中に数値を確認すれば、体にどの程度の負荷がかかっているかを把握できます。
「常時装着するスマートウォッチの大きなメリットといえる機能ですが、スマートウォッチは医療機器ではないため、計測した値を医療目的で使用することはできない点に注意が必要です。数値を見るというよりも変化をチェックする使い方なら日々の健康管理に役立てられます」(コヤマタカヒロ氏)
入眠時刻や睡眠の深さなどの睡眠レベルや、どれくらい緊張しているかを見るストレスレベルなども測定できます。これらの機能も年々精度が向上し、信頼性が増しています。ただし、当然のことながら、睡眠レベルを測定するためには、ひと晩中バッテリーが持つことが必須です。
「睡眠やストレスレベルは、加速度センサーや皮膚電気活動センサーが検知したデータをもとに検出します。基本的にメーカーごとに独自のアルゴリズムをもとにして算出されるので、ユーザー数が多いOSを搭載した製品のほうが測定精度にすぐれ、信頼性の面でも安心です」(コヤマタカヒロ氏)
歩行やランニングなどの活動量を、歩数や消費カロリーで確認できます。ワークアウトの目標値を設定できるものも多く、ダイエットで大活躍。また、GPSが搭載されたモデルなら、走行距離や走行ルートを記録でき、トレーニングを効率的に行えます。さらに、コーチング機能を活用すれば、運動のモチベーションを維持したり、効率アップを図ったりするのにも有効。アウトドア向けのモデルでは、GPSやコンパス、高度計、気圧計などを備えているものもあります。
「ワークアウトの種類は最新のハイスペックモデルほど多くなりますが、あまり多くても使わないことがあるので、普段行うものや、これからトライしてみたいものに対応しているかに注目しましょう」(コヤマタカヒロ氏)
スマートウォッチに「モバイルSuica」などの電子マネー決済アプリがインストールされていれば、カードのSuicaと同じように、駅の改札にスマートウォッチをかざすだけで通れて、コンビニなどでも決済が可能です。最近は、クレジットカード決済に対応した製品が増えています。
「電子マネー決済は、カードを紛失するリスクや、情報を盗み見されるリスクが減るので、セキュリティの面でも安心です。財布やスマートフォンを取り出す手間もありません」(コヤマタカヒロ氏)
スマートウォッチにはさまざまな機能が搭載されているだけに、製品選びのうえでは、自分の使い方に合う機能が盛り込まれているかが、大きなポイントになります。ここでは、それぞれの使い方に合う人気の製品を紹介し、専門家による評価も行います。
iPhoneにインストールしたアプリをなるべく使いこなしたいという人は、まずApple Watchを検討してみるといいでしょう。ユーザー数が多いので、各種計測値の信頼性は高めといえます。ただし、フィットネスやアウトドアアクティビティにおいては、他メーカーのフラッグシップモデルのほうがすぐれた機能を搭載した製品があります。
100mの耐水性能や、米国調達基準の「MIL-STD 810H」などに準拠するタフネス性能を備えたアウトドア・スポーツウォッチです。49mmのチタニウムケースと平らなサファイア前面クリスタルを採用。本体側面にアクションボタンを搭載しており、アプリやシーンに応じた機能を素早く利用できます。ディスプレイは従来モデルの約2倍明るい2000ニトの輝度に対応。デジタルクラウンを回すだけで、夜間でも眩しくない「ナイトモード」に切り替えられます。高精度2周波GPSを備えており、より正確な測位ができるほか、気温マイナス20〜55度の過酷な環境での使用に対応。また、 ダイビングアクセサリーの技術標準規格「EN13319」にも準拠し、ダイブコンピューターとしても活用できます。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能100m・MIL-STD 810H 準拠、防塵性能(IP6X)
センサー:血中酸素ウェルネスセンサー・光学式心拍センサー・加速度センサー・ジャイロスコープ・環境光センサー・高度計・皮膚温センサー・高重力加速度センサー・水温センサー搭載の水深計
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠・過去の排卵を推定できる月経周期記録・血中酸素濃度※・心電図(日本では使用不可)など、バッテリー駆動時間:最大36時間
※血中酸素ウェルネスアプリの測定値は、自己診断または医師との相談を含む医療での使用を目的とするものではなく、一般的なフィットネスとウェルネスのみを目的としています。
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:5、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価4.5
「よりハードなスポーツに対応するために開発された新型のタフネスモデルです。ダイビングやトライアスロンなど、これまでのApple Watchでは対応しきれなかったシーンでも活躍できそうです。ヘルスケア機能や基本機能はApple Watch Series 8と同様なので安心。また、バッテリー駆動時間が最大36時間に延びているのもポイントです」
「Apple Watch Series」の第8世代モデル。従来モデル「Apple Watch Series 7」のヘルスケア機能を継承。新たに、皮膚温センサーや高重力加速度センサーを搭載し、女性の月経周期の記録機能や、衝突事故検知機能を備えました。自動車事故などを検知すると自動的に緊急電話の発信ができます。また、GPSや一部のセンサー機能をオフにする「省エネモード」を使用すれば、最長36時間までバッテリー駆動時間を延ばせます。41mmと45mmのフェイスがあり、ケース素材はステンレススチールとアルミニウムから、ケースの仕上げは全7色から選択できます。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m・防塵性能(IP6X)
センサー:血中酸素ウェルネスセンサー・光学式心拍センサー・加速度センサー・ジャイロスコープ・環境光センサー・高度計・皮膚温センサー・高重力加速度センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠・過去の排卵を推定できる月経周期記録・血中酸素濃度※・心電図(日本では使用不可)など
バッテリー駆動時間:最大18時間
※血中酸素ウェルネスアプリの測定値は、自己診断または医師との相談を含む医療での使用を目的とするものではなく、一般的なフィットネスとウェルネスのみを目的としています。
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:5、フィットネス:3、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価4.25
「iPhoneとの親和性が最も高いスマートウォッチ。利用できるアプリが非常に多く機能も充実しています。従来モデルからの進化点はやや少なめですが、ヘルスケア機能、フィットネス機能ともに使い勝手の良さはダントツです。新たに搭載された衝突検知機能はいざという時に安心。また、女性の健康管理機能が進化しています。サードパーティ製も含めて多くの周辺機器があるのもポイントです」
「Apple Watch」のエントリーモデル。「Series 8」との主な違いは、血中酸素ウェルネスアプリ2や、心電図アプリ、皮膚温センサーなどのヘルスケア機能が省略されていること。また、ディスプレイの常時表示には対応しておらず、 防塵性能なども備わっていません。いっぽうで、第2世代になったことで、プロセッサーが強化され、前モデル「Apple Watch SE」より20% 速い「S8 SiP」チップを搭載。衝突事故の検知機能も新たに搭載されています。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:光学式心拍センサー・加速度センサー・ジャイロスコープ・環境光センサー・高度計・高重力加速度センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠計測・月経周期記録など、バッテリー駆動時間:最大18時間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:3、フィットネス:3、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価3.5
「シリーズモデルのApple Watchからヘルスケア機能などが省かれた低価格モデルです。ケースサイズは44mmと40mmの2サイズで、画面の表示エリアもSeries 8と比べるとやや小さめ。心電図や血中酸素計測などのヘルスケア機能が不要という人ならこちらが選択肢になります。ファミリー共有設定に対応しているので子供向けにも最適です」
アプリ通知が多くて、ヘルスケア機能は日常的な健康管理ができれば十分という人なら、価格の安いリストバンドタイプの製品でも十分に実用的。歩数や心拍数の計測、消費カロリーの表示も問題なく行えます。バッテリー消費が少なく、長時間使用できるメリットも見逃せません。
「Fitbit Charge」シリーズの第5世代モデルで、血中酸素濃度※や推定皮膚温※などを計測可能。有償サービス「Fitbit Premium」を利用すれば、アクティビティや睡眠、心拍変動に基づく「今日のエナジースコア」を毎朝算出し、低スコアの日は回復のための深呼吸を、高スコアの日は負荷が高めのアクティビティをと、その日の体調に合ったワークアウトを提案してくれます。
※医療機器として設計されていないため、病気などの診断、治療、予防目的には使用できません。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:3 軸加速度計・温度センサー・環境光センサー・光学式心拍センサー・赤外線センサーなど
ヘルスケア機能:血中酸素濃度※・推定睡眠時皮膚温※・心拍数・歩数・消費カロリー・距離・睡眠計測・VO2 Max・月経周期など
バッテリー駆動時間:最大7日間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価4.25
「決済機能も備えながら、リストバンドタイプのスリムボディを実現。それでいてバッテリー性能は最大7日間と、スタミナも十分です。心電図、血中酸素、心拍数計測などの ヘルスケア機能が充実。さらに、 皮膚の発汗量の微細な変化を検出してストレスを計測することもできます」
コストパフォーマンスにすぐれた「スマートバンド」シリーズの第7世代モデル。ディスプレイの表示面積が前機種より25%拡大し、アプリ通知の文字なども読みやすくなっています。新たに常時表示に対応し、電源をオンにしなくても、時刻や通知、ワークアウトの状況を確認することが可能に。低消費電力のため、通常モードでの駆動時間が約14日間と長いのも特徴です。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m、衛星測位:非対応、センサー: 6 軸センサー・PPG 心拍数 6 軸センサー・3 軸加速度計・3 軸ジャイロスコープ・PPG 心拍センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠・月経周期・血中酸素濃度※など
バッテリー駆動時間:約14日間
※医療機器として設計されていないため、病気などの診断、治療、予防目的には使用できません。
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:4、総合評価4.0
「幅約20.7mmのバンドサイズのボディに、ほぼ全面表示ができる約1.62インチのタッチディスプレイを搭載しており、サイズのわりに多くの情報が一覧できます。本体重量も約13.5gと軽く、着けているのを忘れるレベルです。それでいて充実したヘルスケア機能と、多彩なフィットネス機能を用意。低価格ながら多機能です」
約1.64インチの有機ELディスプレイを採用した、「スマートバンド」シリーズの最上位モデル。長方形の画面にさまざまな情報を表示できます。また、日時が常に表示される常時オンモードも用意。GPSを内蔵しており、ワークアウトにも便利です。Alexa音声アシスタントでの操作も可能。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:心拍数センサー(血中酸素センサー含む)・加速度センサー・ジャイロスコープ・周囲光センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠・血中酸素濃度
バッテリー駆動時間:約12日間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:4、総合評価4
「Xiaomi Smart Band 7との違いは、画面が大きいのとGPS(GNSS)が搭載されていることで、屋外でより正確にルートの記録や把握ができます。画面が大きいぶん、アプリ通知なども見やすくなっています」
本格的なダイエットやトレーニングに活用するのなら、運動強度や達成レベルが確認できるスマートウォッチがおすすめです。また、GPSが搭載されたモデルなら、ランニングやサイクリングなどで走行距離や走行ルートなどを記録できるので、効率的なトレーニングが行えます。
「HUAWEI WATCH GT」シリーズの第3世代モデル。ステンレススチールのボディ側面にリューズボタンを備え、操作性が高まっています。センサーの受光感度やAIアルゴリズムの改良により、心拍数や睡眠、血中酸素濃度※なども高精度に測定。衛星測位は5種類に対応。長時間駆動のバッテリーも搭載しています。
※医療機器として設計されていないため、病気などの診断、治療、予防目的には使用できません。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:加速度センサー・ジャイロセンサー・磁気センサー・光学式心拍センサー・気圧センサー・温度センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・距離・睡眠計測・ストレスモニタリング・呼吸エクササイズ・血中酸素濃度※・体表温度測定など
バッテリー駆動時間:通常使用約14日間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:5、フィットネス:5、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価4.75
「46mmと42mmの大型ウォッチフェイスを用意するフォーマルなモデル。100種類以上のワークアウトに対応し、AIによるランニングコーチなど独自の機能を備えています。本格的なワークアウトにも対応。潮の満ち引きのほか、気圧表示も可能。46mm モデルは最長14日間のバッテリー駆動が可能です」
ガーミンが誇るGPS搭載ランニングウォッチのフラッグシップモデル。日々のトレーニングからレース本番まで、さまざまなスポーツをサポートするアプリを多数搭載しています。コースのナビゲーションも可能な内蔵地図を確認しながら、GPSでルートやペースを記録することが可能。そのほか、健康管理機能や電子決済機能なども充実しています。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:気圧高度計・電子コンパス・ジャイロセンサー・加速度計・温度計・血中酸素トラッキング※
ヘルスケア機能:心拍数・血中酸素濃度※・フィットネス年齢・Body Battery・ストレススコア・睡眠スコア・月経周期など
バッテリー駆動時間:スマートウォッチモード約15日間+5日間(ソーラー充電時)/GPSモード42時間+7時間(ソーラー充電時)
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:5、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:5、総合評価4.5
「ソーラー充電機能を備えたスポーツモデル。30以上のアクティビティに対応していますが、特にランニング向けの機能が充実。日々のトレーニングからレースまで対応できます。さらに睡眠モニタリングなどの健康管理のための機能やSuicaによる決済機能なども兼ね備えています」
「Galaxy Watch」シリーズの第4世代モデル。米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810G」に準拠したボディに、「Galaxy」シリーズとの連携に便利な「Wear OS Powered by Samsung」を搭載。血中酸素濃度※のほか、体組成(骨格筋、基礎代謝量、体内水分量、体脂肪率など)※の測定機能、睡眠中のいびきの検出機能※などを備え、ヘルスケア機能が充実しています。
※医療機器として設計されていないため、病気などの診断、治療、予防目的には使用できません。
【基本スペック】
耐久性: MIL-STD-810G準拠・耐水性能50m・IP68
センサー:光学式心拍センサー・加速度センサー・ジャイロセンサー・気圧センサー・環境光センサー・磁気センサー・生体電気インピーダンス分析
ヘルスケア機能:血中酸素濃度※・体組成※・月経周期・心拍数・VO2 Max・エクササイズ・ストレス・睡眠計測など、バッテリー駆動時間:最大約40時間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:5、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:4、総合評価4.25
「フラットなデザインでフィットネス機能が充実したスマートウォッチ。ウォッチフェイスは46mmと大画面。バイオアクティブセンサーを搭載し、水分量や体脂肪、筋肉量など、体組成の計測ができるのが特徴です。ベゼルを回転させて操作できるのが便利。LTEモデルも選べます」
ハイキングやキャンプ、登山などのアウトドアアクティビティにスマートウォッチを活用したい人は、ボディが頑丈で耐久性にすぐれ、GPSやコンパス、気圧・高度計機能が搭載されている製品を選ぶといいでしょう。また、なるべくバッテリー駆動時間が長いものを検討してください。
「Instinct」シリーズの第2世代モデル。「MIL-STD-810G」準拠のボディに、ソーラー充電機能を搭載。GPSを使用しない「スマートウォッチモード」で最大28日間駆動するほか、ソーラー充電でさらに無制限駆動(5万ルクスの条件下で1日3時間置いた場合)が可能。ガーミンならではのすぐれた位置捕捉機能を備え、アウトドアアクティビティでも頼りになります。
【基本スペック】
耐久性:MIL-STD-810G準拠・耐水性能100m
センサー:光学式心拍センサー・電子コンパス・気圧高度計・加速度計・温度計
ヘルスケア機能:ステップ数・スリープモニタリング・睡眠スコア・消費カロリー・ストレススコア、Body Battery、転倒検出、血中酸素濃度※など、バッテリー駆動時間:スマートウォッチモード最大28日間+無制限(ソーラー充電時)/GPSモード最大70時間+300時間(ソーラー充電時)
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:5、総合評価4.25
「モノクロディスプレイを採用することで、約28日間のバッテリー駆動に対応。ソーラー充電を併用すれば無制限に使えます。ヘルスケア機能や電子決済機能も充実しており、アウトドアにも普段使いにも便利です」
カシオの人気腕時計「G-SHOCK」ブランドのスマートウォッチ。衝撃に強く、20気圧防水に対応しているため、アウトドアアクティビティやマリンスポーツなどにも使用可能。現在地と月の時角、月齢を元に計算する「フィッシングタイム」機能を備えるなど、スポーツや趣味で便利に活用できる機能が満載。長時間駆動のバッテリーを搭載しているのもポイント。
耐久性:耐衝撃構造・ 20気圧防水
センサー:光学式心拍センサー・気圧高度センサー・方位磁気センサー
ヘルスケア機能:歩数計測・心拍計測・消費カロリー表示(アプリ)
バッテリー駆動時間:約1.5日以上(GPSオフ)、約1か月(時計のみ、または時計とセンサーのみのタイムピースモード)
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:3、フィットネス:5、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:3、総合評価3.75
「人気シリーズのG-SHOCK初のWear OS搭載モデル。耐衝撃性能と20気圧防水のタフボディにさまざまなスマート機能がプラスされています。フィットネス機能は15種類のアクティビティと24種類の室内ワークアウトに対応。タイムや心拍数だけでなく、消費カロリーや 道路の勾配など、きめ細かなデータが記録できます」
ファッション性を重視する人は、スクエア型か丸型かなどの本体形状のほかに、フェイスデザインが好みのものに変更できるかなども確認しておくといいでしょう。また、バンドなどの純正アクセサリーが豊富に用意されているかも合わせてチェックしておきたいものです。
職人の手によって研磨されたステンレススチールの丸型ボディに、サファイヤコーティングのガラスを組み合わせたスタイリッシュなモデル。側面の「SPORTボタン」を押すと素早くエクササイズモードへ移行し、トレッドミルや屋外ランニング、ウォーキングを自動で検出してくれます。アルゴリズムの改良により、ヘルスケア機能の計測精度も向上しました。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:心拍数センサー(血中酸素センサー付属)・加速度センサー・ジャイロスコープ・地磁気センサー・大気センサー・環境光センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・距離・睡眠計測・ストレスモニタリング・呼吸エクササイズ・血中酸素濃度※など、バッテリー駆動時間:通常使用約12日間、
※医療機器として設計されていないため、病気などの診断、治療、予防目的には使用できません。
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:5、フィットネス:5、コミュニケーション(通知):5、ライフログ:5、総合評価5.0
「フォーマルなデザインを採用し、ビジネスシーンでも違和感なく使えるモデル。それでいて117種類のワークアウトに対応するほか、常時心拍数や血中酸素測定ができるなど、ヘルスケア機能も充実しています。 通常利用で12日間バッテリーが持つのも便利です」
グーグル「Pixel」ブランドから登場したスマートウォッチ。円形のフェイスを採用した、シンプルでおしゃれなデザイン。Fitbitのフィットネス機能を搭載しており、心拍計測や睡眠記録などが高精度に行えます。また、タッチ決済にも対応しており、Suicaを登録することができます。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:光学式心拍センサー・加速度計・ジャイロスコープ・周囲光センサー・コンパス・多目的電気センサー・血中酸素センサー
ヘルスケア機能:心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠・血中酸素濃度
バッテリー駆動時間:最大24時間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:4、総合評価4.0
「“グーグル謹製”のスマートウォッチとして大きな注目を集める製品です。Fitbitアプリによるヘルスケア機能が使えたり、Suicaが使えたりするなど機能は本格派。Android対応スマートウォッチのリファレンスモデルとして期待されています。ただし、現状ではまだアプリ連携が洗練されていない印象も」
女性向けのコンパクトな丸型ボディに、スタイリッシュなパターンレンズの文字盤を採用。クラシックタイプとスポーツタイプから選べます。液晶ディスプレイにアプリ通知やカレンダーのリマインダーが浮かび上がるように表示され、スケジュール管理に便利。ヘルスケア機能やフィットネス機能も必要十分です。約5日間駆動する大容量バッテリーを搭載しているのも特徴。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:光学式心拍センサー・加速度計・環境光センサー
ヘルスケア機能:心拍数・フィットネス年齢・Body Battery・ストレスレベル・睡眠・月経周期など、バッテリー駆動時間:約5日間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:4、フィットネス:3、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:5、総合評価4.0
「34.5mmの小型フェイスは、ファッションに合わせて多彩な設定ができます。フィットネスやアウトドア向けの機能は限定的ですが、ヨガやピラティスといった女性に人気のアクティビティが用意されています」
最薄部約6.9mmのバックルにスマートウォッチ機能を搭載し、お気に入りの腕時計の文字盤を装着可能。歩数はもちろん、デュアル光学式心拍センサーと独自のアルゴリズムにより、最大酸素摂取量(VO2 Max)や4段階の眠りの深さ、ストレスレベルやエネルギー残量も確認できます。
【基本スペック】
耐久性:耐水性能50m
センサー:光学式心拍センサー・加速度センサー・静電タッチセンサー・マイク・照度センサー
ヘルスケア機能:心拍数・ 歩数・VO2 Max・睡眠計測・ストレスレベル・エネルギー残量、バッテリー駆動時間:約7日間
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:3、フィットネス:-、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:5、総合評価4.0(フィットネスは評価外)
「単体でスマートバンドとして使えるほか、使いたい時計のバックルとしても使えるユニークな製品。通知機能や心拍センサーによるヘルスケア機能、さらにSuicaや楽天Edy、iDなどによるタッチ決済に対応しています。また、Amazon Alexaも搭載しており、話しかけるだけでさまざまな操作ができます」
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アップルのApple Watchが市場を切り開いたスマートウォッチですが、最近は他メーカーモデルも機能が向上しており、群雄割拠の様相を呈しています。ただ裏を返せば、さまざまな使い方に合わせて製品を選べる楽しさが増しているともいえます。時刻表示やアプリ通知に加えて、日頃の健康管理ができればいい程度なら、価格が1万円以下の安いモデルでも十分。3万円程度のモデルならよりマルチに使えて、5万円以上のモデルなら、ハードなスポーツでも重宝することでしょう。
スマートウォッチ選びで大切なことは、自分が必要とする機能を備えた製品を選ぶこと。ウェアラブル端末は、デバイスの中でも常用することが多いものなので、使いこなしてこそその真価を発揮します。機能が少なすぎると物足りず、逆に機能が多すぎると持て余すことになりかねません。どんな目的に使用したいか、さらにそれに対応する機能は搭載されているかを確認し、ライフスタイルにマッチするモデルを見つけていただきたいものです。
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!