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改定される既存プランとも徹底比較

「ahamo」と「SoftBank on LINE」、今春スタートする新プランまとめ

NTTドコモが今春にスタートする「ahamo」

NTTドコモが今春にスタートする「ahamo」

2020年12月3日にNTTドコモが発表した月額2,980円で毎月20GBまで通信できる新プラン「ahamo」は、そのコストの安さから大きな話題となりました。同社は「ahamo」に続いて既存プランの改定も行っています。さらに、年の瀬の12月22日にはソフトバンクが「ahamo」に対抗する新サービスの開始や既存プランの改定を明らかにしました。

今回発表された一連の新プランは2021年2月〜4月に提供が始まる予定となっており、実際に契約できるのも間近です。そこで今回は、ドコモとソフトバンクが発表した新プランの概要をおさらいしようと思います。

※記事中の価格は特に表記がない限り税別です。

ドコモ新プランのサービス概要は?

まずはドコモの新プランからチェックしましょう。5G向けの「5Gギガホ プレミア」、4G向けの「ギガホ プレミア」、5G/4Gの両方に対応する「ahamo」のサービス内容を以下にまとめました。

なお、4Gの「ギガホ プレミア」では定期契約の有無を選べますが、本記事では契約解除料(1,000円)が生じない「定期契約なし」の料金を記載しています。新プランの提供開始時期は「ahamo」が2021年3月、「5Gギガホ プレミア」と「ギガホ プレミア」は2021年4月1日となっています。

2021年春から提供が始まるドコモの新プラン

2021年春から提供が始まるドコモの新プラン

「5Gギガホ プレミア」と「ギガホ プレミア」は既存の大容量プラン「5Gギガホ」と「ギガホ」の後継となるプランです。

「5Gギガホ プレミア」はこれまで毎月100GBまでだったデータ利用量の上限が無制限になりつつ、月額料金は従来プランよりも1,000円安い6,650円。「ギガホ プレミア」のデータ利用量の上限は毎月30GBから60GBと2倍に増え、月額料金は従来よりも600円安い6,550円となっています。

また、「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」では月の通信量が3GB以下と少なかった場合、月額料金が1,500円割り引かれるようになります。通話料金は30秒あたり20円の従量制で、各通話最初の5分間が無料になる「5分通話無料オプション」(月額700円)や国内宛通話が無料になる「かけ放題オプション」(月額1,700円)を追加できます。

いっぽう、「ahamo」は前述のようにデータ利用量が毎月20GBまでで、月額料金は2,980円と格安SIM並に安いことが大きな特徴です。通話料金は30秒あたり20円ですが、「5分通話無料オプション」相当の通話料割引があらかじめ組み込まれています。

コストが安い代わりに、「ahamo」はドコモのキャリアメールには対応せず、手続きもオンラインのみとされています。昨年の発表時点では対象外だった「みんなドコモ割」や「ドコモ光セット割」には一部条件付きですが、対応することになりました。

■編集部注(2021年1月15日 13:30)
NTTドコモは2021年1月15日、「ahamo」の提供条件を先月発表時より一部変更することを発表しました。それに合わせて記事の内容を一部変更しています。

次に、新プランと現在提供されているプラン(旧プラン)について、家族割引の「みんなドコモ割」が適用される場合のコストを比較してみました。4G向け料金プランはいずれも「定期契約なし」の価格を記載しています。また、「みんなドコモ割」以外の割引は考慮していません。

ドコモの新旧プランにおいて「みんなドコモ割」が適用された場合のコスト比較

ドコモの新旧プランにおいて「みんなドコモ割」が適用された場合のコスト比較

「みんなドコモ割」の割引額は家族2人で契約する場合は毎月500円、家族3人以上で契約する場合は毎月1,000円が各回線から割り引かれます。

たとえば新プランの「5Gギガホ プレミア」で3GB以上通信すると、1人だけで契約している場合の月額料金は6,650円ですが、2人で契約している場合は1人あたり6,150円、3人以上の場合は5,650円まで安くなります。

「ahamo」は、「みんなドコモ割」で割引はされませんが、ドコモを契約している家族の回線としてカウントされます。たとえば3人家族の1人が「ahamo」に乗り換えたとすると、乗り換えなかった家族の割引額は変わりません。

また、新プランと旧プランの料金を比べてみると、「5Gギガライト」で上限の7GBまで通信する場合の月額料金と、「5Gギガホ プレミア」で3GB以上通信する場合の月額料金は500円しか違いません。4G向けの「ギガライト」と「ギガホ プレミア」ではこの差が400円に縮まります。

これまで「5Gギガライト」や「ギガライト」を利用していて毎月7GBまで使い切ってしまうような人は、新プランの「5Gギガホ プレミア」や「ギガホ プレミア」に変更するのもよさそうです。

ソフトバンク新プランのサービス概要は?

続いてソフトバンクの新プランをチェックしてみましょう。メインブランドであるソフトバンクの「メリハリ無制限」、サブブランドであるワイモバイルの「シンプル」、そして「SoftBank on LINE」をコンセプトとするオンライン専用の新ブランドで提供される料金プランのサービス内容を以下にまとめました。

なお、ソフトバンクの新プランはいずれも5G/4Gの両方に対応しています。提供開始時期はワイモバイルの「シンプル」が2021年2月、ソフトバンクの「メリハリ無制限」と新ブランドの新プラン(SoftBank on LINE)が2021年3月となっています。

2021年春から提供が始まるソフトバンク各ブランドの新プラン

2021年春から提供が始まるソフトバンク各ブランドの新プラン

メインブランドのソフトバンクで提供される「メリハリ無制限」は、既存の大容量プラン「メリハリプラン」の後継となるプランです。データ利用量の上限が従来の毎月50GBまでから無制限になりつつ、月額料金は最大6,580円と従来プランよりも1,900円(5Gの場合)安くなっています。

「メリハリプラン」では月の通信量が2GB以下と少なかった場合に月額料金が1,500円割り引かれていましたが、「メリハリ無制限」ではこの通信量が3GB以下に拡大されています。通話料金は30秒あたり20円の従量制で、通話料割引オプションの「準定額オプション+」(月額800円)や「定額オプション+」(月額1,800円)も追加できます。

いっぽう、サブブランドのワイモバイルから提供される「シンプル」は、既存の「スマホベーシックプラン」の後継となるプランです。データ利用量と月額料金は「シンプルS」が1,980円で毎月3GBまで、「シンプルM」が2,980円で毎月10GBまで、「シンプルL」が3,780円で毎月20GBまでとなっています。

これまでワイモバイルでは新規契約の翌月から6か月間に渡り月額料金が毎月700円割り引かれる「新規割」を提供していましたが、新プランの「シンプル」ではこうした期間限定の割引がなくなる代わりに、月額料金が「スマホベーシックプラン」よりも700円安く設定されています。

ただし、「スマホベーシックプラン」では各通話最初の10分間が無料になる通話料割引が料金プランに組み込まれていましたが、「シンプル」では有料オプションの「だれとでも定額」(月額700円)として分離されます。また、国内宛通話が無料になる「スーパーだれとでも定額(S)」(月額1,700円)を追加することも可能です。

そして新ブランド(SoftBank on LINE)から提供されるのは、ドコモの「ahamo」に対抗する料金プランです。

データ利用量は毎月20GBまで、月額料金は2,980円、各通話最初の5分間が無料になる通話料割引が組み込み済みといった点は「ahamo」に並びますが、新ブランド独自のサービスとしてLINE利用時にデータ利用量が消費されないゼロレーティング機能が用意されます(一部対象外の通信あり)。SoftBank on LINEをコンセプトとする新ブランドはオンライン専用のブランドで、LINE経由で手続きができるようになる予定とされています。

次に新プランと現在提供されているプラン(旧プラン)について、各ブランドの家族割引が適用される場合のコストを比較してみました。いずれも家族割引以外の割引は考慮していません。

なお、新ブランド(SoftBank on LINE)については2021年1月5日時点で明らかな情報をもとに、家族割引が提供されないものとして試算しています。また、ワイモバイル旧プランの「スマホベーシックプランR」については、「シンプル」提供開始後に予定されているデータ利用量および月額料金改定後の容量・価格を記載しています。

ソフトバンク各ブランドの新旧プランにおいて家族割引が適用された場合のコスト比較

ソフトバンク各ブランドの新旧プランにおいて家族割引が適用された場合のコスト比較

メインブランドであるソフトバンクの場合、新プランと旧プランでは家族割引の内容が異なります。

従来プランの「みんな家族割+」では家族で契約する人数が2人の場合は各回線から500円ずつ、3人の場合は1,500円ずつ、4人以上の場合は2,000円ずつが割り引かれてきましたが、新プラン向けの「新みんな家族割」では2人の場合は600円ずつ、3人以上の場合は1,100円ずつに変更されています。

3人以上で契約する場合の割引額は「新みんな家族割」のほうが少ないものの、新プラン「メリハリ無制限」の月額料金は旧プラン「メリハリプラン」よりも安いため、従来プランよりもコストが増えることはありません。

たとえば新プランの「メリハリ無制限」で月の通信量が3GBを超えると、家族2人で契約している場合の月額料金は1人あたり5,980円、3人以上の場合は5,480円になります。旧プランの「メリハリプラン」(4G向け)では2人で契約する場合は6,980円、3人の場合は5,980円、4人以上の場合は5,480円となっており、3人以下の場合は「メリハリ無制限」のほうが安く、4人以上の価格は新旧で並ぶ形になります。

5G向けの「メリハリプラン」の場合、最初の1年間は「5G 1年おトクキャンペーン」として毎月1,000円が割り引かれるために4G向けの「メリハリプラン」と価格が並びますが、2年目以降は割引が終了して表に記載した価格になるため、やはり「メリハリ無制限」のほうがお得です。「メリハリ無制限」の提供開始にあわせて「メリハリプラン」の新規申し込みは終了しますが、すでに契約中のユーザーも乗り換えを検討するのがよさそうです。

また、「ミニフィットプラン」には家族割引が適用されないため、家族3人以上で契約する場合は月の通信量が1GB以下であっても「メリハリ無制限」と月額料金が並びます。月の通信量が2GBを超える場合は、家族の人数によらず「メリハリ無制限」のほうがお得です。

いっぽう、サブブランドのワイモバイルや新ブランド(SoftBank on LINE)は節約志向のユーザーに向いています。ワイモバイルでは2回線目以降(最大9回線まで)の月額料金が毎月500円割り引かれる「家族割引サービス」を適用することができます。「シンプルS」なら2回線目以降の月額料金が1,480円になるため、データ利用量が少なくて済む人の場合は「ahamo」やソフトバンク自身の新ブランドと比べて半額ほどで利用可能です。

月の通信量が10〜20GBの中容量で済む人の場合、オンラインのみでの手続きに抵抗がなければオンライン専用の新ブランド(SoftBank on LINE)がお得ですが、家族で契約するならワイモバイルで同容量の「シンプルL」を3,280円(2回線目以降)で利用することができます。価格だけでなく店頭サポートの有無も含めて選びやすいという点では、ドコモに対するソフトバンクグループのメリットと言えそうです。

KDDIの「ahamo」対抗プランは間もなく発表?

ドコモの「ahamo」発表から続く一連の新サービス開始/既存サービス改定の動きは現在も進行中です。前述の通り、ソフトバンクはSoftBank on LINEをコンセプトに据えた「ahamo」対抗の新ブランド立ち上げを発表しています。3大キャリアの残る1社であるKDDIからは、2021年1月にも「ahamo」への対抗策が発表になる予定とされています。

今や生活に欠かせない存在となったスマートフォンの料金プランが今年どのように変わっていくのか、引き続き注目したいと思います!

■編集部追記(2021年1月13日 18:00)
2020年1月13日にKDDI(au)が新料金プラン「povo」を発表しました。詳細は以下の記事をご覧ください。
・auがドコモ「ahamo」よりも500円安い対抗プラン「povo」を3月に開始!

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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