レビュー
操縦桿? シフトレバー?

これがマウス!? 異色の“スティック型”マウスは手首が疲れない実力派だった

オフィスや自宅でのPC作業が長く続くと、手が痛くなってきませんか? 筆者の場合はおそらくマウスが原因で、長時間作業していると明らかに右手だけが疲れてくるんですよね。こりゃいかんと思い、新しいマウスを導入してみました。

え? マウスじゃないって?

え? マウスじゃないって?

写真を間違えているわけではありませんよ。このシフトレバーのような物体が、正真正銘、筆者の新しいマウス「MA-ERGBT20」です。
最近は、手首の負担を軽減するための人間工学(エルゴノミクス)要素が取り入れられたマウスも多いですが、本製品はその中でも異色の見た目。メーカーのサンワサプライは「スティックマウス」と称しています。まるで操縦桿やシフトレバーのようなこの形により、手首をひねることなく、自然な形でマウスを操作できるとのこと。

ぐるっと見てみると、ますますマウスとは思えません。握り手部分が前のめりに傾いているのがわかりますね。正面には大きなボタンが付いています

ぐるっと見てみると、ますますマウスとは思えません。握り手部分が前のめりに傾いているのがわかりますね。正面には大きなボタンが付いています

見た目はキワモノ。中身はどうだ?

一般的なマウスと比べるとかなり大きく感じます。高さは言わずもがなですね

一般的なマウスと比べるとかなり大きく感じます。高さは言わずもがなですね

サイズは約89.8(幅)×122.3(長さ)×106.3mm(高さ)、重量は約139g(電池含まず)。
ぱっと見はキワモノ的なマウスという感じですが、使い心地はどうなのでしょうか。

まずはスペック周りを簡単にご説明しましょう。PCとの接続はBluetoothで行います。電源は単4形乾電池2本(付属)を使用。電池を入れてスイッチをオンにし、Bluetoothでペアリングすればすぐに使うことができました。OSはWindows10と mac OS Big Sur 11.1で試してみましたが、いずれも問題なく動作しました(対応OSの詳細は製品公式ページでご確認ください)。

裏面に電池入れ、オン・オフスイッチ、カウント切り替えボタンが付いています

裏面に電池入れ、オン・オフスイッチ、カウント切り替えボタンが付いています

読み取り方式は光学センサー式。カウント数は800と1600の2種類から選択できます。ボタンは、握り手前面の大きな左クリックボタンとホイールボタン、握り手裏面にある右クリックボタンの3種類のみ。専用ソフトをインストールすることで、ホイールボタンの割り当てを変更することができます。

ホイールボタンの割り当ては専用ソフトで変更できます

ホイールボタンの割り当ては専用ソフトで変更できます

手首をひねらないから疲れない!

さていよいよ使い心地についてですが、初めて握ったとき、その抜群のフィット感に驚きました。すべての指、手のひらにピッタリと収まるような感じがあるのです。握り手がやや左に傾いているため、ちょうど手のひらの傾斜に沿ってくれますね。先端の左クリックボタンとホイールにも微妙な傾斜がついており、親指を滑らせた際に自然と触れられるようになっていました。

このように横から握る感じですね。大きな筆者の手でもしっかりフィット

このように横から握る感じですね。大きな筆者の手でもしっかりフィット

横から見るとこのような感じに。手のひらが握り手にピッタリ添う形になっています。すべての指で握らなくても、薬指まで引っかかっていれば問題なく操作できますよ

横から見るとこのような感じに。手のひらが握り手にピッタリ添う形になっています。すべての指で握らなくても、薬指まで引っかかっていれば問題なく操作できますよ

そして気付いたのが、手首がすごくラクであること。両手をスッと降ろしてみてもらうとわかりやすいですが、人間の手は本来、甲の部分が外側を向くようになっています。しかし従来のマウスを使っている際はどうでしょう。手の甲が上を向いていないでしょうか?

従来のマウスでは、手の甲が上に向く感じになります。これって実は、手首をひねった状態なんですよね。筆者はこれで結構疲れてしまいます

従来のマウスでは、手の甲が上に向く感じになります。これって実は、手首をひねった状態なんですよね。筆者はこれで結構疲れてしまいます

しかし「MA-ERGBT20」の場合は、手の甲が外側を向いているため、手首をひねる負担が軽減されます。実際には真横ではなくやや左に傾いた状態で握るのですが、この傾きが抜群のフィット感を生み出してくれていますね

しかし「MA-ERGBT20」の場合は、手の甲が外側を向いているため、手首をひねる負担が軽減されます。実際には真横ではなくやや左に傾いた状態で握るのですが、この傾きが抜群のフィット感を生み出してくれていますね

さらに使い心地を向上させているのは、本体下部がリストレストになっていること。やわらかい素材を使っていて、長時間握っていても手が疲れにくいのです。

本体下部は弾力のあるやわらかい素材でできているので、当たっても痛くありません

本体下部は弾力のあるやわらかい素材でできているので、当たっても痛くありません

こんな見た目なので前後に倒して使えそうなイメージがありますが、操作方法は普通のマウスと同じく、机の上を滑らせます。多少重さがあるので、持ち上げるのは現実的ではなさそう。

握ったマウスを滑らせて移動するイメージです。手首がまったく動かずホールドされるので、疲れることがありません。

キワモノ系と思いきや、なかなかの実力派

「MA-ERGBT20」を導入して以来ずっとPC操作に使っていますが、作業後の手首の疲れ具合がこれまでとかなり違います。従来のマウスでは、無理な体勢でじっとしていた後のような疲れがあり、時折手をぶんぶん振ってリフレッシュしていたのですが、それが必要なくなったのです。

個人的に気になった点をあげるなら、左クリックのボタンですね。このボタンは握り手の先端部分とフラットになっており、また大きいためどこで押しても反応します。この反応の早さはとても快適で、特にダブルクリックの操作感はとてもいいですね。ただ、筆者の場合無意識のうちに親指を立てて使っていることがあり、やや疲れを感じました。爪先でなく親指の腹で押すような習慣をつけないとダメかもしれません。

親指を立ててクリックするクセがあったようです。これでは疲れてしまうので、親指の腹でクリックするようにすればOK

親指を立ててクリックするクセがあったようです。これでは疲れてしまうので、親指の腹でクリックするようにすればOK

また、ホイールボタンを操作するときもやはり親指の先端で使ってしまいがちなので、これも親指の腹でホイールできるように調整するとより疲れにくくなると思います。いっぽう、握り手うしろの右クリックのボタンは大きく出っ張っており、押し込む形で使うので問題ありませんでした。

ホイールボタンも指先で使いがちですが、こちらも指の腹で操作すればより疲れにくくなると思います

ホイールボタンも指先で使いがちですが、こちらも指の腹で操作すればより疲れにくくなると思います

一見キワモノ的なマウスと思われがちな製品ですが、使ってみると、かなり操作しやすいマウスだと感じました。特に握り手のフィット感とリストレストのホールド感で、疲れにくさは圧倒的です。変わった形なので最初はとまどうかもしれませんが、慣れればもう元のマウスには戻れませんよ。
バリエーションとして、Bluetoothが使えないPCでも使用可能なワイヤレス版も展開されているようです。PC作業で手首が痛くなる悩みをお持ちの方は一度試してみてはいかがでしょう。

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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