レビュー
小さなボディにTiger Lake搭載

サイズよし、質感よし、性能文句なし! 超小型10.1型2in1「OneMix4」レビュー

中国ONE-NETBOOK Technologyの10.1型2in1ノートパソコン「OneMix 4」が日本で発売される。同社は7型や8型の小さなディスプレイを搭載するウルトラモバイルPC(UMPC)を数多く手がけるメーカーだが、OneMix4はUMPCよりも大きな10.1型のディスプレイを搭載するのが特徴だ。同社によると、10.1型の2in1ノートパソコンとしては世界最小のフットプリントという。今回はこの超小型2in1ノートパソコンのOneMix4を詳しくレビューしていきたい。

なお、OneMix4は先行予約分を2021年4月4日に出荷する予定だったが、一部パーツの品質確認による遅れが生じた影響で出荷が予定よりも2週間ほど遅れるという。販売スケジュールに関しては同社のWebページをチェックしてほしい。

10.1型2in1ノートパソコンのOneMix4。日本ではテックワンが販売やサポートを担当する。公式ストアでの通常価格は140,800円(税込)から

10.1型2in1ノートパソコンのOneMix4。日本ではテックワンが販売やサポートを担当する。公式ストアでの通常価格は140,800円(税込)から

13型ノートパソコンの半分! 質感の高い小型ボディ

OneMix4は10.1型のディスプレイを搭載する2in1ノートパソコン。画面サイズが10.1型のノートパソコンとしてはフットプリント(設置面積)が世界最小なのが特徴だ。本体サイズは約227(幅)×157.3(奥行)×11〜17(高さ)mm。13型クラスのノートパソコンの約半分のサイズだ。厚みは少しあるものの、かなりコンパクトなボディに仕上がっている。重量も約769gと1kgを大きく下回る軽さを実現している。

13.5型の「Surface Laptop 3」と比べると約半分のサイズ

13.5型の「Surface Laptop 3」と比べると約半分のサイズ

狭額縁設計を採用することで、この小型サイズを実現している。フレームの厚さは4.5mm。Webカメラは搭載しないので、ビデオ会議やビデオ通話に使いたい場合は、別途Webカメラを購入しなければならない

狭額縁設計を採用することで、この小型サイズを実現している。フレームの厚さは4.5mm。Webカメラは搭載しないので、ビデオ会議やビデオ通話に使いたい場合は、別途Webカメラを購入しなければならない

カタログスペックの重量は約769gだが、キッチンスケールでの実測は772.5gとカタログスペックよりも少しだけ重かった

カタログスペックの重量は約769gだが、キッチンスケールでの実測は772.5gとカタログスペックよりも少しだけ重かった

ライバルとなるのはパナソニック「Let’snote RZ」(画面サイズ10.1型)や日本マイクロソフト「Surface Go 2」(同10.5型)あたりだろう。サイズを比較すると、OneMix4がダントツにコンパクトだが、重量はLet’snote RZのほうがわずかに軽い。タブレットのSurface Go 2はキーボードがない分、軽量だがWi-Fiモデルのタイプカバー込みの重量は実測で783gなのでOneMix4よりもわずかに重い。

実機を触ると、コンパクトさとともに質感の高さに驚かされた。アップルがよく利用する6000シリーズのアルミ合金を使ったボディは高級感があり、触り心地も抜群。小さな「MacBook」のように見えるほどだ。約14万円なので、安いモデルではないが、所有欲を満たしてくれるモデルだ。

6000シリーズのアルミ合金を使ったボディは、質感が高い。写真で見るよりも実物は明るめのグレー

6000シリーズのアルミ合金を使ったボディは、質感が高い。写真で見るよりも実物は明るめのグレー

10.1型なのでキーボードが使いやすい

使い勝手を見ていこう。ディスプレイは10.1型だが、解像度が2560×1600とかなり高精細な表示だ。標準ではスケーリングが250%とかなり大きな表示で、文字は見やすいがデスクトップが狭く感じてしまう。100%は表示が小さくなって使いにくいが、200%か150%が見やすく使いやすかった。

2560×1600という高解像度なディスプレイ。アスペクト比は縦方向が長めの16:10。sRGBが100%と広色域も実現している

2560×1600という高解像度なディスプレイ。アスペクト比は縦方向が長めの16:10。sRGBが100%と広色域も実現している

今回試したモデルのキーボードは、先行予約モデルなどで選べる英語配列。キーピッチは18.5mmとこれまでの同社のUMPCと比べると余裕のある配列。数字キーとFnキーが独立しているのも使いやすい。@マークなど記号やカギ括弧などはFnキーや数字キーに割り当てられており、少し特殊だが慣れれば問題なさそうだ。タッチパッドは本体サイズの割には大型で、ジェスチャー操作もしやすい。

UMPCよりもボディサイズが大きい分、余裕のあるキー配列。Fnキー+Back Spaseキー/Tabキーでファンをコントロールできるのは、ゲーミングUMPCを手がけるONE-NETBOOK Technologyらしいところ。キーボードバックライトも搭載する

UMPCよりもボディサイズが大きい分、余裕のあるキー配列。Fnキー+Back Spaseキー/Tabキーでファンをコントロールできるのは、ゲーミングUMPCを手がけるONE-NETBOOK Technologyらしいところ。キーボードバックライトも搭載する

OneMix4はディスプレイ部分が360°回転して、タブレットとしても使える。2軸ヒンジの作りはしっかりしており、好みの位置で固定できる。タブレットとしてはやや重くて、厚みがあるので片手で長時間持つのは難しいだろうが、2048段階筆圧検知に対応したタッチペン(別売)を使ってメモをとったり、絵を描いたりという使い方にはよさそうだ。

タブレット以外にも、テントスタイルにして動画を視聴するといったことも可能。10.1型は小さすぎず、動画を視聴するのに適している。画面のアスペクト比は16:10で、Officeアプリも見やすい。sRGB100%の広色域で写真や動画も高画質で楽しめる。

別売のタッチペンを使って手書き入力が可能。メモやお絵描きなどには十分な書き味

別売のタッチペンを使って手書き入力が可能。メモやお絵描きなどには十分な書き味

タブレットと違って、スタンドなしで動画を見やすい角度にできるのが、Yogaスタイルの2in1ノートパソコンのいいところ

タブレットと違って、スタンドなしで動画を見やすい角度にできるのが、Yogaスタイルの2in1ノートパソコンのいいところ

外部インターフェスは右側面に3.5mmイヤホン出力とUSB 3.0 Type-Cを、左側面にUSB 4.0 Type-C×2とmicroSDメモリーカードスロットを搭載。右側面の電源ボタンにはWindows Hello対応の指紋認証を備える。この小さなサイズにType-Cポートを3つ備えるのは立派だ。

バッテリー駆動時間は「ビデオを8時間連続再生できる」というスペック。8時間は短いと感じるかもしれないが、ACアダプターが小型なので、本体と一緒に持ち運んでもトータルの重さは1kgを切る。バッテリーが心配なときはACアダプターを持ち歩くといいだろう。

このサイズでType-Cポートを3つ備えるのはすごい。充電はUSB PDの最大45W入力に対応する

このサイズでType-Cポートを3つ備えるのはすごい。充電はUSB PDの最大45W入力に対応する

バッテリー駆動時間は短めだが、ACアダプターが小型軽量なので、一緒に持ち運んでも苦にならない。別売のタッチペンと合わせても1kgを切る

バッテリー駆動時間は短めだが、ACアダプターが小型軽量なので、一緒に持ち運んでも苦にならない。別売のタッチペンと合わせても1kgを切る

小さいボディにTiger Lakeを搭載

ONE-NETBOOK TechnologyのUMPCは高性能なのが特徴だが、このOneMix4もしっかりとその特徴を受け継いでいる。CPUはTiger Lakeこと第11世代のCoreプロセッサーを採用。通常モデルは「Core i5-1130G7」、プラチナエディションは「Core i7-1160G7」を搭載する。今回試したのはプラチナエディションで、メモリーは16GB、ストレージは1TBの高性能なモデルです。

Core i7-1160G7はTiger LakeといってもTDPが15WのUP4仕様で、13型クラスのノートパソコンによく採用されているCore i7-1165G7などTDP28WのUP3仕様のCPUよりも、パフォーマンスは劣るが、効率がよくバッテリー駆動時間が長いのが魅力。また、「Iris Xeグラフィックス」を採用しており、グラフィック性能も高めだ。各種ベンチマークテストでも、高いスコアを記録している。

この画面サイズでクリエイティブな作業をする人は少ないかもしれないが、外付けディスプレイに接続すれば、負荷の高めの作業も快適にこなせるだろう。グラフィックパワーが必要なら、USB 4.0 Type-Cに外付けのグラフィックユニット(eGPU)を接続することも可能だ。

「CINEBENCH R20」の結果。同じCPUを搭載するゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」の結果が1734/529(マルチコアCPU/シングルCPU)なので、少し性能は劣るが、このサイズではCPU性能は高めだ

「CINEBENCH R20」の結果。同じCPUを搭載するゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」の結果が1734/529(マルチコアCPU/シングルCPU)なので、少し性能は劣るが、このサイズではCPU性能は高めだ

ゲーミングマシンではないが、「3DMark Professional」もチェックしてみた。「Time Spy」が1000以上を記録しており、Iris Xeグラフィックスのパフォーマンスの高さが光る。ライトなゲームもプレイできそうだ

ゲーミングマシンではないが、「3DMark Professional」もチェックしてみた。「Time Spy」が1000以上を記録しており、Iris Xeグラフィックスのパフォーマンスの高さが光る。ライトなゲームもプレイできそうだ

パソコンの総合性能を測定する「PCMark10 Professional Edition」の結果。トータルスコアは4305。3000や3500を超えればいいと言われるベンチマークなので、余裕で及第点を与えられる

パソコンの総合性能を測定する「PCMark10 Professional Edition」の結果。トータルスコアは4305。3000や3500を超えればいいと言われるベンチマークなので、余裕で及第点を与えられる

まとめ

UMPCに興味はあるが、さすがに小さすぎて敬遠してきた人も少なくないだろう。10.1型のOneMix4は、コンパクトさと実用性を両立したモデルとして、UMPCをあきらめてきた人たちにピッタリのモデルだ。国内メーカーの13型クラスにも同等(またはそれ以上に軽い)の重さのモデルもあるが、このサイズ感のものはなかなか見つからない。

このサイズでTiger Lakeを搭載しているのも見逃せない。カバンに入れて気軽に持ち運べる高性能なノートパソコンを探している人は、OneMix4をぜひチェックしてみてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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