日本HPは2021年9月9日、ゲーミングPCの新ブランド「Victus by HP(ヴィクタス バイ エイチピー)」を発表した。第1弾モデルとして、16.1型のゲーミングノートPC「Victus 16」を年内に発売する。
Victus by HPの第1弾モデルであるVictus 16
Victus by HPは、既存の「OMEN」のDNAを引き継ぐ兄弟ブランド。OMENはeスポーツなど競技やゲーム実況などを楽しむハイエンドユーザー向けなのに対して、Victus by HPはカジュアルゲーマーやPCゲーム初心者をメインターゲットとする。2つのブランドで幅広いPCゲームユーザーに訴求していく。
Victus by HPブランドの第1弾モデルであるVictus 16は、セラミックホワイトのボディにバックライト付きキーボードを搭載した16.1型のゲーミングノートPC。一般的な15.6型ノートPCと同等クラスのフットプリントでコンパクトかつ大画面なのが特徴だ。
ゲーミングノートPC色が控えめなVictus 16。スピーカーハウジングとシャーシ底面にオーシャンバウンド・プラスチックを使うなど環境にも配慮した設計(写真は英語キーボードだが、日本向けモデルは日本語キーボードを搭載)
16.1型のディスプレイはフルHDでリフレッシュレートは144Hz。フリッカー(ちらつき)やゴースティング(残像)の少ない映像でゲームを楽しめるという。内部には5経路のエアフローと4本のヒートパイプが搭載されており、すぐれた冷却性能を実現している。
天板にはVictusのVのロゴ
インテルモデルはCPUにTiger Lake-HのCore i5もしくはCore i7を搭載。AMDモデルはCezanne-HのRyzen 5もしくはRyzen 7を搭載する。グラフィックはNVIDIAのGeForce RTX 3060まで搭載可能で、AAAタイトルも快適に楽しめる。メモリーは最大32GB(DDR4-3200MHz)、ストレージは最大512GB SSD(PCIe Gen 3)でデュアルSSDもサポート。ゲームはもちろん、写真や動画の編集、ビデオ会議など幅広い作業を快適にこなせるマシンとなっている。
本体サイズは約370(幅)×260(奥行)×23.5(高さ)mm、重量は約2.46kg〜2.48kg。
HP Directplus価格(税込)は、AMDモデルが132,000円から、インテルモデルが165,000円から。なお、一部モデルはWindows 11へ無料でアップグレードできる。
外部インターフェイスは両サイドの配置されている。外部インターフェイスはモデルにより異なる(写真はインテルモデル)
OMENの新モデルとして、「OMEN 16」と「OMEN 17」が発表された。こちらも年内発売の見込み。
OMEN 16は、15.6型ノートPCとほぼ同じサイズで、16.1型のディスプレイを搭載したゲーミングノートPC。ディスプレイの解像度は最大QHD、リフレッシュレートは最大165Hz、応答速度は3msというすぐれた表示品質を実現。NVIDIAのG-Syncもサポートする。また、OMENノートPCとしては初めてテュフ ラインランドによる「Eyesafe認証」を取得し、色精度への影響を軽減しつつブルーライトの低減を実現している。
OMEN 16のAMDモデル。カラーはマイカシルバーで、パームレストの「O16」がアウトラインタトゥー
OMEN 16のインテルモデル。カラーはシャドウブラックで、パームレストの「O16」がグロスタトゥー
スペック面ではグラフィックにGeForce RTX 3060 LaptopおよびGeForce RTX 3070 Laptopを搭載。AMDモデルは「AMD Advantageゲーミング」に準拠し、ハイフレームレートと静粛性、長時間バッテリー駆動などを実現している。
本体サイズは約369.2(幅)×248(奥行)×23(高さ)mm、重量は約2.31kg。
HP Directplus価格(税込)は、AMDモデルが220,000円から、インテルモデルが198,000円から。なお、一部モデルはWindows 11へ無料でアップグレードできる。
外部インターフェイスは両サイドの配置されている。外部インターフェイスはモデルにより異なる(写真はAMDモデル)
いっぽう、OMEN 17は17型の大画面ゲーミングノートPC。GeForce RTX 3080 Laptop/RTX 3070 LaptopやCore i9-11900H/Core i7- 11800Hを搭載した高性能なモデルだ。ファンブレードの枚数を41%アップ(2019モデル比)してエアフローを強化することで、表面温度は前世代のOMEN 17比で−5℃低くなっているという。
OMEN 17
キーボードには、光学検出機能付きメカニカルスイッチキーボードを搭載する。光学検出機能により0.2msの応答速度を実現。メカニカルスイッチならではのタクタイル感でPCゲームを楽しめる。押加圧は65g(±10g)で茶軸に近い感覚だという。
本体サイズは約397.1(幅)×262(奥行)×29.5(高さ)mm、重量は約2.78kg。
HP Directplus価格(税込)は、319,000円から。Windows 11へ無料でアップグレードの対象製品となる。
OMEN 17はインテルモデルのみをラインアップ。外部インターフェイスはOMEN 16と同様、両サイドに配置されている
OMENやVictus by HPに搭載されるソフト「OMEN Gaming Hub」の新機能として、「OMEN OASIS」の日本語版が搭載される。英語版はすでにダウンロードできるが、日本語版が10月以降にリリースされる。
OMEN OASISはウォッチパーティー用のアプリ。最大15人まで招待でき、みんなでゲームをワイワイ楽しめる。昔、友だちとゲームを楽しんだ感覚を味わえるというものだ。720p(HD画質)かつ30fpsのゲーム画面を共有でき、16bit48KHzの高音質で会話ができる。
OMEN OASISは、ビデオ会議のゲーム版と言うとわかりやすい。友だちと話しながらゲームをしたい人にぴったりのアプリだ
パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。