レビュー

はじめてのゲーミングノートPCにちょうどいい高コスパなデル「G15」レビュー

デル・テクノロジーズのゲーミングノートPCと言えば「Alienware」が有名だが、もっとカジュアルにゲームを楽しみたい人や予算を抑えたい人に注目してほしいのが「G」シリーズだ。15.6型のディスプレイを搭載する「Dell G15 ゲーミングノートパソコン」(以下、G15)シリーズは、直販価格127,805円(税込)からとゲーミングノートPCとしてはリーズナブルな価格設定が魅力で、ラインアップも豊富に用意されている(直販価格は2022年4月1日時点、以下同)。今回は同シリーズの最新モデルである「New Dell G15 プラチナ(RTX3060搭載)」を使って、その実力をチェックしていきたい。

New Dell G15 プラチナ(RTX3060搭載)

New Dell G15 プラチナ(RTX3060搭載)

ゲーミングマシンっぽさはあるが、仕事や勉強用としても使えるシンプルなデザイン

まずはデザインをチェックしていこう。Alienwareは「ザ・ゲーミングマシン」という派手で個性的なデザインなのに対して、G15シリーズはゲーミングマシンっぽさが控えめだ。ヒンジ部分の大きな排気口やパームレストなどの「G」の文字など、ゲーミングマシンっぽさはあるが、全体的にはシンプルなデザインで、仕事や勉強用などゲーム以外の用途にも使いやすいだろう。

本体サイズは357.30(幅)×272.11(奥行)×26.90(高さ)mm、重量は2.519kg(最小重量)。15.6型ディスプレイを搭載したスタンダードノートだが、さすがにゲーミングノートPCということで本体は大きく、厚みもある。最近は薄く見せようとエッジを細くしているモデルを見るが、G15シリーズは無骨なフォルムだ。好みはわかれるかもしれないが、これはこれで愛着が持てそうだ。

見た目はシンプルなノートパソコンだが、細部にゲーミングマシンのエッセンスがちりばめられている

見た目はシンプルなノートパソコンだが、細部にゲーミングマシンのエッセンスがちりばめられている

Alienwareと同じく後ろに張り出したヒンジ部分。排気口はメカメカしい意匠でかっこいい。オレンジの「G」の文字もデザイン上のいいアクセントになっている

Alienwareと同じく後ろに張り出したヒンジ部分。排気口はメカメカしい意匠でかっこいい。オレンジの「G」の文字もデザイン上のいいアクセントになっている

今回は「ファントムグレー」というモデルを試した。天板には細かな黒い点がちりばめられており、複雑な色味。樹脂ボディのため高級感はないが、カジュアルな雰囲気で好印象だ

今回は「ファントムグレー」というモデルを試した。天板には細かな黒い点がちりばめられており、複雑な色味。樹脂ボディのため高級感はないが、カジュアルな雰囲気で好印象だ

新旧全36モデル、豊富すぎるラインアップ

続いてG15シリーズのラインアップを整理していきた。2022年4月1日時点で、新旧モデル合計で39ものモデルがラインアップされている。GPUにNVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズを備えるのは共通で、GeForce RTX 3050からGeForce RTX 3070Tiまで選択肢は豊富だ。CPUはAMDのRyzen、インテルの第11世代Coreプロセッサーモデル、インテルの第12世代Coreプロセッサーの3つ。CPUが最新の第12世代Coreプロセッサー搭載モデルは、名称に「New」が付く新モデル。メモリーは最低容量が16GBとゲーム仕様だ。SSDの容量は512GBか1TB。

G15シリーズのラインアップは全39モデル。新旧モデルが併売されており、スペシャルエディションという特別モデルも用意されている(デル・テクノロジーのWebサイトより)

G15シリーズのラインアップは全39モデル。新旧モデルが併売されており、スペシャルエディションという特別モデルも用意されている(デル・テクノロジーのWebサイトより)

ディスプレイ15.6型で1920×1080のフルHD。リフレッシュレートは120Hzか165Hzがラインアップされている。最低でも120Hzなので、FPSなど動きの激しいゲームをプレイしたい人も安心だ。また、最新のスペシャルエディションモデルは、ディスプレイの解像度がQHDでリフレッシュレートが240Hzとハイスペックなディスプレイを搭載している。

カラーはモデルによって異なる。ファントムグレー、スペクターグリーン、ダークグレーの3色が基本だが、New Dell G15のスペクターグリーンは迷彩で、Dell G15とは趣が異なる。スペシャルエディションはオブシディアンブラックと高級感のあるカラーだ。

直販価格は127,805円〜231,983円(税込)。Ryzen+GeForce RTX 3060モデルでも約15万円からと、デルらしくコストパフォーマンスは抜群だ。

「New Dell G15 プラチナ(RTX3060)」の実力チェック

続いて今回試したNew Dell G15 プラチナ(RTX3060)を詳しく見ていこう。本モデルのスペックは、CPUが第12世代のCore i7-12700H、GPUがGeForce RTX 3060 Laptop(ビデオメモリー6GB)、メモリーが16GB DDR5、ストレージが512GBのSSD。ディスプレイはフルHDでリフレッシュレートは165Hz。直販価格は181,584円(税込)だ。G15シリーズの中ではミドルハイに位置付けられる。

パフォーマンスをチェックしていこう。パソコンの総合性能を測定する定番ベンチマークソフト「PCMark 10 Professional Edition」の結果は7005。高性能なCPUとGPU、それにメモリーとSSDも高速なので、日常使いは文句なしの快適さだ。

PCMark 10 Professional Editionの結果。総合スコアは7005。Essentialsが10566、Productivityが8993、Digital Content Creationが9819。日常使いから、仕事、動画や写真の編集まで幅広い用途に使える性能を備えている

PCMark 10 Professional Editionの結果。総合スコアは7005。Essentialsが10566、Productivityが8993、Digital Content Creationが9819。日常使いから、仕事、動画や写真の編集まで幅広い用途に使える性能を備えている

14コア(8Pコア+6Eコア)/20スレッドのCore i7-12700Hの性能はどうか? CPU性能を測定する「CINEBENCH R20」の結果はマルチコアが6117、シングルコアが661とかなりのハイスコアだった。8コア16スレッドのRyzen 9 5900HX(ASUSの「Vivobook Pro 14 OLED」)はマルチコアが4633、シングルコア555だったので、ライバルCPUを上回る性能を見せた。

CINEBENCH R20の結果

CINEBENCH R20の結果

グラフィック性能を測定するベンチマークソフト「3DMark Professional Edition」の結果も軒並みハイスコアで、GeForce RTX 3060 Laptopのパワーを存分に生かして切れているようだ。165Hzの高リフレッシュレートを生かせるのか、「フォートナイト」と「Apex Legends」を実際にプレイしてみた。フォートナイトは自動設定だと100fps前後は出ているが、165fpsには届かず。グラフィック設定を調整すると165fpsは出たので、高リフレッシュレートを生かすには調整が必要だ。Apex Legendsは自動設定で160fps前後出ていたので、高リフレッシュレートのディスプレイの性能を十分生かせていた。

3DMark Professional Editionの結果

3DMark Professional Editionの結果

フォートナイトは自動設定では100fps。プレイするには十分だが、せっかくの165Hzの高リフレッシュレートを生かせていなかった。画質を調整すれば、165fpsは出るの必要に応じて調整するといいだろう

フォートナイトは自動設定では100fps。プレイするには十分だが、せっかくの165Hzの高リフレッシュレートを生かせていなかった。画質を調整すれば、165fpsは出るの必要に応じて調整するといいだろう

ヘビー級タイトルとして、オープンワールドRPG「サイバーパンク2077」も試してみた。最高画質ではカクつくシーンはあったが、問題なく楽しめるレベルだと感じた。ディスプレイの解像度がフルHDということも関係しているだろうが、ヘビー級タイトルも楽しめる性能は持っていそうだ。カジュアルゲーマー向けとはいえミドルハイらしく、性能面はかなり優秀と言っていいだろう。

さすがにベンチマーク中やゲームプレイ中は動作音がするが、ファンの音が低めで耳に付くような高い音がしないのが好印象だった。Alienwareにインスパイアされたという設計により、冷却性能も高く、動作も安定していた。CPUやGPUの概要(温度や使用状況)のチェックや、サーマルプロファイルが可能な「Alienware Command Center」にも対応。Alienwareよりもカスタマイズできる項目は少なめだが、ゲーミングノートPCならではのカスタマイズも楽しめる。

Alienware Command Centerに対応

Alienware Command Centerに対応

ディスプレイとキーボードをチェック

15.6型のディスプレイはIPSクラスの広視野角パネルを採用する。今回試したリフレッシュレートが165Hzモデルの最大輝度は300ニト。ちなみに、120Hzモデルは最大250ニトと少しだけ暗い。解像度は1920×1080のフルHDで、HDRには非対応。ノングレアで映り込みは抑えられているが、明かりの角度によっては反射が気になる時があった。高性能なディスプレイではないが、仕事や勉強、ゲームには十分な表示品質だ。

ディスプレイの上部には92万画素のWebカメラを搭載しており、ビデオ会議にも利用できる。指紋認証や顔認証は非搭載。スピーカーは本体下部に備わっており、ゲームや動画視聴には十分な音質で、かなり大きな音が鳴る。

ベゼル(額縁)は左右は細いが上下は太めだ。ディスプレイは165Hzの高リフレッシュレートがポイント。表示品質は最高レベルではないが、日常使いやゲームには必要十分

ベゼル(額縁)は左右は細いが上下は太めだ。ディスプレイは165Hzの高リフレッシュレートがポイント。表示品質は最高レベルではないが、日常使いやゲームには必要十分な品質

底面には冷却用に多くのスリットが設けられている。手前の左右(写真上部)にスピーカーを搭載する

底面には冷却用に多くのスリットが設けられている。手前の左右(写真上部)にスピーカーを搭載する

キーボードはオーソドックスな日本語配列でテンキーを備える。キーピッチは実測で約19mm、キーストロークは約1.5mm。Enterキーと「む」キーや、スペースキーと無変換、変換のキーの距離がほとんどないなど、一部クセはあるが慣れれば問題ないレベルだ。キーストロークは数字よりも浅く感じた。タッチパッドも本体サイズの割には小さめで、ゲーミングマウスを使うのがいいだろう。本体に厚みがあり、パームレストの位置が高いのも慣れが必要そうだ。

キーボードはオーソドックスな日本語配列。テンキーが備わっており、仕事や勉強にも使いやすそうだ

キーボードはオーソドックスな日本語配列。テンキー付きで仕事や勉強にも使いやすそうだ

白色のキーボードバックライトを備える

白色のキーボードバックライトを備える

外部インターフェイスはUSB 3.2 Gen1 Type-A×3、HDMI 2.1、Thunderbolt 4(GeForce RTX 3050/3050TiモデルはUSB 3.2 Gen2 Type-A)、有線LAN(2.5Gbps)、ヘッドホン出力を備える。HDMIとThunderbolt 4、USB 3.2 Gen1 Type-Aは背面にレイアウトされている。

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2を、右側面に有線LANとヘッドホン出力を搭載。有線LANはツメを引き出してコネクターを接続する

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2を、右側面に有線LANとヘッドホン出力を搭載。有線LANはツメを引き出してコネクターを接続する

背面にThunderbolt 4、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1を搭載

背面にThunderbolt 4、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1を搭載

ACアダプターは240Wとかない大きい

ACアダプターは240Wとかない大きい

まとめ

G15シリーズはリーズナブルなゲーミングノートPCとして、豊富なラインアップが揃っている。予算や楽しみたいゲームにより、自分に合ったモデルがきっと見つかるはずだ。低価格なゲーミングノートPCという位置付けではあるが、その中身はデルらしく非常にコスパが高い。ディスプレイのリフレッシュレートが高く、多くのユーザーがプレイするFPSも快適に楽しめるだろう。リーズナブルでありながら、スペックもしっかりしているG15シリーズは、はじめてのゲーミングノートPCにぴったりだろう。

今回試したNew Dell G15 プラチナ(RTX3060)は、14コア(8Pコア+6Eコア)/20スレッドのCore i7-12700HとGeForce RTX 3060という強力な組み合わせで、AAAタイトルを快適に楽しめる。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る