レビュー

知られざる実力派スマートウォッチ。「Amazfit T-Rex 2」レビュー

みなさん、スマートウォッチのブランドで「Amazfit」をご存じでしょうか。その名前はそこまで知られていませんが、スマートウォッチ業界ではよく聞くようになってきたブランドです。この「Amazfit」が展開しているスマートウォッチの中から、今回は最大24日間駆動のロングバッテリーとタフネスボディ、そして健康管理の機能もバッチリ揃った「Amazfit T-Rex 2」をレビューしました。知られざる実力派モデルなので、スマートウォッチを探している人はチェックしてみてください。

実は隠れた実力派!? 「Amazfit T-Rex 2」をレビューしました

実は隠れた実力派!? 「Amazfit T-Rex 2」をレビューしました

人気2メーカーのフィードバックをベースに開発されたスマートウォッチ

スマートウォッチを利用している読者の中には、シャオミ製のスマートウォッチを使っているという方もいらっしゃるかと思いますが、高いコスパと高い機能性で知られるシャオミのスマートウォッチは、実はAmazfitの開発元であるZepp HealthというメーカーがOEM製作しています。

Zepp Healthに加えてシャオミという2つのメーカーの製品から得られたフィードバックをもとに開発されたのが「Amazfit」のスマートウォッチです。特に、機能性の高さと価格のバランスが良好な製品が多く、あまり知られてはいないものの、その実力は十分。今回レビューした「Amazfit T-Rex 2」も、最大24日間駆動のロングバッテリーに、アウトドアでも使用できる高い耐久性を備えており、他社製のスマートウォッチと十分戦えるモデルです。

アウトドアテイストの無骨なデザイン

「Amazfit T-Rex 2」は、Amazfitのラインアップの中でも最もタフなボディを備えるスマートウォッチ。MIL規格準拠のほか、水深100メートルの水圧に耐える防水ボディ、さらには高度34.5キロ(成層圏)での動作実験もクリアするなど、限界を超えた環境でも駆動する屈強なモデルです。自分のライフスタイルではそんな過酷な条件で使用しないのですが(笑)、精密な機器を手首に着けてアウトドアのアクティビティを行ううえでは、これほどまでの安心感は、ありがたいポイントです。

本体サイズは47.1(縦)×47.1(幅)×13.65(厚さ) mmで重量は66.5g。ケースの材質は、強度と軽さを両立したポリマー合金を使用。1.39インチの有機ELディスプレイは大型で視認性も良好です

本体サイズは47.1(縦)×47.1(幅)×13.65(厚さ) mmで重量は66.5g。ケースの材質は、強度と軽さを両立したポリマー合金を使用。1.39インチの有機ELディスプレイは大型で視認性も良好です

本体右側にはボタンが2つ、上のボタンがスポーツモードや呼吸エクササイズなどにダイレクトにアクセスできるショートカットボタン、下のボタンがワークアウトの状態や運動記録、音楽、心拍数計測などができるアプリを選択するボタンになっています

本体右側にはボタンが2つ、上のボタンがスポーツモードや呼吸エクササイズなどにダイレクトにアクセスできるショートカットボタン、下のボタンがワークアウトの状態や運動記録、音楽、心拍数計測などができるアプリを選択するボタンになっています

左側にもボタンが2つ。上のボタンを押すと各種機能を選べて、下のボタンは天気や睡眠状態などを確認できます。タッチ操作も可能ですが、グローブ装着時でも操作できるように、ボタンでもタッチ操作と同様のことが行えるようになっているわけです

左側にもボタンが2つ。上のボタンを押すと各種機能を選べて、下のボタンは天気や睡眠状態などを確認できます。タッチ操作も可能ですが、グローブ装着時でも操作できるように、ボタンでもタッチ操作と同様のことが行えるようになっているわけです

外で有機ELディスプレイを見るとこんな感じ。解像度は454×454、326 PPIと、フォントや数値が見やすく、輝度も問題ありません

外で有機ELディスプレイを見るとこんな感じ。解像度は454×454、326 PPIと、フォントや数値が見やすく、輝度も問題ありません

充電はマグネット式の専用充電器を使用します。背面には心拍センサーが搭載されており、これで運動中の心拍数のほか、睡眠中の心拍数、呼吸数なども計測できます

充電はマグネット式の専用充電器を使用します。背面には心拍センサーが搭載されており、これで運動中の心拍数のほか、睡眠中の心拍数、呼吸数なども計測できます

最大24日間駆動できるバッテリーはあくまでもカタログ値ですが、GPSを使用する運動を1時間ほど行ってもバッテリーは1%しか減っていませんでした。スマートウォッチ、特にアウトドア向けのスマートウォッチとして、バッテリー持ちは非常に優秀です。

基本機能から健康管理まで充実

昨今のスマートウォッチは、歩数や消費カロリーの計測、管理といったライフログ機能から、睡眠のトラッキングまで、健康管理に対する機能を揃えているのがもはや当たり前となってきました。

「Amazfit T-Rex 2」も、こういった機能はひととおり網羅しており、「ほかのスマートウォッチで当たり前のあの機能が使えない!」なんてことはありません。

この中で、各社がほかのメーカーと差異化している機能をどんどん開発しているわけですが、この「Amazfit T-Rex 2」は、特に睡眠トラッキングの機能が充実しています。

睡眠時間に加えてスコアも計測

睡眠時間に加えてスコアも計測

以下の画像のように、睡眠時間や睡眠のスコア、睡眠の種類(覚醒/REM/浅い眠り/深い眠り)などに加えて、呼吸の速度をも測定。自分の睡眠状態を知ることで、就寝前の行動を改めたり、寝具などを見直したりするのに活用できます。また、スマートウォッチは医学的用途には使用できないものの、呼吸の速度は、睡眠時無呼吸症候群の目安になるとのことです。

専用アプリ「Zepp」で睡眠データをチェックできます。多彩なデータが取得できるほか、UIが見やすいのも特徴です

専用アプリ「Zepp」で睡眠データをチェックできます。多彩なデータが取得できるほか、UIが見やすいのも特徴です

健康管理機能以外でも、ほかのスマートウォッチと同様にメールやSNSの通知機能を搭載。OSは「Zepp OS」という独自OSになりますが、アウトドアスタイルにぴったりなウォッチフェイスも多数用意されています。

ウォッチフェイスは、アウトドア好きに刺さりそうなものが多め

ウォッチフェイスは、アウトドア好きに刺さりそうなものが多め

基本機能関連で使っていて気に入ったのが、天気情報です。天気予報はもちろん、気圧の変化などアウトドアシーンで使えそうなもののほか、熱中症注意、UV情報など、普段の生活でも使える情報がスマホを取り出さなくても確認可能。専用のサービスを利用しなくても、手元でここまで細かな天気情報が見られるのは便利ですね。

屋外スポーツや釣り、洗車など、その日の天気がアクティビティを行うのに適しているかどうかを教えてくれます。アウトドア向けモデルというだけあり、ユーザーニーズをしっかりと理解している印象です

屋外スポーツや釣り、洗車など、その日の天気がアクティビティを行うのに適しているかどうかを教えてくれます。アウトドア向けモデルというだけあり、ユーザーニーズをしっかりと理解している印象です

150種類以上のスポーツに対応。ランニングで使用した結果は?

スマートウォッチと切っても切り離せないのが、さまざまな運動をセンサーと専用のアルゴリズムを用いて計測するスポーツモードです。運動を習慣にしている人の中には、これが目当ての人も多いのではないでしょうか。

「Amazfit」は、150種類以上のスポーツに対応しており、ものすごく競技人口が少ないスポーツを行っていない限り問題ないでしょう。今回は、その中から屋外ランニングを試してみました。いつも走っているコースで行い、精度の高さなどをチェックします。

ランニングをスマートウォッチ単体で計測するのに、必須なのがGPS。本機は、デュアルバンド測位に加えて、GPSやみちびきなど5種類の衛星測位を利用しています。そのため、位置情報の測定は非常に高速ですぐにトレーニングを開始することが可能です。

スマートウォッチの上位モデルで求められる位置情報を測定スピードは十分。すぐにランニングを始めることができました

スマートウォッチの上位モデルで求められる位置情報を測定スピードは十分。すぐにランニングを始めることができました

こちらが今回の測定結果。距離、ペース、心拍数など、精度の高さについては問題ありません。走ったコースも、いつもどおりの経路で測定されています。また、ストライドの幅などランニングのレベルアップに必要な数値も計測してくれます。

こちらが今回の測定結果。距離、ペース、心拍数など、精度の高さについては問題ありません。走ったコースも、いつもどおりの経路で測定されています。また、ストライドの幅などランニングのレベルアップに必要な数値も計測してくれます。

加えて、あらかじめ設定した道順をリアルタイムでナビをしてくれる機能を搭載しているのもポイントです。過去に走行したルートを端末にインストールして、再び同じコースを走ることもできますし、GPXデータであらかじめルートを作成して保存しておけば、迷いやすい登山やサイクリングのルートもリアルタイムで案内してくれます。オンライン接続が不安定な山の中でも、万が一の遭難を予防できるわけです。

あらかじめ設定した道順をリアルタイムでナビ

あらかじめ設定した道順をリアルタイムでナビ

使っていてすごくいいな、と感じたのはトレーニング中に確認するデータをカスタマイズできることです。心拍数やペース、距離など基本的なデータの項目数を増減できるほか、画面のどの場所にどのデータを配置するのかも自分好みにカスタマイズできます。

これは、ガーミンなどスポーツの計測に力を入れているメーカーの一部スマートウォッチに搭載されている機能で、その機能を「Amazfit T-Rex 2」でも使えるのは優秀なポイント。本格的に“スポーツシーンで使える”スマートウォッチに仕上がっていると思います。

画像左は、運動時間と心拍数、消費カロリーを並べた画面。項目を増やすと、右側の画像のように配置も調節できます。右側の画像のように同じ項目を重複して表示することもできます。こんなことは普通しませんが、それくらい自由度が高いということです

画像左は、運動時間と心拍数、消費カロリーを並べた画面。項目を増やすと、右側の画像のように配置も調節できます。右側の画像のように同じ項目を重複して表示することもできます。こんなことは普通しませんが、それくらい自由度が高いということです

加えて、運動中、運動後の心拍数データをベースにして回復までの時間を通知してくれる機能も搭載。あくまで目安の数値になりますが、ケガ予防のために、休息をいつ、どれくらいとってトレーニングに望むべきかの指標になります

加えて、運動中、運動後の心拍数データをベースにして回復までの時間を通知してくれる機能も搭載。あくまで目安の数値になりますが、ケガ予防のために、休息をいつ、どれくらいとってトレーニングに望むべきかの指標になります

本格的なスポーツに加えて、ウォーキングなど軽めのアクティビティを続けて健康な状態を維持するための指標である「PAI」も用意されています。「PAI」は、シャオミ製のスマートウォッチでも採用されているデータのひとつで、アクティビティを行うと「PAI」が蓄積されていき、1週間で100PAI獲得できる運動を続けると、健康な状態を維持できるとされています。

実際に試してみると、いつの間にかゲーム感覚で100PAIを目指したくなるほどモチベーションが高まり、体を動かすのも楽しくなります

実際に試してみると、いつの間にかゲーム感覚で100PAIを目指したくなるほどモチベーションが高まり、体を動かすのも楽しくなります

まとめ

「Amazfit T-Rex 2」は、アウトドアウォッチのようなデザインとタフネスボディを備えるいっぽうで、健康管理やスポーツモードも充実したスマートウォッチです。認知度はそれほど高くありませんが、それに反して機能性が非常に高く、隠れた実力派モデルです。

キャンプが好きなどカジュアルなユーザーから、登山などアウトドアアクティビティを趣味にする人までが、普段の生活とシームレスに使っていけるスマートウォッチだと思います。ここまで高い機能性を備えながら、価格.com最安価格43,780円(2022年9月20日時点)という価格も魅力。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

アウトドアに最適なデザインの中に、十分過ぎるほどの耐久性とバッテリーを搭載した「Amazfit T-Rex 2」。その上、睡眠トラッキングやスポーツモードの機能も充実!

アウトドアに最適なデザインの中に、十分過ぎるほどの耐久性とバッテリーを搭載した「Amazfit T-Rex 2」。その上、睡眠トラッキングやスポーツモードの機能も充実!

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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