選び方・特集

2万円台のお手頃スマートフォン6機種! おサイフケータイや防水機能を搭載する最新モデル

値上がりの続く昨今のスマートフォン。「より安価で高機能なモデルがほしい」と考えている人も多いことでしょう。本特集では、「格安だけど十分なスペックを持つ最新スマホ」として、2万円台の製品から5シリーズ6機種をセレクトしました。

※本記事で紹介する端末は、2021年12月以降に発売されかつ、2022年12月下旬時点での価格.comの最安価格が2万円台のSIMフリースマホ、あるいは、特定の条件なら2万円台か、それ以下で購入できる通信事業者のスマートフォンです。
※本記事中の価格は税込で統一しています。

2万円台のスマホでも日常使いなら十分! FeliCaや防水、5Gなどに対応

値上がり傾向が続く近ごろのスマートフォンを見ると、2万円台というのは相当に割安です。「それだけ安いと、さすがに制約が多いのでは?」と考えてもおかしくありません。しかし、この価格帯の製品は、ここ数年で急速にスペックが向上しており、多くの人が日常的に使うのに十分な実力を備えています。

まずは、最新の2万円台スマートフォンがどういった機能を持っていのかを解説しましょう。

おサイフケータイ対応機が豊富

鉄道やバスなどの料金の支払いに使用できる「モバイルSuica」「モバイルPASMO」のほか、「楽天Edy」「iD」「WAON」「nanaco」「QUICPay」といった、おサイフケータイを使ったサービスを利用するには、スマートフォン本体に無線インターフェイス「FeliCa(フェリカ)」が搭載されている必要があります。2万円台の製品は、1万円台と比べて、この「FeliCa」を備えるものがぐっと増加します。

おサイフケータイは利用できるお店が豊富。操作も簡単なのでQRコード決済が普及している現在でもスマホ決済の有力な手段です

おサイフケータイは利用できるお店が豊富。操作も簡単なのでQRコード決済が普及している現在でもスマホ決済の有力な手段です

水没対応の本格的な防水ボディも選べる

この価格帯のスマートフォンは、防水対応のものも増えてきます。防水に対応していれば、雨の中や水回りで使う場合にも安心です。ただし、一口に防水といっても、性能には差があり、水没に耐えられるのはIPX7またはIPX8等級だけとなっています。防水にこだわるならこの点は確認しておきたいところです。

また、浴室で使うことも想定されますが、浴室は石けんや温水といった特殊な条件が重なるので、浴室での使用が明記されたものを選ぶのが無難でしょう。

防水ボディは珍しくありませんが、水没まで耐えられるかが性能を見分けるうえでのポイントです

防水ボディは珍しくありませんが、水没まで耐えられるかが性能を見分けるうえでのポイントです

ダウンロードが速くエリアも拡大している5G。2万円台でも対応機が増加

最近は2万円台のスマートフォンでも5G対応機が増えてきました。5Gは、従来の4Gと比べると、データ通信の速度が速いため、ダウンロードがスムーズで、高品質な動画の視聴にも適しています。また、5Gの対応エリアは近ごろ急速に拡大しており、都市部では自宅で5Gを使える場合が増えています。料金面でも大手通信事業者のプランは4Gと5Gで差はありません。

登場から3年ほど経過した5G。最近はサービスエリアが広がり、利用料金も低下しています。5Gの導入には適したタイミングと言えるでしょう

登場から3年ほど経過した5G。最近はサービスエリアが広がり、利用料金も低下しています。5Gの導入には適したタイミングと言えるでしょう

このように、最新の2万円台のスマートフォンは、おサイフケータイや防水、5Gなどに対応するものが多くなっています。基本的な性能を見ても、SNSでのコミュニケーションや、Webでの調べ物、動画・音楽の再生といった“日常使い”が目的なら十分なレベルです。よりスムーズな動作や高画質なカメラが必要といったこだわりが薄ければ、大きな不満は感じないでしょう。

タフネスボディとシンプルな操作性が特徴の低価格モデル
シャープ「AQUOS wish2」「AQUOS wish」(SIMフリー、ドコモ、au、楽天、UQ mobile、ワイモバイル)

「AQUOS wish2」「AQUOS wish」は、ミドルレンジ機「AQUOS sense」シリーズの特徴を受け継ぎながら、さらなる低価格を追求した5G対応モデル。IPX5/7等級の防水性能と耐衝撃性能を持つタフネスボディで、一定の条件下であれば浴室での使用も可能なことが明記されています。シンプルな操作性も特徴で、設定を最小限に抑えたカメラアプリ「Camera Go」などを搭載。おサイフケータイにも対応しています。

「AQUOS wish2」と「AQUOS wish」は、ボディやディスプレイの仕様といった基本部分は共通ですが、搭載されるSoCの種類が異なります。「AQUOS wish2」のほうが処理性能は約3割、グラフィック性能も2割ほど高性能。OSも1世代新しいAndroid 12が使われています。

ワイヤレス充電や自動修復機能を搭載するユニークなスマホ
TONE「TONE e22」(TONE モバイル)

「TONE e22」は、格安SIM事業者「TONE モバイル」が提供する5G対応のオリジナルスマートフォン。「TONEモバイル」は、シニアユーザーや子ども向けのサービスが特徴で、本機も「TONEモバイル」の持つサポートのノウハウが豊富に取り入れられています。ユニークな機能として自己修復機能を搭載しており、製品の箱の上に端末を乗せることで問題を検知、自動で修復が可能です。また、AIを活用した「TONEカメラ」を備えており、自撮り被害を防止することも可能(アップデートが必要)。エントリー機では搭載されることがきわめて少ないワイヤレス充電に対応しているのも優位点でしょう。

なお、本機の定価は32,780円ですが、加入無料の実証プログラム「TONE Labo」に加入することで21,780円で購入できます。「TONE Labo」では、オンライン健康診断サービスや充電中にプログラムを動作させることでポイントのたまる「TONE Coin」、特定の情報に偏らないようにさまざまなニュースを提示する「アンチフィルターバブル」といった機能が利用できます。

Dolby Atomsと1.5倍速ディスプレイ搭載で動画視聴にぴったり
モトローラ「moto g32」(SIMフリー)

モトローラのエントリーモデル。搭載される液晶ディスプレイは6.5インチの大画面で、高精細なフルHD+や、残像感の少ない90Hzの1.5倍速駆動に対応しています。サウンド機能も高く、ステレオスピーカーやヘッドホンなどでバーチャルサラウンドを実現する「Dolby Atoms」に対応。総じて動画視聴に適したスマートフォンと言えるでしょう。なお、FeliCaと5Gには非対応となっています。

内蔵バッテリーは5000mAhの大容量。充電器は同梱されませんがモトローラの用意する30Wの出力に対応する充電器を使えば急速充電も可能です。

指紋認証対応の有機ELディスプレイを搭載
ZTE「Libero 5G III」(ソフトバンク、ワイモバイル)

ソフトバンクとワイモバイルが販売する5G対応スマートフォン。搭載される有機ELディスプレイは6.67インチという大画面で、高精細なフルHD+表示と、黒の表現にすぐれた有機ELらしい深みのある映像を映し出すことができます。また、ディスプレイ指紋認証に対応しており、画面の一部に触れるだけのスムーズなロック解除が行えるのも魅力です。

ボディはIPX5/7等級の防水に対応しており、一時的な水没に耐えることもできます。FeliCaも備えているので、機能性は十分でしょう。

継続した水没に耐えるボディと1.5倍速ディスプレイが魅力
シャオミ「Redmi Note 10T」(ソフトバンク、SIMフリー)

シャオミのエントリーモデルは数モデル用意されていますが、その中で本機はFeliCaと5Gに対応しているのがポイントです。ディスプレイは6.5インチ液晶でフルHD+表示と1.5倍速の90Hz駆動に対応しており、なめらかな映像を表示できます。ボディの防水性能はIPX6/8等級という高いもので、継続した水没に耐えられます。

バッテリーの容量は容量5000mAhで、スタミナも十分。シャオミの得意とする急速充電には対応していませんが、家電量販店やコンビニでも購入できるUSB PD(USB Power Delivery)規格に対応した汎用の充電器やモバイルバッテリーを使えば18Wの充電が可能です。近ごろ価格の下落が進んでおり、SIMフリー版はカラーバリエーションによっては価格.com最安価格が1万円台に突入。価格推移からも目を離せません。

価格.comマガジン編集部

価格.comマガジン編集部

パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!

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