レビュー

コスパ&着け心地がイイ! シャオミ「Xiaomi Smart Band 7 Pro」レビュー

2022年6月に発売され、価格.comのウェアラブル端末・スマートウォッチ売れ筋ランキングで1位(2023年1月18日時点)に支持されている「Xiaomi Smart Band 7」の上位モデル「Xiaomi Smart Band 7 Pro」が登場しました。新たに長方形型ディスプレイやGPSを搭載するなど、「Xiaomi Smart Band 7」からアップデートされたポイントを中心にレビューします。

GPSを搭載し、スマートウォッチ単体で位置情報の計測が可能になった「Xiaomi Smart Band 7 Pro」

GPSを搭載し、スマートウォッチ単体で位置情報の計測が可能になった「Xiaomi Smart Band 7 Pro」

視認性の高い長方形型ディスプレイを搭載

「Xiaomi Smart Band 7 Pro」の特徴で、「Xiaomi Smart Band 7」と大きく異なるのが長方形型のディスプレイです。「Xiaomi Smart Band 7」は縦長で、どちらかと言うとバンドタイプに分類されますが、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」は長方形型になったことで、よりスマートウォッチらしいデザインになりつつ視認性が格段にアップしています。1.64インチの有機ELディスプレイは、画面占有率も70%あり、スペック以上に大きく見やすいと感じました。

「Xiaomi Smart Band 7 Pro」(上)と「Xiaomi Smart Band 7」(下)。ディスプレイのサイズは1.64インチ、1.62インチと大きく変わりませんが、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」のほうが情報量も多く視認性も高いです。重量こそ約5g重くなりましたが、それでも約31gと非常に軽量

「Xiaomi Smart Band 7 Pro」(上)と「Xiaomi Smart Band 7」(下)。ディスプレイのサイズは1.64インチ、1.62インチと大きく変わりませんが、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」のほうが情報量も多く視認性も高いです。重量こそ約5g重くなりましたが、それでも約31gと非常に軽量

本体に物理ボタンはひとつも搭載されておらず、操作はすべてタッチパネルで行います。側面の金属製フレームにより、見た目の高級感だけではなく、強度もアップグレードされています

本体に物理ボタンはひとつも搭載されておらず、操作はすべてタッチパネルで行います。側面の金属製フレームにより、見た目の高級感だけではなく、強度もアップグレードされています

もうひとつの大きな違いは、GPSの有無です。「Xiaomi Smart Band 7」にはGPSが搭載されておらず、位置情報の取得にはスマートフォンを携帯しなければいけませんでしたが、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」は単体での位置情報の取得が可能。しかも、GPS、みちびきなど5種類の衛星測位に対応しているため、位置情報の精度や捕捉スピードも優秀です。

スマートウォッチ単体で正確な位置情報を計測。捕捉スピードも速い!

スマートウォッチ単体で正確な位置情報を計測。捕捉スピードも速い!

もうひとつチェックしておきたい両機種の違いは、アマゾンの音声アシスタント「Alexa」に対応している点です。「Xiaomi Smart Band 7 Pro」は、時計に話しかけることでタイマー設定や天気の確認ができます。ただし、画面をタッチ操作して「Alexa」を起動させる必要があるため、音声だけで操作がすべて完了するわけではありません。ここは、少し残念なポイントでした。

「Alexa」は便利ですが、音声だけで操作が完了できればベターでした

「Alexa」は便利ですが、音声だけで操作が完了できればベターでした

そのほかの機能としては、「Xiaomi Smart Band 7」と同様に健康管理の機能もひと通り揃っています。バッテリーの減少が早くなりますが、ストレスレベルの24時間計測も可能です。「有酸素運動・無酸素運動のトレーニング効果の分析」「Vo2Max(最大酸素摂取量)の測定」なども継続して搭載されており、スポーツのレベルアップに役立てることができます。

1日の消費カロリー、歩数などのライフログは自動で計測してくれます

1日の消費カロリー、歩数などのライフログは自動で計測してくれます

専用アプリ「Mi Fitness」とスマートウォッチを連携させれば、睡眠データ、ストレスレベル、歩数、消費カロリーなどが一覧で確認可能

専用アプリ「Mi Fitness」とスマートウォッチを連携させれば、睡眠データ、ストレスレベル、歩数、消費カロリーなどが一覧で確認可能

なお、充電はマグネット式の専用アダプターで行います

なお、充電はマグネット式の専用アダプターで行います

GPSを搭載したことで、スマートウォッチに求められる要素がほとんど揃っている「Xiaomi Smart Band 7 Pro」ですが、バッテリーの駆動時間は「Xiaomi Smart Band 7」の最大14日間に対して、12日間と減少しています。

試しに、睡眠モニタリング、24時間のストレスモニタリング、時計表示を24時間表示にして、丸1日使ってみましたが、使用量は約15%。以前「Xiaomi Smart Band7」をレビューしたときは、丸1日使ってのバッテリーの減少が約5%でした。完全に同条件で検証したわけではありませんが、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」のほうがバッテリー持ちが少なくなったのは確かです。少し残念ですが、機能が多い分、致し方ない部分だと思います。

専用アプリ「Mi Fitness」には、アナログからデジタルまで多彩なウォッチフェイスがラインアップされています

専用アプリ「Mi Fitness」には、アナログからデジタルまで多彩なウォッチフェイスがラインアップされています

110種類に対応するスポーツモードから屋外サイクリングをテスト

さまざまな運動データを取得し、健康習慣の管理やパフォーマンスアップに役立てるスポーツモードは、110種類以上のスポーツに対応。こちらは「Xiaomi Smart Band 7」から変更ありませんが、屋外で運動する場合はGPSを搭載している「Xiaomi Smart Band 7 Pro」のほうが、スマートフォンを携帯しないでいいぶん、圧倒的に利便性が高いです。今回は、屋外サイクリングで運動データやGPSの精度をチェックしてみました。

スマートフォンなしでも移動距離、速度などを計測可能。そのデータの精度はどうなのでしょうか

スマートフォンなしでも移動距離、速度などを計測可能。そのデータの精度はどうなのでしょうか

普段は知っているコースで検証したのですが、他社製のスマートウォッチで計測したときとおおよそ同じくらいの結果が出ており、GPSの精度は高いと思います。では、心拍数などの精度はと言うと、コース後半の上り坂に差し掛かったところで心拍数が上昇するのをしっかりと計測できているなど、GPS同様に精度は高いと感じました。

屋外サイクリングの心拍数の変化。これくらいの精度で計測できれば、運動強度の目安にもなりますし、それを生かしてトレーニングを効果的に行えるでしょう

屋外サイクリングの心拍数の変化。これくらいの精度で計測できれば、運動強度の目安にもなりますし、それを生かしてトレーニングを効果的に行えるでしょう

また、GPSの精度には関係がありませんが、トレッドミル(室内ランニング)でも試してみました。トレッドミルでの運動データを計測する場合は、内蔵の加速度センサーなどで走行距離やペースを割り出します。検証では、「Xiaomi Smart Band 7 Pro」で計測した走行距離とトレッドミルマシンに表示された走行距離を比べたところ、2つの誤差は20m。内蔵センサーだけでも精度の高いデータを取得可能であることがわかりました。

まとめ

レビューでわかった「Xiaomi Smart Band 7 Pro」のよかったポイントは以下のとおりです。

・快適な装着感のよさ(睡眠中、運動中でもじゃまにならない)
・レクタングル型で見やすい画面
・正確なGPS機能
・5か所まで登録可能な天気表示

バッテリー持ちが「Xiaomi Smart Band 7」よりも若干下がっているのは気になるものの、新たに搭載した新機能により使い勝手は確実に向上。価格.comでの最安価格(2023年1月18日時点。以下同)は12,580円(税込。以下同)と、最安価格6290円の「Xiaomi Smart Band 7」より高くなっていますが、追加された機能のことを考えるとコストパフォーマンスが高い部類に入ります。その使い勝手の高さは、スマートウォッチを使い慣れている人でも満足できるでしょう。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
スマートフォン・携帯電話のその他のカテゴリー
ページトップへ戻る