富士通クライアントコンピューティングは2023年1月24日、春商戦向けのノートパソコンの新モデルとして4シリーズ8機種を発表した。注目は画面サイズが13.3型から14型に大画面化しながら、重量約689gを実現したモバイルノート「UH-X」。同社によると、14型のドライブレスノートパソコンとしては世界最軽量という。

14型のドライブレスノートパソコンとしては世界最軽量という「UH-X」。その重量は約689g

UH-X、UH90

「UH-X」は軽さにこだわった富士通クライアントコンピューティングを代表するモバイルノート。2020年モデルは13.3型で約634gという13.3型のノートパソコンとしては世界最軽量モデルだった。最新の2023年モデルは画面サイズが14型に大画面化しながら、約689gの軽さを実現。14型のドライブレスノートパソコンとしては世界最軽量という。

「UH-X」のピクトブラックモデル

14型に画面サイズが大きくなり、アスペクト比は16：10に。解像度は1920×1200で、より多くの情報を表示できるようになった。画面サイズは大きくなったが、画面占有率93％の超額縁設計により、コンパクトなフットプリントを実現。額縁の太さはWebカメラを搭載する上部が6.6mm、左右が3.2mm、下が3.4mmと4辺とも細い。軽量化を実現するために、部品一点一点の軽量化や、軽さと堅牢さを両立するために、天面カバーはカーボン、底面カバーはマグネシウムリチウム合金、キーボード面カバーはマグネシウム合金と複数の素材を組み合わせている。

CPUには第13世代の「Core i7-1355U」（10コア、15W）を搭載。メモリーはLPDDR5-6400の16GB、ストレージは512GBというハイスペックな仕様。無線LANはWi-Fi 6Eに対応する。カラーはピクトブラック。

また、高性能な「UH90」もラインアップ。重量は約848g〜約858gとこちらも1kgを大幅に下回る軽さを実現。こちらはバッテリー駆動時間が約29.5時間と長いのが魅力。CPUには第13世代の「Core i7-1360P」（12コア、28W）を搭載する。2つのファンが内蔵されており、TDP28WのCPUの性能を十分に引き出すことが可能という。カラーはピクトブラック、シルバーホワイト、新色のフロストグレーの3色を用意する。

本体サイズは約308.8（幅）×209（奥行）×15.8〜17.3（高さ）mm。「UH-X」と「UH90」の違いは、スペック以外では、キーボードのバックライトで、軽さを重視する「UH-X」には搭載されない。

MHシリーズ

14型のホームモバイルノート。従来モデルからLIFEBOOK表記の削除や、FUJITSUロゴの位置の変更により、ノイズレスなデザインに仕上げた。キーボードは印字を「かな無し」に刷新し、文字色のコントラストを調整し、視認性を高めている。

ロゴの調整やキーボードの視認性を高めた「MH」シリーズ

NHシリーズ、AHシリーズ

17.3型の「NH」シリーズはCPUを強化。上位モデルの「NH90」は「Ryzen 7 5800U」から「Core i7-12700H」に、下位モデルの「NH77」は「Ryzen 5 5700U」から「Ryzen 7 7730U」にアップデートされている。「NH90」はWi-Fi 6Eに対応したほか、「Dolby ATMOS」もサポートした。

17.3型の大画面ノートパソコン「NH」シリーズ

15.6型の「AH」シリーズは、「AH50」のメモリーを8GBから16GBに強化。AIメイクアプリ「Umore」も搭載する。

15.6型液晶ディスプレイを搭載する「AH」シリーズ