選び方・特集

超望遠や8Kなど個性派揃い。カメラ重視のハイエンドスマートフォン超厳選7機種カタログ

高性能なカメラ機能はハイエンドスマートフォンの魅力のひとつ。各社がしのぎを削る中で、「これは!」という特徴的なカメラを備えた7機種(iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro MAXを別機種としてカウントしています)を厳選してお届けします。

望遠、オートフォーカス、8K対応など強みはさまざま。長所を見極めて選べる7機種をご紹介します

高性能なハイエンドスマートフォンは、あらゆる機能がハイレベル。なかでも、カメラの性能はメーカーの腕の見せどころとなっています。とはいえ、各社がそろってカメラをアピールしているので、どれも同じように高性能だと感じるかもしれません。しかし、少し調べてみると、明らかに機種の強みや適した使い方があることがわかります。

ひと味ちがう構図で撮影ができる望遠撮影機能

ハイエンドスマホの持ち味のひとつは望遠撮影機能です。一般的に、標準カメラに対して2倍以上のズームが可能なので、遠くの被写体を大きく写したり、ひと味違う構図で撮影したりできます。より多彩な撮影が楽しめると言えるでしょう。

なお、スマートフォンでは、広角カメラを基準にして、ズームの倍率を表記する場合がありますが、本記事では各機種の比較が行いやすいように35mm判換算の焦点距離を掲載しています。

スペースの限られるスマートフォンでズーム撮影を実現するために、各社は高度な技術を採用しています。焦点距離は年々長くなる傾向です

スペースの限られるスマートフォンでズーム撮影を実現するために、各社は高度な技術を採用しています。焦点距離は年々長くなる傾向です

動く被写体や変則的な構図に対応するオートフォーカス機能

オートフォーカスが高性能であれば、子どもや動物などの動く被写体を追尾してピントを合わせ続けることができます。ハイエンドスマホはどれもオートフォーカスの性能が高いですが、その中でも優劣はあります。たとえば、瞳AFに対応していれば、人物のピント合わせをより正確に行えるでしょう。また、被写体が構図の中心にない変則的な構図を認識する能力もモデルによって異なっています。

オートフォーカスの性能も重要。瞳AF対応なら人物のピント合わせを正確に行えます

オートフォーカスの性能も重要。瞳AF対応なら人物のピント合わせを正確に行えます

8K動画やHDR動画の撮影機能

ハイエンドスマートフォンの一部では高精細な8K(フルHDを、縦4枚、横4枚並べた解像度)に対応したものが存在します。24pあるいは30pのフレームレートで記録するものが主流で、撮影した8K動画は、8K対応の表示デバイスで視聴したり、YouTubeにアップロードしたりするといった使い方が考えられます。

カメラ専用機レベルのオートフォーカス性能。動く被写体に強い
ソニー「Xperia 1 IV」

カメラメーカーでもあるソニーのノウハウが活用されたXperiaのフラッグシップモデルです。メインカメラは、焦点距離16mmの超広角、24mmの広角、85〜125mmの光学ズームに対応した望遠カメラという組み合わせ。レンズはいずれも、T*コーティングが施されたツァイス監修の高品位なものです。また、3DiToFセンサーも搭載しており、複雑な構図を正確に認識することでオートフォーカスの精度向上に活用されています。

さらに、リアルタイムトラッキング、顔認識、リアルタイム瞳AFを途切れることなく切り替えることが可能で、AE/AF連動の毎秒20コマの連写も可能など動体への追従性はカメラ専用機レベルと言ってもよいくらいです。操作性にもこだわりがあり、半押しに対応するシャッターボタンを側面に配置。制止画撮影用のアプリ「Photography Pro」や動画撮影用アプリ「Videography Pro」は、カメラ専用機のような操作性を再現しています。

動画撮影は4K/120p記録に対応するほか、HDR動画の撮影も可能です。

高画素化したメインカメラを搭載。高度な手ぶれ補正機能で動画撮影も強い
Apple「iPhone 14 Pro/Pro MAX」

「iPhone」シリーズでカメラを重視するならやはり「iPhone 14 Pro/Pro MAX」が最良の選択になるでしょう。いずれも、焦点距離13mmの超広角カメラ、24mmの広角カメラ、77mmの望遠カメラを組み合わせたトリプルカメラを備えます。なお、広角カメラは画素数を従来の約1200万画素から4倍の4800万画素に、センサーのサイズ自体も「iPhone13」シリーズより65パーセントの大型化しています。画素数が向上したことで、デジタルズームの画質向上しており、2倍のズームを選べるようになりました。

手ぶれ補正機能が強力で、動画撮影中にかなりラフに扱っても、手ぶれはほとんど目立ちません。また、DolbyVisionに対応したHDRの4K/60p動画撮影が可能です。

230mmの光学10倍カメラを搭載する望遠番長。8Kの動画撮影にも対応
サムスン「Galaxy S22 Ultra」

サムスンのハイエンドシリーズ「Galaxy S」の最上位モデル。海外では後継の「Galaxy S23 Ultra」が発表されていますが、現時点では国内における最新モデルとなります。

メインカメラは、焦点距離13mmの超広角カメラ、23mmの広角カメラ、70mmの3倍望遠カメラ、230mmの10倍望遠カメラを組み合わせたクアッドカメラ。広角カメラは約1億800万画素という超高画素です。10倍望遠カメラは35mm換算で230mmという焦点距離を誇り、本格的な望遠撮影が楽しめます。さらに、10倍のデジタルズームを併用すれば2300mmという超望遠撮影が可能です。

「Galaxy」シリーズは、積極的な画像補正を行う特徴があります。本機も、暗闇でも鮮やかな撮影が行える「ナイトポートレート」機能を備えます。スマホらしい華やかな写真を撮るなら、本機はその筆頭候補と言えるでしょう。

広角カメラは、高画素を生かした8K/24pやHDR10+の動画撮影に対応しています。

ライカ監修の1インチセンサーカメラを備える。8K動画の撮影も可能
シャープ「AQUOS R7」

1インチセンサーを搭載した本格的なカメラスマホです。ライカ監修の18mmの広角カメラに構図認識用のセンサーを備えたもので、ハイエンドでは珍しく実質的なシングルカメラ仕様です。望遠撮影は、デジタルズームでの対応となります。センサーが大きく光学的な性能も高いため、自然なぼけ作ることができ、ポートレート撮影では人物をより浮かび上がらせた写真を撮影できるのが強みです。オートフォーカスも強化されており、合焦速度を「AQUOS R6」の2倍に高めつつ、さらにリアルタイムで人物の全身、顔、瞳を検出したピント合わせが可能です。

動画撮影は「AQUOS R5G」に搭載されていた8K/30p記録が復活。ここでも1インチセンサーの利点を生かし、9倍の感度性能を実現しています。

高級コンデジの技術を継承。こなれた価格も魅力
ソニー「Xperia PRO-I」

ソニーのデジタルカメラ「RX100 VII」と同じ1インチイメージセンサー「Exmor RS」(24mm)を広角カメラに搭載した異色のスマホ。レンズは、広角カメラのほかに、焦点距離16mmの超広角カメラ、50mmの望遠カメラを組み合わせたトリプルカメラ構成です。広角カメラに搭載されるレンズは「ZEISS Tessar(ツァイス テッサー)」で、F2.0とF4.0の2段階でF値を選択可能です。また、「Xperia 1 IV」と同じく3DiToFセンサーも搭載しており、構図認識に使用します。オートフォーカスの性能も申し分なく、動く被写体への高い追従性や瞳AFなど、こちらもカメラ専用機に迫る性能です。なお、「Xperia」シリーズのハイエンドモデルの特徴である、カメラアプリ「Photography Pro」や、シャッターボタン、高性能なオートフォーカスは本機にも受け継がれています。

動画撮影では4K/120p記録に対応するほか、HDRの動画撮影も可能です。

2021年末に発売された製品ですが、カメラ性能は今でもきわめて高レベルです。登場した当初は20万円近かった価格も、近ごろは10万円台前半までこなれており、価格性能比の高さも魅力です。

高度なコンピュテーショナルフォトグラフィが魅力。望遠カメラも搭載
Google「Google Pixel 7 Pro」

Google純正スマートフォン「Pixel」シリーズの最新フラッグシップモデルです。メインカメラは、広角カメラに対して0.5倍(12mm相当)の超広角カメラ、24mm相当の広角カメラ、広角カメラに対して5倍(120mm相当)の望遠カメラという組み合わせのトリプルカメラです(35mm判換算の焦点距離は価格.comマガジン編集部による換算値)。「Pixel 7」にはない望遠カメラを備えるほか、超広角カメラにオートフォーカス機能が追加され、焦点距離も本機は2mmほどワイドです。

「Pixel」シリーズは、高度なソフトウェア技術によるコンピュテーショナルフォトが特徴。「Google Pixel 7 Pro」は、望遠カメラに30倍の超解像ズーム組み合わせることで720mm相当の望遠撮影が可能です。また、超広角カメラにはマクロフォーカス機能を備えており、難易度の高いマクロ撮影を手軽に楽しむことができます。

動画撮影は4K/60p記録が可能。10ビットHDR記録にも対応しています。

価格.comマガジン編集部

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