レビュー

新社会人は必須!? ロジクールのWebカメラとヘッドセットでビデオ会議が快適に

働き方が日常に戻りつつある昨今ですが、テレワークの利便性が広く認識されたこともあり、ビデオ会議の機会は今後も増えることでしょう。そこで、今後も続くビデオ会議の質を向上させるためにWebカメラやヘッドセットの導入を検討している人もいらっしゃるのではないでしょうか? 

今回はロジクールから発売された、独自デザイン採用の新型Webカメラ「BRIO 300」と、低価格なエントリー向けヘッドセット「H390 USB パソコンヘッドセット」(以下、「H390」)のレビューをお届けします。

ロジクール「BRIO 300」(左、直販価格10,890円)、「H390 USB パソコンヘッドセット」(右、直販価格3,960円)

ロジクール「BRIO 300」(左、直販価格10,890円)、「H390 USB パソコンヘッドセット」(右、直販価格3,960円)

状態がひと目でわかる大きなプライバシーシャッターが特徴の「BRIO 300」

「BRIO 300」は、独創的な円錐型デザインを採用したWebカメラです。イメージセンサーは200万画素、視野角は70度、フォーカスは固定。解像度は1920×1080/30fps、1280×720/30fpsに対応。マイクはモノラルで、集音範囲は最大1.22mとされています。

カラーはグラファイト、オフホワイト、ローズの3色を用意。対応OSはWindows 10以降、macOS 10.15以降、Chrome OS。PCとは1.5mのUSB Type-Cケーブルで接続します。

外観で特に印象的なのが回転するプライバシーシャッター。中央に位置するプライバシーシャッターを左右のどちらかに押すと、上部を支点にして上側に回転します。スライドスイッチ式のプライバシーシャッターとは異なり、大きなフタが回転するので、ひと目で状態がわかるようになっています。

本体前面。表面にはサンドストーン風テクスチャーが施されています

本体前面。表面にはサンドストーン風テクスチャーが施されています

プライバシーシャッターを回転させるとレンズが登場。撮影時は大きな白色LEDが点灯します

プライバシーシャッターを回転させるとレンズが登場。撮影時は大きな白色LEDが点灯します

1.5mのUSB Type-Cケーブルは直接接続されています。個人的には本体にUSB Type-C端子を用意し、用途によって異なる長さのケーブルを使いたいです

1.5mのUSB Type-Cケーブルは直接接続されています。個人的には本体にUSB Type-C端子を用意し、用途によって異なる長さのケーブルを使いたいです

スタンドは3軸タイプ。たためばコンパクトに携帯できます。外出先に持ち出しての利用も問題なし

スタンドは3軸タイプ。たためばコンパクトに携帯できます。外出先に持ち出しての利用も問題なし

実測重量は74.1g。カタログスペックより軽かったです

実測重量は74.1g。カタログスペックより軽かったです

手動で画質調整できるユーティリティー「Logi Tune」を用意

UVC(USB Video Class)に準拠したWebカメラである「BRIO 300」は、PCにケーブル接続するだけですぐに認識し、特に設定などはせずともそのまま使えます。「Logi Tune」というユーティリティーをPCにインストールすれば、画質の手動調整やフィルターの適用などが可能です。「Logi Tune」は、カメラ本体のファームウェアアップデートでも必要なので、少なくともメインで使っているPCにインストールしておくことをおすすめします。

「Logi Tune」では動画の明るさ、コントラスト、サチュレーション、シャープネスなどを手動で調整できます

「Logi Tune」では動画の明るさ、コントラスト、サチュレーション、シャープネスなどを手動で調整できます

今回は「BRIO 300」をノートPCに設置してみましたが、最近の薄型ディスプレイであっても装着は安定していました。スタンドは3軸構成で、現在販売されている液晶/有機EL型ディスプレイのほとんどに装着できると思われます。

スタンドにはゴムのシートが貼られているので、ノートPCをずらしたり、持ち運んだりしたぐらいでずれることはないです

スタンドにはゴムのシートが貼られているので、ノートPCをずらしたり、持ち運んだりしたぐらいでずれることはないです

さて肝心のカメラ画質ですが、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できました。本製品にはロジクール独自の「RightLight自動光補正技術」が採用されており、状況に合わせて自動的に光量やホワイトバランスを調整してくれるとのこと。Webカメラ任せでこれだけの画質を得られるのなら、ビデオ会議アプリで個別に色を調整する必要はないですね。

「BRIO 300」で撮影した写真(HDRオフ)

「BRIO 300」で撮影した写真(HDRオフ)

ノートPCに備え付けのWebカメラ(92万画素)で撮影した写真(HDRオフ)。「BRIO 300」のほうが明らかに画質がキレイですね

ノートPCに備え付けのWebカメラ(92万画素)で撮影した写真(HDRオフ)。「BRIO 300」のほうが明らかに画質がキレイですね

「H390」に新色が追加。「BRIO 300」とカラーコーディネートを楽しめます

ヘッドセット「H390」は元々、2018年に発売された製品です。今回は「BRIO 300」の発売に合わせて、販売中のブラックに加えて、オフホワイトとローズの新色が追加されました。つまり、「BRIO 300」と「H390」で色を揃えるというコーディネートが楽しめるわけです。

「H390」はオーバーヘッドタイプのヘッドセット。インターフェイスはUSB Type-Aで、ケーブル長は1.9m。対応OSはWindows、macOS、ChromeOSです。

今回借用したのはオフホワイト。マットな質感が上品なカラーですね。マイクは角度を自由に調整できます

今回借用したのはオフホワイト。マットな質感が上品なカラーですね。マイクは角度を自由に調整できます

ケーブルは1.9mと長め。装着したままで立つことも可能です

ケーブルは1.9mと長め。装着したままで立つことも可能です

実測重量はケーブル込みで149.7g

実測重量はケーブル込みで149.7g

頭囲64cmの筆者でも「H390」はぎりぎり装着できました

筆者は頭囲64cmとかなり頭が大きいのですが、「H390」はぎりぎり装着できました。頭の形によってフィット感が異なる可能性はありますが、同程度の頭囲の人であればまずまず快適に利用できると思います。

ヘッドバンドにもやわらかいクッションが付いているので、サイズがギリギリでも装着感は悪くないです

ヘッドバンドにもやわらかいクッションが付いているので、サイズがギリギリでも装着感は悪くないです

ケーブル途中にはインラインコントロールが用意されており、音量の調整やミュートを素早く操作可能。手元でコントロールするのでPCを誤操作する心配はありません。

インラインコントロールはボリュームとミュートボタンというシンプルな構成。手探りでも操作できます

インラインコントロールはボリュームとミュートボタンというシンプルな構成。手探りでも操作できます

ヘッドフォンの音質については、低音がかなり強めですが、音楽やミュージックビデオも楽しめるクオリティーを実現していると感じました。解像感などには物足りなさはありますが、安価なヘッドフォンにありがちな細くて軽い音といった印象はありません。ましてやビデオ会議であれば十分実用的だと思います。

マイクの音質についてもマイクアームが用意されているだけに、空調やPCの音は入らず、自分の声だけをしっかりキャッチできました。しいて言うと、風切り音の対策用にウインドスクリーンがあると使い道がさらに広がるでしょう。屋外で利用する機会があるのなら安価なサードパーティー製の購入をおすすめいたします。

エントリークラスのヘッドセットとしてはヘッドフォン、マイクの音質は十分実用レベルです

エントリークラスのヘッドセットとしてはヘッドフォン、マイクの音質は十分実用レベルです

「BRIO 300」と「H390」はビデオ会議のクオリティーを向上させてくれる費用対効果が高いアイテム

ノートPCにはカメラ、スピーカー、マイクが内蔵されているので、Webカメラやヘッドセットは後回しにしがちです。しかし、「BRIO 300」と「H390」は着実に映像と音のクオリティーを向上させてくれ、費用対効果が高いアイテムです。ビデオ会議の質を向上させたいのなら、両製品を含めてWebカメラ、ヘッドセットの導入を強くおすすめいたします。

ジャイアン鈴木

ジャイアン鈴木

レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。

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