特別企画

「Apple Watch Ultra」がコーチに!? 意志の弱い筆者でも楽しく走れる?

運動不足解消のため、ランニングを始めようと思ったことはありませんか? ランニングシューズとウェアを新調して、準備万端で走り始めたものの、三日坊主で終わる――。恥ずかしながら、筆者もコロナ禍に何度もランニングにチャレンジして、長続きしなかったクチです。

ガジェット好きとしては、ガジェットを活用してランニングを楽しくできるのが理想。そこで目を付けたのが、愛用している「Apple Watch Ultra」です。さて、「Apple Watch Ultra」でランニングが楽しくなるのかを試してみました。

「Apple Watch Ultra」に組み合わせているバンドは伸縮性があって、簡単に着け外しができる「トレイルループ」

「Apple Watch Ultra」に組み合わせているバンドは伸縮性があって、簡単に着け外しができる「トレイルループ」

ランニングにはオーバースペック? いやいや「アクションボタン」がランニングに便利なんです

「Apple Watch Ultra」はアップルのスマートウォッチのフラッグシップモデル。耐久レースや探検、冒険など過酷な環境でも使えるタフさがウリです。水泳中にも使えますし、IP6X等級の防塵性能と米国の軍事調達基準である、いわゆるミルスペック(MIL-STD 810H)にも対応しています。

49mmの大きなケースで、視認性が高く、ディスプレイの輝度も最大2000ニトと屋外でもハッキリ見えます。血中酸素ウェルスアプリや心電図アプリ、皮膚温センサー、緊急SOSなど、健康系の機能も充実。フラッグシップモデルらしく全部入りです。

大きく感じるのは最初だけ。長く装着していると大きさは、それほど気にならなくなります

大きく感じるのは最初だけ。長く装着していると大きさは、それほど気にならなくなります

ランニングにはオーバースペックのように感じるかもしれませんが、ほかの「Apple Watch」にはない、「アクションボタン」があるのがポイントです。走りはじめるときに、左側面のオレンジ色の「アクションボタン」を押せば、ランニングを開始できるので、すぐに各種情報の記録を開始できます。信号で止まったときは、「アクションボタン」と「サイドボタン」を同時に押して、一時停止も可能。トラックなどを走る場合は、「アクションボタン」を押すと、セグメントがマークできるので、トラック一周の時間も簡単に計測できます。

ランニングに便利な「アクションボタン」

ランニングに便利な「アクションボタン」

ワークアウトをカスタマイズして「Apple Watch Ultra」を専属コーチに

便利な「アクションボタン」があるからといって、それだけで、走ろうというきっかけにはなりません。便利さも大事ですが、意志の弱さをサポートしてくれるようなコーチ的な機能があればいいのに……。

コーチと言っても、「もっと速く走れ! コラァ〜」とかではなく、○mウォーミングアップして、○kg走って、○分間クールダウンしてと、メニュー的なものを作れて、ランニング中にペースが遅かったら、「遅いですよ」とか言ってくれる、とかでいいんです。

「Apple Watch Ultra」では、これらのことができてしまうんです。ワークアウトアプリの「屋外ランニング」から「カスタマイズ」(リストの下のほうにあります)を選んで、細かくランニングメニューを設定できます。ウォームアップの時間または距離を指定し、「ワーク」で走る時間または距離を設定。最後にクールダウンも時間か距離で設定できます。

たとえば、ウォームアップを650m、ワークを1km、クールダウン3分で設定します。「アクションボタン」を押すとワークアウトがスタート。まずはウォームアップで650mを歩きます。650m進むと、ワークを開始するように通知されるので、1kmを走ります。1km走り終わったら、通知がくるので、3分間歩いてクールダウンという感じです。振動や音で通知がきますが、「Apple Watch Ultra」は画面が大きく見やすいので、走りながらでもタイムや心拍数をひと目で確認できます。

ワークの画面。残りの距離などがひと目でわかります。1kmを走り終わると、音や振動で通知してくれます

ワークの画面。残りの距離などがひと目でわかります。1kmを走り終わると、音や振動で通知してくれます

毎日走っていると、昨日より速かったのか遅かったのかが気になってきますよね。長い距離を走る人だと、1km何分などの目標もあるでしょう。そんなときはワークアウトアプリの「屋外ランニング」の「ペーサー」をチョイス。1km6分などペースを設定し、ランニングすると、設定したペースより速いのか、遅いのかを通知してくれます。画面でもペースが遅いと赤色、速いと青色で表示されるので、走りながらペースをサッと確認できます。

「ペーサー」では、設定したペースを下回ると赤色で何秒遅いかがわかります。上回ると青色になります

「ペーサー」では、設定したペースを下回ると赤色で何秒遅いかがわかります。上回ると青色になります

そのほか、「Apple Watch Ultra」では大画面を生かして、多くのランニング指標を表示できます。先ほどの「ペース」、心拍数、ケイデンス、パワー(消費カロリー)、スプリット、トラックラップなどです。

心拍数は、ヘルスケアデータを使って自動的に計算およびパーソナライズされ、軽めの運動レベルから激しい運動レベルまで5つに分かれています。運動の強度が自分にとって、最適なのかがわかるというわけです。

「Apple Watch Ultra」は画面が大きいので、6行分の情報を一覧できます

「Apple Watch Ultra」は画面が大きいので、6行分の情報を一覧できます

心拍数で自分にとって、ランニングのペースがキツいのかどうかの目安がわかります。これを目安に、自分に合った速さや距離がわかるというわけです。運動不足の筆者だと、すぐに赤色になります

心拍数で自分にとって、ランニングのペースがキツいのかどうかの目安がわかります。これを目安に、自分に合った速さや距離がわかるというわけです。運動不足の筆者だと、すぐに赤色になります

Apple Watchで測定できる情報はこちらのURLを確認してみてください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT210385

ワークアウト経由を確認することでモチベアップ

「Apple Watch Ultra」に助けてもらいながら、時間があれば走るようになりました。健康診断が近いので、もう少し体重を減らし、気になるお腹周りをへこませられるように頑張ります。ウォーミングアップ、ワーク、クールダウンと流れができると、あれこれ考えずにできるのがいいところだと感じました。あと、走った経路(ワークアウト経路)をiPhoneで確認できるのも個人的には、モチベーションアップにつながっています。今度はここを走ろうかとか、地図を見ながら考えるのも楽しい。しかも、「Apple Watch Ultra」はL1とL5の高精度2周波GPSと新しい測位アルゴリズムによって、正確な位置を記録してくれます。道の左右どちらを走っているかもわかるほどです。

ヘルスアプリでワークアウト経路を確認できます。色は速度を示しており、緑色が走っているところ。黄色はウォーミングアップやクールダウンをしているところです

ヘルスアプリでワークアウト経路を確認できます。色は速度を示しており、緑色が走っているところ。黄色はウォーミングアップやクールダウンをしているところです

最後に、初期設定では、「アクションボタン」を押すと3・2・1のカウントダウンありでワークアウトが開始されますが、Watchアプリで「即時開始」を有効にすると、カウントダウンなしでワークアウトを開始できます。細かい点ですが、カウントダウンが不要という人は設定を変更してみてください。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

ガジェットとインターネットが好きでこの世界に入り、はやいもので20年。特技は言い間違いで、歯ブラシをお風呂、運動会を学芸会、スプーンを箸と言ってしまいます。お風呂とサウナが好きです!

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