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価格.comで人気の格安SIM「mineo(マイネオ)」の魅力は? 料金プランとオプションを改めてチェック

2023年5月末現在、価格.comの音声通話SIM人気ランキングではオプテージの格安SIMサービス「mineo」が上位を占めています。

「mineo」はNTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアの回線を利用する格安SIMで、2014年6月のサービス開始から今年で9年を迎えます。現在は毎月のデータ利用量を選べる「マイピタ」と、最大通信速度を選べる「マイそく」という2種類の料金プランを提供中。物理的なSIMカードだけでなくeSIMを選ぶことも可能で、アップルの「iPhone」シリーズなどで使い始めやすい手軽さも特徴のひとつと言えます。

そこで今回は、「mineo」で契約できる料金プランや主なオプションサービスを改めてチェックしてみたいと思います!

※記事の内容は2023年5月29日時点での情報をもとにしています。記事中の価格は特に断りがない限り税込です。

データ利用量で選ぶ「マイピタ」&通信速度で選ぶ「マイそく」の2種類

「mineo」の料金プランは「3つのプラン」「2つのタイプ」「8つのコース」から選ぶことができます。

「mineo」における「プラン」とは、回線の種類のこと。前述のとおり、「mineo」は大手3キャリアの回線を利用してサービスを提供しているので、ユーザーは自分の生活圏内でつながりやすい回線や、使用したい端末に最適な回線を選ぶことができます。

2つ目の「タイプ」とはSIMの種類のことで、「mineo」では音声通話SIMを「デュアルタイプ」、データ通信専用SIMを「シングルタイプ」と呼んでいます。デュアルタイプの音声通話料金は30秒あたり22円です。スマートフォンで使用するならデュアルタイプ、iPadで利用するならシングルタイプといったように、音声通話が必要かどうかで選ぶことが可能です。

そして3つ目の「コース」とは、毎月のデータ利用量や通信速度を決定する選択肢です。前述のように、「mineo」では毎月のデータ利用量を選べる「マイピタ」と、最大通信速度を選べる「マイそく」という2種類のコースから自分に合った料金プランを選べます。

以下の表に「mineo」で提供されている料金プランをまとめました。なお、回線の種類を示す「プラン」はどれを選んでもデータ利用量、通信速度、月額料金が変わらないため、ここでは省略しています。

「mineo」の料金プラン「マイピタ」

「mineo」の料金プラン「マイピタ」

「マイピタ」は毎月のデータ利用量を「1GB」「5GB」「10GB」「20GB」の4パターンから選べる料金プランです。デュアルタイプ(音声通話SIM)の月額料金は一番安い「1GB」が1,298円、一番高い「20GB」が2,178円です。

NTTドコモのオンラインプラン「ahamo」の月額料金が毎月20GBで2,970円ですから、「マイピタ」20GBのほうが792円安く、後述する音声通話オプションの「10分かけ放題」を追加した場合でも「ahamo」より安く利用することができます。

「マイピタ」の最大通信速度は「プラン」で選んだ各キャリアの通信規格やエリアに左右され、データ利用量を使い切った後は上り・下りとも200kbpsに制限されます。また、通信速度を遅くする代わりにデータ利用量を節約する機能「mineoスイッチ」をONにしたときの通信速度も200kbpsとなります。

「mineoスイッチ」は専用アプリやマイページでONとOFFを切り替えられる

「mineoスイッチ」は専用アプリやマイページでONとOFFを切り替えられる

ちなみに、価格.comマガジンで毎月実施している通信速度調査の最新回では、Playストアからのアプリダウンロード平均速度は25.46Mbpsでした(Aプランを使用、2023年5月実施)。

「mineo」の料金プラン「マイそく」

「mineo」の料金プラン「マイそく」

いっぽう、「マイそく」は最大通信速度を4パターンから選べるユニークな料金プランです。月額料金は最大300kbpsの「ライト」が660円、最大1.5Mbpsの「スタンダード」が990円、最大3Mbpsの「プレミアム」が2,200円で、デュアルタイプとシングルタイプのどちらも選んでも価格は同じ。最大32kbpsの「スーパーライト」は新規契約時のみ契約可能で、デュアルタイプしか用意されていませんが、月額料金は250円と非常に安く設定されています。

「マイそく」は各コースの速度で常に通信できるわけではなく、通信が混雑しやすい平日12時台(月曜〜金曜の12時〜13時)は、どのコースでも最大通信速度が32kbpsに制限されます。ただし、後述するマイそく専用のデータ通信オプション「24時間データ使い放題」(1回198円)を購入すれば、一時的に速度制限を解除して通信することが可能です。

また、直近3日間のデータ通信量が10GBを超えた場合も最大通信速度が32kbpsに制限される場合があるとも案内されていることから、「マイそく」は実質的に毎月約100GBの料金プランと言えます。「ahamo」で毎月100GB利用できる「ahamo大盛り」の月額料金が4,950円ですから、通信速度に制限があるとはいえ、最大3Mbpsの「プレミアム」でもその半額以下で利用できることになります。

「マイピタ」と「マイそく」を活用できるさまざまなオプションも提供

「mineo」では「マイピタ」と「マイそく」向けに便利なオプションサービスが数多く提供されています。以下の表に「mineo」の主なオプションをまとめました。

「mineo」の主なデータ通信向けオプションサービス

「mineo」の主なデータ通信向けオプションサービス

デュアルタイプ(音声通話SIM)とシングルタイプ(データ通信専用SIM)共通のデータ通信向けオプションには個性的なサービスが揃っています。

「マイピタ」ではデータ利用量節約機能の「mineoスイッチ」をONにすると最大通信速度が200kbpsに制限されますが、「パケット放題 Plus」を契約すればmineoスイッチがONのときに最大1.5Mbpsで通信できるようになります。オプション利用料は月額385円ですが、「10GB」と「20GB」のコースは無料で契約可能。ただし、「マイそく」と同じように直近3日間で10GBというデータ利用量の制限が設けられているので注意が必要です。

月額110円の「パスケット」も「マイピタ」専用のオプションです。「mineo」ではコミュニティサービスの「マイネ王」と連携することで、あまったデータ利用量をユーザー間で融通したり、災害などの緊急時にデータ利用量を引き出したりできる「フリータンク」を利用できます。「パスケット」はユーザー専用のフリータンクと言えるオプションで、あまったデータ利用量を最大10PB(ペタバイト、1PB=1,024TB)まで無期限で預けておくことが可能です。

「マイそく」向けには前述のとおり、1回198円の「24時間データ使い放題」が提供されています。「マイそく」は平日12時台の通信速度がかなり遅く制限されていますが、このオプションを購入すれば24時間に限り「mineo」の通常の速度で通信できるようになります。

そのため、普段は最大1.5Mbpsの「スタンダード」や最大300kbpsの「ライト」といったコースを契約しておいて、休日や出張など通信量が増えそうなタイミングで「24時間データ使い放題」を購入する、といった使い方が可能です。専用アプリから手軽に購入できるところも便利なオプションです。

「マイそく」のユーザーは専用アプリで手軽に「24時間データ使い放題」を購入できる

「マイそく」のユーザーは専用アプリで手軽に「24時間データ使い放題」を購入できる

「マイピタ」と「マイそく」共通のオプションでは、月額990円の「夜間フリー」がユニークです。毎日22時30分〜翌朝7時30分までの間はデータ利用量を消費しなくなるというもので、「マイピタ」の全コース、「マイそく」の「プレミアム」と「スタンダード」で契約できます。朝の通勤時間帯もある程度カバーされているので、夜型の生活を送っている人だけでなく、出勤中の通信量が多い人にもうれしいオプションです。

この他にも、グループを組んだ回線で使いきれずに繰り越されたデータ利用量を合算した上でシェアできる「パケットシェア」や、「mineo」のユーザーどうしでデータ利用量を贈り合える「パケットギフト」といったオプションも利用することが可能です。

「mineo」の主な音声通話向けオプションサービス

「mineo」の主な音声通話向けオプションサービス

いっぽう、デュアルタイプでは音声通話料金を割り引くオプションも利用できます。

月額1,210円の「時間無制限かけ放題」は、国内宛の通話が無料になるオプションです。月額550円の「10分かけ放題」は国内宛の各通話が最初の10分間無料になるオプションで、10分を超えた分の通話料も通常の半額となる30秒あたり11円で済みます。

名前が似ている「10分通話パック」は、月額110円で毎月合計10分までの無料通話分が付与されるオプションです。使い切らなかった無料通話分は翌月に繰り越されますが、使い切った後の通話料は通常どおり30秒あたり22円です。

また、オプション料金無料の「mineoでんわ」は専用アプリから発信することで、通話料が半額以下の30秒あたり10円に安くなります。なお、「時間無制限かけ放題」「10分かけ放題」「10分通話パック」は専用アプリが不要で、スマートフォン標準の通話アプリで利用可能です。

料金プランとオプションの自分らしい組み合わせを模索したくなる格安SIM

データ利用量で選べる一般的な「マイピタ」と、最大通信速度で選べる特徴的な「マイそく」を提供する「mineo」は、豊富なオプションとの組み合わせを考えるのも楽しい格安SIMです。

たとえば「マイピタ」の「10GB」コース(デュアルタイプの月額1,958円)に「パケット放題 Plus」(10GBコースは無料)と「パスケット」(月額110円)のオプションを追加契約すれば、mineoスイッチがONのときでも最大1.5Mbpsで比較的快適に通信できるうえに、節約したデータ利用量をいざというときのために貯めておくことができます。パスケットは契約せず、節約した分はマイネ王のフリータンクに預けておいてもいいでしょう。

また、「マイそく」の「スーパーライト」コースと「時間無制限かけ放題」オプションを組み合わせれば、月額1,460円で国内通話がかけ放題の音声通話回線を用意できます。最大通信速度は32kbpsと低速ですが、「24時間データ使い放題」を購入すれば、スマートフォンのOSアップデートが必要な場合などにも対応可能です。

もちろん、オプションを組み合わせずにコースだけを選んだシンプルな契約でも、大手3キャリアのオンラインプランと比べてお得に利用することも可能です。最近はオンラインプランに人気が集まっていますが、固定費をなるべく節約したいという人は「mineo」への乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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