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人気ベスト5は全部SIMフリー。激しさを増す、SIMフリースマートフォン商戦・春の陣

「ZenFone GO」

「ZenFone GO」

日本国内でもかなり本格化してきたスマートフォンのSIMロックフリー化だが、この春はその動きがさらに加速してきている。先日発売されたアップルの「iPhone SE」をはじめ、多くのSIMフリーモデルが人気を集めており、価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでは、ベスト5をSIMフリーモデルが占める状態になっている。

人気ベスト5はすべてがSIMフリー機。ベスト10でもキャリアモデルは3機種のみ

図1:「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングベスト5(2016年4月13日時点)

図1:「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングベスト5(2016年4月13日時点)

すでにお伝えしているように、現在スマートフォン市場ではSIMフリー化が急速に進みつつある。価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでは、上位モデルの半数以上がSIMフリーモデルになっていたが、2016年3月31日にアップルから新モデル「iPhone SE」が発売されたのをきっかけに、「iPhone SE」のSIMフリーモデルも加えた5製品が、人気ランキングのベストを独占するという状況になっている(図1)。

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品の注目ランキング推移(過去3か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品の注目ランキング推移(過去3か月)

図3:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(過去3か月)

図3:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(過去3か月)

2016年4月13日時点での人気ランキングでは、ASUS「ZenFone Go」が、前週はランキング1位だったアップル「iPhone SE」を退けての1位を獲得している。早くも1位の座から陥落した「iPhone SE」は64GBモデルが2位、16GBモデルが3位という状況。さらにその下には、2月から3月にかけて圧倒的な人気を誇っていたHuawei「GR5」が4位で続き、5位にはやはりASUSの姉妹モデル「ZenFone Max」が入っている。これらすべてがSIMフリーモデルで、人気ランキングのベスト5を独占した形だ。図2・図3は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、人気5製品の注目ランキング推移およびアクセス推移であるが、2月から人気だったHuawei「GR5」を除いて、すべてのモデルが、3月以降に発売された製品であり、ここへ来て、SIMフリーモデルの新モデルに大きな注目が集まっていることが確認できる。

なお、ランキング6位には、キャリアモデルとしては人気の、ソニー「Xperia Z5 SO-01H」(ドコモ)が入っているほか、9位にはドコモ版の「iPhone SE 64GB」、10位には、ソニー「Xperia Z5 Premium SO-03H」(ドコモ)という3モデルがベスト10内にランクインしている。しかし、そのほかの7製品はすべてSIMフリーモデルとなっており、いかにこの春、SIMフリーモデルが市場を席巻しているかが顕著な結果が出ている。ちなみに、アップルの「iPhone SE」シリーズとソニーの「Xperia」シリーズ以外のキャリア版モデルでは、シャープの「AQUOS ZETA SH-01H」(ドコモ)が唯一18位に入っている以外、ベスト20にはキャリア版モデルのスマートフォンはランクインしていない。キャリア版モデルの中では、ソニー「Xperia」シリーズの寡占が顕著だが、全体として見ると、その「Xperia」シリーズも、ここのところ数が増えてきたSIMフリーモデルに押されているという状況となっている。

SIMフリーモデルで大きく存在感を増してきた、「ZenFone」シリーズのASUS

図4:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス推移(過去3か月)

図4:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス推移(過去3か月)

図4は、過去3か月の「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス推移を示したものだが、これを見ると、人気の「Xperia」シリーズを擁するソニーのアクセスが下がってきているのに対し、3月末には新モデルの「iPhone SE」を投入したアップルが一時的にソニーを逆転し、1位になった。しかし、それもつかの間。アップルのアクセスもすでに下落して2位になっており、これに追いつくような形で「ZenFone」シリーズを擁するASUSが着実にアクセスを伸ばしている。

図5:「スマートフォン」カテゴリーにおけるASUS製品のアクセス推移(過去2年)

図5:「スマートフォン」カテゴリーにおけるASUS製品のアクセス推移(過去2年)

このように、以前であれば、ソニーとアップルという2強の力関係がクローズアップされていたスマートフォン市場も、SIMフリーモデルを中心に展開してきたASUSやHuaweiなどの新興勢力を含めた複雑なシェアの奪い合いの様相を呈している。なかでも、台湾を本拠とするグローバルメーカー、ASUSの存在感は徐々に高まってきていると言っていい。図5は「スマートフォン」カテゴリーにおけるASUS製品の過去2年間のアクセス推移を示したものだが、2014年10月に発売したSIMフリースマホ「ZenFone 5」で、日本のスマートフォン市場に参入してからというもの、2015年4月に発売された「ZenFone 2」の人気などもあり、アクセスが上昇。一気に人気メーカーの仲間入りをはたす。その後やや横ばい状況が続いていたが、この3月に発売された「ZenFone Max」と「ZenFone Go」の人気によって、さらに一段とその人気を上げてきた。

「ZenFone Max」

「ZenFone Max」

なお、「ZenFone Max」と「ZenFone Go」は、同じ5.5インチの画面サイズを持つ兄弟モデルだ。主要スペックも似通っているが、「ZenFone Go」のほうが低価格の普及モデルという扱いなのに対して、「ZenFone Max」のほうは、5000mAhという大容量バッテリーを備えた長時間駆動モデルとして人気を集めている。現状では、価格の安い「ZenFone Go」のほうにより多くの注目が集まっているが、ユーザー評価では大容量バッテリーモデルの「ZenFone Max」のほうが高い。なお、2016年4月13日時点での「ZenFone Go」の最安価格は21,373円で、「ZenFone Max」の最安価格は28,476円と、その左派7,000円程度。これに対してユーザー評価のほうは、「ZenFone Go」が3.47で、「ZenFone Max」が4.80と大きな開きがある。(図6)

図6:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品の満足度推移(過去1か月)

図6:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気5製品の満足度推移(過去1か月)

図6を見ればわかるように、現在人気のSIMフリースマートフォンは軒並み5点満点で4.5を超える高評価となっており、ベスト5製品の中では、唯一「ZenFone Go」のみが3.47という低評価という状況だ。ただ、現在のレビュワー7名中の1名が、初期不良によって1という低い評価をつけているのが、大きく脚を引っ張っている以外は3〜5という評価となっており、現在の評価点にはややブレがあると見たほうがいい。評価が高いのはやはり2万円強で購入できるコストパフォーマンスのよさ。スペック面での特筆すべき点はないものの、高度な処理が必要なゲームなどをやるのでなければ十分とする意見が多い。バッテリーも十分な駆動時間を実現していると評価されている。

いっぽうの兄弟機「ZenFone Max」については、5点満点で4.80と現時点の評価が非常に高いが、これはやはりこの製品の売りである5000mAhという大容量バッテリーがものを言っている。これについては10名のレビュワー全員が満点をつけるという高評価だ。各項目も携帯性を除けば、評価は全般的に高く、3万円弱で買えるコストパフォーマンスのよさも相まって、高い評価をつけている。

いずれにしても、この「ZenFone Go」と「ZenFone Max」という2機種のSIMフリースマートフォンでまたもや存在感を増してきたASUS。価格.comのアクセスベースでは、すでにソニー、アップルに次ぐ3位の座を確実にしつつあるが、国内市場でのSIMフリー化の盛り上がりもあって、今年さらに注目が高まりそうな勢いだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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