新製品レポート
CMにはフリーアナウンサーのカトパンを起用

シャープ、「ロボホン」以外の夏スマホも充実! 独自の「エモパー」や「ハイスピードIGZO」で他社と差異化

シャープは2016年6月2日、スマートフォン(スマホ)の新製品に関する説明会を開催した。今年の夏モデルは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3キャリアを通じてフラッグシップモデルを販売するほか、auから手ごろな価格のミドルクラスモデルとAndroid搭載のフィーチャーフォン、いわゆる“ガラスマ”を販売する予定だ。ロボットとスマホが合体した「RoBoHoN(ロボホン)」が注目されているシャープだが、既存のスマホもブランド戦略を見直し、デザインも一新した新モデルで夏商戦に挑む。

シャープが夏モデルとして発売するスマホは5機種(そのうち1機種はガラスマ)。大手3キャリアを通じて販売するフラッグシップモデルは6月上旬以降に発売する。そのほかは6月下旬に発売する予定だ

不満解消型から人に寄り添うパートナーへ

シャープはこれまでスペックやカメラ、持ちやすさなどユーザーの不満を解消すべく、スマホを開発してきた。しかし、すでにパフォーマンスやカメラは不満のないレベルに達しており、新たな方向性として、コミュニケーションを軸とした、人に寄り添うパートナーを目指していくという。同社は、人工知能(AI)とモノのインターネット「IoT」を組み合わせた、モノの人工知能化「AIoT」に力を入れており、スマホもその方向性に力点を置く考えだ。

その代表的な機能が従来から搭載している「エモパー」だ。シーンに応じて感情豊かにユーザーに話しかけてくれるエモパーは、2014年冬モデルにはじめて搭載され、その後、音声でメモが取れるようになったり、センサーで周囲の変化を察知して話すなど機能強化を続けてきた。最新モデルでは、健康をサポートするヘルスケア機能を強化。タニタの体組成計と連携し、体重の増減を知らせてくれたり、ランニングやウォーキング中に話しかけてくれたりする機能を盛り込んだ。同社によると、エモパーの継続使用者は40万人いるという。

不満解消からコミュニケーションへ、ブランドポジションを変更する

不満解消からコミュニケーションへ、ブランドポジションを変更する

エモパーはバージョンが4.0となり、ヘルスケア機能を搭載した

エモパーはバージョンが4.0となり、ヘルスケア機能を搭載した

デザイン面では、これまで力を入れてきたフレームレスの「EDGEST(エッジスト」スタイルをやめ、上下のフレームに幅を持たせたスタンダードなスタイルを採用。背面にはハードコートを施したガラスを使い、フレームには金属を使っている。個性的ではなくなったが、持ちやすく、親しみやすいデザインに仕上がっている。

2015年夏モデルの「AQUOS SERIE SHV32」(左)と最新の「AQUOS SERIE SHV34」(右)。EDGESTスタイルをやめ、標準的なスタイルに変わった

背面はガラス素材。「2.5Dガラス」を使った丸みのあるボディで、持ちやすい

背面はガラス素材。「2.5Dガラス」を使った丸みのあるボディで、持ちやすい

シャープの携帯電話といえば、イルミネーションは外せない。最新モデルでは、左の側面にLEDを搭載し、使用状況に応じた明るさや色で光る

独自の「ハイスピードIGZO」で“滑らか・疲れにくい・電池長持ち”を実現

大手3キャリアを通じて販売するフラッグシップモデルは、約5.3インチの「ハイスピードIGZO」を搭載するのが特徴だ。従来液晶の2倍となる120Hzで高速駆動し、残像を抑えて滑らかな表示ができるという。長時間使った場合に目が疲れ疲れにくいのもポイント。また、消費電力が少ないのもウリで、新しい省エネ機能「長エネスイッチ」と組み合わせれば、電池残量が20%からでも1日電池を持たせることができるという。

メインカメラは約2260万画素で、従来機種と同様、リコーの画質認証プログラム「GR certified」を取得。F値1.9の明るいレンズは新規に開発したもので、歪みが少なく、ソフトによる画像補正が不要なレベルという。新機能として、自動で花火撮影ができる機能や4K動画などから静止画を切り出せる「あとからキャプチャー」を搭載。H.265での動画撮影に対応し、通常のH.264に比べて半分のデータ量で動画を撮影できるようになっているのも見逃せない。

このほか、本体をひねるだけでアプリを切り替えられる「ツイストマジック」や、縦に長いWebページを自動でスクロールして読める「スクロールオート」など、使い勝手に配慮した機能も盛り込まれている。

ハイスピードIGZOは、長時間使った場合に目が疲れにくいという実験結果が得られているという

ハイスピードIGZOは、長時間使った場合に目が疲れにくいという実験結果が得られているという

花火が打ち上がる方向に構えるだけで、開いた瞬間に自動で撮影できる「花火撮影モード」

花火が打ち上がる方向に構えるだけで、開いた瞬間に自動で撮影できる「花火撮影モード」

4K動画や120fps動画などから静止画を切り出せる「あとからキャプチャー」

4K動画や120fps動画などから静止画を切り出せる「あとからキャプチャー」

スペック充実のフラッグシップモデル、ミドルクラスモデルはスタミナが特徴

フラッグシップモデルは、NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-04H」、auの「AQUOS SERIE SHV34」、ソフトバンクの「AQUOS Xx3」。いずれもCPUにはクアッドコアの「Snapdragon 820(MSM8996、2.2GHz×2+1.6GHz×2)を搭載する。ディスプレイは約5.3インチ(1080×1920)のハイスピードIGZO、メモリーはRAMが3GB、ROMが32GB。バッテリー容量は3000mAhとフラッグシップモデルらしい、ハイスペックな仕様だ。本体サイズは約73(幅)×149(高さ)×7.6(厚さ)mm(突起部除く)、重量は約155g(auのAQUOS SERIE SHV34は約153g)。

auを通じて販売するミドルクラスモデル「AQUOS U SHV35」は、スペックはやや控えめだが、約3010mAhの大容量バッテリーとIGZO液晶ディスプレイを搭載することで、すぐれた電池持ちを実現。CPUには「Snapdragon 617」(MSM8952、1.5GHz×4+1.2GHz×4)を搭載する。メモリーはRAMが2GB、ROMが16GB。ガラスマの「AQUOS K SHF33」は、エモパーや、夜景をきれいに撮影できる「NightCatch」など、スマホの機能を取り込んだ。

約5.0インチのIGZO液晶ディスプレイ(HD)を搭載するAQUOS U SHV35

約5.0インチのIGZO液晶ディスプレイ(HD)を搭載するAQUOS U SHV35

エモパーを搭載したAQUOS K SHF33。防水・防塵ボディは、MIL規格にも準拠

エモパーを搭載したAQUOS K SHF33。防水・防塵ボディは、MIL規格にも準拠

CMにはフリーアナウンサーの加藤綾子さんを起用。フリーアナウンサー転身後初のCMということで話題になりそうだ

ロボホンにとって、エモパーは友だちなんだとか

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三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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