新製品レポート
旭化成のベストセラーD/Aコンバーター搭載、「Dolby Atmos」も日本初採用

高級オーディオの音をスマホで! ZTEから旗艦スマホ「AXON 7」登場

ZTEジャパンは2016年10月13日、SIMフリースマートフォン(スマホ)の新モデル「AXON 7」と「AXON 7 mini」を10月21日に発売すると発表した。ハイレゾ音源や「Dolby Atmos」に対応する旗艦モデル。市場想定価格は、5.5型のAXON 7が59,800円(税別)、5.2型のAXON 7 miniが39,800円(税込)。同社はこれまで、比較的手ごろな価格の、いわゆる“格安スマホ”を日本で展開してきたが、海外市場で好調の旗艦モデルを投入することで、国内市場に本腰を入れる。

今年5月の中国発売を皮切りに、欧州や北米でも発売し、好評を得ているAXON 7(左)。今年9月の家電見本市「IFA」で発表したコンパクトモデル、AXON 7 mini(右)も日本で発売する

サウンドでほかのSIMフリースマホと差異化

AXON 7とAXON 7 miniは、同社の旗艦モデルとして、サウンドにこだわったスマホだ。数十万円するハイエンドオーディオに使われる旭化成エレクトロニクスのオーディオ専用チップを搭載し、クリアで高音質な再生と録音を実現している。D/Aコンバーターには、30万円以上するAstell&Kernのポータブルオーディオプレーヤー「AK380」でも使われている「AK4490」を採用する(AXON 7 miniは「AK4962」)。約8mmの薄型のきょう体にオーディオ専用チップを搭載し、その能力をすべて発揮できるように、部品の選定、基板のレイアウト、ノイズ対策には苦労したという。旭化成エレクトロニクスの小瀧敬氏は、「音楽家にも納得してもらえるような音に仕上がっている。高級オーディオの音をスマホで楽しんでもらいたい」と説明した。

さらに、映画館やホームシアターなどに導入されている「Dolby Atmos」を、スマホとしては国内で初めて採用した。これにより、ヘッドホンでも内蔵のデュアルスピーカーでも、臨場感と没入感のあるオーディオを楽しめる。クリアで大音量なのも特徴で、映画などは台詞が聞き取りやすく、さまざまなコンテンツを再生しても安定した音量を実現しているという。ドルビージャパンの大沢幸弘社長は、「3次元の空間に音を送れるDolby Atmosにより、目を閉じていても音が見えるように聞こえる。今までとは違う立体的なサウンドが、日本のスマホに搭載される歴史的な日」と語った。

旭化成エレクトロニクス製のオーディオ統合チップとD/Aコンバーターを搭載

旭化成エレクトロニクス製のオーディオ統合チップとD/Aコンバーターを搭載。別売のハイレゾ対応ヘッドホン/イヤホンを使えば、ハイレゾ音源を楽しめる

映画館やホームシアター、サウンドバーなどに採用されるDolby Atmosをスマホに初搭載

映画館やホームシアター、サウンドバーなどに採用されるDolby Atmosをスマホに初搭載

デュアルスピーカーを搭載し、ステレオサウンドが楽しめる

デュアルスピーカーを搭載し、ステレオサウンドが楽しめる

音質は店頭でアピールしにくいポイントだが、ここまで音にこだわったスマホは珍しい。同日に東京都内で開催された発表会には、シンガーソングライターの平原綾香さんがゲストとして登場。自分の歌声をスマホやICレコーダーに録音することが多い平原さんは、録音音質が高く、シャウトしても音が割れないことに驚いたという。なお、録音性能の高さは、動画撮影時にも効果を発揮し、臨場感のある動画を撮影できるという。

ゲストとして登場したシンガーソングライターの平原綾香さん。トークショー後には、「アリア-Air」を披露した

デザインはBMWのDesignworksとコラボ

スポーツカーをモチーフにした本体のデザインは、BMWのデザインを担当するDesignworksと共同開発。ポイントは、“カーブ”。ラグジュアリー・カーなどフラッグシップ製品に多い「G3連続」というなめらかなカーブを持たせることで、握りやすさと美しいフォルムを両立している。5.5型のAXON 7は大型モデルだが、なめらかなカーブにより、ホールドしやすく、持ちやすく感じた。外装には、航空機や自動車などに使われる6000番台アルミニウムを採用。強度が高く、さびにくいので長く使えるという。

ネジを使わずに仕上げたアルミボディ。電波用の樹脂パーツのラインが気になるが、絶妙なカーブでホールドしやすい。カラーは2モデルともクオーツグレー(左、AXON 7)とイオンゴールド(右、AXON 7 mini)の2色を用意する

外部インターフェイスはUSB Type-C(AXON 7はUSB3.0、AXON 7 miniはUSB2.0)。3.5mmのイヤホン端子も備える

外部インターフェイスはUSB Type-C(AXON 7はUSB3.0、AXON 7 miniはUSB2.0)。3.5mmのイヤホン端子も備える

背面カメラは、AXON 7が光学式と電子式の手ブレ補正を搭載したF値1.8の2000万画素カメラ。AXON 7 miniはF値1.9の1600万画素で、こちらは電子式手ブレ補正を備える。前面カメラはどちらもF値2.2の800万画素カメラ。88度の広角レンズで、美肌モードなど、自撮りに適したカメラだ。

ディスプレイはどちらも有機ELで、解像度と画面サイズはAXON 7が1440×2560の5.5型、AXON 7 miniが1080×1920の5.2型。そのほか、指紋センサーや「デュアルSIMデュアルスタンバイ」といったトレンド機能を網羅する。さらに、グーグルのVR向けプラットフォーム「DayDream」にも第4四半期を目途に対応する予定だ。OSは「Android 6.0 Marshmallow」だが、DayDream対応に向けて、「Android N」へのアップデートを計画しているほか、対応のゴーグルも合わせて国内導入を検討しているという。

AXON 7は光学式と電子式の手ブレ補正機構を搭載。カメラの下には指紋センサーを備える

AXON 7は光学式と電子式の手ブレ補正機構を搭載。カメラの下には指紋センサーを備える

参考展示されたVRゴーグル

参考展示されたVRゴーグル

AXON 7の主な仕様は、CPUがクアッドコアの「Snapdragon 820」(2.15GHz)、メモリー(RAM)が4GB、ストレージ(ROM)が64GB。IEEE802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz、2×2のMU-MIMO)準拠の無線LANとBluetooth 4.1をサポート。LTEの対応バンドは、B1/3/8/19/28(FDD-LTE)、B41(TDD-LTE)、W-CDMAがB1/6/8/19。キャリアアグリゲーションにも対応しており、通信速度は下り最大300Mbps、上り最大50Mbps。SIMカードスロットは、スロット1がnanoSIM、スロット2がmicroSDカードとnanoSIMカードという構成だ。本体サイズは約75(幅)×151.7(高さ)×7.9(厚さ)mm、重量は約175g。バッテリーは3250mAhで、Quick Charge 3.0(急速充電機能)にも対応する。

AXON 7 miniの主な仕様は、CPUがオクタコアの「Snapdragon 617」(1.5GHz×4+1.2GHz×4)、メモリー(RAM)が3GB、ストレージ(ROM)が32GB。IEEE802.11b/g/n/ac(2.4GHz)準拠の無線LANとBluetooth 4.1をサポート。LTEの対応バンドは、B1/3/8/19/28(FDD-LTE)、B41(TDD-LTE)、W-CDMAがB1/6/8/19。キャリアアグリゲーションに対応しており、通信速度は下り最大300Mbps、上り最大50Mbps。SIMカードスロットはAXON 7と同じだ。本体サイズは約71(幅)×147.5(高さ)×7.8(厚さ)mm、重量は約153g。2700mAhのバッテリーを内蔵しており、Quick Charge 3.0(急速充電機能)にも対応する。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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