パソコンと言えば最近はノートパソコンが主流ですが、用途によってはデスクトップパソコンを選んだほうがいいケースもあります。たとえば、大画面で作業したい場合や、ゲームや動画編集などを快適に行いたい場合などです。本特集では、デスクトップパソコンの選び方とおすすめモデルをご紹介。おすすめモデルはコストパフォーマンスを重視して選んでみました。
※価格.com最安価格や人気ランキングの順位などは2020年12月2日時点の情報です。
デスクトップパソコンを選ぶ最大のメリットは、何と言ってもスペックの高さです。モデルにもよりますが、ノートパソコンでは搭載できない高性能なCPUやグラフィックボードを搭載でき、ゲームや動画編集などが快適に行えます。また、モデルによっては、購入後にユーザー自身がメモリーやHDDなどのパーツを交換することもできます。メーカー保証外となるパーツ交換は上級者向けではありますが、購入後にパワーアップできるのはデスクトップパソコンの魅力と言えるでしょう。
同じ「Core i7」「Core i5」「Core i3」というブランドでも、デスクトップパソコン向けのCPUは、ノートパソコン向けのCPUよりも処理性能は高め。なお、コンパクトな省スペース型モデルや一体型モデルの中には、消費電力の少ないノートパソコン向けのCPUを採用しているモデルもあります
最近はAMDの「Ryzen」を搭載したモデルが増えており、人気も高まっています。高性能でありながら、価格が手ごろなのが人気の理由です
好みのディスプレイを使えるのもデスクトップパソコンのいいところです。複数のウィンドウを開いて作業するのに適した、大画面で高解像度なディスプレイを組み合わせれば、作業効率が高まります。最近は手ごろな価格の大型液晶ディスプレイが増えており、価格.comで調べると1万円台でフルHD解像度の24型液晶ディスプレイが購入できます。5万円も出せば4K解像度のモデルすら選べます。PCゲームをヘビーにプレイするなら、応答速度の速いディスプレイを選ぶといいでしょう。複数台の液晶ディスプレイを使ってマルチディスプレイ環境を構築しても面白いかもしれません。もちろん、ディスプレイだけでなく、キーボードやマウスも好きなものを選べます。
デスクトップパソコンにはさまざまな種類がありますが、代表的なもとのとしてタワー型、省スペース型、一体型の3つがあります。
タワー型は、拡張性の高さが大きな魅力。高性能なパーツを搭載しているモデルが多く、特に高性能なグラフィックボードを搭載したモデルは、高いグラフィック性能が求められるゲームやグラフィック用途に適しています。比較的簡単にパーツの交換ができるので、購入後にメモリーやHDDを交換したいという人にも向いています。設置場所を取るのが難点ですが、スペックや拡張性を重視するならタワー型を選ぶといいでしょう。
省スペース型は、本体がスリムで、文字通り設置スペースを取らないのが魅力。ただし、本体がスリムな分だけ、内部のスペースが狭く、高性能なグラフィックボードを搭載しにくいなど、タワー型よりもスペックは少しだけ落ちます。
一体型はディスプレイとパソコン本体が一体になったモデル。ディスプレイを別途用意したり、接続したりする手間がなく、ほぼディスプレイのみの設置スペースですむのが特徴です。また、国内メーカー製を中心に、画質や音質にこだわったモデルが多いのもポイント。なかにはテレビチューナーを内蔵したモデルもあり、テレビ兼HDDレコーダーとしても利用できます。
最近は新モデルが出ていませんが、USBメモリーサイズのスティックPCもあります。HDMI入力端子を備えたテレビに挿すだけで、テレビがパソコンに早変わりする手軽さが魅力です。スペックは必要最低限で、主な用途はインターネットやメールに限られますが、リビングで手軽に使えるマシンがほしいなら、スティックPCをチェックしてみるといいでしょう。
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」のタワー型デスクトップパソコン。CPUにAMDの「Ryzen 5 3500」、グラフィックにNVIDIAの「GeForce GTX 1650 SUPER」を搭載したライトゲーマー向けのモデルです。価格.com最安価格は約8万円で、これからゲームをはじめたい人にピッタリのモデルと言えるでしょう。仕事やゲーム以外の趣味も快適にこなせるスペックに仕上げられています。海外メーカー製のゲーミングPCと違い、落ち着いたデザインなのもポイントです。
G-Tune PM-A KK
●主なスペック
・CPU:Core i7-10700
・GPU:GeForce RTX 2060
・メモリー:16GB
・ストレージ:256GB SSD+2TB HDD
・光学ドライブ:なし
・Office:なし
予算10万円で高性能なタワー型を探している人に注目してほしいモデル。CPUは第9世代ですがインテルの「Core i7-9700」を搭載しています。グラフィックはNVIDIAの「GeForce GTX1650 SUPER」で画質や設定にこだわらなければ多くのゲームを楽しめるでしょう。メモリーが16GBなのも見逃せません。クリエイティブな用途にも使えるでしょう。
OMEN by HP Obelisk Desktop 875-0090jp
●主なスペック
・CPU:Core i7-9700
・GPU:GeForce GTX1650 SUPER
・メモリー:16GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
・光学ドライブ:なし
・Office:なし
タワー型デスクトップパソコンは、各社とも超高性能なモデルを用意しているが、その分、価格も20万、30万円は余裕でします。なるべく安く、高性能なモデルを探している人におすすめなのが、レノボ・ジャパンの「Legion T550i」。第10世代のCore i7-10700とGeForce RTX 2060(ビデオメモリーは6GB)を搭載しながら、価格.com最安価格12万円台と、比較的購入しやすい価格となっています。28Lと筐体は大きいですが、その分、大型のCPUクーラーなどを搭載しており、動作の静かさを評価するユーザーの声もあります。
Legion T550i
●主なスペック
・CPU:Core i7-10700
・GPU:GeForce RTX 2060
・メモリー:16GB
・ストレージ:256GB SSD+2TB HDD
・光学ドライブ:なし
・Office:なし
前モデル「Inspiron(3671)」の17Lから14.8Lまで小型化された省スペースなボディが特徴。タワー型なので、すぐれた拡張性も兼ね備えている。第10世代のCore i5-10400、8GBのメモリー、256GB SSD+1TB HDDと日常使いには十分なスペックで、価格も4万円台からと手ごろ。Office Home & Business 2019付きモデルも6万円台から購入できる。
Inspiron(3881)デスクトップ プレミアム
●主なスペック
・CPU:Core i5-10400
・GPU:UHD Graphics 630
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
・Office:なし
約36.5(幅)×182.9(奥行)×179(高さ)mmという超小型のデスクトップPCで、置き場所を選ばないのが魅力です。ディスプレイの背面や横など好きなところに設置できます。在宅勤務で、仕事スペースがとりにくいという人にはピッタリでしょう。CPUはAMDのRyzen 5 PRO 4650GE、メモリーは8GB、ストレージは256GBのSSDと実用的なスペックです。超小型ですが、最大3台までがオブディスプレイへの映像出力ができるのも見逃せません。価格.com最安価格は約6万円で、コストパフォーマンスも抜群です。
ThinkCenter M75qTiny Gen2
●主なスペック
・CPU:Ryzen 5 PRO 4650GE
・GPU:Radeon Graphics
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:なし
・Office:なし
スリムなボディに光学ドライブや豊富な外部インターフェイスを備えたスリムなデスクトップパソコン。デルのビジネス向けブランド「Vostro」のモデルだけでに、信頼性が高いのが魅力です。CPUは第10世代のCore i5-10400、8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載。価格.com最安価格4万円台とコストパフォーマンスも高く、在宅ワーク用のデスクトップパソコンを探している人は要チェックです。
Vostro 3681 スモールシャーシ
●主なスペック
・CPU:Core i5-10400
・GPU:UHD Graphics 630
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW
・Office:なし
アップルがiPhoneやiPadで培った経験や技術を生かして誕生したMac向けの「M1チップ」。CPU、GPU、メモリー、ISPなどをワンチップ詰め込んだもので、各種ベンチマークではインテルの高性能CPUを搭載したMacよりもハイスコアをたたき出して話題となっています。「Mac mini」も「M1チップ」を搭載して、コンパクトなボディからは想像できないほどの高いパフォーマンスを実現。ディスプレイ出力が最大2台なので、この点だけは注意が必要ですが、心配されたアプリの互換性も今のところ大きな問題は出ていません。
Mac mini
●主なスペック
・CPU:M1チップ 8コアCPU(高性能×4+高効率×4)
・GPU:M1チップ 8コアGPU
・メモリー:8GB(ユニファイドメモリー)
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:なし
・Office:なし
一体型デスクトップのいいところは、ディスプレイを別途用意せずに済むことと、意外と設置スペースをとらないこと。日本HPの「HP All-in-One 22」は21.5型のディスプレイを搭載しつつ、同社のA4ノートパソコンよりも設置場所をとらない省スペース性が魅力です。画面はタッチ操作にも対応しており、リビングに置いて家族用のパソコンに使うのもアリでしょう。日常使いや在宅勤務の仕事用には十分なスペックなので、幅広い用途に使えます。
HP All-in-One 22
●主なスペック
・CPU:Core i5-10400T
・GPU:UHD Graphics 630
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
・Office:なし
一体型デスクトップにはAV機能が充実しているモデルがあります。NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Direct DA(S)」は、地上・BS・110度CSデジタル放送対応のシングルチューナーを内蔵したテレビパソコン。23.8型の大画面でテレビを楽しめるほか、BDXL対応のブルーレイディスクドライブを備えており、BDソフトも楽しめます。
LAVIE Direct DA(S)
●主なスペック
・CPU:Core i5-8265U
・GPU:UHD Graphics 620
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
・光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ
・Office:なし
1年前に発売されたモデルだが、没入感のある4辺狭額縁フレームで、映像や写真を楽しめる一体型デスクトップ。フルHDの23.8型ディスプレイを搭載しているが、4辺狭額縁フレームで、大きさが抑えられているのもポイント。スペックも第9世代のCore i7-9750H、8GBのメモリー、256GB SSD+1TB HDDと、日常使いや動画や音楽を楽しむのには問題な性能となっている。価格.com最安価格約15万円と少し高いが、Office Home and Business 2019がついてることを考えるとお得だ。
FMV ESPRIMO FH77/D3
●主なスペック
・CPU:Core i7−9750H
・GPU:UHD Graphics 630
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
・光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ
・Office:Office Home and Business 2019
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