パソコンと言えば最近はノートパソコンが主流ですが、用途によってはデスクトップパソコンを選んだほうがいいケースもあります。たとえば、大画面で作業したい場合や、ゲームや動画編集を快適に行いたい場合などです。外出先ではタブレットやモバイルノート、家ではデスクトップパソコンという使い分けもアリでしょう。本特集では、デスクトップパソコンの選び方とおすすめモデルを紹介していきます。おすすめモデルはコストパフォーマンスを重視して選んでみました。
※価格.com最安価格や人気ランキングの順位などは2022年8月10日時点の情報です。
デスクトップパソコンを選ぶ最大のメリットは、何と言ってもスペックの高さです。モデルにもよりますが、ノートパソコンでは搭載できない高性能なCPUやグラフィックボードを搭載でき、ゲームや動画編集などが快適に行えます。また、モデルによっては、購入後にユーザー自身がメモリーやSSD、HDDなどのパーツを交換することもできます。メーカー保証外となるパーツ交換は上級者向けではありますが、購入後にパワーアップできるのはデスクトップパソコンの魅力と言えるでしょう。
デスクトップパソコン向けのCPUは、ノートパソコン向けのCPUよりも処理性能は高め。なお、コンパクトな省スペース型モデルや一体型モデルの中には、消費電力の少ないノートパソコン向けのCPUを採用しているモデルもあります
最近はAMDの「Ryzen」を搭載したモデルが増えており、人気も高まっています。高性能でありながら、価格が手ごろなのが人気の理由です
ゲームや動画編集を快適に楽しみたいという人は、グラフィックボードを搭載したモデルを選びましょう。グラフィックボードを搭載したモデルは、主にゲーミングPCです。最近はNVIDIAの「GeForce RTX 30シリーズ」を搭載したモデルが人気。性能をとことん追求したい人は、最新の「GeForce RTX 40シリーズ」を搭載したモデルを選ぶといいでしょう。
好みのディスプレイを使えるのもデスクトップパソコンのいいところです。複数のウィンドウを開いて作業するのに適した大画面&高解像度なディスプレイを組み合わせれば、作業効率が高まります。最近は手ごろな価格の大型液晶ディスプレイが増えており、価格.comで調べると1万円台でフルHD解像度の24型液晶ディスプレイが購入できます。3万円も出せば4K解像度のモデルすら選べます。複数台の液晶ディスプレイを使ってマルチディスプレイ環境を構築しても面白いかもしれません。もちろん、ディスプレイだけでなく、キーボードやマウスも好きなものを選べます。
デスクトップパソコンにはさまざまな種類がありますが、代表的なもとのとしてタワー型、省スペース型、一体型の3つがあります。
タワー型は、拡張性の高さが大きな魅力。高性能なパーツを搭載しているモデルが多く、特に高性能なグラフィックボードを搭載したモデルは、高いグラフィック性能が求められるゲームや動画編集などのクリエイティブ用途に適しています。比較的簡単にパーツの交換ができるので、購入後にメモリーやSSD、HDDを交換したいという人にも向いています。設置場所を取るのが難点ですが、スペックや拡張性を重視するならタワー型を選ぶといいでしょう。
省スペース型は、本体がスリムで、文字通り設置スペースを取らないのが魅力。ただし、本体がスリムな分だけ、内部のスペースが狭く、高性能なグラフィックボードを搭載しにくいなど、タワー型よりもスペックが劣ることがあります。
一体型はディスプレイとパソコン本体が一体になったモデル。ディスプレイを用意したり、接続したりする手間がなく、設置スペースをとらないのが特徴です。また、国内メーカー製を中心に、画質や音質にこだわったモデルが多いのもポイント。なかにはテレビチューナーを内蔵したモデルもあり、テレビ兼HDDレコーダーとしても利用できます。
「HP 285 Pro G8 Microtower PC」
価格.comの「デスクトップパソコン」カテゴリーの人気売れ筋ランキング1位の人気モデル。タワー型でも「ミニタワー」や「マイクロタワー」などと呼ばれる小型のモデルです。人気の理由は圧倒的なコストパフォーマンスの高さ。CPUに「Ryzen Pro 5650G」、8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載。仕事や勉強など日常使いに十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。このスペックで価格.com最安価格は64,800円はお得です。タワー型なので、幅は155.4mmとありますが、高さと奥行きは比較的抑えられているのも、本モデルのポイント。前面にUSBポートが6基あるので、多くの周辺機器を接続したいという人や光学ドライブが必要という人もぜひチェックしてみてください。
なお、メモリーが16GB、ストレージが512GB SSDにアップグレードされたモデルもラインアップされています。こちらの価格.com最安価格は74,800円。より性能を求める人はこちらのモデルをチェックしましょう!
●主なスペック
・CPU:Ryzen 5 PRO 5650G
・GPU:Radeon Graphics
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW/±RDL
・Office:―
「OMEN by HP 25L Gaming Desktop GT15」
NVIDIAの「GeForce RTX 3060Ti」を搭載したゲーミングPC。同グラフィックボードを搭載したモデルとしては価格が安いワケではありませんが、価格.comの「デスクトップパソコン」の人気売れ筋ランキングで2位に、「ゲーミングPC」の同ランキングで1位に入っている人気モデルです。人気の理由はバランスのとれたスペック。CPUには第12世代の「Core i7-12700F」を採用し、メモリーは16GB、ストレージは1TB SSDと充実したスペックで、PCゲームを快適に楽しめるでしょう。
●主なスペック
・CPU:Core i7-12700F
・GPU:GeForce RTX 3060Ti
・メモリー:16GB
・ストレージ:1TGB SSD
・光学ドライブ:―
・Office:―
「Lightning AH5 Ryzen 5 4500/GTX 1650/メモリ16GB/NVMe SSD 500GB/DVD K/11315-11a」
東京・秋葉原でおなじみの老舗パソコン専門店のドスパラのタワー型デスクトップパソコン。グラフィックボードにNVIDIAの「GeForce GTX 1650」を搭載しているのが特徴です。「GeForce GTX 1650」には、最新の人気ゲームをサクサク楽しめるほどの性能はありませんが、NVIDIAエンコーダー(NVENC)が搭載されており、動画エンコードは得意というユニークなGPUです。それ以外のスペックは、CPUが「Ryzen 5 4500」、メモリーが16GB、ストレージが500GB SSD。価格.com最安価格は84,980円で、「GeForce RTX 1650」搭載モデルとしては最安です。少しでもGPU性能が高いデスクトップパソコンを探している人はぜひチェックしてみてください。
●主なスペック
・CPU:Ryzen 5 4500
・GPU:GeForce GTX 1650
・メモリー:16GB
・ストレージ:500GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW/RAM/±RDL
・Office:―
「Inspironデスクトップ」
デスクトップパソコンにCPUパワーを求める人におすすめしたいモデル。CPUにはインテルの最新CPUである第13世代の「Core i7-13700」を搭載します。8基のPerformance-core(2.10GHz〜5.10GHz)、8基のEfficient core(1.50GHz〜4.10GHz)の16コア24スレッドの高性能なCPUです。グラフィックはCPU内蔵機能の「UHD Graphics 770」なので、ゲームなどには向きませんが、複数のアプリを同時に使いたい人やCPUパワーが必要なアプリを快適に使いたい人にはピッタリです。メモリーは16GB、ストレージは1TBのSSDとCPU以外のスペックも充実しています。
●主なスペック
・CPU:Core i7-13700
・GPU:UHD Graphics 770
・メモリー:16GB
・ストレージ:1TB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW
・Office:―
「ThinkCenter M75q Tiny Gen2」
約36.5(幅)×182.9(奥行)×179(高さ)mmという超小型のデスクトップ。置き場所を選ばないのが最大の魅力で、ディスプレイの背面や横など好きなところに設置できます。在宅勤務で、仕事スペースがとりにくいという人にはピッタリでしょう。アメリカ国防総省の制定したMIL規格テストをクリアしたすぐれた耐久性も心強い。CPUはAMDの「Ryzen 5 PRO 5650GE」、メモリーは8GB、ストレージは256GBのSSDとハイスペックです。ボディは超小型ですが、最大3台までがオブディスプレイへの映像出力ができるのも見逃せません。価格.com最安価格は67,870円とコストパフォーマンスにもすぐれています。
●主なスペック
・CPU:Ryzen 5 PRO 5650GE
・GPU:Radeon Graphics
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:―
・Office:―
「Pro SFF 280 G9」
“シンプルで安い”のが魅力の省スペース型モデル。270(幅)×303(奥行)×95(高さ)mmのコンパクトなボディながら、DVDドライブも搭載します。シンプルなのでは外観だけでなく、中身もシンプルでメンテナンスが楽で、拡張性も抜群です。価格.com最安価格は59,800円。値上がり傾向のパソコンの中では手ごろな価格と言えるでしょう。スペックは、CPUが「Core i3-12100」、メモリーが8GB、ストレージが256GB SSD。スペックは控えめですが、予算重視なら要チェックなモデルです。
●主なスペック
・CPU:Core i3-12100
・GPU:UHD Graphics 730
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW/±RDL
・Office:―
「Vostro 3710 スモールシャーシ」
スリムなボディに光学ドライブや豊富な外部インターフェイスを備えたスリムなデスクトップ。特筆すべき特徴はありませんが、ビジネスPCらしく信頼性が高く、シンプルで長く使える王道のモデルです。CPUは第12世代の「Core i5-12400」、8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載。価格.com最安価格は71,580円(※円高還元値下げ実施中で13,000円オフ!)とコストパフォーマンスも高く、オフィスで利用するパソコンを探している人や、在宅ワーク用のパソコンを探している人はぜひチェックしてみてください。
●主なスペック
・CPU:Core i5-12400
・GPU:UHD Graphics 730
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW
・Office:―
「Mac mini」
2023年2月に発売さればかりの「Mac mini」。昨年2022年に円安の影響でMacも値上がりしており、欲しいけど手が出しにくいと感じている人もいるだろう。そんな人に注目してほしいのが最新の「Mac mini」です。最新の「M2チップ」を搭載しつつ、現行Macの中で唯一10万円を切る価格を実現。もちろん、ディスプレイやキーボード、マウスなどが別途必要ですが、手持ちのものがあればそのまま使えるので追加予算なしでも使い始められます。ディスプレイがなければテレビとつなぐのもありでしょう。「M2チップ」は日常使いはもちろん、写真や動画の編集、ゲームまでさまざまな作業を快適にこなせます。より高性能な「M2 Proチップ」を搭載したモデルもあるので、プロ向けのアプリをガシガシ使いたいという人にも新しい「Mac mini」はおすすめです。
●主なスペック
・CPU:M2チップ 8コアCPU
・GPU:M2チップ10コアGPU
・メモリー:8GB(ユニファイドメモリー)
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:―
・Office:―
「iMac Retina 4.5Kディスプレイモデル」(写真は「パープル」モデル)
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アップルの「iMac」は、アップルらしいスタイリッシュなデザインとカラーが魅力の一体型モデル。カラーはブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルの7色のカラーバリエーションが用意されています(選べるカラーはスペックにより異なるので注意)。背面が非常にきれいなので、背面が見える場所に設置するのもいいでしょう。見た目がいいだけでなく、「24インチ4.5K Retinaディスプレイ」(画面サイズは23.5インチ)という、4480×2520の高精細、500ニトの高輝度、P3の広色域と大画面かつ高画質な高品質なディスプレイを搭載。仕事も勉強もエンタメも趣味も高画質にこなせます。チップ(CPUとGPUなど)には自社設計の「M1チップ」を採用。同チップは世代的には一世代古いですが、CPU、GPUともにパワフルで、ゲームも動画の編集もサクサクとこなせます。
●主なスペック
・CPU:M1チップ 8コアCPU
・GPU:M1チップ7コアGPU
・メモリー:8GB(ユニファイドメモリー)
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:―
・Office:―
「LAVIE A23 A2365/DAB」
23.8型IPS液晶を搭載するディスプレイ一体型。画面の高さと角度を変えられるのが地味に便利です。低音再生技術「FR-Port」を内蔵したヤマハ製スピーカ(3W+3W)と「YAMAHAサウンドシステム」により、動画や音楽を臨場感のあるサウンドで楽しめます。ユニークなところは、HDMI入力を備えていること。会社支給のノートパソコンを接続してマルチ画面で仕事ができます。家にパソコンを増やしたくないという人は、ディスプレイの代わりに本モデルを選ぶといいでしょう。主なスペックは、CPUが「Ryzen 7 5700」、メモリーが16GB、ストレージが512GBで、日常使いやエンタメ用には十分な性能と言えます。上位モデルの「A2377/DAB」は地上・BS・110度CSデジタルTV ダブルチューナーを搭載しているので、テレビを楽しみたい人はこちらをチェックしてみてください。
●主なスペック
・CPU:Ryzen 7 5700U
・GPU:Radeon Graphics
・メモリー:8GB
・ストレージ:256GB SSD
・光学ドライブ:DVD±R/±RW/RAM/±RDL
・Office:Office Home and Business 2021
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!