多くのモデルが本体にバッテリーを内蔵し、コードレスで使えるスティック掃除機は、サッと取り外して使える取り回しのよさや手軽さなどから、特に人気が高まっています。その半面、バッテリーの寿命が来ると交換が必要だったり、一般的にキャニスター型掃除機と比べると吸引力は弱めだったりしますが、最近は吸引性能が上がってメイン掃除機として使用するユーザーも増加。本特集では、そんなコードレススティック掃除機の選び方やトレンドを紹介するとともに、注目モデルをピックアップしました。
コードレススティック掃除機を選ぶときに注目すべきスペックは、「重量」「集じん方法」「ヘッド」の3つ。それぞれを詳しく見ていきましょう。
コードレススティック掃除機は片手で前後に動かしたり、移動時に持ち上げたりするため、腕や手首に負担がかかります。そのため、掃除機本体の重量はとても重要。ひと部屋をサッと掃除するだけであれば、数分間の使用でで終わりますが、広いリビングや家中一気に掃除するとなると10分近く、もしくはそれ以上使用することも十分考えられます。
数年前までは2〜3kg前後のモデルが多数派でしたが、最近では本体重量2kg以下の軽量モデルが多くなり、なかには1kg以下の超軽量モデルも登場。軽量化されることで手首や腕の負担が少なくなることはもちろんですが、掃除機を使うことへのストレスが減るのもメリットです。
同じダイソンシリーズですが、右側の「Dyson Micro」がシリーズ最軽量の1.5kgなのに対して、左側の「Dyson V11」は2.68kgと重量に差があります。ただし、「Dyson V11」のほうがパワーがあり、バッテリー容量も大きいので運転時間も長いので、重量だけで選ぶのではなく、用途や自分の掃除スタイルに合うスペックを備えているかもチェックしましょう
集じん方法は「サイクロン式」と「紙パック式」の2種類に分かれますが、コードレスティック掃除機ではサイクロン式がメインで、紙パック式は選択肢が少なめです。
サイクロン式は、吸い取ったゴミと空気を風力で遠心分離させて、ゴミだけを本体のダストボックスに集める方式。ゴミをしっかり分離させることでフィルターが目詰まりしにくく、吸引力の低下を抑えることができます。また、ダストボックスに直接ゴミを溜め込むので、消耗品コストがかからないのも魅力。ただ、紙パック式に比べてこまめにゴミ捨てを行う必要があることと、その際はダストカップから直接ゴミを取り出すことになるので、周囲にホコリなどが舞ってしまいやすいという面があります。
本体に装備するダストカップにゴミを溜めるサイクロン式。多くの製品が、ダストカップの水洗いにも対応しています
紙パック式は、本体内部に使い捨ての紙パックを設置し、その中にゴミを溜める仕組み。紙パック自体がフィルターの役割も果たします。紙パックは消耗品なのでコストはかかりますが、中身が満タンになるまでゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての頻度が抑えられて手間は軽減。ただ、ゴミが溜まってくると吸引力が落ちたり、ニオイが発生することも。ゴミ捨ての際には、紙パックごと捨てられるので、ゴミが周囲に舞ってしまうことがなく清潔に処理できます。
吸い取ったゴミを紙パックごと一気に捨てられる清潔さもあり、コストはかかっても支持が根強い紙パック式
掃除機の性能に関わる部分でもうひとつ大事なのが、ゴミを吸い取るヘッド部の仕様です。主に「モーター式」「自走モーター式」「エアタービン式」の3種類に分けられます。
モーター式は、モーターでヘッド内部のブラシを回転させて、ゴミをかき出す方式です。フローリングはもちろん、じゅうたんやカーペットに絡んだゴミもかき出して吸い取る集じん性能の高さが特徴。大体、各メーカーの中級以上の機種に搭載される機能です。
ブラシを回転させるシステムを搭載するため、モーター式のヘッドは少々大きめ。ブラシの形状や大きさはメーカー各メーカーで仕様が異なります
仕組みは上述のモーター式と同じで、さらにモーターの力でヘッドが進むようにしたのが自走モーター式。主に、高級モデルに搭載される機能です。
ヘッドが自走するため軽い力で掃除ができるのが魅力ですが、ヘッド自体の重量は少々重たくなりがち
エアタービン式は、ゴミを吸い込む際の風力を利用してヘッド内部のブラシを回転させる、昔ながらの方式。モーター式や自走モーター式と比べて集じん力は落ちますが、コストを抑えられるというメリットがあります。
エアタービン式のヘッドは、内部が複雑でない分コンパクトで軽量
選びのポイントはスペックだけではありません。掃除機がけを楽にする使いやすい機能や手間を軽減する工夫など、注目すべき3つのトレンドを紹介します。
「コードレススティック掃除機の重要スペック」の項目でも触れていますが、ここ数年で軽量化が進んでいます。これまでは本体重量が2kg前後の製品が多かったのですが、2022年に発売された国産メーカーのコードレススティック掃除機の多くは、1.5kg前後とさらに軽量化。1kg以下のモデルも登場しているため、以前は1.5kg前後の製品を「軽量化モデル」と呼んでいましたが、今では1.5kg前後が「標準的」と感じるほどに。しかも、これまでは軽量化すると吸引力が弱くなったり、駆動時間が短くなることが見られましたが、吸引力もバッテリーの持ちも改良され、ヘッドやブラシ形状の工夫などもあり、ゴミの集じん率も向上しています。
力強い吸引力で人気のダイソンも軽量化が進み、「Dyson Micro」シリーズは1.5kgと軽く、片手で持ち上げて楽に高所を掃除しやすくなりました
掃除機のブラシに髪の毛やペットの毛が絡まってしまい、困ったことが誰でも一度はあるのではないでしょうか? 絡まるたびにブラシのお手入れするのも面倒ですが、放置して何重にも巻き付いてしまうと、ゴミの集じんにも影響してきます。そんな悩みに応えるかのように、最近の一部のコードレススティック掃除機に搭載されているのが「毛がらみ防止機能」。ブラシの密度を高くし、すき間を少なくすることで毛がからみづらくなるものや、ブラシを真ん中でセパレートして中央に毛を集めて吸引するもの、ブラシに特殊な編み込み加工を施して、髪やペットの毛がからみづらくするものなど、各メーカーでブラシに独自の工夫を凝らし、使いやすさやお手入れの部分でも進化を続けています。
写真は、パナソニックが採用している「からまないブラシ」。円錐状のブラシを2つ装備しているのが特徴で、ブラシに巻き付いた髪やペットの毛などが外側から内側(吸引口中央)に移送され、中央から吸引されます
コードレススティック掃除機の大半はサイクロン式であり、吸引したゴミを本体のダストボックスに集めます。一般的には、ダストボックスにゴミを溜めたままだと吸引力が落ちてしまうため、こまめにダストボックスのゴミを捨てたり、掃除をしたりしなければなりません。さらに、ダストボックスのゴミを処理する際は、ホコリが舞いやすかったり、手が汚れてしまったりと意外と手間がかかるもの。そんな面倒なお手入れを大幅に軽減する「ゴミの自動収集」機能。主に充電スタンドにダストボックスを内蔵したタイプが多く、充電スタンドに掃除機を立てかけると、掃除機本体に溜まったゴミが充電スタンド内のダストボックスに移送されます。
ゴミの自動収集機能を搭載したモデルであれば、ゴミ捨てのたびにホコリが舞うこともなく、ゴミを片付ける回数も減ったりと、お手入れの手間が大幅に軽減します
新設計の三次元形状のファンを採用することで空気の流れを効率よく制御し、さらに構造の強度を高めることで、高速回転を可能にした「パワフル3Dファンモーター」を搭載することで、本体重量は1.7kgと従来モデル「PV-BH900J」と変わらない軽量のまま、吸い込む力が約20%向上。さらに、ヘッドの前側に搭載した緑色のLEDライト「ごみくっきりライト」が、暗い場所や見えにくいゴミも浮かび上がらせてくれます。また、ブラシの先端をループ形状にすることで髪の毛などがからまりにくいのもポイント。ブラシはワンタッチで着脱でき、水洗いにも対応するなど、使い勝手に配慮しているのも魅力です。
●「パワーブーストサイクロン PV-BH900K」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):230(幅)×225(奥行)×1,024(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.7kg
・集じん容積:0.25L
・連続使用時間:40分(標準モード時)
・充電時間:2時間
日立 「パワーブーストサイクロン PV-BH900K」と同じように、ライトでゴミを可視化する機能を搭載。クリーナーヘッドに組み込まれたグリーンレーザーを照射することで、肉眼では見えにくい微細なホコリも見えるようになり、ゴミの取り残しを減らすことができます。吸引力は、「Dyson Hyperdymiumモーター」を採用した新設計により、「Dyson Digital Slim」シリーズと比較して50%アップ。ナイロンフェルトブラシと静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシを組み合わせた「Laser Slim Fluffy クリーナーヘッド」で、フローリングや床の隙間から微細なホコリをしっかり取り除きます。また、引いている間しか運転しないトリガー式ではなく、一般的な掃除機のようにボタンでオン/オフする電源スイッチを採用しているのもポイント。
●「Dyson V12 Detect Slim Fluffy SV20 FF N」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):250(幅)×234(奥行)×1,095(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :2.2kg
・集じん容積:0.35L
・連続使用時間:最長60分(エコモード、非モーター駆動ツール使用時)
・充電時間:3.5時間
ダイソンのコードレススティック掃除機でとにかく軽いモデルが欲しいなら、「Dyson Micro 1.5kg」がおすすめ。標準重量約1.5kgながら、回路基板設計を見直した「Dyson Hyperdymium モーター」と、8つのサイクロンが96,000Gの遠心力を生み出す「Radial Root Cycloneテクノロジー」を採用することで、ダイソンならではのパワフルな吸引力も実現しています。標準装備している「Micro Fluffyクリーナーヘッド」も、「V11」シリーズの「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」と比べ45%小型化していますが、髪などがからみにくく、壁際のゴミまでしっかり除去できる性能を確保。ヘッドがコンパクト&薄型になったことで、より狭い場所の掃除がしやすくなったのもメリットです。
●「Dyson Micro 1.5kg SV21 FF2」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):207(幅)×1,091(奥行)×222(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.5kg
・集じん容積:0.35L
・連続使用時間:最長20分(エコモード、非モーター駆動ツール使用時)
・充電時間:3.5時間
髪の毛やペットの毛などがからみにくい「からまないブラシ」を搭載しているのが特徴。一般的な回転ブラシは円筒形ですが、「からまないブラシ」は2つの円すい形のブラシを装備することで髪の毛などを中央の吸引口に集まりやすくし、ブラシに毛がからみづらくしていいます。さらに、ブラシ自体の密度が高く、キャッチした毛などがブラシの根元にからみにくい仕組みにしているのもポイント。また、標準本体重量が1.5kgと軽量なだけでなく、手元の負担が少なく使いやすい角度に設計したハンドルの形状や、スムーズな操作性を実現ためにヘッドのローラーの配置を工夫するなど、使いやすさにもこだわりが見られます。このほか、約20μmのハウスダストまで検知してランプで知らせる「クリーンセンサー」も搭載。
●「パワーコードレス MC-SB53K」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):213(幅)×178(奥行)×1,102(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.5kg
・集じん容積:0.15L
・連続使用時間:10〜15分(AUTOモード時)
・充電時間:3.5時間
軽量高出力モーターと効率のいいサイクロン構造を採用して吸引力を強化し、風の分散を抑える構造の「パワフルスリムヘッド」を搭載することで吸じん力をアップ。「RACTIVE Air」シリーズの中で、最もパワフルなモデルです。一般的に吸引のパワーが上がるほど運転音も大きくなりますが、「EC-SR8」は遮音カバーと防振材でモーター音を低減し、格子状の出口で整流することで排気音を低減。さらに、ヘッドの吸込口に防振材を採用することで、駆動音も低減したのも特徴です。トレンドであるブラシの毛がらみ防止機能も備えており、密度が高く縮れたブラシを採用することで毛からみを抑制。また、ダストカップの形に沿って風が強く流れるように導入口の位置を調整することにより、ダストカップ内の毛もからみにくくしています。
●「RACTIVE Air POWER EC-SR8」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):221(幅)×267(奥行)×1,030(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.7kg
・集じん容積:0.3L
・連続使用時間:45分(標準モード時)
・充電時間:100分
目詰まりしやすいサイクロン部のプリーツフィルターをなくした東芝独自のフィルターレス構造に、6気筒の気流で微細な粒子まで分離して排気フィルターの目詰まりを抑える「フィルターレスサイクロン構造」を採用することで、吸引力の持続を実現。さらに、ヘッドの構造を改良し、ゴミ取れ性能を向上しました。また、ブラシに特殊編み込み加工を施して根本に毛がからみにくい構造とした「からみレスブラシ」も装備しています。床のゴミを照らすライトはヘッドだけでなく、ノズルにも付け替えできる便利な工夫も用意。
●「トルネオ V コードレス VC-CLX51」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):228(幅)×180(奥行)×1,070(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.5kg
・集じん容積:0.13L
・連続使用時間:35分(標準モード時)
・充電時間:2.5時間
本体の持ち手が円形状になったQ型を採用した「HC-JD2B」は、充電スタンドから手前に引けばスティッククリーナーに、持ち上げればハンディ掃除機になるワンタッチ着脱スタイルが特徴。ブラシ植毛の密度を高くした「快速からみにくい自走ブラシ」を採用することで毛がらみを抑制し、本体を充電台に戻すだけで、回転ブラシを自動でクリーニングする機能も備えるなど、お手入れの負担軽減のための工夫も万全です。また、コンパクトながら約125,000回転/分を確保するJCモーターを搭載し、パワフルな吸引と軽量化を両立。
●「iNSTICK ZUBAQ HC-JD2B」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:自走モーター式
・サイズ(スティック時):225(幅)×190(奥行)×1,005(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.9kg
・集じん容積:0.25L
・連続使用時間:40分(標準モード時)
・充電時間:70分
アルミを採用した小型で軽量なモーターと、部分的に薄肉化しながら強度を持たせた「トポロジー最適化」技術を応用した延長パイプを採用することで、軽さを追求した「ラクかるスティック」シリーズの中で最も軽量な標準重量1.1kgを実現。ブラシの先端をループ形状にすることで髪からみなどを防ぐ「からまんブラシ」や、軽い力でスイスイ掃除できる自走コンパクトヘッドを採用するなど、使い勝手も上々です。
●「ラクかるスティック PV-BL1K」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):230(幅)×205(奥行)×994(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.1kg
・集じん容積:0.15L
・連続使用時間:30分(標準モード時)
上述の「ラクかるスティック PV-BL1K」と同様に、モーターや延長パイプに軽量化の工夫を施した紙パック式。一般的に、紙パックはゴミが溜まるにつれ吸引力が落ちていきますが、「PKV-BK3K」はゴミが溜まってきても空気がスムーズに流れる設計にしているため、高い吸引力が持続します。しかも約2か月分のゴミを溜められるので、ゴミ処理の手間や紙パック購入のコストを軽減可能。髪の毛がからまりにくい「からまんブラシ」や、ゴミを見やすく照らすLEDライトも搭載しています。
●「かるパックスティック PKV-BK3K」のスペック
・集じん方式:紙パック式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):230(幅)×205(奥行)×1,082(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.1kg
・集じん容積:0.4L
・連続使用時間:30分(標準モード時)
・充電時間:2時間
紙パック式のコードレススティック掃除機といえば、マキタは外せません! スティック型掃除機は業務用での採用実績も多く、一部のユーザーから高い評価を得ています。「CL107FDSHW」の標準重量も上述の日立の紙パック式と同じ1.1kg。電動工具の開発で培った交換式バッテリーを採用しているので、マキタ製電動工具のバッテリーと互換性があり、急速充電にも対応します(1回約22分)。価格が1万円台と手ごろなものも魅力(2023年1月18日時点の価格.com最安価格)。
●「CL107FDSHW」のスペック
・集じん方式:紙パック式
・サイズ(スティック時):112(幅)×960(奥行)×150(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.1kg
・連続使用時間:25分(標準モード時)
・充電時間:22分
クリーナー本体からダストボックスを分離した、“セパレート型”を採用したのが特徴。ダストボックスは「クリーンドック」(充電台)に内蔵されており、掃除が終わって掃除機を充電するときに、本体のフィルターケースに仮収集したゴミを、クリーンドック内の紙パックに自動で回収するという仕組みです。これにより、ゴミ捨ての頻度はひと月に1回程度に。また、セパレート型になったことで掃除機本体が軽量化したのもポイントで、標準重量1.5kg(手元にかかる重量は約0.45kg)という軽さを実現しました。髪の毛やペットの毛などがからみにくい「からまないブラシ」も搭載しているので、お手入れの負担も少なくて済みます。
●「パワーコードレス MC-NS10K」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):213(幅)×130(奥行)×1,030(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.5kg
・集じん容積:0.05L
・連続使用時間:約10〜15分(自動モード時)
・充電時間:3時間
日本のユーザーの声をもとに使い勝手をとことん追求した本製品は、強力な吸引力に利便性をプラス。ひれ状のパワーフィンと、密度が高く毛足の短いブラシのソフトローラーを組み合わせた新開発ヘッド「ハイブリッドパワークリーン」を搭載することで、床にブラシを密着してゴミをかき出せるようになり、従来モデルよりも集じん力が大幅にアップしました。また、充電スタンドにダストボックスを設け、掃除機本体をスタンドに戻すだけで、本体からゴミを自動的に収集する「自動ゴミ収集ドック」も採用。上述のパナソニック「パワーコードレス MC-NS10K」と同じような機能ですが、自動ゴミ収集ドックは紙パックが不要なため、ランニングコストがかかりません。
●「EVOPOWER SYSTEM iQ+ CS851JMVAE」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):258(幅)×114(奥行)×1,040(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :2kg
・連続使用時間:約14〜50分(コードレススティックiQモード時)
・充電時間:3.5時間
ヘッド部にダストポケットを配置した「ちりとりヘッド」という独自の機能を搭載し、本体のモーターは動かさずにヘッドに搭載したモーターだけを駆動させ、集めたゴミを一時的にダストポケットに溜める「ちりとりモード」を備えているのが特徴。「ちりとりモード」の運転音は約45dBと静かなので、家族のテレワーク時や子どもが就寝しているときにも使いやすく、本体のモーターを駆動させないため、排気が出ないのもポイントです。運転モードはちりとりモードのほか、「自動」「標準」「ターボ」を搭載しており、「ターボモード」は従来モデルと比べ約2.5倍の強い吸引力を実現。さらに、サイクロンの円筒部分に髪の毛やゴミがからみにくい新設計のサイクロンユニットを採用するなど、お手入れのしやすさも配慮されています。
●「daspo SCD-190P」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):259(幅)×275(奥行)×980(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.9kg
・集じん容積:0.3L
・連続使用時間:約17分(標準モード時)
・充電時間:4時間
一般的な掃除機は前後に動かして使いますが、モーターやサイクロン部、クリアビン、フィルター、ハンドルなどのパーツを直線的に配列したボディに、360°回転する4つのキャスターホイールを備えた「Omnidirectional Fluffyクリーナーヘッド」を装備した本製品は、前後左右あらゆる方向にヘッドを動かしながら掃除できる「全方向駆動」スタイルを実現。標準重量が1.9kgという軽さなので、モップがけするような要領でラクに掃除機がけできます。肝心の掃除力については、毎分最大105,000回転を実現する「Dyson Hyperdymiumモーター」を搭載し、強力な吸引力を発揮。カーボンフィアバーブラシが静電気の発生を抑えるため、微細なホコリもしっかり吸い取れます。
●「Dyson Omni-glide Complete SV19 OF EX」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):208(幅)×1,077(奥行)×132(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :1.9kg
・連続使用時間:エコモード20分(モーター駆動時:18分)
・充電時間:3.5時間
上述のダイソン「Dyson Omni-glide Complete SV19 OF EX」と同じようなスタイルで使用するモデルをもうひとつ紹介しましょう。バルミューダ「BALMUDA The Cleaner Lite C02A」は、2つの回転ブラシをそれぞれ内側に回転させ、床面との摩擦を低減する仕組みの「デュアルブラシヘッド」と、360°スワイプ構造の組み合わせにより、まるで浮いているかのようなかけ心地を実現。さらに、本体やヘッドを小型化し、標準重量は従来モデルから約900g軽量化した約2.2kgに! より軽い操作性に進化しながら、ブラシの機構などを見直すことで集じん性能は従来モデルより約42%向上しました。
●「The Cleaner Lite C02A」のスペック
・集じん方式:サイクロン式
・ヘッド:モーター式
・サイズ(スティック時):275(幅)×150(奥行)×1,170(高さ)mm
・標準重量(スティック時) :2.2kg
・集じん容積:0.1L
・連続使用時間:30分(標準モード時)
・充電時間:4時間
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