選び方・特集

《2023年》加湿器おすすめ19選! 人気のスチーム式など売れ筋モデルをタイプ別に厳選

寒さが増し、暖房器具を使う冬場は空気の乾燥対策が大切。空気中の湿度が低くなると肌だけでなく、喉の粘膜も乾燥するため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるといいます。加湿器を使って、部屋を快適な湿度にしましょう。

とはいえ、加湿器には種類があり、どれ選べばいいかわかりにくい……。そこで、加湿器の種類(加湿方式)を簡単にまとめ、それそれの種類のおすすめモデルをピックアップしてみました。

加湿器おすすめ

加湿器を選ぶ前に知っておくべきポイント

加湿器選びで必ずチェックすべきポイントは、「加湿方式」と部屋の広さにあった「加湿能力」です。どのようにチェックしていけばいいのか順に見ていきましょう。

●加湿器には主に5種類の加湿方式がある

加湿器には「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式)」「ハイブリッド式(加熱超音波式)」の5つの加湿方式があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。お手入れ性や電気代などに影響するので、どの部分を優先するかを考えて加湿器のタイプを選びましょう。

【スチーム式】

仕組み:ヒーターで水を沸騰させ、水蒸気で加湿
いいところ:煮沸消毒されるので、雑菌がわきにくい/シンプルな構造のモデルが多いので手入れが楽
ネックな部分:ヒーターを使用するため、消費電力が大きい/吹出口や吹出口付近の蒸気が熱くなる

スチーム式加湿器

ヒーターで水を沸騰させ、発生する水蒸気で加湿します。雑菌が繁殖しにくいので衛生的なうえ、加湿スピードが速いのがメリットですが、ヒーターを使用するので電気代が高くなるのがネック。また、吹出口から出る蒸気が熱いので注意が必要なほか、室温が上昇しやすいのも懸念点です。その半面、お手入れが楽なモデルが多いのがポイント。フィルターや水トレー、タンクをこまめに掃除したくない人は電気ポットのような構造のモデルを選ぶといいでしょう。

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【気化式】

仕組み:水を含ませたフィルターに風を当てて、加湿
いいところ:消費電力が小さい
ネックな部分:加湿スピードが遅め/吹出口から出る空気が冷たい/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある

気化式加湿器

水で湿らせたフィルター(加湿フィルター)に風を当て、その湿気で室内を加湿します。ヒーターを使用しないので電気代が抑えられる点は魅力ですが、吹出口から出る空気が冷たく、適正な湿度まで素早く加湿するのは苦手。また、構造上、本体が大きめで、急速に加湿をしようと風量をアップさせると運転音も大きくなる傾向。定期的にフィルターの交換やメンテナンスが必要で手間はある程度かかりますが、消費電力が小さいので(3〜20W程度)、長時間使用する人に選ばれています。

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【超音波式】

仕組み:水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:消費電力が小さい/小型でおしゃれなモデルが多い
ネックな部分:タンク内の水に雑菌が繁殖しやすく、放出されるミストに雑菌が混ざる可能性がある/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることがある/こまめな手入れが必要

超音波式加湿器

超音波振動で水を霧状のミストにして放出して加湿。ヒーターを使用しないので電気代が安く、運転音は静かです。その半面、水を加熱しないため、水タンクやトレーの手入れをおこたると雑菌が繁殖し、その雑菌がミストとともに部屋に放出されてしまうおそれも。さらに、水道水に含まれるミネラル(カルシウム)などで、部屋が白い粉(ホワイトダスト)で汚れる懸念もあります。こまめなお手入れをしたり、設置場所に気を付けたりするなど少し配慮が必要ですが、デザイン性の高いモデルが多いのが特徴。

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【ハイブリッド式(温風気化式)】

仕組み:気化式にヒーターを組み合わせたもの。常温の風またはヒーターで温めた風を、水を含ませたフィルターに当てて加湿
いいところ:温風を利用するので、気化式よりも効率よく加湿できる
ネックな部分:ヒーターを利用するため、気化式よりも消費電力は大きくなる/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある

ハイブリッド式(温風気化式)加湿器

基本的な仕組みは気化式と同じですが、ヒーターで温めた風を加湿フィルターに当てるため、気化式よりも加湿効率が高く、それでいて、スチーム式のように水を沸騰させるわけではないので電気代が抑えられます。さらに、ハイブリッド式の大半のモデルが、湿度が低いときにはヒーターをオンにし、十分な湿度に達するとヒーターをオフにする切り替え機能を備えているので、過度に電気代がかかる心配はありません。とはいえ、気化式と比べると少々電気代は高くなります。

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【ハイブリッド式(加熱超音波式)】

仕組み:超音波式にヒーターを組み合わせたもの。水またはヒーターで温めた水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:ヒーターで加熱するため、超音波式の課題である雑菌が繁殖しにくい
ネックな部分:ヒーターを利用するため、超音波式よりも消費電力は大きくなる/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることもある/こまめな手入れが必要

ハイブリッド式(加熱超音波式)加湿器

基本的な仕組みは超音波式と同じ。ヒーターで水を加熱する機能を備えているため、超音波式よりも素早く加湿できるほか、超音波式の課題である雑菌の繁殖が抑えられます。その分、電気代は普通の超音波式よりも少々かかりますが、安心して使えるのは大きなメリット。超音波式同様にデザイン性の高いモデルが多くあります。

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●加湿方式で電気代を比較

ヒーターの有無など、加湿方式によって消費電力が異なります。製品により差異はありますが、一例を下の表にまとめてみました。

加湿方式で電気代を比較

ヒーターを使うスチーム式やハイブリッド式(温風気化式/加熱超音波式)は消費電力が大きく、特に、スチーム式はほかの加湿方式と比べると2〜40倍以上電気代が高くなる場合も。長時間稼働させる場合は悩ましい部分ですが、ヒーターを使うタイプは加湿能力が高く、加湿スピードも速いというメリットがあります。

●お手入れの手間や頻度も加湿方式で異なる

加湿器はタンクやトレー、フィルターの手入れを怠ると、雑菌やカビが繁殖します。不衛生な状態で使用し続けると雑菌などが部屋にばらまかれ、体内に吸い込んでしまい、健康被害をもたらす恐れも。そうした事態を防ぐために、こまめなお手入れが必要です。

加湿器のお手入れ

<加湿器すべてに共通>
・毎日、タンク内の水を入れ替える&タンクを水洗いする
<スチーム式>
・1〜2か月に1回、水を溜める容器をクエン酸洗浄する
<気化式、温風気化式>
・2週間〜1か月に1回、加湿フィルターを水やぬるま湯で押し洗い
・フィルターが付いている枠も水洗いする
・1か月に1回、トレーを水洗いする
・水洗いで取れないしつこい汚れやニオイが気になるときはクエン酸水などで浸け置きする
・1か月に1回、プレフィルターの汚れを掃除機などで取る
<超音波式、加熱超音波式>
・1週間に1回以上、水が溜まる部分など細かいパーツもスポンジや歯ブラシなどを使って洗う
・カルキが固まった場合は、クエン酸水に浸け置きする

お手入れする回数やパーツの数は製品によって異なります。また、分解できるパーツも製品ごとに違うので、そうした点もチェックしておくといいでしょう。

「4-1」で紹介しているダイニチの加湿器のように、使い捨ての加湿フィルターやトレーカバーを提案している製品を選べば、お手入れが簡単に済みます

「4-1」で紹介しているダイニチの加湿器のように、使い捨ての加湿フィルターやトレーカバーを提案している製品を選べば、お手入れが簡単に済みます

●売れ筋は「スチーム式」と「ハイブリッド式(温風気化式)」

加湿方式にはメリットとデメリットがあるので、どの方式を選ぶか迷う人もいるでしょう。そこで、価格.comの売れ筋をチェックしてみると、「スチーム式」と「ハイブリッド式(温風気化式)」が圧倒的に人気なことがわかりました。やはり、加湿能力の高さと雑菌の繁殖を抑えて清潔に加湿できることが重視されているようです。

売れ筋は「スチーム式」と「ハイブリッド式(温風気化式)」

構造的に清潔さをキープしやすいタイプであっても、お手入れは不可欠。スチーム式はフィルターがなく、シンプルな構造のモデルが多いので、電気代はかかっても、しっかり加湿できてメンテナンスの手間がかからない加湿器がほしい人に選ばれています。

いっぽう、ハイブリッド式(温風気化式)には定期的なお手入れが必要。しかし、リビングなど広めの部屋で1日中加湿する場合、電気代は度外視できません。スチーム式より電気代が抑えられ、それでいて加湿性能も高い加湿器ということで、ハイブリッド式(温風気化式)が次点につけていると思われます。

電気代、加湿能力、給水方法、手入れの手間などを総合的に見て、何を優先して選ぶかを吟味し、自分にピッタリの加湿方式を決めてください。

●部屋に適した加湿能力の製品を選ぶ

加湿方式を選んだ後は、加湿能力(1時間に放出される水分量)をチェックしましょう。「○mL/h」というスペックの数値が大きいほど、加湿能力は高くなります。加湿能力に適した部屋の広さ「適用床面積」もカタログなどに記載されているので、目安にするといいでしょう。なお、適用床面積は建物のタイプによって異なります(下の表参照)。

加湿器の適用床面積

適用床面積はあくまでも目安なので、天井が高い部屋で使用する場合や素早く加湿したい場合などは部屋よりも適用床面積が少し大きめの製品を選んだほうが快適に過ごせるでしょう。

●寝室で使うときや小さな子どもがいる家庭にも役立つ! あると便利な機能

部屋の大きさにあった加湿能力を備えるだけでなく、使用場所やシーンで役立つ機能があるとより快適に使えます。

・自動運転機能
センサーを使い、最適な湿度(50〜60%)や設定した湿度をキープできるように自動調節する運転モードが搭載されていれば、加湿不足や加湿し過ぎが防げます。寝室で使用する場合、エアコンなどの暖房をタイマーでオフにする設定にしていると途中から湿度が高くなり過ぎることがあるので、自動運転機能があると便利。この機能がない加湿器を寝室で使うなら、タイマー機能を使いましょう。

センサーを使って湿度を自動調節するモード

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・静音モード
運転音が40dB以下であれば静音性は高いと言えますが、寝室で使用するなら、騒音レベルで「静か」に該当する30dB以下で運転できるモードがあるといいでしょう。運転音を抑えるとともにランプの照度を落としたり、ランプをオフにする就寝用の運転モードを備えた製品もあります。ひとり暮らしで、普段過ごす部屋と就寝場所が同じ場合にも役立つでしょう。

寝室では運転音が静かなモードを使うと快適

・チャイルドロック
小さな子どもや猫などのペットがいる家庭では、操作部のボタンが押されても大丈夫なようにチャイルドロックがあるほうが安心。

チャイルドロック

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●給水のしやすさをチェックしておこう

毎日、場合によっては1日に数回給水する必要があるので、給水のしやすさは重要。基本的に本体サイズが大きな製品はタンクも大きいので、水を入れて運べそうか、タンクがシンクや洗面台に入るかを確認しておきましょう。

蛇口からタンクに水を入れる際、タンクを傾けた状態でしか給水できないようでは満水まで入れられません。お風呂場など給水場所が限られるので、シンクや洗面台にすっぽり入る高さや形状のタンクの製品を選ぶとストレスなく使えます

蛇口からタンクに水を入れる際、タンクを傾けた状態でしか給水できないようでは満水まで入れられません。お風呂場など給水場所が限られるので、シンクや洗面台にすっぽり入る高さや形状のタンクの製品を選ぶとストレスなく使えます

また、本体上部から水を注ぎ入れる方法と、タンクを取り出して蛇口から水を入れる方法の2WAY仕様の加湿器もあります。上から給水する方法のみという製品もあるので、水を入れたタンクを運ぶのがつらい人は給水方法で選ぶのもあり!

上から給水、タンクを取り出して給水の2WAY仕様

おすすめ加湿器19選

スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式)」「ハイブリッド式(加熱超音波式)」の5つのタイプ別に、これぞという加湿器を厳選してみました。

1.【スチーム式加湿器】素早く加湿&手間なく使える

5つのタイプの中で消費電力は最も大きいですが、雑菌が繁殖せず衛生的に使える安心感と高い加湿性能、そして、お手入れの手間が少ない楽さで人気。スチーム式の中にはファンを利用し、蒸気を効率的に拡散するモデルもあり、このタイプのほうが消費電力は抑えられます(「スチームファン式」と称されることもあります)。

1-1.象印「EE-DD35/EE-DD50」
電気ポットのような構造のお手入れが楽な不動の人気モデル

▼特徴
・フィルターがないからお手入れが楽
・沸騰後のきれいな蒸気を約65度まで下げて加湿
・湯沸かし音を抑える「湯沸かし音セーブモード」搭載

象印「EE-DD35/EE-DD50

価格.comの加湿器の人気売れ筋ランキングで毎年上位を占有する人気モデル。電気ポットと同じ構造なのでフィルターはなく、ふたを空けたところに直接給水するため、給水やお手入れが圧倒的に楽です。お湯を沸かす際にポコポコという音がしますが、沸騰時の運転音は約39dBなので実環境においてはそれほど気になりません。どうしても沸騰音が気になる場合は、水の温度をゆっくり上げることで湯沸かし音を抑える「湯沸かし音セーブモード」を選ぶといいでしょう。

加湿時性能においては、湿度センサーと室温センサーで加湿量をコントロールする機能を搭載しているので、おまかせで最適な湿度をキープしてくれます。沸騰させたお湯を約65度まで冷ましてから加湿する仕組みなので、吹出口の蒸気は比較的低め。本体が転倒した際にお湯がもれるのを最小限に抑える機構や、チャイルドロック機能など安全への配慮もバッチリです。ちなみに、基本的な構造は変わっていないので前モデルの「EE-DC35」「EE-DC50」を選んでもOK。

●象印「EE-DD35/EE-DD50」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:350mL/h(EE-DD35)、480mL/h(EE-DD50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-DD35)、985W/410W(EE-DD50)
連続加湿時間(強/弱):8時間/32時間
運転音(沸騰時):39dB
サイズ(EE-DD35/EE-DD50):240(幅)×275(奥行)×325(高さ)mm/240(幅)×275(奥行)×365(高さ)mm
タンク容量(EE-DD35/EE-DD50):3L/4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(ひかえめ/標準/しっかり)、連続(弱/中/強)、湯沸かし音セーブ
アロマ対応:−

1-2.象印「EE-RS35/EE-RS50」
フィルターレスでお手入れが簡単な少し小さめモデル

▼特徴
・電気ポットみたいなフィルターがない構造でお手入れが簡単
・沸騰させた蒸気は約65度まで下げて加湿
・沸騰時の音を抑える「湯沸かし音セーブモード」

象印「EE-RS35/EE-RS50」

基本的な仕組みや構造は「1-1」で紹介した「EE-DD」型(EE-DD35/EE-DD50)と同じ。フィルターがないため、お手入れの手間が少なくて済みます。水を入れるタンク容量が少し小さいモデルなので、「EE-DD」型と比べると連続運転時間は2時間短くなりますが、長時間加湿し続けない人は「EE-RS」型(EE-RS35/EE-RS50)を選んでもいいでしょう。

また、「EE-DD」型が「入」タイマーと「切」タイマーを3段階から選択できるのに対し、「EE-RS」型は「入」タイマーは6時間、「切」タイマーは2時間と選択肢がなく、連続モードの選択肢も「EE-DD」型より1つ少ない「弱・強」の2パターンですが、センサーで最適な湿度に調整する自動モードの性能は同じです。基本的な部分は変わっていないので前モデルの「EE-RR35」「EE-RR50」を選ぶという手もあり!

●象印「EE-RS35/EE-RS50」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:350mL/h(EE-RS35)、480mL/h(EE-RS50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-RS35)、985W/410W(EE-RS50)
連続加湿時間(強/弱):6時間/27時間(EE-RS35)、6時間/24時間(EE-RS50)
運転音(沸騰時):39dB
サイズ(EE-RS35/EE-RS50):240(幅)×260(奥行)×275(高さ)mm/240(幅)×260(奥行)×315(高さ)mm
タンク容量(EE-RS35/EE-RS50):2.2L/3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(ひかえめ/標準/しっかり)、連続(弱/強)、湯沸かし音セーブ
アロマ対応:−

1-3.山善「KS-GD28」
電気ケトルのような構造で楽々お手入れ。素早く加湿するモードを搭載

▼特徴
・通常運転よりも約40%短い時間で蒸気が出る「急速モード」
・フィルターのない、お手入れが楽な構造
・給水は本体に注ぎ入れるか、蛇口まで持ち運ぶか選べる2WAY仕様

山善「KS-GD28」

大量の水を沸騰させるスチーム式加湿器は蒸気が出るのに時間がかかりますが、本製品は加湿開始までの時間を通常運転より約40%短縮できる「急速モード」を搭載。通常約40分かかるところ、急速モードを使用すると約25分で蒸気が出始めます。ただし、消費電力が800Wと大きいため、部屋の湿度を急いで上げたいときに限定するなど、必要に応じて運転モードを使い分けるといいでしょう。

通常運転時には、加湿量を3段階(200mL/h、350mL/h、500mL/h)で設定できるほか、部屋の湿度が50〜60%になるように調整しながら加湿する「Auto」運転も選択できます。電気ケトルのような構造なので、フィルターはなく、お手入れは楽々。給水方法は、ふたを開けてそのまま水を注ぐか、本体を取り外して蛇口から給水するか、2通り用意されています。

●山善「KS-GD28」のスペック
加湿方式:スチーム式
加湿量(Lo、Mi、Hi):200mL/h、350mL/h、500mL/h
消費電力(Hi/急速):400W/800W
連続加湿時間(Lo/Mi/Hi):14時間/8時間/5.5時間
運転音:非公表
サイズ:235(幅)×280(奥行)×320(高さ)mm
タンク容量:2.8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:自動(Lo/Mi/Hi/Auto)、急速
アロマ対応:−

1-4.三菱重工「roomist(ルーミスト) SHE35XD」
布で水を吸い上げて加湿する方法でスピーディーな立ち上がり

▼特徴
・必要な分だけ水を使って加熱するから立ち上がりが早く省エネ
・吹出口から出る蒸気は55度以下の低温
・センサーとインバーターで湿度を一定にキープ

三菱重工「roomist SHE35XD」

水タンクの水を一度に加熱するのではなく、水タンクから水受け皿に給水した水を蒸発布で吸い上げ、その吸い上げた水分だけをヒーターで加熱することで、素早い立ち上がりと省エネを実現。センサーで室温と湿度を検知し、加湿量を調整してくれる機能に加え、設定湿度に到達すると湿度を一定にキープするインバーター制御を搭載しており、安定した湿度維持が期待できます。

吹出口から出る蒸気は、送風ファンで空気と蒸気がミキシングされて55度以下の低温になるので、やけどの心配もありません。このほか、吸込口に配置された「BIOフィルター」がウイルスや浮遊菌の働きを抑制し、水タンクのキャップに施した抗菌剤で雑菌の繁殖を防ぐなど、清潔性にも配慮しています。

●三菱重工「roomist SHE35XD」のスペック
加湿方式:スチームファン蒸発式
定格加湿能力:350mL/h
消費電力:125〜250W
連続加湿時間:8時間以上
運転音:27dB
サイズ:220(幅)×267(奥行)×245(高さ)mm
タンク容量:2.8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:おまかせ、湿度設定、エコ
アロマ対応:○

1-5.SANKA「SSH-8100UVBK」
煮沸とUV-Cで除菌。部屋の隅まで素早く加湿できるサーキュレーター付き

▼特徴
・サーキュレーターで蒸気を素早く届ける
・UV-Cで水の粒子を小さくし、加湿効率アップ
・煮沸とUV-CのW除菌

SANKA「SSH-8100UVBK」

スチーム式は水を沸騰させて加湿するため、本体内に雑菌やカビなどは繁殖しにくい構造ですが、本製品はさらに衛生面に配慮し、吹出口付近やダクト(蒸気の通り道)をUV-Cで除菌する機能を搭載。吹出口近くの蒸気の温度は60度くらいに下げて放出されますが、UV-C除菌を使えば安心です。また、このUV-Cを蒸気に照射すると水の粒子の径が約1/5に超微細化。空気に溶け込みやすくなるほか、重量が軽くなるため、素早く部屋の隅々に届きます。

さらに、サーキュレーターを搭載しているので、蒸気をサーキュレーターの風にのせて遠くまで届けることが可能。メーカーの調査によると、一般的なスチーム式と比べ、約35%短い時間で部屋の湿度が50%に到達したそう。UV-C機能とサーキュレーターはオン/オフを選択できるほか、サーキュレーターのみで使うこともできます。

基本的な構造は同じで、UV-C機能が非搭載の「SSH-8000WH」もラインアップ。

●SANKA「SSH-8100UVBK」のスペック
加湿方式:スチーム式
加湿量(Hyper):800mL/h
消費電力(加湿器/サーキュレーター):650W/19W
連続加湿時間(Hyper):5時間
運転音:非公開
サイズ:335(幅)×200(奥行)×390(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:AUTO、Hyper、eco、サーキュレーター単独運転
アロマ対応:○

>>価格.comでそのほかのスチーム式加湿器をチェックする

2.【気化式加湿器】長時間稼動させても電気代を抑えられる

洗濯物に扇風機などで風を当てるような感じで加湿。本体は大きめですが、消費電力が小さいのでリビングなどの広い部屋で使われることが多いタイプです。

2-1.パナソニック「FE-KXW07」
DCモーターでパワフルな風量を生み出し素早く加湿

▼特徴
・パワフルな風量を生み出せるDCモーターを搭載
・部屋を素早く適正な湿度にしてくれる「お急ぎモード」
・目的に合わせて選べる多彩な加湿モード

パナソニック「FE-KXW07」

DCモーターを搭載し、効率のよい加湿を実現。一般的に気化式は部屋を適正な湿度にするのに時間がかかりますが、本製品には、ファンを高速で回転させることで「強いモード」より100mL/h加湿量の多い800mL/hで加湿する「お急ぎモード」があるので、素早い加湿が期待できます。パワフルに加湿するモードですが、30分で元のモードに切り替わりますし、消費電力はわずか19Wなので電気代も安心。

このほか、少し高めの湿度設定(60〜65%)で加湿する「のど・肌モード」や、運転音15dBの「静かモード」と22dBの「弱モード」を切り替え、入眠をじゃませず、快適な湿度(60%)をキープする「おやすみモード」、加湿とともに放出すれば肌の水分量が大幅にアップする「ナノイー」を搭載しています。

基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が8.5畳/14畳、定格加湿能力500mL/hの「FE-KXW05」もラインアップ。

●パナソニック「FE-KXW07」のスペック
加湿方式:気化式
定格加湿能力(静か、弱、中、強):150mL/h、330mL/h、500mL/h、700mL/h
消費電力(静か/弱/中/強/お急ぎ):4W/5.5W/8W/14W/19W
連続加湿時間:6時間
運転音(静か/弱/中/強/お急ぎ):15dB/22dB/31dB/39dB/44dB
サイズ:375(幅)×196(奥行)×375(高さ)mm
タンク容量:4.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(おまかせ/のど・肌/おやすみ)、連続(静か/弱/中/強)、お急ぎ
アロマ対応:−

2-2.バルミューダ「Rain」
おしゃれなデザインときれいな空気で加湿できるのが魅力

▼特徴
・洗練されたデザイン
・湿度約50%で加湿するオートモード
・ホコリやウイルスを除去した空気で加湿

バルミューダ「Rain」

ボタンなどのない加湿器に見えないデザイン性が注目されますが、使い勝手にもこだわっており、本体に直接水を注ぎ入れるタンクレス構造を採用することで、水タンクの持ち運びの際にポタポタと水が垂れるストレスを解消。加湿性能も上々で、消費電力23Wで600mL/hの加湿能力を有し、約50%の湿度を作り出すオートモードも搭載しています。

本体内に取り込む空気は、溶菌酵素をコーティングしたプレフィルターでホコリやウイルス、細菌を除去。きれいになった空気で気化させるので、加湿に使用する水の劣化も抑制できるそう。Wi-Fi機能を利用すれば、連動させたスマートフォンで外出先から運転のオン/オフ、設定湿度・風量の変更ができます。

●バルミューダ「Rain」のスペック
加湿方式:気化式
加湿能力(風量1、風量2、風量3、風量4、風量5):150mL/h、250mL/h、400mL/h、500mL/h、600mL/h
消費電力:2〜23W
連続加湿時間:6〜25時間
運転音:6〜42dB
サイズ:350(幅)×350(奧行)×374(高さ)mm
タンク容量:4.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:オート、マニュアル
アロマ対応:−

2-3.シャープ「HV-R30」
プラズマクラスターイオンの効果で清潔な潤い空間

▼特徴
・浮遊カビ菌や浮遊ウイルスにも効果を発揮するプラズマクラスター搭載
・消臭や静電気抑制も期待できる
・DCモーター搭載で、低消費電力

シャープ「HV-R30」

寝室や子ども部屋など小さめの部屋に気化式加湿器を設置したいなら、適用床面積(プレハブ洋室)8畳のシャープ「HV-P30」がよさげ。DCモーターを搭載しているので「強」運転でも9Wと消費電力は小さく、加湿と一緒にプラズマクラスターイオンも放出されるため清潔な潤いを届けられるほか、消臭や静電気抑制の効果も期待できます。また、水タンクの口が広く、手を入れて清掃できるなど、お手入れしやすそうな点も高評価。

●シャープ「HV-R30」のスペック
加湿方式:気化式
加湿量(静音、強):145mL/h、290mL/h
消費電力(静音/強):2.5W/9W
連続加湿時間(静音/強):16時間/8.2時間
運転音(静音/強):22dB/38dB
サイズ:322(幅)×159(奥行)×316(高さ)mm
タンク容量:2.4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:うるおい自動、静音、強、プラズマクラスター単独運転
アロマ対応:−

>>価格.comでそのほかの気化式加湿器をチェックする

3.【超音波式加湿器】インテリア性と静音性はダントツ!

タンクやトレーに雑菌が繁殖しやすく、水道水に含まれるミネラルでホワイトダストが起きやすいなど懸念点はあり。こうした課題を解消するために工夫しているメーカーもありますが、小型で安価な製品には対策がなされていないことが多いため、こまめな手入れが必要です。

3-1.カドー「STEM 630i」
水トレーの細菌やホワイトダストを抑制した超音波式

▼特徴
・トレーのカビや細菌を99.9%以上除菌
・ホワイトダストの発生を99%以上抑制
・加湿効率を考慮した機能美

カドー「STEM 630i」

水タンクとミストを放出する筒が並ぶ縦長構造はスタイリッシュなデザインを狙っただけでなく、高い位置に吹出口を設けることでミストを遠くまで届けるための設計。そして、超音波式の課題である「衛生面」と「ホワイトダスト」を解消したのもポイントです。トレーのカビや細菌を99.9%以上除菌する抗菌プレートを配置するとともに、タンクにカルシウムを除去する材料(イオン交換樹脂)を装備することで、ホワイトダストの発生を99%以上抑制。無線LAN機能を搭載しているので、スマートフォンのアプリでリモート操作したり、部屋の空気の状態を確認したりできます。

●カドー「STEM 630i」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿量(間欠、弱、強、急速):30mL/h、200mL/h、400mL/h、600mL/h
消費電力(間欠/弱/強/急速):4W/20W/29W/37W
連続加湿時間(弱):12時間
運転音(間欠/弱/強/急速):40dBA/38dBA/40dBA/42dBA
サイズ:270(幅)×270(奧行)×855(高さ)mm
タンク容量:2.3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート、急速運転、マニュアル(間欠/弱/強)
アロマ対応:○

3-2.ダイソン「Dyson Hygienic Mist」
水を除菌し、きれいなミストにして加湿

▼特徴
・UV-Cライトで水を除菌
・ムラのない風にのせて部屋中を均一に加湿
・扇風機としても使用できる

ダイソン「Dyson Hygienic Mist」

水を煮沸できない超音波式の雑菌問題を解決するため、UV-Cライト(殺菌効果のある紫外線)を水に照射することで水に含まれた細菌を99.9%除菌し、きれいなミストにして放出。吸気の際に周囲の空気を巻き込み、気流を増幅させてパワフルな気流を生み出す“羽根のない扇風機”「エアマルチプライヤー」に採用されている送風技術を応用しており、ムラのない風で遠い場所まで部屋中を均一に加湿します。また、加湿が必要ない時期には扇風機としても使用可能。

●ダイソン「Dyson Hygienic Mist」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿能力:300mL/h
消費電力(加湿モード 最小/最大):35W/55W
連続加湿時間:10〜18時間
運転音(ファンモード 最小/最大):22.7dB/46.6dB
サイズ:240(幅)×222(奥行)×579(高さ)mm
タンク容量:2.84L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:加湿(自動/手動)、ファン
アロマ対応:−

3-3.アピックス「SHIZUKU touch+ AHD-023」
人気のしずく型の加湿器が使いやすくリニューアル

▼特徴
・しずく型のかわいいデザイン
・雑菌の繁殖を防ぐ抗菌カートリッジ搭載
・アロマも楽しめる

アピックス「SHIZUKU touch+ AHD-023」

累計売上360万台の「SHIZUKU」シリーズがリニューアル。暖色に光るLEDライト調光機能が追加され、安定して給水できるように水タンクのハンドルがフラットな形状になりました。加湿量は無段階で調節できますが、センサーで加湿量を自動調整する機能は搭載されていないため、過加湿にならないよう気を付けましょう。また、雑菌対策として、抗菌効果のあるセラミックボールが入った抗菌カートリッジを搭載。ただし、約6か月ごとに交換が必要です。加湿と一緒にアロマを楽しむことも可能。

●アピックス「SHIZUKU touch+ AHD-023」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿量:300mL/h
消費電力:22W
連続加湿時間:10時間
運転音:非公開
サイズ:227(幅)×220(奥行)×330(高さ)mm
タンク容量:3.3L
自動運転機能:−
チャイルドロック:−
主な運転モード:加湿量設定
アロマ対応:○

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4.【ハイブリッド式加湿器(温風気化式)】加湿スピードを速めた気化式

消費電力の小さい「気化式」がよさそうだけれど加湿スピードが遅いのがネックで決めかねているなら、気化式にヒーターを組み合わせた「ハイブリッド式(温風気化式)」が最適。必要なタイミングでヒーターをオン/オフするモデルが多いので、消費電力を抑えつつ、効率よく加湿できます。広い部屋で使えるモデルが多め。

4-1.ダイニチ「HD-RXT723」
トレーや加湿フィルターは使い捨てでお手入れを楽に

▼特徴
・お手入れが楽になる使い捨てのトレーカバー
・別売の「カンタン取替えフィルター」を使えば加湿フィルターの洗浄が不要に
・必要なタイミングでヒーターは自動でオン/オフ切り替え

ダイニチ「HD-RXT723」

水を溜めるトレーに使い捨ての専用カバーを装着しておけば、トレーを洗浄しなくていいのがポイント。ワンシーズンに1回カバーを交換すればOKと、お手入れの手間が軽減されます。さらに別売の「カンタン取替えフィルター」を使えば、加湿フィルター(気化フィルター)も使い捨てに。水洗いやクエン酸洗浄の手間がなくなります。

加湿に関しては、必要なタイミング(湿度が低いとき)にヒーターがオンになり、設定した湿度に近づくとヒーターをオフにして一般的な気化式に切り替わるので、消費電力は必要最小限で抑えることが可能。水タンク内の雑菌の繁殖を抑え、ぬめりを防ぐAg+抗菌アタッチメントも標準装備しています。

基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が8.5畳/14畳、加湿量500mL/hの「HD-RXT523」と、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が14.5畳/24畳、加湿量860mL/hの「HD-RXT923」もラインアップ。

●ダイニチ「HD-RXT723」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(標準、静音、おやすみ快適、eco、のど・肌、ターボ):700mL/h、600mL/h、600mL/h、460mL/h、700mL/h、800mL/h
消費電力(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌/ターボ):290W/283W/283W/20W/290W/310W
連続加湿時間(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌):9時間/10.5時間/10.5時間/13.7時間/9時間
運転音(最小/最大):13dB/40dB
サイズ:375(幅)×210(奥行)×375(高さ)mm
タンク容量:6.3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:標準、静音、エコ、のど・肌、ターボ、おやすみ、湿度設定
アロマ対応:−

4-2.シャープ「HV-S75」
吹出口や給水口、給水カバーなども取り外して洗える清潔設計

▼特徴
・上から注ぐかタンクを取り外して給水するか選べる
・水と風の通り道となるパーツは取り外してお手入れ可能
・プラズマクラスター単独運転もできる

シャープ「HV-S75」

室温と湿度の変化に合わせて風量を切り替え、最適な湿度に調整してくれる「おまかせ」運転や、ヒーターを使用せずに消費電力を抑えて運転する「エコ」運転などを搭載。加湿とともにプラズマクラスターイオンが放出されるほか、「プラズマクラスター7000」の単独運転もできるので、通年で活躍してくれるでしょう。

給水方法は、本体上部から水を注いで継ぎ足すか、タンクを取り外して蛇口から入れるかの2つのスタイルに対応しており、使い勝手も上々です。また、温風を利用して加湿フィルターを乾燥できる機能や、水や風の通り道にあるパーツをすべて外して洗浄できる構造など、清潔性に配慮しているのも魅力。水タンクに装着することでぬめりや菌の繁殖を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」も付属しています。

基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が9畳/15畳、加湿量550mL/hの「HV-S55」もラインアップ。

●シャープ「HV-S75」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(静音、強):200mL/h、750mL/h
消費電力(エコ[強]/静音/強):34W/12W/335W
連続加湿時間(静音/強):19時間/5.3時間
運転音(静音/強):23dB/41dB
サイズ:272(幅)×220(奥行)×455(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:おまかせ、おやすみ、エコ、静音、強、プラズマクラスター単独運転
アロマ対応:−

4-3.シャープ「HV-R120」
ガバッと注いでも水がこぼれにくい、上からも給水できる大容量タイプ

▼特徴
・上から注ぐかトレーを取り外して給水するかの2WAY仕様
・給水口からホコリが入らないパーツ付き
・水と風の通り道となるパーツは取り外して水洗いできる

シャープ「HV-R120」

「4-2」で紹介した「HV-S75」同様に、本体上部から直接水を注ぐ、または、タンクを取り外して水を入れる2つの給水方法に対応した大容量タイプ。タンク容量が約7Lと大きいので、本体上部から水を継ぎ足せるのは便利でしょう。給水口上部にはホコリが入りにくいようにパーツが装備されていますが、そのパーツの周囲から水が入る仕組みになっており、ある程度一気に水を注いでも周囲にこぼれにくいように、パーツにゆるやかなカーブが付けられているのも気が利いています。

運転モードは「HV-S75」と同じ「おまかせ」「エコ」「静音」のほか、「おまかせ」運転よりも少し高めの目標湿度で加湿する「のど・肌」も搭載。水が通る部分のパーツを取り外して丸洗いできる設計や、温風で加湿フィルターを乾かす機能も備えています。

●シャープ「HV-R120」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(弱、強):320mL/h、1,200mL/h
消費電力(弱/強):18W/735W(60Hz)
連続加湿時間(弱/強):22時間/5.8時間
運転音(弱/強):30dB/41dB
サイズ:370(幅)×245(奥行)×505(高さ)mm
タンク容量:7L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動運転(おまかせ/のど・肌/静音/エコ)、連続運転(弱/強/空気浄化)
アロマ対応:−

4-4.コロナ「UF-H5023R」
水に浸らない状態に回転する加湿フィルターで清潔

▼特徴
・加湿フィルターを回転させて効率よく加湿
・加湿フィルターが水に浸りっぱなしにならない回転する仕様
・ヒーターのオン/オフを自動調節する「自動」運転

コロナ「UF-H5023R」

加湿フィルターが回転する仕組みになっており、加湿フィルターを定期的に回転させることでまんべんなくフィルターが濡れ、しっかりと加湿できるのが特徴です。また、この加湿フィルターは運転停止時には水に浸らないよう水平な状態となるため、カビの繁殖が抑制でき、清潔さをキープ。さらに、加湿フィルターに温風を当てて乾燥させてケアする機能を搭載しているほか、トレーには銅メッシュ除菌材が備えられているので、トレー内の菌の繁殖を防ぎます。

加湿運転については、ヒーターを使ったパワフルな加湿だけでなく、設定した湿度を目安に、一定の湿度をキープできるようにヒーターとファンをコントロールして調節する「自動」運転やヒーターを使わない「静音」運転、「エコ」運転を用意。

●コロナ「UF-H5023R」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(静音、パワフル):160mL/h、500mL/h
消費電力(静音/パワフル):11W(60Hz)/180W
連続加湿時間(静音/パワフル):25時間/8時間
運転音(静音/パワフル):23dB/39dB
サイズ355(幅)×165(奥行)×362(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動、パワフル、静音、エコ
アロマ対応:−

4-5.スリーアップ「GRANLUXE CL-T2269」
必要なときだけ加湿フィルターを湿らせる構造を採用

▼特徴
・ポンプを使って加湿フィルターを湿らせる「ポンプ式ユニット構造」
・加湿フィルターが濡れたままにならない
・各加湿モードにオート運転と連続運転を用意

スリーアップ「GRANLUXE CL-T2269」

加湿フィルターが水に浸りっぱなしにならない製品をもう1つ紹介しましょう。一般的な気化式加湿器は、タンクの水をトレーに溜め、その水で加湿フィルターを湿らせますが、本製品は加湿するときだけタンクからポンプで水を吸い上げ、加湿フィルターのある位置まで送って湿らせる「ポンプ式ユニット構造」を採用。加湿フィルターが濡れたままにならないのがメリットです。さらに、加湿フィルターを風で乾かすモードも搭載。水タンクには抗菌カートリッジを備え、雑菌の繁殖を抑えます。

運転モードはヒーターを使って加湿する「パワフル」、ヒーターのオン/オフを繰り返しながら加湿する「標準」と「のど・肌」などを用意。すべてのモードで、センサーで湿度を見張り、加湿を調整する「オート」運転と「連続」運転が選べます。

●スリーアップ「GRANLUXE CL-T2269」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(静音、標準、のど・肌、パワフル):80mL/h、300mL/h、400mL/h、500mL/h
消費電力(静音/標準/のど・肌/パワフル):5W/[平均]186W/[平均]249W/375W
連続加湿時間(静音/パワフル):60時間/8.5時間
運転音:非公開
サイズ360(幅)×170(奥行)×335(高さ)mm
タンク容量:5L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート(標準/のど・肌/パワフル/静音)、連続(標準/のど・肌/パワフル/静音)、湿度設定、消灯
アロマ対応:−

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5.【ハイブリッド式加湿器(加熱超音波式)】雑菌が繁殖しにくい超音波式

超音波式のメリットに安心をプラスしたいなら、ヒーターで加熱して水タンク内などの雑菌の繁殖を抑えるハイブリッド式を選びましょう。

5-1.アイリスオーヤマ「AHM-HU55A」
フィルターなしでお手入れ楽々&加熱&銀ビーズで清潔

▼特徴
・フィルターのない構造
・上から注ぐかタンクを取り外すかで選べる2つの給水スタイル
・加熱に加え、抗菌・防カビの銀ビーズを装備

アイリスオーヤマ「AHM-HU55A」

加熱した水で加湿するため、一般的な超音波式よりも清潔に使えるのはもちろん、水タンクには抗菌・防カビ効果のある銀ビーズが入ったユニットを装備し、タンク内の水を清潔に保ちます。加湿運転は、40〜70%の範囲で設定した湿度を維持するように加湿する自動運転のほか、加湿量を3段階で設定できるモードや表示パネルのLEDを消灯する「おやすみモード」を用意。水タンクを取り外して水を入れるか、本体上部から直接水を注ぐかを選べる2AWYスタイルの給水方法を採用しています。

●アイリスオーヤマ「AHM-HU55A」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿量(強):550mL/h
消費電力:122W
連続加湿時間(弱/強):19時間/7時間
運転音:最小26dB
サイズ:211(幅)×211(奥行)×359(高さ)mm
タンク容量:3.8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(弱/中/強)、おやすみ、湿度設定
アロマ対応:−

5-2.スリーアップ「GRANLUXE HB-T2268」
ヒーター加熱と抗菌カートリッジで清潔ミスト

▼特徴
・2WAYの給水方法
・ヒーターのオン/オフで選べる多彩な加湿運転
・フィルターレス構造、ヒーター加熱のほか抗菌カートリッジで衛生面に配慮

スリーアップ「GRANLUXE HB-T2268」

本製品も、最近の加湿器に多い2WAYの給水方法を採用。水タンクを取り外して水を入れるか、本体上部から直接注ぎ入れるかの2つのスタイルで給水できます。加湿運転は、加湿器周囲の湿度を60%でキープして運転する「標準」モードに加え、目標湿度は同じながら、加湿量「強」+ヒーターで運転する「パワフル」モードやヒーターは使わず加湿量「弱」で運転する「ひかえめ」モード、加湿量「中」+ヒーターで運転し、周囲の温度に合わせて自動で湿度設定を切り替える「のど・肌」モードといった運転モードを搭載。湿度を40〜75%の範囲で設定して加湿する運転もあります。

ディスプレイの表示やランプを消灯できるモードも用意。また、ヒーターで加熱することで清潔なミストにするだけでなく、タンク内の雑菌の繁殖を防ぐ抗菌カートリッジも備えています。

●スリーアップ「GRANLUXE HB-T2268」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿量(パワフル、のど・肌、標準、ひかえめ):500mL/h、350mL/h、270mL/h、150mL/h
消費電力(パワフル/のど・肌/標準/ひかえめ):118W/103W/35W/25W
連続加湿時間:11〜36時間
運転音:非公開
サイズ:285(幅)×180(奥行)×305(高さ)mm
タンク容量:6L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート(標準/のど・肌/パワフル/ひかえめ)、連続(標準/のど・肌/パワフル/ひかえめ)、湿度設定、消灯
アロマ対応:−

5-3. モダンデコ「AND・DECO hlk004」
紫外線で水を除菌して衛生的に加湿

▼特徴
・UVライトで水を除菌
・フィルターがない手入れが簡単な構造
・ヒーターのオン/オフを選べる

モダンデコ「AND・DECO hlk004」

UVライトを搭載しており、タンク内の水に紫外線を照射して除菌し、雑菌の繁殖やぬめりを抑えます。放出されるミストは超微細なので、床や加湿器周囲は濡れにくいのもポイント。吹出口は360度回転する仕様なため、ミストを出したい方向を自由に変えられます。加湿量は3段階で切り替えられ、ヒーターのオン/オフも選択可能。湿度設定機能を使用すれば、設定した湿度(40〜70%)を基準にして自動で運転の停止/再開が行われます。給水はふたを外して、上から注ぎ入れるスタイル。

●モダンデコ「AND・DECO hlk004」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿能力:500mL/h
消費電力(ヒーター機能オン/オフ):140W/28W
連続加湿時間:33時間
運転音(弱):30dB
サイズ:170(幅)×170(奥行)×325(高さ)mm
タンク容量:5L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:自動(加湿量小/中/大)、湿度設定
アロマ対応:○

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価格.comには、最新の売れ筋製品がわかる「人気売れ筋ランキング」が製品カテゴリーごとに用意されています。

2023年11月30日時点の価格.comの加湿器 人気売れ筋ランキング

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加湿器のランキングを見ると1万円台の製品が人気ですが、発売当初の価格が3万円以上する製品は、価格が30%以上下がったタイミングで購入する人が多い傾向。また、加湿器は基本的な構造が大きく変わることが少ないので、型落ちモデルを狙うのもアリです。

▼「加湿器 人気売れ筋ランキング」の傾向を価格.com編集長 鎌田が解説

価格.com編集長 鎌田剛
価格.com編集長 鎌田剛

ランキングの上位は、スチーム式を採用する象印の製品がほぼ独占。電気代はかかりますが、水を加熱することによる清潔性と象印ならではの安全性が人気です。そんな中で3位にランクインしたシャープ「HV-R55-W」は、気化式ながらヒーターによる温風加湿を実現した気化式ハイブリッド。プラズマクラスターによる除菌機能も備え、安心感があります。このほか、大きな部屋向けには、ダイニチの大風量タイプも人気。(2023年11月30日時点)

【Profile】鎌田 剛 価格.com編集長

1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコム入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。日経MJにてコラム連載、ラジオ出演なども幅広く行う。家電製品アドバイザー資格保持者。

●加湿器はどこに置いたらいい?

使用する部屋にぴったりの加湿器を選んだとしても、設置場所をミスると十分な効果を得られない場合があります。最も効率よく加湿できるのは、部屋の真ん中。しかし、それはなかなか難しいので、以下の注意点を考慮して決めてください。

・窓の近くは結露の恐れが!
窓の近くは外気温と同じくらいまで冷えているので、空気が冷えやすく、加湿器から出たミストや水蒸気がすぐに冷やされ、結露してしまいます。
・壁際からも離して置く
ミストや水蒸気で壁にカビが発生する可能性があるので、少し離すほうがいいでしょう。
・換気扇や出入り口の近くには置かない
加湿器から出たミストや水蒸気が室外に出てしまうので、もったいない!
・家電製品からは離す
ミストや水蒸気の影響で家電製品に不具合が起こる可能性があるので、すぐ近くには置かないほうが安心。特に、超音波式や加熱超音波式、スチーム式は離して設置しましょう。
・エアコンや暖房器具の温風が直接当たる場所は避ける
エアコンや暖房器具と併用することが多いですが、エアコンなどから出た温風が直接加湿器に当たる場所は避けましょう。センサーを使う加湿器の場合、センサーが正常に作動せず、最適な湿度で加湿できなくなる可能性があります。
・直接床に置かないほうがいいものもある
特に、超音波式や加熱超音波式が該当。超音波式の加湿器はミストが空気中で蒸発して加湿するため、蒸発しきれなかった分が床に落ち、水が床に溜まります。また、室温が低いと蒸発しづらくなるのも注意点。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行くため、高さのあるところに置くほうがいいのです。

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●加湿機能付きの空気清浄機じゃダメなの?

空気清浄機には加湿機能を搭載した「加湿空気清浄機」があります。部屋の空気をきれいにしながら加湿もできるので、加湿器と空気清浄機をそれぞれ設置するよりも設置スペースが抑えられるのがメリット。

しかし、基本的に加湿空気清浄機の加湿方式は気化式なため、スチーム式やハイブリッド式(温風気化式)の加湿器と比べると加湿性能は少々劣ります。また、加湿フィルターを通過する際に風力が落ち、空気清浄機の能力が低下することも。若干気になるポイントはありますが、気化式の加湿器を探しているなら、加湿空気清浄機を選ぶのもいいでしょう。

加湿空気清浄機も加湿フィルターのお手入れが必要

加湿空気清浄機も加湿フィルターのお手入れが必要

価格.comマガジン編集部

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パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!

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