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エアコン暖房って電気代が心配……。ネットで買っても大丈夫? そんな疑問にお答えします

今、エアコンをネットで買い換えるとおトクな3つの理由

日々の生活にもはや欠かせなくなった感のある「エアコン」。暑い夏の時期に部屋を涼しくする「冷房機器」としてのイメージが強いかもしれないが、実は冬場の「暖房機器」としても、最近ではかなり優秀になってきている。しかも、エアコンの新モデルが発売されるのは秋〜冬にかけてのこの時期が圧倒的に多い。ということは、新モデルの登場で型落ちとなる旧モデルを狙うのであれば、実は今が購入の狙い目なのだ。そこで、本企画では、この時期、エアコンを買い換えるにあたって知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説する。ぜひ参考にして、賢いエアコン選びに役立てていただきたい。

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最新のエアコンに買い換えるだけで、電気代はかなり節約できる

突然だが、今お使いのエアコン、一体いつくらいに購入したものだろうか。実は多くの人が10年以上、同じエアコンを使っているのではないだろうか。もちろん、まだ使えるエアコンを無理に買い換えることはない。ただ、今の最新エアコンは、10年前のエアコンと比べると省エネ性能が飛躍的に進化しており、買い換えるだけでかなり電気代を節約することができるということは知っておいたほうがいいだろう。

冷房17畳/暖房14畳モデル(冷房能力:4.0KW、暖房能力:5KW)のエアコンにおける、10年前、5年前、最新モデルのそれぞれの消費電力および運用コスト比較

上記の表は、あるメーカーの同シリーズのエアコン(冷房17畳/暖房14畳対応モデル)の、10年前のモデルと、5年前のモデル、そして2017年に発売された最新モデルの、消費電力を比較したものだ。これを見ると一目瞭然だが、5年前に発売されたエアコンと、最新モデルではそれほど大きな違いはないものの、10年前に発売されたエアコンと最新モデルとでは、かなりの違いがあることに気づくだろう。特に顕著に変化しているのが「暖房」における消費電力だ。10年前のモデルでは2825Wもあった消費電力が、最新モデルではほぼ3分の1の890Wにまで下がっている。これを1時間あたりの運転コストに換算すると、51.35円(電気料金を27円/kWhとして計算)もの差が出てくる。さすがに3000W近くも電力を消費するのでは、思わず使用をためらってしまいそうだが、1000W以下となれば、一般的な電気ヒーターなどよりもむしろ消費電力は低く、積極的に利用する気にもなるというものだろう。このように、エアコン暖房の省エネ性能は、この10年間でかなり進化しており、電気代もかなり省エネになっているのだ。

なお、エアコンのカタログスペックには、ある一定の期間・一定の時間でエアコンを使った際の(地域は東京を基準としている)、1年間の消費電力量を示す「期間消費電力量」という値が記載されている。カタログに記載されている上記の3製品の「期間消費電力量」は、それぞれ「1314kWh」「1214kWh」「1113kWh」(いずれも、2005年JIS規格に基づく計算)で、これに27円/kWhの電気料金をかけた「期間電気代」は、それぞれ35,478円、32,778円、30,051円となる。10年前のモデルと最新モデルとでは1年間に5,427円の電気代の差が出る計算だ。もちろん、これだけを見ると、それほどの差はないように感じるかもしれないが、これはスペックを基にした単純なシミュレーションでしかなく、利用頻度や利用する地域の状況によっても異なってくる。もちろん、複数台のエアコンを使っている場合なら、買い換えによって生じる電気代の節約額は、これに台数をかけた数字ということになる。仮に3台のエアコンを使っているなら、年間で1万円以上の電気代の節約になる計算だ。10年以上前に購入したエアコンを今も各部屋で使っているご家庭なら、壊れる前に、買い換えを考えるのもひとつの賢い選択と言えるだろう。

エアコンの最新トレンドは、賢い気流コントロールと空気のキレイさ

最新のエアコンに買い換えたほうがいいのは、何も省エネ性能が進化していることだけではない。ここ数年で、各メーカーの製品とも「気流コントロール」が実に巧みになってきていることも、今エアコンを買い換えたほうがいい大きな理由のひとつだ。

ダイキン「うるさら7(Rシリーズ)」の「垂直気流」

ダイキン「うるさら7(Rシリーズ)」の「垂直気流」

「気流コントロール」とひと口に言っても、いろいろなタイプがある。大きく分けると、部屋全体をまんべんなく暖めたり冷やしたりできる「循環気流」と、異なる気流を生み出す「分割気流」の2つが最近の大きなトレンドだ。最初にあげた「循環気流」というのは、暖房であればなるべく床の近くの低い部分に温風を広げていき、その後の自然な空気の上昇(暖められた空気は上昇する)によって天井部に上がった空気を再び吸い込んで、というように、空気をムラなく循環させられる気流のこと。冷房であれば、これとは全く逆に、天井付近に沿わせて冷気を広げることになる。従来型のエアコンの場合、たとえば暖房の場合、温風は室内機の斜め下方向にしか吹き出せず、床面まで広がらないうちに上昇してしまっていたため、頭付近は妙に暑いのに、足元は寒いままということがよくあった。それが、「循環気流」型の気流コントロールを実現したエアコンでは、床面までしっかり暖められるため、温度ムラが解消され、部屋のどこでもほぼ均一に暖かいという状況が保たれるのである。もちろん、冷房運転の場合は、これとは逆の方法で、部屋のどこでも涼しく快適にコントロールされる。

パナソニック「エオリア(WXシリーズ)」の「ダブル温度気流」

パナソニック「エオリア(WXシリーズ)」の「ダブル温度気流」

もうひとつの「分割気流」は、部屋全体を対象にするのではなく、そこにいる人それぞれを対象とした異なる気流を作り出す機能だ。たとえば、同じ部屋に夫婦2人がいたと仮定した場合、同じ室温でも、夫は暑がり、妻は寒がるということはよくあり得る話。こうした人によって異なる体感温度をセンサーが読み取り、異なる2つの気流で部屋の温度を別々に暖めたり冷やしたりするというのが、この「分割気流」の特徴だ。2つの異なる気流を生み出す方法はメーカーによっても異なるが、送風口のルーバーを左右で2分割して、それぞれ別の気流を生み出すというのが最新の技術トレンド。なかには、室内機内部の熱交換器を理論的に2分割して、異なる温度を作り出すという製品もある。こうした技術も、ひと昔前のエアコンでは考えられなかったもので、最新エアコンのセンシング技術と、気流コントロール技術が、いかに高いものであるかを如実に現していると言えるだろう。

日立「ステンレス・クリーン 白くまくん(Xシリーズ)」の「凍結洗浄」

日立「ステンレス・クリーン 白くまくん(Xシリーズ)」の「凍結洗浄」

このほかにも、エアコンを使用しない期間に発生しやすい室内機内部のカビや汚れに対して、室内機内部や熱交換器自体をキレイに保てるクリーニング機能なども、最新エアコンのトレンドだ。従来、空気清浄機がになっていた役目をエアコンがになうというケースも増えており、よりキレイな空気で、部屋中を素早く快適な状態に持って行くというのが、最新のエアコンの大きなトレンドとなっている。なお、こうした最新技術は、各社の上級シリーズにしか搭載されないことが多いので、特に人が多く集まりやすいリビングルームなどに設置する際は、こうした上級機の機能をよく確認するようにしたい。

ネット通販で買ったエアコンの取り付け工事って大丈夫?

価格.com「エアコン取り付け工事対応ショップ特集」(http://kakaku.com/article/sp/aircon/)

価格.com「エアコン取り付け工事対応ショップ特集」(http://kakaku.com/article/sp/aircon/

最後に、エアコンの買い換えで問題になるのは、取り付け工事(交換の場合は取り外し工事も)が発生することだろう。一般的な家電製品とは異なり、ドレンパイプからの排水を伴うエアコンの工事は、取り付け業者に依頼して行ってもらうのが一般的。このため、エアコンの購入だけは、近所の電気屋さんで行うことにしている、という人も少なくないだろう。

しかし、ご安心を。インターネット通販でエアコンを購入する場合でも、今や取り付け工事は簡単に依頼できる。多くのネットショップでは、エアコン購入時にオプションサービスとして取り付け工事を選択することができるようになっており、自分で別途取り付け業者を探す必要はない。料金もリーズナブルに抑えられており、一般の電気店などで依頼するのとほぼ変わらない。というのも、多くのネットショップで用意しているエアコンの取り付けサービスは、全国規模の取り付け業者のネットワークとつながっており、工事自体は、購入者の住居に近い業者に依頼されるのが一般的だからだ(※一部異なる場合もあります)。距離的にも比較的近い業者が対応してくれるのでスピーディーに話が進むし、料金も地元の業者が対応するのと何ら変わらないレベルで済む。もちろん、古いエアコンの引き取り、リサイクルにも応じてもらえるので、何ら心配はいらない。

というわけで、エアコンをネット通販で購入する場合も、取り付けや取り外しの工事は、購入時に普通に対応してもらえるケースがほとんどだ。実際の工事は地元の業者が請け負うので、料金やクオリティの面でも心配はない。工事にかかる料金についても、ホームページに明記されているので、法外な価格を請求されるということもまずない。価格.comの「エアコン」カテゴリーに掲載されている製品に関しては、各ショップが工事に対応しているかどうかがひと目でわかるようになっているほか、各ショップのホームページに詳細が記載されているので、それらを確認しておけば安心だ。そのうえで、本体価格と合わせた総額を確認すれば、余計な出費はいっさいせずに済む。

なお、今なら、エアコンの取り付け工事に対応したショップを集めた「エアコン取り付け工事対応ショップ特集」(http://kakaku.com/article/sp/aircon/)も掲載中なので、これを参考に対応ショップを見つけてもらうというのもよいだろう。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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