新製品レポート
独自3Dマッピング機能と高い吸引力を搭載

“先駆者”エレクトロラックスが17年ぶりに発売するロボット掃除機「PUREi9」

大ヒットしたiRobotの「ルンバ」を軸に、今や完全に普及段階に入っているロボット掃除機市場。振り返ってみれば、世界初のロボット掃除機を開発したのは、スウェーデンの老舗家電ブランド・エレクトロラックスでした。そんな同社が実に17年ぶりに開発したロボット掃除機「PUREi9」(ピュア・アイ・ナイン)が、2018年3月に日本上陸します。独自3Dマッピング機能と一緒に“先駆者のこだわり”も投入した、PUREi9の姿をご紹介していきましょう。

エレクトロラックスが17年ぶりに開発したロボット掃除機が登場! 日本では2018年3月2日に発売されます。市場想定価格は13万円前後

世界初のロボット掃除機「トリロバイト」から17年!

エレクトロラックスによって、世界初のロボット掃除機「トリロバイト」が開発されたのは2001年。現在と比べると、当時はコンピューターの性能も低く、小さなロボットのボディで掃除性能を十分高めるまでには至りませんでした。日本では東芝がトリロバイトを扱いましたが、その販売は苦戦。開発元であるエレクトロラックスも、その後はロボット掃除機自体の開発をストップしていました。

そんな同社が、トリロバイト以来のロボット掃除機として開発したのが、今回のPUREi9なのです。エレクトロラックス・ジャパンの長岡社長は、このタイミングでの市場参入となった理由を「正直、先駆者としての意地もありつつ……」と前置きしながら、「充電機能を搭載し、十分な掃除性能を実現できるようになったため」と説明しました。

三角形の本体「トライアングル・トリニティ・シェイプ」が特徴的。ちなみに、1912年に世界初の家庭用掃除機を作ったのもエレクトロラックスでした。“満を持して”な製品と言えます

独自のマッピング機能「3D Visionテクノロジー」とは?

PUREi9の1番の特徴は、エレクトロラックスが独自開発した3Dマッピング機能「3D Visionテクノロジー」を採用すること。本体前面に搭載する「2方向レーザー」と「カメラ」を使い、室内の環境を360°方向で立体的に検知するシステムです。自分のいる位置も含めて把握します。

「2方向レーザー」を室内に放射し、障害物にあたって跳ね返ってきたレーザー光を「カメラ」で読み取ることで、周囲の環境と自分の位置を立体的に認識する仕組み。具体的な数値は非公表ですが、2方向レーザーはかなり長い距離とある程度の高さ方向まで認識できるとのこと

掃除をスタートする前に、まず周囲の環境を3D的に認識してから、最適なルートを選択するので、ムダに何度も同じ場所を掃除することなく、充電を長持ちさせられるメリットが。また、あらかじめ障害物がある場所も検知するので、家具などにぶつかって傷を付けてしまうというアクシデントを避け、コード類も巻き込まないようにうまく動くよう工夫されています。

また、段差があった場合は、その先のスペースがどうなっているかまでもしっかり認識。PUREi9自体が高い段差から落ちてしまうことを防ぐうえ、反対に2.2cmまでの低い段差であれば乗り越えて掃除を進めるなど、環境に適した判断をしてくれます。

大型ロールブラシとサイドブラシで強力にゴミをかき集める

PUREi9の裏面を見てみると、ローラーや充電地部のほかには、大きなロールブラシと8束のサイドブラシだけを搭載するというシンプルな仕様であることがわかります。上述の2方向レーザーとカメラだけで3Dマッピングできる仕組みのため、本体裏面に付いていることが多い赤外線センサーを非搭載としているのです。

ロールブラシは約20.5cmと大型で、本体のフロント側に配置されているので、ゴミをダイレクトに吸引することが可能。大型のロールブラシとサイドブラシで、ゴミを強力にかき集める構造です。

本体上面には、操作部とダストカップ部を装備する一般的な仕様

本体上面には、操作部とダストカップ部を装備する一般的な仕様

裏面に搭載することが多い赤外線センサーがないため、サイドブラシも8束で大型化させることが可能に。センサーが少ないので、壊れにくいのもメリットです

本体の真ん中あたりに集じん口を配置しているロボット掃除機も多いですが、PUREi9はフロント側に配置することで、サイドブラシのゴミも含めてダイレクトに吸い込めます

三角形の本体デザインにより、部屋の角までサイドブラシでしっかりゴミをかき出せるようになっています

三角形の本体デザインにより、部屋の角までサイドブラシでしっかりゴミをかき出せるようになっています

毎秒10Lの空気を吸い込む吸引力!“掃除力”にはこだわり

もうひとつ、PUREi9の特徴として挙げられるのが、毎秒10Lの空気を吸い込むという高い吸引力を備えていること。エレクトロラックス・ジャパンの長岡社長は「いくらロボット掃除機とはいえ、掃除性能として大事な吸引力には妥協したくなかった」とコメント。このあたりにも“先駆者としてのこだわり”が感じられます。掃除モードは通常の「オート」のほか、1m以内のエリアを集中的に掃除する「スポット」も搭載しています。

ブラシレスモーターを採用した高性能ファンを搭載することで、吸引力はもちろん耐久性と静音性も高めています

ちなみに床のゴミを巻き上げないよう、本体の排気口がナナメ上を向いていることもポイント

ちなみに床のゴミを巻き上げないよう、本体の排気口がナナメ上を向いていることもポイント

動画で確認! PUREi9の掃除性能

以下の動画は、PUREi9の動作をスタートしたところ。まず本体が360°方向に回転し始めます。これが「3D Visionテクノロジー」。2方向レーザーとカメラで、周囲の状況を3Dマッピングしている状態です。

障害物や段差を回避する様子は、以下の動画をご覧ください。3Dマッピングのおかげで、「何かが床に置いてある」ということを検知。ぬいぐるみを倒さないように、ぶつかるのを回避しつつ、その先の段差には落ちないように動いてくれています。

以下の動画では、狭い家具の隙間や、机の細い脚の周りにも追従し、ていねいにゴミをかき出してくれているのがわかるかと思います。

本体の高さサイズは約8cm。高さ10cmくらいまでのスペースはスイスイ掃除してくれます

本体の高さサイズは約8cm。高さ10cmくらいまでのスペースはスイスイ掃除してくれます

ちなみに、自分のホームもちゃんと掃除コースに入っていて、しっかりキレイにします。エラい!

ちなみに、自分のホームもちゃんと掃除コースに入っていて、しっかりキレイにします。エラい!

専用アプリも用意しており、外出先からPUREi9の稼動操作も可能。かなりシンプルなUIなので、使い方に迷わないのがイイ

ちなみにPUREi9のバッテリー持続時間は、通常モードで40分、ECOモードで60分。バッテリーが少なくなってきたら、自動でホームに戻って充電を開始しますが、まだ掃除が終わっていない場合は、充電後に残りの掃除を再開してくれます。

ビットストップ機能で、急速充電が可能。2時間で90%まで回復します

ビットストップ機能で、急速充電が可能。2時間で90%まで回復します

700mLの大容量ダストカップ! パーツを取り外してお手入れも清潔に

さらに、PUREi9のダストカップには、最大約700mLのゴミを溜めることが可能です。一般にロボット掃除機のダストカップ容量は、少ないものだと150mL前後、多くても600mLくらいなので、PUREi9はかなり大容量であることがわかります。ダストカップは、メインフィルターも含めて取り外して丸洗いでき、清潔性を保てます。

本体上側をパカッと開けると、700mLの大容量ダストカップが取り外せます

本体上側をパカッと開けると、700mLの大容量ダストカップが取り外せます。丸洗い可能

メインフィルターは取り外しが可能で、単品販売も検討されているそう(価格は未定)

メインフィルターは取り外しが可能で、単品販売も検討されているそう(価格は未定)

サイドブラシも独立型で、接合部がマグネットになっているので簡単に着脱できます

サイドブラシも独立型で、接合部がマグネットになっているので簡単に着脱できます

ロールブラシも、カバーとブラシを手軽に取り外してお手入れ可能

ロールブラシも、カバーとブラシを手軽に取り外してお手入れ可能

搭載パーツをすべて取り外してみたところ

搭載パーツをすべて取り外してみたところ

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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