レビュー
マイコン制御のハイエンドモデル

スチーム+コンベクションで実力高し! タイガーの高機能オーブントースター「KAX-X130」

最近のオーブントースターは、ただ「パンを焼くだけのマシン」では終わりません。自動調理や温め直しに対応する、多機能な製品が増えています。そんな高機能オーブントースターの中でも、タイガー魔法瓶の「GRAND X やきたて KAX-X130」(以下、KAX-X130)は、スチーム機能とコンベクション機能を搭載し、パンを1度に4枚焼けるという注目の1台。たくさんパンを焼いたり、ローストビーフを作ったり、いろいろ使い倒してみました!

とにかくおいしくパンが焼けるし、自動調理だってお手のもの

とにかくおいしくパンが焼けるし、自動調理だってお手のもの

速熱カーボンヒーター+コンベクション+スチームの3重技!

KAX-X130は、タイガーが手がけるオーブントースターの最上位モデル。デザイン、音、操作性の全てにこだわって開発されている調理家電「GRAND X」(グランエックス)シリーズとしても位置づけられています。つまりは、高機能な“イイ”オーブンなんです。ポイントは以下の4つ。

1:上部に「速熱カーボンヒーター」、下部に2本の「遠赤ヒーター」を搭載
2:庫内に搭載するファンで、ヒーターの熱風を循環させるコンベクション構造
3:食材の内部に水分を閉じ込めるスチーム機能
4:ヒーターを自動制御する、20種類のオート調理メニュー

ざっくり言うと、速熱カーボンヒーターで食材の表面をパリッと焼き、コンベクション構造によってムラのない加熱を実現し、スチームで内部に水分を閉じ込めて食材のジューシーさを失わないようにする仕組み。以下、そんな本体構造を、写真でチェックしていきましょう。

KAX-X130には、本体のほか、焼き網、グリル調理用のトレイ、レシピ集などが付属します

KAX-X130には、本体のほか、焼き網、グリル調理用のトレイ、レシピ集などが付属します

庫内の上部に「速熱カーボンヒーター」、下部に2本の「遠赤ヒーター」を装備

庫内の上部に「速熱カーボンヒーター」、下部に2本の「遠赤ヒーター」を装備

コンベクション構造を採用! 庫内に搭載するファンで熱風を循環させ、食材をムラなく焼き上げます

コンベクション構造を採用! 庫内に搭載するファンで熱風を循環させ、食材をムラなく焼き上げます

食パンなら最大4枚焼きまで対応するワイドサイズ

食パンなら最大4枚焼きまで対応するワイドサイズ

最大容量80mLの水が入る、大容量タンクを装備。庫内にスチームを噴射し、食材をおいしく焼き上げます

最大容量80mLの水が入る、大容量タンクを装備。庫内にスチームを噴射し、食材をおいしく焼き上げます

さすが、デザインにもこだわっているだけあり、操作インターフェイスはタッチパネル風でスタイリッシュ! トーストメニューのほか、パンの温め、野菜丸ごと焼き、ロースト、ピラフなど20種類のオートメニューを搭載します

その実力は? パンをあれこれ焼いてみた

▼普通にトーストしてみる!

さて、その実力はいかほどのものか? 手始めに、オートの「トーストメニュー」でパンを1枚焼いてみました。できあがったトーストは、表面は表も裏もカリッと軽く、割ってみると中がフワフワ。外側がパリッとムラなく焼かれていながら、パン内部には水分がしっかり閉じ込められているのが実感できます。カリッと感がクセになるできばえ!

まずは水タンクをセット。ちなみに、あえてスチームなしで焼くこともできます

まずは水タンクをセット。ちなみに、あえてスチームなしで焼くこともできます

電源を入れたら、タッチパネルでパンの枚数やスチームのあり/なし、3段階から選べる焼き具合などを選択して、加熱スタート! 初期状態ではスチームありに設定されているため、「Water」ランプが点灯します

自動制御される上下のヒーターが点灯・消灯を繰り返しながら、パンを焼き上げていきます。加熱スタートから1〜2分ほどするとスチームが噴射される仕組み(※スチームは、基本は目に見えないそうですが、庫内の温度環境やパン内部の水分が出てくることによってガラス窓がくもることがあります)

焼き上がりがこちら。表(左)も裏(右)も、ムラが少なくこんがり焼けました

焼き上がりがこちら。表(左)も裏(右)も、ムラが少なくこんがり焼けました

割ってみると、表面はカリッと香ばしく、中身はふんわり感をキープしたトースト。時間が経って冷めたあとでも、まだやわらかさが残っているので、サンドイッチにしてもおいしいはず

▼冷凍保存したパンがおいしく焼ける!

筆者が感動したのは、冷凍保存したパンがおいしく焼けたことです。加熱をスタートする際に、オートのトーストメニューで「冷凍から」を選択すればOK。焼き上がったトーストは、表面がカリッとこんがり、中身がふんわりで、さらにもちっと感がプラスされた印象になりました。実際、価格.comのクチコミでも「冷凍保存したパンのほうがおいしい」という意見があるほどで、その実力は大したものです。

冷凍パンを焼き上げるときは、「冷凍から」を選択するのを忘れないように

冷凍パンを焼き上げるときは、「冷凍から」を選択するのを忘れないように

こちらも、パンの表面はカリッとこんがり。ムラなく焼きあがりました

こちらも、パンの表面はカリッとこんがり。ムラなく焼きあがりました

その中身は、ふんわり感の中にもちっと感が少しプラスされたような感じ。冷凍パンのほうがおいしい説も……

その中身は、ふんわり感の中にもちっと感が少しプラスされたような感じ。冷凍パンのほうがおいしい説も……

▼4枚同時トースト! どれくらいムラなく焼ける?

KAX-X130は、コンベクション機能のおかげで、複数枚のパンもムラなく同時トーストできるというのが売りのひとつ。そこで今回は、パンを4枚同時にトーストした場合の焼きムラを、筆者所有のコンベクションオーブンと比較してみました。結果、KAX-X130のほうが焼きムラが抑えられています。

4枚のパンを一気にトースト! パンの枚数にあわせて、マイコン機能が焼き具合を最適にコントロールしてくれます

筆者所有のコンベクションオーブンでも、十分にムラが少なく焼けている印象だったのですが、こうして見ると中央部分に熱が偏っています。KAX-X130のほうが、多少のムラはあるにせよ、平均的に熱が行き渡っている様子

もちろん4枚同時にトーストした場合も、表面はこんがり、中身はふんわりの仕上がり

もちろん4枚同時にトーストした場合も、表面はこんがり、中身はふんわりの仕上がり

▼スチームトースターの代表“バルミューダ”とはひと味違う仕上がりに

さて、“庫内にスチームを噴射させる”と言えば思い出すのが、“究極のトーストを焼ける”でおなじみの「BALMUDA The Toaster」。バルミューダが得意とするチーズトーストをKAX-X130で焼いたらどうなるのか? 結果、さすがはスチームの力か、チーズがトロトロに! チーズの焼き色が特徴的なバルミューダと比べると、ひと味違って品のある仕上がりです。こっちもおいしい!

チーズがトロットロに仕上がりました。裏面はカリッとしていますが、内部にはしっかり水分が閉じ込められていてふんわり。チーズトーストの場合は、「焼色・強」に設定するとおいしく仕上がります

ちなみにピザトーストを焼く場合は、マニュアルで「200℃・5〜6分」に設定し、トレイを使って焼くことが推奨されています。マニュアルで焼く場合はスチームが出ないので、焼きあがりもひと味違い、こんがりとグリルされる印象です。

スチームなしのマニュアルモードで焼いたピザトーストは、“グリル感”があって香ばしく完成

スチームなしのマニュアルモードで焼いたピザトーストは、“グリル感”があって香ばしく完成

オートメニューが秀逸! 温め直しから調理機能まで使ってみた

さて、KAX-X130の機能性を語るなら見逃せないのが、全20種類を備えるオートの調理メニュー。そこで今回は、使い道の多そうな温め直し機能から、難しいローストビーフの調理まで、いろいろ試してみました。結論から言うと、KAX-X130、かなり秀逸です。

付属のレシピ集には、オートメニューを使って作れる料理がたくさん載っています。おしゃれで見やすく、いろいろなレシピに挑戦したくなります

▼パンの温め直し

まずは、パンの温め直しから。これがかなり使えます! 筆者が特に推したいのは、フランスパンやクロワッサンなどの、外側をカリッとパリッとさせたいパン。上下ヒーターとコンベクション機能のおかげで、焦げずにムラなくおいしく仕上がります。

オートメニューを使用する際は、つまみを回してナンバー数で指定します。どの調理メニューがどのナンバーに該当するのか、付属のレシピを見ないとわからないので、そこだけ少々手間かもしれません。ちなみに、パンの温め直しは「3」と「4」

フランスパンはかなりイケてる仕上がり。厚み3〜4cmにカットしたものを6切れセットしてみましたが、どれも焦げ付くことなくムラなく温まりました。ミミはカリッと、中身はふっくら仕上がって、レストランで出てくるみたい!

クロワッサンもかなり秀逸な仕上がりでした! てっぺんが焦げ付くことはなく、しかし外側の皮はパリパリです。割ってみると、中身はしっとりとして、バターの香りがふんわり漂ってきます

▼お惣菜の温め直し

さて、温め直しを駆使したいお惣菜といえば、やはり揚げ物でしょう。これも、期待を裏切らない実力でした。特にコロッケやアジフライといったフライ系は、分厚い衣がバリッとおいしくよみがえります。ふにゃふにゃになってしまった春巻きも、皮がパリッと復活。表面の衣や皮が分厚い揚げ物とは、特に相性がよいです。

お惣菜の温め直しはメニュー「5」を選択します

お惣菜の温め直しはメニュー「5」を選択します

見た目はほとんど変わらないですが、温め直し後は多少焦げ目がつきました

見た目はほとんど変わらないですが、温め直し後は多少焦げ目がつきました

コロッケなどフライものは、揚げたてのように衣がザクザクになります! 春巻きのほうは、皮のパリッと感がイイ!

冷めてしまったから揚げも、表面がカリッと、中身がジューシーに。すばらしい!

冷めてしまったから揚げも、表面がカリッと、中身がジューシーに。すばらしい!

てんぷらは、衣がカリカリ系の仕上がり。ザクッと歯ごたえがあって、揚げたてに近い感じになります。ただ、かき揚げは分厚くてカサがあったので、ヒーターに近い上面が少々焦げ気味になりました。オートモードは時間設定が細かくできないので、「焼色・小」にして温め時間を短め(6分)にしつつ、様子を見ながら途中で取り出すという方法で対処

▼野菜丸ごと焼き

いよいよここからは、調理機能を試していきましょう! KAX-X130の付属レシピでもイチオシされているのが、オートメニュー「6」の「野菜丸ごと焼き」。好きな野菜に調味料をかけて加熱すれば、野菜の栄養とうま味を丸ごと味わえるというヘルシーなモードです。KAX-X130でただ焼くだけで、野菜がおしゃれなごちそうになりました。

皮付きのたまねぎに十字の切り込みを入れ、ローズマリー、タイム、にんにくをはさみ、オリーブオイルをかけて塩コショウをふりかければ準備OK。オートメニュー6「焼色・強(30分)」で加熱スタートします

にんにくと香草の香りが甘いたまねぎに移り、おしゃれな味わい。これだけで満腹になりそう。たまねぎの栄養を丸ごとおいしく摂れちゃいます

▼ローストビーフ

最近の高機能キッチン家電の中には、難しいごちそうの代表格“ローストビーフ”が簡単に作れるものも増えてきました。もちろん、KAX-X130も例外ではありません。オートメニュー「11」のロースト機能を使えば、たった20分で作れちゃいます。調理時の温度管理が難しいローストビーフですが、KAX-X130ならお肉の下準備だけすれば、あとはおまかせでイイ感じに焼き上げてくれます。

準備としては、牛モモ肉に塩コショウとにんにくオイルをなじませて、アルミホイルに包むだけ。付け合せの野菜も一緒にローストできるので便利です。オートメニュー「11」で焼色・強(20分)に設定して加熱スタート

焼きあがりました! このあと、お肉はアルミホイルに30分ほど包んで置いておけば完成です。お肉にもっと焼き色をつけたい場合は、事前にフライパンで軽く表面を焼いてからローストするとイイようですが、個人的にはこのできばえなら事前に焼かずともアリかと

お肉を切ってみると、見事に中身はキレイなサクラ色! 一緒にグリルした野菜も盛り付けて完成です

お肉を切ってみると、見事に中身はキレイなサクラ色! 一緒にグリルした野菜も盛り付けて完成です

まとめ:いつものトーストも特別な日のごちそうも、これ1台で!

そんなわけで、高機能なKAX-X130を使い倒してみました。やや大きな4枚焼きモデルなので、さすがにひとり暮らしには不向きでしょうが、家族が3人以上の家庭はもちろん、2人暮らしでも料理にこだわる層にはぴったりの製品と言えます。

スタイリッシュなタッチパネルも感度がよくて使いやすい

スタイリッシュなタッチパネルも感度がよくて使いやすい

新生活を前に、新しいオーブントースターの購入を考えているなら、かなり有望な選択肢になりそうな1台。いつものトーストから、特別な日のごちそうまで、簡単かつ高クオリティに仕上げてくれる、キッチンの力強い相棒になるはずです。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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