新製品レポート
「今後、コード付き掃除機は開発しない」と明言

コード付きより強力!? ダイソン新コードレス掃除機「V10」の威力とは?

ダイソン(dyson)の掃除機といえば、“変わらない吸引力”のキャッチコピーでおなじみ。価格.comの売れ筋ランキングでも、同社の製品は常に上位にランクインしている人気ぶりです。そんな中、新しいコードレススティッククリーナーの最上位機「Dyson Cyclone V10」(以下、V10)が発表されました。ダイソンが「コード付きより確実にゴミが取れる」とアピールする、その実力とは?

日本では2018年3月28日から発売される、ダイソン製コードレススティッククリーナーの新フラッグシップ「V10」。なお、直営店および公式オンラインストアでは、先行して20日から販売されています

ダイソンは、もうコード付き掃除機を開発しない

英dysonの設立者であり同社チーフエンジニアであるジェームズ・ダイソン氏は、新しいV10について「V10は、全てのコード付き掃除機に取って代わるコードレス掃除機」とコメント。さらに、「だからダイソンでは、もうコード付き掃除機は開発しない」とも明言しました。

V10の基本構造は、従来のダイソン製スティッククリーナーと同様で、「クリアビン・サイクロン・モーター」を手元に搭載します。14個のサイクロン(コーン)を同心円状に配置することで、79,000G以上という強力な遠心力を生み出す仕組み。このモーターが新しくなったことで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになったのが特徴です。

クリアビン・サイクロン・モーターを手元に搭載する構造。各サイクロン内の空気は最高時速193kmで、79,000G以上の遠心力を生み出しながら、微細なホコリまで効率的に空気から分離させるとしています。しかも、IEC規格に準拠し、クリアビンが空のときとゴミ満タン時の吸引仕事率を比較した結果、ゴミ満タン時でも変わらない吸引力を実現してるそうです(運転モード「強」にてテスト)

スタンダードモデル「V10 fluffy」を手にするジェームズ・ダイソン氏。スティック時の重量は2.58kg。ちなみに、同氏の言うコードレス掃除機とはスティックタイプのことで、コードレスのキャニスター掃除機を開発する予定は全くないそうです

そのほか、布団掃除用のツールなどを同梱する「V10 fluffy+」(写真上)、より強力なダイレクトドライブクリーナーヘッドを付属する「V10 absolute pro」(写真下)も展開します

新開発! センサー内蔵の「ダイソン デジタルモーター V10」がスゴい

それでは、V10の詳細を見ていきましょう。上述の通り、大きなポイントは新開発の「ダイソン デジタルモーター V10」を搭載したこと。ダイソン史上もっともパワフルという、毎分最大125,000回転を実現する出力525Wのデジタルモーターです。

しかも、これまでの最上位機「V8」に搭載されるものと比べて、モーター自体の重量は約半分(125g)に小型・軽量化されました。本体の軽量性を高めてスティッククリーナーとしての動かしやすさを確保しながら、回転速度を上げて吸引力を向上させているというわけです。

新しい「ダイソン デジタルモーター V10」の実物がこちら。8極設計により、1秒間に最大16,000回の電流を切り替えることが可能で、これによりインペラーを駆動させます。同社によれば、ダイソン デジタルモーター V10における「パワー対重量」の比率は、毎分最大110,000回転だった「ダイソン デジタルモーター V8」の3倍以上とのこと

さらに、このモーター内に「圧力センサー」を搭載していることもポイントです。これにより、V10自体が、現在地の高度・気圧・気温や天候などを把握します。異なる気圧下のどんな国や環境で使用しても、その場に適した掃除性能をフルで発揮できるようにしているというわけ。その精度は、同じ室内にある「テーブルの上と床面の高低差」も把握できるくらいだとか。

モーター部の上半分を開けた断面。モーターを直線的に配置することで、空気の流れをより効率的にしているそうです。また、インペラーを斜線型のデザインとすることで、長く幅の狭い構造になり、より多くの気流を生み出せるようにしました。インペラーの羽根同士を部分的に重ね合わせて、表面積をより大きくして効率性にも配慮。毎分最大125,000回転という高速回転に耐えられるよう、内部には新開発のセラミックシャフトを採用しています

どれくらいの吸引力なのか、V10の発表会で行われたデモの様子を動画でご覧ください。

緑枠で囲ったのが、V10で1回吸引した個所。白い小麦粉がキレイに吸引されているのがおわかりいただけると思います。赤枠で囲っているのは、他社製のコード付き掃除機で吸引したあとです

フローリングにまいたお茶の葉をV10で吸引するテストの様子。あまりにもキレイに吸いすぎて、写真では本当にビフォーアフターなのかよくわからないレベルです

下の動画は、大量の水を一気に吸い込んでいるところです。

0.3μ粒子を99.97%除去できるフィルター

V10はフィルター性能にもこだわっており、プレモーターフィルターとポストモーターフィルターを一体型とした機密性の高いフィルターを搭載。同社によれば、0.3μの微細粒子を99.97%も捕らえられるとのことで、排気性能を高めています。フィルター部は、取り外してそのまま水洗いが可能。月1回程度の洗浄が推奨されています。

本体の背面に搭載する紫の部分がフィルター。その隣に配置されているスイッチで、吸引モードを3段階で調整できます

取り外して、そのまま水洗い可能

取り外して、そのまま水洗い可能

ヘッドにモーター内蔵。カーボンファイバーで細かいホコリも逃さない

ダイソンのコードレススティッククリーナーといえば、カラフルな「ソフトローラーヘッド」が特徴的。ナイロンフェルトで大きなゴミをしっかり捕らえるほか、V10では静電気を抑えられる2列のカーボンファイバーブラシを配置することで、微細なホコリも取り除けるようにしています。

また、ローラー内部に「ダイレクトドライブモーター」を搭載し、クリーナーヘッドの重心を安定させて、より効率的に動くようにしているのも特徴です。

ソフトローラーヘッド。9,120本のカーボンファイバー単繊維(ブラックのブラシ)が、フローリングの微細なホコリを取り除きます

ヘッドの一部を開けた展示機。内部にダイレクトドライブモーターを搭載しています

ヘッドの一部を開けた展示機。内部にダイレクトドライブモーターを搭載しています

ヘッド部は分解でき、ナイロンフェルトは水洗い可能

ヘッド部は分解でき、ナイロンフェルトは水洗い可能

そのほか、スタンダードモデルのfluffyには、「すき間ノズル」や「コンビネーションノズル」など4種類のアタッチメントが付属します

最長60分駆動できる7セル構造のバッテリー

V10でもうひとつ大きいのが、新しいバッテリーパックです。デジタルモーターを高速回転させるための十分な電力供給を行えるよう、本体の重量を増やさずにエネルギー密度を高くしたという7セル構造のバッテリーパックを採用しました。これにより、充電時間3.5時間で最大60分の連続駆動を可能としています。

なおこの最大60分という駆動時間は、モーター駆動ではない付属ツールを使用した場合。モーターを搭載するソフトローラークリーナーヘッドを使用した場合の最大駆動時間は40分です。

こちらがバッテリー搭載部。LED表示により、バッテリー残量のほか、フィルターの詰まり具合なども表示してくれます

ニッケル、コバルト、アルミニウムによる組成を採用した7セル構造のバッテリー

ニッケル、コバルト、アルミニウムによる組成を採用した7セル構造のバッテリー

壁掛け型の充電システムは従来と同じです

壁掛け型の充電システムは従来と同じです

従来モデルと同じく、手元のトリガーを押している間だけ電源が入るシステム。掃除中に、ゴミがない場所でムダに電源が入りっぱなしということを抑えられます。余分なバッテリーの消費を抑えられることで、体感だと「掃除機をかけ始めてから最大80分くらい持つイメージ」とダイソンではアピールしています

細かいところでは、バッテリー部の裏にすべり止めのゴムが配置されたことで、壁に立てかけやすくなっています

ゴミ捨て機構も刷新

ダイソンのスティッククリーナーは、ワンタッチでゴミ捨てができるのも特徴でしたが、V10ではこのゴミ捨て機構も新しくなりました。V8では、本体上部のゴミ捨て用レバーを引っ張ることでクリアビン(ダストカップ)内のゴミを捨てることができましたが、V10では赤いレバーを下におろすことで、ゴミ箱の中に向かってまっすぐにゴミを排出できるようになっています。これにより、ゴミの舞い上がりを極力防げるようになりました。

クリアビンの外側に付いている赤いレバーを引き下げると、クリアビンごとゴミ箱の中に下がっていきます。もちろん、フタは自動でパカッと開くので、手を汚すことはありません。ちなみに、従来通りクリアビンは水洗い不可能

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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