レビュー
シニア層を意識した使いやすい「ビストロ」を使ってみた

グリル調理が超優秀! パナソニック「Jコンセプト」のオーブンレンジが予想以上にイイ!!

高さ40cm以内に収まるサイズで高性能なオーブンレンジを求め、いろいろな製品を比較検討している筆者。今回目をつけたのは、パナソニック「ビストロ NE-JBS654」(以下、NE-JBS654)です。約1か月使用して感じたNE-JBS654の魅力をお伝えしましょう。

サイズは50(幅)×34.7(高さ)×40(奥行)cm。両サイドに2cm、上方に10cmの隙間を設ければ設置できるので、筆者宅にはベスト!

使いやすさとほどよい機能を備えた1段調理タイプ

「NE-JBS654」は「ビストロ」シリーズの中でも「Jコンセプト」と銘打たれた、主にシニア世代をターゲットとしたスチームオーブンレンジで、わかりやすい操作性、親切な機能を搭載しているのが特徴です。操作は写真や文字を使い、直感的に選べるタッチパネルを採用。庫内容量26L であることから1段調理となりますが、焼き物、炒め物、蒸し物、蒸し焼き、煮物、茹で物、お菓子など168の自動メニューが用意されており、ちょっとした普段使いから、本格的な調理までいろいろ楽しめる十分なスペックを備えています。

カラー液晶に表示されるファーストメニューは「毎日使い」「手動」「料理集」で切り替えでき、各画面とも、3機能に絞り項目を大きく表示する「かんたん画面」に設定することもできます

天井に搭載された2本の遠赤ヒーターが、食材を上から加熱

天井に搭載された2本の遠赤ヒーターが、食材を上から加熱

下からの加熱は、マイクロ波で発熱するグリル皿で行います。グリル調理では上と下の両面から焼き上げることができるほか、ヒーター加熱のみ(上面だけ焼く)、マイクロ波+グリル皿で加熱(下面だけ焼く)と3種類の加熱方法を用意

発熱するグリル皿があるから、NE-JBS654で焼いたギョウザは裏面がこんがり! 油を一切塗っていないのに、これだけ焦げ目がつくのはすばらしい

食品の表面温度を検知し、加熱時間などを調整する赤外線センサーも装備。上で紹介したギョウザは自動メニューで調理しましたが、裏面はこんがり、皮はもちもち、中の肉汁はたっぷりと上々の出来栄えだったので、赤外線センサーの精度もよさそうな気がします

なお、オーブン最高温度は、これまで筆者が試した日立「ヘルシーシェフ MRO-TW1」(オーブン最高温度300℃)や東芝「石窯ドーム ER-RD200」(オーブン最高温度350℃)と比べると250℃と少し低めですが、26Lタイプとしては一般的な火力です。

和食を気軽に作れる「和食50選」

シニア世代を意識しているオーブンレンジだけに、自動メニューにも工夫がされていました。その最たるところは、和食メニューが「和食50選」としてまとめられていること。最初に表示される画面の「料理集」の中に「和食50選」が用意されているので、すばやくメニューにたどり着きやすい! さらに「和食50選」は、画面上で材料や作り方をチェックできるようになっているのもポイントです。

「料理集」の中に「和食50選」があり、肉、魚、野菜といったカテゴリーごとに和食メニューを分類。「合わせ技セット」は、異なる複数の料理を一度に作れるメニューです

「和食50選」のメニューは材料や作り方をオーブンレンジのカラー液晶で確認可能。写真やイラストでわかりやすく解説されています

このまま「和食50選」にある「塩さば」(グリル)を作ってみましょう。今回焼くのは、2切れ。自動メニューのグリル調理には、グリル皿の手前側だけを加熱して時短する「エリア加熱」という機能があり、1〜2人分の場合、エリア加熱が行われます。

1人分、2人分を選ぶとエリア加熱で調理されます。なお、減塩をするに設定するとエリア加熱は行われません

1人分、2人分を選ぶとエリア加熱で調理されます。なお、「減塩する」に設定するとエリア加熱は行われません

グリル皿の手前側に2切れのさばを並べ、庫内上段にセット

グリル皿の手前側に2切れのさばを並べ、庫内上段にセット

約14分で塩さばが焼き上がりました。小ぶりだったため、少し焼き過ぎたかもと思ったのですが、食べてみると焦げた感はありません。直火で焼いたように皮がパリッパリで、身はジューシーでふっくら!

健康を意識する人は気になる!? ノンフライを作ってみた

油で揚げない揚げ物がオーブンレンジで作れることは、今や一般的。ダイエット目的だけでなく、健康を気にする世代ならノンフライも気になるところではないでしょうか。油で揚げたフライとまったく同じ味わいになるものではないことは知っていますが、その中でもおいしくできるのかチェックしてみました。

最初に作ったのは、鶏のから揚げ。2人分なので、エリア加熱で時短できます。

カットした鶏肉に下味をつけたあと、市販のから揚げ粉をまぶし、グリル皿に並べたら準備完了

カットした鶏肉に下味をつけたあと、市販のから揚げ粉をまぶし、グリル皿に並べたら準備完了

上段にセットして調理します

上段にセットして調理します

約18分ででき上がったから揚げは、食べてみると8個とも均等に中まで熱々! 塩さばを焼いた時と同様に、から揚げも皮がカリッとしていておいしい。肉汁もたっぷりだったので、ノンフライでこのレベルなら十分です

油で揚げたら、たっぷり油を吸収するかき揚げもノンフライでできるとのこと! 他メーカーのオーブンレンジにもかき揚げを作れる製品はありますが、天かすを混ぜる必要があり、通常のかき揚げの材料とは異なります。そこが筆者は気になっていたのですが、NE-JBS654は材料が油で揚げる場合とほぼ同じ! これでおいしければ、文句なしです。

小さくカットしたかぼちゃとエビ、青葉を天ぷら粉と混ぜ合わせ、小分けにしてグリル皿に並べます

小さくカットしたかぼちゃとエビ、青葉を天ぷら粉と混ぜ合わせ、小分けにしてグリル皿に並べます

加熱時間は約16分。油で揚げるかき揚げと比べると衣は少ないですが、かき揚げと言ってもいいだろうと妥協できる仕上がり

ひっくり返してみると、裏面のほうがかき揚げっぽい! 表面がカリッと焼けているので、食感も一般的なかき揚げに近いです

まとめ

NE-JBS654は主にシニア世代向けに使いやすさに力を入れて企画されたオーブンレンジであることから、性能や機能に関しては正直あまり期待していなかったのですが、想像以上の便利さ、おいしさにおどろきました。特に、グリル調理は他メーカー製品を圧倒するレベル! パナソニック製品は従来からマイクロ波を吸収して発熱するグリル皿を採用しており、裏面の焼け具合は最高で、グリル調理が得意という印象はあったものの、最上位機でなくてもこれだけの仕上がりを実現してくるとは……。

26Lクラスのオーブンレンジは、トーストを焼くのに10分以上時間がかかることもざら。また、途中でひっくり返さなければならないこともありますが、NE-JBS654であれば食パン2枚を最短5分40秒で焼くことができます。もちろん、グリル皿で加熱されるのでひっくり返す手間もありません

ただ、残念だったのは、あたためと解凍機能。自動メニューであたためや解凍を試したのですが、精度にバラつきがあり、個人的にはあまり活用できず。とはいえ、手動設定で様子を見ながら行ったとしても手間には感じないため、もう少し自動メニューの精度が高いといいとは思うものの、決定的な欠点とまでは感じませんでした。

牛肉のこま切れを自動メニューで解凍してみたところ、一部、凍ったままのところが残っていました

牛肉のこま切れを自動メニューで解凍してみたところ、一部、凍ったままのところが残っていました

このように少々課題は残る部分もありますが、定番の料理が簡単かつ、おいしく仕上がることのほうが筆者にとっては大きなメリット。筆者宅の置き場に合うサイズというだけで試した製品ながら、予想以上の料理上手っぷりを発揮してくれたNE-JBS654は、シニア世代でなくても十分満足できる性能だと思います。

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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