レビュー
スケジュール機能や自動充電機能を備え、吸引力も十分!

ILIFE「V3s Pro」を使って実感。安いロボット掃除機がすべてダメなわけじゃない

ロボット掃除機を使う目的は言うまでもなく、日頃の掃除機がけの手間を減らすこと。だからこそ清掃力の低いモデルでは意味がなく、取りこぼしたホコリ、汚れをキレイにするのにかえって時間がかかってしまってはそれこそ本末転倒である。しかし、高価な製品でなければゴミが取り切れないかというと、必ずしもそんなことはない。ひとつの例が、ILIFEのロボット掃除機「V3s Pro」。16,900円(税込、2018年4月27日時点の価格.com最安価格)というリーズナブルな価格でありながら、これが実によくできているのだ。

16,900円(税込)※でもちゃんとキレイになる!

16,900円(税込)の「V3s Pro」に対して、「ちゃんとキレイになるの?」「吸引力も価格相応なのでは?」と不安を感じる人は多いはず。確かにロボット掃除機としてはかなりお手ごろだし、そう不安視されるのも無理はない。レビュー前は筆者も、「まあ、目立つホコリが取れていればいいかな」という程度に考えていた。

ところが実際に使ってみると、想像以上にゴミを取り除いてくれるではないか。今回は1LDKの筆者の事務所で検証を行ってみたが、壁際も、家具の足まわりも、それからカーペットの上のホコリもほとんど取り残すことなくキレイになっている。吸引力が高いのはもちろん、本体両サイドに装備するサイドブラシによって、丸型のロボット掃除機が苦手とする部屋の隅、壁際からもきっちりゴミをかき集めてくれるのだ。
(※)2018年4月27日時点の価格.com最安価格

リモコン、リモコン用の単4形乾電池×2本、サイドブラシ×2(1セットは本体に装着済み)、HEPAフィルター×2、お手入れ用のクリーニングツール、ダストボックス(本体に装着済み)、充電ドック、ACアダプターが付属する

本体中央の吸引口はブラシレスとなっており、髪の毛やペットの毛のからみつき、もつれを防止してくれる。本体両サイドにはサイドブラシが備えられ、これが高速回転することで、部屋の隅や壁際、家具の足まわりからゴミをかき集める仕組みだ

基本的にはランダムに走行する「V3s Pro」だが、壁際では壁に沿って直線的に走行する様子が見られ、サイドブラシを使ってゴミをしっかりキャッチしていた。マッピング機能は搭載していなくとも、結果としてキレイになるのなら文句はない

家具の足まわりでもサイドブラシが効果を発揮。足のまわりをクルクルと回転しながら入念に掃除する、といった上級モデルのような走行パターンは見られないものの、同じ場所を何度か通過するあいだに、ジワリ、ジワリとゴミが取り除かれていく

驚いたのがカーペット上での清掃力である。低価格なロボット掃除機はカーペット上でスピードが落ちたり、集じん力が著しく低下したりと馬脚を現すことが多いのだが、「V3s Pro」の場合は目立ったパフォーマンス低下がほとんどない。2つのサイドブラシがカーペットの毛足にからまることもなく、涼しい顔でスイスイ掃除していたのが印象的だった

壁際に撒いておいた疑似ゴミもご覧の通り、キレイに取り除かれていた

壁際に撒いておいた疑似ゴミもご覧の通り、キレイに取り除かれていた

さすがにカーペットでは多少取りこぼしがあったが、「日々の掃除」としては十分に及第点。毛足の奥深くに入り込んでしまったゴミだけ人間の手で掃除すればOKだ

自動充電機能&スケジュール機能で外出中に掃除完了

「V3s Pro」の本体サイズは、約306(幅)×306(奥行)×76(高さ)mmと比較的小ぶり。特に高さが76mmに抑えられているのはメリットで、ソファや棚の下にもスルスルと潜り込んで掃除してくれる。センサー類は、衝突防止センサーと、落下防止センサーを搭載。家具などの障害物が近づくと減速し、玄関、階段などの段差ではきちんと落下を回避するので安心だ。

また、この価格で自動充電機能を備えているのもありがたい。充電時間は約4時間40分で、連続稼働時間は約120分。バッテリー残量が一定以下になると自動的に充電ドックへ帰還し、充電を開始する。付属のリモコンを使えばスケジュール機能も利用できるので、筆者の場合は、外出中に自動で掃除を開始するように予約しておき、帰宅したら掃除が終わっているという使い方をしていた。

高さを抑えたコンパクトボディはソファや本棚、ベッドの下に潜り込むのに都合がいい

高さを抑えたコンパクトボディはソファや本棚、ベッドの下に潜り込むのに都合がいい

大型のローラーにはあそびがあり、押すと本体内に収納される構造となっている。カーペットや部屋の仕切りなど、1cm程度の段差であれば難なく乗り越えてくれた

運転音はさほど気にならない。特段「静か」なわけではないが、かといってことさら「うるさい」わけでもない、ロボット掃除機として、ごく一般的なレベルだ

落下防止センサーの精度も問題なし。玄関の段差に近づくとピタッと停止し、そのままバックしてきっちり落下を回避していた

充電ドックは壁に沿わせて設置し、前方約2m、左右1mの範囲には障害物を置かないことが推奨されている。試しに家具が密集する場所に充電ドックを置いてみたが、充電ドックからの信号を本体がキャッチできなかったのだろう、部屋の中央で立ち往生し、そのまま運転が停止してしまった。充電ドックはなるべく障害物の少ない、開けた場所に設置するのがよさそうだ

なお、「V3s Pro」には「自動掃除」に加え、特定の場所を集中的に掃除する「スポット掃除」、壁際を重点的に掃除する「エッジ掃除」、そして「予約掃除」の全4モードが用意されているほか、リモコンを使って、前進・後退・左右回転などを自由に操作することもできる。が、これらを駆使してラジコンのようにピンポイントで掃除をするくらいなら、スティック型掃除機などを使ってササッと掃除してしまったほうがよほど話が早いというのも正直なところ。リモコンの出番はスケジュール機能が主であり、そのほかの操作機能についてはあくまで「おまけ」と考えておいてもいいだろう。

付属のリモコンを使えば、運転のオン/オフはもちろん、充電ドックへの帰還やスケジュール予約、各種運転モードの選択、さらに、進行方向の調節などさまざまな操作が行える

本体の操作ボタンは「CLEAN」ボタンのみ。リモコンを使わない場合には、こちらのボタンで運転のオン/オフを操作する

まとめ

「V3s Pro」を使用していて1点気になったのが、ゴミ捨てについて。本体上部のフタを空けてダストボックスを取り出すところまではいいのだが、そのままゴミを捨てられるのではなく、「主フィルター」を取り外す必要があるのだ。

重箱の隅の隅をつつくような話だが、いちいちフィルターまで取り外さなければならないのはめんどうと言えばめんどうである。そのままサッとゴミを捨てられたらもっとラクなのに、と感じてしまうのは筆者だけではないはずだ。

とはいえ、そのほかは特段弱点らしい弱点も見当たらず、16,900円(2018年4月23日時点の価格.com最安価格)という価格からは想像もできないほどの実用性を備えていた。決して賢くはないし、アッと驚く革新的な機能が搭載されているわけでもない。しかし、「ゴミを取り除く」という掃除機としての使命はきちんと果たしてくれるし、掃除機がけの手間と時間を大幅に削減できるのも間違いない。「安かろう悪かろう」というイメージを覆してくれる1台として、ロボット掃除機の購入、買い換えの有力な選択肢となるのではないだろうか。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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